クラウドERPの導入メリットやおすすめ製品を紹介
インターネットを介してさまざまなデータやシステムを提供するクラウドサービスは、その手軽さや利便性が多くの人々に受け入れられ、今やあらゆるシーンで活用されるようになりました。ERPに関しても同様で、現在はクラウドを利用してERPを提供する「クラウドERP」が主流となっています。
その一方で、クラウドERPの概要やメリットについて、詳しく理解できていない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、クラウドERPとは何かといった疑問に触れながら、クラウドERPを導入するメリット、その種類や選び方、オンプレミス型ERPとの違いなどについて詳しく解説します。おすすめのクラウドERP製品も厳選して紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
- ERPとは
- クラウドERPとは
- クラウドERPを導入するメリット
- クラウド型ERPとオンプレミス型ERPの違い
- クラウドERPの種類
- クラウド型ERPの選び方
- 【比較表】おすすめのクラウドERP
- おすすめのクラウドERP11選
- まとめ:クラウドERPはメリットをよく理解して導入しよう
ERPとは
ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業が保有する「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という基本資源を一元管理の上、適切に分配し有効活用するための重要なシステムです。
キーマンズネットが実施したアンケート調査によれば、ERPを「利用している」と答えた企業は52.0%となり、過半数を占めました。また、「現在は利用していないが、導入予定」と答えた企業は12.2%で、合わせて6割以上の企業がERPをすでに利用している、もしくは利用予定であるとしています。(※1)
※キーマンズネット『ERPの利用状況(2022年)/前編』のデータをもとに弊社にて作図
また、中小企業庁が発行した「中小企業白書」によれば、IT投資額が増加傾向にある企業2,084社のうち70%以上が、デジタル化の推進が業績にプラスの影響を与えていると答えています。(※2)
※出典:中小企業庁『2021年版 中小企業白書』「デジタル化推進による業績への影響調査」
これらの統計データによって、ERPの導入による効果の有効性が裏付けられているとともに、今後さらにERPの重要性が高まることが予想できると言えます。
※1 参考文献:キーマンズネット『ERPの利用状況(2022年)/前編』
※2 参考文献:中小企業庁『2021年版 中小企業白書』「デジタル化推進による業績への影響調査」
クラウドERPとは
クラウドERPとは、インターネットを介してアクセス可能なクラウド環境にシステムを構築し、稼働させる形態のERPを指します。サーバーやネットワークなどのリソースを自社で調達する必要がないため初期コストが抑えられる上、スピーディに導入できるのが特徴です。また、バージョンアップなどのメンテナンスもERP提供側で対応するため、運用の手間もかかりません。
一方で、カスタマイズについては一定の制限があるほか、インターネットを通じてデータのやり取りを実現するため、十分なセキュリティ対策を講じておく必要があります。
クラウドERPを導入するメリット
クラウドERPを導入する主なメリットは、次のとおりです。
- 導入コストが安い
- 社内で情報共有が簡単になる
- 場所を問わずに利用できる
- BCP対策に役立つ
以下、それぞれについて順に解説します。
導入コストが安い
インターネットを通じてクラウド環境を活用するクラウドERPでは、サーバー機器やネットワークなどのリソースを自社で調達する必要がないため、導入コストを安く抑えられます。多くのクラウドERP製品は10万円以下で導入が可能となっており、高くても50万円程度です。中には、導入費用は完全無料で、月額料金(ランニングコスト)のみ発生するという製品も存在します。
ただし、月額料金には利用ユーザー数に応じたライセンス料金が含まれているのが一般的です。事業の発展に伴って企業規模が大きくなると、料金が高騰する恐れがあるため注意しましょう。
社内で情報共有が簡単になる
部署ごとに異なる業務システムを活用していた従来の方法では、企業内のさまざまな箇所にデータが点在しており、情報共有や部署間連携が簡単なことではありませんでした。
一方、クラウドERPでは、企業内のあらゆるデータが統合データベースによって一元管理されるため、リアルタイムな情報共有が容易に実現可能です。他部署の情報や企業全体の状況も即座に把握でき、部署間連携による効率化や意思決定の高速化も図れます。
場所を問わずに利用できる
クラウドERPは、社内に限らずどこからでもアクセスできるような設定にしておくことで、リモートワークにも対応できます。インターネットさえあれば利用できるため、訪問先や出張先からでもアクセスの上、常に最新データを活用可能です。
ただし、前述したとおり、セキュリティには十分に留意することが重要です。
BCP対策に役立つ
クラウドERPの導入は、BCP対策にも役立ちます。BCPとは「Business Continuity Planning」の略で、日本語では「事業継続計画」と訳されます。その名のとおり、災害などの緊急事態が発生した際、損害を最小限に抑えながら事業を継続させるための計画のことです。
一般的に、クラウド環境は堅牢なデータセンターに守られており、バックアップなどの対策も施されているため、企業が自社でデータやシステムを抱えているよりも安全と言えます。また、クラウド型ERPは場所を問わずに利用できるため、災害などによって出社が困難な状況に陥ったとしても、従業員は業務の継続が可能です。
クラウド型ERPとオンプレミス型ERPの違い
さまざまなメリットがあるクラウド型ERPですが、もう1つの形態であるオンプレミス型ERPとの違いはどのようなところにあるのでしょうか。ここでは、次に挙げる観点から両者を比較します。
- 拡張性
- カスタマイズ性
- 保守・メンテナンス
- 運用費用
拡張性
クラウド型ERPとオンプレミス型ERPで拡張性を比較した場合、一般的にはクラウド型ERPに軍配が上がります。これはそもそも、クラウドサービスのメリットの1つに拡張性の高さがあるからです。
オンプレミス型ERPは、サーバーやネットワークなどのリソースを自社で調達し、その上で相応の時間と労力をかけてシステムを構築します。一旦構築したシステム構成を拡張したり、CPU・メモリ・ストレージなどのハードウェアリソースを追加したりするには、改めて多くの時間と労力、加えて高度な専門知識が必要です。
一方、クラウド型ERPでは、ユーザー数の増加に合わせて、ハードウェアリソースを拡張しやすいという特徴があります。拡張の内容によっては追加費用が発生するものの、クラウドサービスのメリットを活かした特徴と言えます。そのため、小規模企業がまずスモールスタートでERPを導入し、事業の成長に合わせて拡張を見込む場合などは、クラウド型ERPを選択するのが得策です。
カスタマイズ性
カスタマイズ性では、クラウド型ERPよりもオンプレミス型ERPが優れていると言えます。サーバーやネットワークなどのリソースを自社で調達するオンプレミス型ERPでは、構築時にその組み合わせやシステム構成を任意に調整できるからです。一定のスキルや専門知識は不可欠ですが、状況に応じた機能のカスタマイズも自由にできます。
一方、クラウド型ERPでは、カスタマイズには一定の制約があり、クラウドサービスの提供範囲内で可能です。ただし、構築に際してオンプレミス型ERPほどの専門知識は求められないため、ERPに不慣れな企業はクラウドERPが適しています。
保守・メンテナンス
オンプレミス型ERPでは、自社内にシステムを保有している以上、運用保守やメンテナンスについても自ら実施する必要があります。そのため、一定のスキルと専門知識を有した人材を確保の上、適切な体制を構築しておかなくてはなりません。
一方、クラウド型ERPでは、バージョンアップなどのメンテナンスを含め、基本的にシステムの運用保守はERP提供側が主体となって実施します。これにより、自社の負担を最小限に抑えられます。
運用費用
オンプレミス型ERPでは運用保守やメンテナンスについて自社での対応が必要です。どの程度の運用体制を構築するかによって変わってきますが、少なくとも月額数万~数十万円程度のランニングコストが発生します。
一方、クラウド型ERPでは、サブスクリプションと呼ばれる料金体系によって毎月の利用料が発生するのが一般的です。これはライセンス料と同義であることが多く、登録ユーザー1人あたり数千~数万円程度となります。企業規模が大きくなるに従って利用ユーザーが増え、料金が高額になる恐れがありますが、それはオンプレミス型ERPでも同様です。
ただし、オンプレミス型ERPでは、ライセンス料は初期費用として導入時に一括で支払うことが多くあります。総じて、保守・メンテナンス費用が必要となる分、運用費用についてもクラウド型ERPが優位であると言えます。
クラウドERPの種類
クラウドERPは、次の3種類に分けられます。
- プライベートタイプ
- パブリックタイプ
- ハイブリッドタイプ
以下、それぞれについて詳しく解説します。
プライベートタイプ
プライベートタイプのクラウドERPは、PaaS(Platform as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)と呼ばれる利用形態によって、自社専用のクラウド環境でERPを稼働させるものです。このタイプのクラウドERPでは、オンプレミス型ERPと同様、ERPの構築作業や運用保守を自社で実施する必要があります。
一方で、ハードウェアリソースを拡張しやすいなどクラウドサービスのメリットはそのままに、柔軟なカスタマイズにも対応できるのが特徴です。
パブリックタイプ
パブリックタイプのクラウドERPは、SaaS(Software as a Service)と呼ばれる形態で提供されるシステムをインターネット経由で利用するものです。当記事を含め、一般的にクラウドERPと呼ぶ場合には、主にこのタイプを指しています。基本的にはERP開発会社が提供するシステムをそのまま利用する形となるため、高いカスタマイズ性は望めません。
一方で、バージョンアップなどのメンテナンスや基本的な運用保守については提供側が主体となって実施するため、自社の負担が小さく、高度な専門知識も必要としないのがメリットです。
ハイブリッドタイプ
ハイブリッドタイプのクラウドERPは、上述したプライベートタイプとパブリックタイプを組み合わせたものです。一般的には、ERPが具えている機能によってタイプを使い分けます。例えば、基本的にはパブリックタイプのクラウドERPを利用するものの、特定業務に対応する機能は詳細なカスタマイズが必要なため、プライベートタイプを採用するといったケースです。
2つの環境が共存することにより管理が難しく、運用保守も煩雑となりがちですが、双方の特徴を活かせるのは大きなメリットと言えます。なお、オンプレミス環境とクラウド環境の両者を組み合わせたものをハイブリッドタイプと呼ぶこともあります。
クラウド型ERPの選び方
クラウド型ERPを選ぶ際は、次に挙げたとおり、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
- 予算・コストの面から選ぶ
- 自社のニーズに適したものを選ぶ
- セキュリティが堅牢なものを選ぶ
以下、それぞれについて順に解説します。
予算・コストの面から選ぶ
クラウド型ERPを導入する際には、自社の予算に照らし合わせ、それに合った製品を選択することが大切です。クラウド型ERPでは、前述したとおり導入コストは低く抑えられますが、登録ユーザー数に応じたライセンス費用が利用料という名目で発生し、多くの場合これが月払いの運用コストとなります。
また、そのほかに、不具合や問い合わせに対応するためのサポート費用を始め、通信したデータ量や利用したハードウェアリソースに応じた料金が加算されるケースもあります。それぞれのクラウド型ERPにおける料金体系をしっかりと確認し、短期的ではなく中・長期的な観点から慎重に比較検討することが重要です。
自社のニーズに適したものを選ぶ
自社のニーズを踏まえて、機能面からクラウド型ERPを選択することも大切です。現状の業務に鑑みて、システムに必要となる機能を洗い出した上で、それらを満たす製品を選定します。人事・給与管理や財務・会計管理などの一般的なバックオフィス業務については、基本機能として標準搭載されていることがほとんどです。一方で、業界特有の業務や自社独自の処理に関しては、標準機能では対応できないケースも考えられます。
その際はカスタマイズを検討することになりますが、前述したとおりプライベートタイプのクラウド型ERPでない限り、高いカスタマイズ性は望めません。ついては、業務フローの見直しも含めて、解決策を総合的に検討する必要があります。
セキュリティが堅牢なものを選ぶ
インターネットを介してデータをやり取りするクラウド型ERPにおいては、外部からの脅威に対して十分な対策を講じることが重要です。そのため、セキュリティが堅牢な製品を選択することもポイントと言えます。
また、クラウド型ERPでは、基本的にERP提供会社が主体となって運用保守を実施するため、信頼できる会社が提供している製品を選ぶことも大切です。サービス内容だけではなく、ERP提供会社の一般的な評価や、ISO27001(ISMS)など情報セキュリティに関する認証の取得状況も確認しておくことをおすすめします。
【比較表】おすすめのクラウドERP
ここからは、おすすめとなる具体的なクラウドERPを紹介します。まずは、厳選した11のクラウドERPについて、料金プランや利用条件についての比較表を作成しました。ぜひ参考にしてください。
製品名 | 料金プラン(月額) | 利用条件 |
---|---|---|
マネーフォワード クラウドERP | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
OBIC7 | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
GRANDIT | 基幹Suiteプラン:201,700円~ | 初期費用 数百万円~ 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
キャムマックス | 基本料金:50,000円 ライセンス料:20,000円/1ユーザーあたり |
初期費用 月額利用料1ヶ月分 最低利用期間 ― 最低利用人数 1名 |
スマイルワークス | 標準プラン:10,000円~ | 初期費用 30,000円 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
ZAC | 要問い合わせ | 初期費用 100,000円~ 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
プロワン | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 基本1年間 最低利用人数 ― |
Reforma PSA | 販売管理:6,000円/1ユーザーあたり 購買管理:2,000円/1ユーザーあたり など |
初期費用 無料 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
クラウドERP freee | freee販売(月払い) スタータープラン:2,980円(年額35,760円) ID追加:500円/1ユーザーあたり |
初期費用 無料 最低利用期間 1年間 最低利用人数 ― |
HUE | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
おすすめのクラウドERP11選
次に、おすすめとなる11のクラウドERPについて、順に詳しく解説します。
- マネーフォワード クラウドERP
- OBIC7
- GRANDIT
- キャムマックス
- SmileWorks
- Oracle NetSuite
- ZAC
- プロワン
- Reforma PSA
- クラウドERP freee
- HUE
マネーフォワード クラウドERP
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
マネーフォワード クラウドERPは、株式会社マネーフォワードが提供するクラウドERPです。年商10億円未満の企業向けERPとしてはトップレベルのシェアを誇り、シリーズ累計の導入社数は10万社に上っています。
必要となる基幹システムのみを組み合わせて利用できるコンポーネント型を採用しており、予算などの状況に合わせて最小限のシステムから導入の上、自社の成長に応じて機能を追加していくことが可能です。人事管理から財務会計まで、バックオフィス業務を中心に多くの機能が用意されているほか、SFAやCRMなどの外部システムと連携できる点もおすすめのポイント。料金体系は初期費用+月額料金+その他オプション費用で構成されており、詳細については問い合わせが必要です。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
OBIC7は、株式会社オービックが提供するクラウドERPです。コンサルティングから企画、構築、サポートまでを一貫して提供するワンストップソリューションとなっており、幅広い実績を持っています。
自社専用環境となるプライベートタイプを採用しているため、高いセキュリティレベルに加えて、カスタマイズの柔軟性を確保している点がおすすめのポイント。会計情報を中心に、プロジェクト管理、生産管理、販売管理、人事・給与管理などの豊富な機能を具えているほか、業界・業種に特化したソリューションを組み合わせ、最適なERPを構築することが可能です。料金プランは要問い合わせとなります。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
GRANDITは、GRANDIT株式会社が提供するクラウドERPです。同社は、ユーザー系SI企業を中心としたコンソーシアムから生まれた事業会社。そのため、コンソーシアム各社の技術や叡智を活用し、多彩なノウハウを集約した次世代ERPとなっています。
販売・製造・調達・在庫から経理・人事・給与まで、あらゆる基幹業務を網羅した機能が具えられており、多様な業種・業態に適応できます。状況に合わせたさまざまな料金体系が用意されているのも魅力の1つで、サブスクリプションモデルのプランでは、基幹Suiteプラン・会計業務プラン・販購買業務プランから選択することが可能です。
キャムマックス
-
料金
月50,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
5ユーザー
キャムマックスは、株式会社キャムが提供するクラウドERPです。中小企業のためのERPとして、100社以上の導入実績を誇り、継続率は98%以上。導入のハードルをできる限り低くすることで、莫大なコストや運用保守の専任者を必要としない、インターネット環境とWebブラウザのみで利用できる手軽さを特徴としています。
販売・債権管理、購買・債務管理、物流・在庫管理、財務・会計管理などの豊富な機能により、社内で発生するあらゆるデータを一元管理の上、経営全体を最適化することが可能です。また、月額7万円から利用できるリーズナブルな料金体系もおすすめしたいポイントの1つと言えます。
-
料金
月10,000円 -
初期費用
30,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
5ID
スマイルワークスは、株式会社スマイルワークスが提供するクラウドERPです。中小企業における業務の効率化と生産性の向上を支援するため、リーズナブルな価格で手軽に利用できるERPを提供しています。
販売管理・財務会計・給与計算などの基本機能に加え、会計仕訳の自動連動や販売管理のEDIなど、詳細まで配慮された機能を、直感的に操作できる分かりやすい画面によって実現。料金プランは、豊富なオプションを自由に選択できる標準プランのほか、自社専用サーバーにて機能を柔軟に組み合わせて利用できるEnterpriseプランなどが用意されています。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Oracle NetSuiteは、日本オラクル株式会社が提供するクラウドERPです。20年の実績を誇り、世界で4万社を超える企業が利用しています。ERPに加え、CRM(顧客関係管理)やEC(電子商取引)などを含めた主要な業務機能を具えており、スタートアップから大企業まで幅広いクライアントへの対応が可能です。
会計管理、在庫管理、生産管理、財務管理など、多様な業務に対応したオールインワンの経営管理ソリューションとして、事業運営の効率化と生産性の向上を本製品のみで実現できるのが特徴。実績豊富な信頼性の高いERPの1つで、自社全体を統合管理したい方におすすめです。利用にあたっては年間ライセンス料金を支払った上で契約する必要があり、詳細は要問い合わせとなります。
ZAC
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ZACは、株式会社オロが提供するクラウドERPです。販売管理や購買管理、経費管理などの基本機能に加えて、プロジェクト管理、工数管理といった案件型・プロジェクト進行型のビジネスに特化した機能が用意されているのが特徴。そのため、IT業界・広告業界・イベント業界・コンサルティング業界・クリエイティブ業界などに属している企業には特におすすめです。特有の商慣習や機能要件にも対応できます。
料金体系は、システム設定費用と導入支援費用を合わせた初期費用に加えて、月額固定のライセンス費用・保守費用を支払う形です。詳細については問い合わせる必要があります。
プロワン
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
プロワンは、株式会社ミツモアが提供するクラウドERPです。「現場から経営まで、すべてをつなぐ」ことをモットーに、現場作業者の悩みから経営者の課題まですべてに向き合いながら、あらゆる問題を解決できるシステムとなっています。特に、現場仕事と呼ばれるフィールドサービス業、例えば、電気工事、リフォーム、設備・空調工事、造園、外壁塗装、害虫駆除などの業務に適しており、これらの業界に属している方におすすめです。
顧客管理・営業管理・発注管理・収支管理などの基本機能に加えて、マーケティング機能、レポート作成機能、ルート最適化など、蓄積されたデータを有効活用できる機能まで具えているのが特徴。料金体系は初期導入費用および月額料金の2種類で構成されており、詳細については問い合わせが必要です。
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料金
月30,000円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Reforma PSAは、株式会社オロが提供するクラウドERPです。前掲のクラウドERP「ZAC」の提供によって培われた知見やノウハウを、クリエイティブ系ビジネスに特化してコンパクトに凝縮することで、コストダウンを実現した製品となります。IT・Web制作・広告・コンサルティングなど、クリエイティブ系の受託ビジネスに携わる方におすすめです。
業務管理・案件管理・会計管理・工数管理など、すべてがクリエイティブ系ビジネスに特化した設計となっているため、特有の要件にもスムーズに対応。また、さまざまなサポートツールが用意されており、初めての導入でも安心して利用できます。料金体系は、利用機能とユーザー数によって変動する月額料金のみ。初期費用が無料であることもポイントです。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「クラウドERP freee」は、フリー株式会社が提供するクラウドERPです。個別の提供も可能な「freee販売」「freee会計」「freee人事労務」「freee工数管理」から成り立っています。これらを統合して活用することによってスムーズなデータ連携と一気通貫の情報管理を図りながら、企業経営における総合的な効率改善を実現します。すでにfreeeシリーズの製品をお使いの方は、これまでのデータや情報を資産として活かしながら、より最適な業務フローが構築できます。
なお、製品を構成するそれぞれのサービスで料金プランが設定されているものの、まとめて利用する場合などの詳細な費用については要問い合わせとなります。
-
使いやすいので便利です。特に困ることはないです。初心者でも分かりやすいです。不明点はすぐに解消できます。
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チャットサポートがあり、わからないことがあっても気軽に聞けるのはいい。わざわざメールや電話で問い合わせるのは時間がかかるし、手間だから。
HUE
HUEは、株式会社ワークスアプリケーションズが提供する、大手企業向けに特化して開発されたクラウドERPです。2,200社以上のクライアントを支援してきた豊富な実績に基づき、あらゆる要望を標準機能として取り込んできたため、圧倒的な業務網羅性を誇っています。
そのため、一般的なERPではカスタマイズでしか対応できないような複雑な業務要件を抱えるケースにもおすすめです。さらに、無償のバージョンアップによって最新のトレンドにも追従するため、長期間にわたり安心して利用できます。なお、料金体系については問い合わせによる確認が必要です。
まとめ:クラウドERPはメリットをよく理解して導入しよう
以上、クラウドERPを導入するメリット、その種類や選び方、オンプレミス型ERPとの違いについて解説しました。これまで見てきたとおり、クラウドERPには導入コストが抑えられるなどのメリットが多い一方で、セキュリティに十分な留意が必要となるなど、注意しなくてはならないポイントもあります。本記事を参考にクラウドERPへの理解を深め、ぜひ自社に最適なシステムを導入してください。
なお、クラウドERPの選定に際して課題やお悩みを感じる場合は、PRONIアイミツのご利用をおすすめします。当サービスは、ITツール受発注支援のプロとして、貴社に合ったクラウドERP選びのサポートが可能です。また、いくつかの簡単な質問に答えるだけでご希望の要件にマッチしたクラウドERPが分かる無料診断もあります。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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