ERPランキング
最新のERP19件をランキング形式で一覧掲載(2024年11月21日時点のランキングを表示中)。ERPの料金や機能、特徴をまとめて比較することができます。画面左に設置された【検索機能】を活用すれば、「導入企業の規模」「導入業界の実績」「使いたい機能」「連携したいシステム」を絞り込んで条件に合ったサービスの人気ランキングを一覧で確認できます。また、画面下に表示される【比較表を作る】から最大6サービスの比較表を作成することも可能です。部門間の会計・販売・人事などのデータを一元管理し、経営戦略に役立つERPをお探しなら、ぜひご活用ください。
ERPとは
ERPとは、Enterprise Resources Planning の略で、企業が持つ経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報を統合的に管理し有効活用しようとする考え方です。膨大かつ多方面に散らばる経営資源を適切に管理し、ERPを実現するためには、情報システムの活用が欠かせません。
情報システムには、人事・生産・管理会計・労務など、バックオフィス業務を中心にさまざまな業務に対応した種類がありますが、これらの各システムをERPソフト・ツールと呼ぶ場合もあれば、これらの内ひとつを基幹とし、ほかのツールをまとめ上げてスムーズに連携させる仕組み・サービスをERP(基幹システム)と呼ぶ場合もあります。
人材不足が課題の日本企業において、ERPを実現し生産性を高めるためには、ITツールの必要が必要不可欠な時代であることからも、ERPシステムの重要性はますます高まっています。
ERPの選び方
ERPを導入する際の選び方として、特に重要なのは以下の3つです。
・自社の課題を洗い出す
・カスタマイズ性は高いか
・使いやすいシステムか
ERPには人事・労務・会計など、さまざまな分野のシステムがあります。自社が「人事に困っている」なら人事システムを、「給与の計算に困っている」なら給与計算ソフトをのように、自社の課題や目的に応じて必要なシステムが違うので、まずは自社が何に困っているのかを明確に洗い出すことから始める必要があります。
複数の課題があり、複数のシステムを導入する必要があるなら、それぞれのシステムのカスタマイズ性が高いかも確認しましょう。ERPとは「経営資源を統合的に管理し有効活用する」考え方なので、それぞれの情報システムのデータ連携はスムーズ且つ実用的でなければなりません。カスタマイズ性の高いシステムを導入するなら、可能な限り、同じ会社から提供されているシステムで揃えるのがおすすめです。
また、システム自体の操作性がいいかも確認しましょう。使いやすいシステムでないと、導入しても使わない・使いこなせないといった問題が出てきてしまいます。
ERPの価格・料金相場
ERPの料金体系は、導入する業務の分野にもよりますが、初期費用+月額費用+オプション費用が基本です。クラウド型・オンプレミス型などの導入形態でも異なりますが、近年主流のクラウド型では、初期費用無料から導入できるERPシステムも多く、イニシャルコストを抑えられます。
また、クラウド型は月額費用も安価からスタートできるサービスが多く、機能が足りなければ有償で追加、自社にうまくフィットしなければ解約といった、柔軟な選択ができるので、適正なランニングコストでサービスを利用できるのがメリットです。詳細な料金は、導入する各種システムの数、機能数、利用人数により、全く異なるのでサービスの提供会社に問い合わせる必要があります。
料金相場
クラウド型の場合
初期費用:無料~数十万円
月額費用:数百円~数万円
オンプレミス型の場合
初期費用:数百万円
月額費用:数万円~数十万円
ERPのメリット・デメリット
ERPを導入する代表的なメリットは以下の3つです。
・課題のある業務の改善につながる
・コスト削減につながる
・経営改善につながる
人事・労務・会計・生産など、特定の業務に課題を抱えている場合は、課題を解決できるERPシステムを導入することで業務の改善につながります。改善できる内容は、効率化・属人化解消・ペーパーレスなどさまざまです。
また、業務改善に伴い紙の管理費や人件費・材料費を軽減できる場合も多いため、あらゆるコストの削減にもつながります。業務の改善とコスト削減が実現すれば、生産性向上や経費削減による売り上げ・利益率アップにもつながるため、経営改善にも役立つでしょう。
ERPの機能
ERPには、人事・生産・会計・労務など、経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を活用するためのリソースを、適切に管理・活用していくための機能が具わっています。
・人事:人材配置、タレントマネジメント、人事評価など
・生産:生産管理、在庫管理、販売管理など
・会計:経費精算、給与計算など
・労務:従業員情報、勤怠管理、文書管理など
それぞれを統括した機能を具えるシステムもあれば、特定の業務に特化したシステムもあるため、自社の課題を解決するのに最適な機能を具えたシステムを選ぶ必要があるでしょう。
ERPの導入事例
ERPの導入により実際に大幅な業務効率化やコスト削減を実現している企業は多くあります。
とある百貨店の経理部では、経営判断に必要な財務諸表の作成に時間や労力がかかっていたため、会計・経費を含む、計4つのERPシステムを導入。導入後は、日数換算で3営業日ほどの工数削減を実現しました。くわえて、業務改善に伴いペーパーレス化も進み、導入前と比較し半分以上削減できたとのことです。
また、別のIT企業では、同じく会計ソフトを中心としたERPの導入により、コストを1/4にまで削減するとともに、作業効率の向上にも成功しました。会計面以外でも、人事・生産・労務など、バックオフィスを中心とした業務に対して、非効率や人材不足などの課題を抱えている企業には、ERPの導入がおすすめです。
ERPの市場規模・シェア率
ERPのニーズは年々高まっており、株式会社矢野経済研究所の調査(※1)によると、2022年のERPの市場シェア率は前年比10.9%増で、クラウド型のシステムを利用する企業が増えているわかります。一方、ERPを導入している企業にシステムの満足度を調査(※2)したところ、「満足」と答えた企業が32.1%にとどまる結果に。「不満」と回答した企業は「スクラッチで開発したシステム」に不満を感じていることが同調査では明らかになっています。
ERPの導入は今後も増えていくと予想したうえで、ERPの導入効果を実感するためには、クラウド型システムが成功のカギを握ると考えられるでしょう。
※1:株式会社矢野経済研究所|ERP市場動向に関する調査を実施(2023年)(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3411)
※2:SCSK Minoriソリューションズ株式会社|基幹システム利用実態調査 2022(https://bydesign.scskminori.co.jp/blog/35)