ERPの選び方9つのポイントとおすすめのERPを紹介
近年、ビジネスを取り巻く環境がかつてないスピードで変化する中、企業経営の効率化を図るERPの重要性が高まっています。一方で、ERPの導入を検討しているものの、数ある製品の中からどれを選んだら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ERPを選ぶ際の流れやポイントに触れながら、おすすめのERPを厳選して紹介します。ぜひ自社に適切なERPを選定する際の参考にしてください。
ERPとは
ERPとは、企業が保有する「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」という基本資源を統合されたデータベースによって一元管理し、適切に分配しながら有効活用を図るためのシステムのことです。「Enterprise Resource Planning」の略であり、日本語では「企業資源計画」と訳されます。
ERPの活用により、企業全体の効率化と生産性の向上が実現し、経営戦略の立案や迅速な意思決定を効果的に行うことが可能です。ビジネス競争が激しさを増し、生き残るためには的確な経営判断とスピード感が強く求められる昨今において、ERPの重要性はより高まっています。
ERPの選び方9つのポイント
ERPを適切に選ぶには、押さえておきたいポイントがあります。主なポイントは、次のとおりです。
- ERPの導入目的を明確化する
- ERPを適用する業務範囲を明確化する
- ERP導入・運用コストを計算する
- カスタマイズ性や拡張性はあるか
- 自社の規模と合うか
- サポートは充実しているか
- 社員が使いやすいか
- セキュリティレベルは高いか
- 導入実績を確認する
それぞれについて、以下より順に解説します。
ERPの導入目的を明確化する
ERPを選ぶ際には、まず自社でERPを導入する目的を明確化することが重要です。目的があいまいな状態では選定基準が定まらず、適切なERPを判断できません。また、導入目的が不明瞭なままだと、社内にERPを浸透させる段階で社員に共通認識を持ってもらえず、結果として導入がうまく進まないこともあります。
目的を明確化するには、経営戦略や事業の方向性に照らして現状の課題を洗い出し、それぞれに優先順位を決めながら整理する必要があります。各部署の責任者や現場従業員へヒアリングするのも有効です。それらの結果を基に、ERPによって「どのような課題を解決したいのか」「何を実現したいのか」といった目的を定めましょう。
ERPを適用する業務範囲を明確化する
ERPの導入目的が明確になったら、それに沿ってERPを適用する業務範囲を明確化することも重要です。目的を明確化する際に洗い出した課題とその優先順位も参考にしながら、ERPによってどのような業務を効率化する必要があるのか、その範囲と対応方針を検討します。
さらに、適用範囲として定められた業務における現状のフローを基に、ERP導入後にあるべき姿、すなわちTo-Beモデルの業務フローを作成しておくのがおすすめです。ERPの機能を詳細まで比較検討する際の参考になるほか、導入後、従業員の理解を促進し、社内への浸透をスムーズに進める際にも役立ちます。
ERP導入・運用コストを計算する
ERPを選ぶ際には、それぞれの製品についてコストを計算の上、自社の予算に照らし合わせながら比較検討することも大切です。
ERPの費用は、導入する際にかかる初期費用(イニシャルコスト)と、主に月ごとの費用として発生する運用コスト(ランニングコスト)の2種類に大別されるため、双方を確認する必要があります。これらは、クラウドを利用してERPを稼働させるクラウド型ERPと、自社内に構築した環境でERPを利用するオンプレミス型ERPとで金額が異なることにも注意しましょう。
また、コストに含まれるライセンス料は、ユーザー1人あたりについての金額が設定されているケースがほとんどです。つまり、最初は低額であっても、会社の成長に伴って利用人数が増えていくと、それに比例して高騰する恐れがあります。ついては、各製品の料金体系をしっかりと確認の上、中・長期的な観点からコストを算出し、慎重に検討することが重要です。
カスタマイズ性や拡張性はあるか
ERPによって、カスタマイズ性や拡張性が異なるため注意が必要です。一般的に、クラウド型ERPとオンプレミス型ERPでは、オンプレミス型ERPのほうがカスタマイズ性は高くなります。一方で、アクセス数や通信量に応じてサーバーを増やしたりハードウェアスペックを向上させたりする拡張性に優れているのは、クラウド型ERPです。
カスタマイズ性が高い場合、事業の拡大や組織の改編が発生した場合にも対応しやすくなります。また、今後膨大なデータを扱う可能性があるなど、アクセスや通信の増加に対応するには拡張性の高いものが有効です。ERPを選ぶ際には、将来まで見据えながらカスタマイズや拡張の必要性を検討し、それに見合った製品を選択することをおすすめします。
自社の規模と合うか
ERPには、中小企業向け、中堅・大手企業向けなど、対象となる企業規模が設定されているケースが多くあります。それぞれで搭載機能や利用可能人数が異なるため、自社の規模に合わせて選ぶことも大切なポイントです。
自社の規模に合っているかを確認するには、ERP提供会社が公開している過去の事例を参考にするのも一案です。自社と同規模の企業が数多く活用しているようであれば、候補の1つとして検討できます。
サポートは充実しているか
ERPは全社的な取り組みとして広範囲にわたって影響をおよぼすため、さまざまなトラブルや不測の事態が発生する恐れがあります。その際、頼りになるのはERPの提供元によるサポートです。特に、導入初期段階では従業員からの質問や問い合わせが重なることも予想されます。そうなってから慌てることのないよう、あらかじめ提供元のサポートも含めた対応フローを定めておくことが大切です。
ERPの提供元によるサポートの充実度を測るには、対応範囲や内容はもちろん、対応可能な時間帯や問い合わせの手段、料金の有無なども併せて確認しておく必要があります。専門的な人材が社内にどの程度いるかにもよりますが、一般的にはサポートが手厚いERPを選定するのが得策です。
社員が使いやすいか
ERPの導入・活用は全社的な取り組みとなるため、多くの社員が活用する前提で進められます。社内にはERPに慣れていない社員もいるため、使いやすいERPを選ぶことも重要です。
無料トライアルによって実際に操作できるのであれば、導入前にUI(ユーザーインターフェース)や使い勝手をしっかりと確認し、優れたUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供できているかをチェックしましょう。
セキュリティレベルは高いか
ERPでは、統合データベースによって社内の重要情報を取り扱います。そのため、セキュリティレベルの高い製品を選ぶこともポイントです。
クラウド型ERPでは、インターネットを介してデータをやり取りするため、通信のセキュリティには十分に留意しなければなりません。一方で、メンテナンスやバージョンアップはERP提供側によって自動で行われるため、製品自体の脆弱性は生まれにくいとも言えます。
対してオンプレミス型ERPでは、自社の責任においてメンテナンスやバージョンアップを実施する必要があります。別途費用が発生するのが一般的ですが、発覚した脆弱性が解消できるなど、セキュリティの観点に鑑みれば、実施は避けられません。
このような形態による違いも含めて、総合的に考慮の上で検討を進めましょう。また、ERPのセキュリティレベルを測るには、提供会社の信頼性を確認するのも有効です。ISO27001(ISMS)など情報セキュリティに関する認証を取得していれば、一定の信頼を置けると言えます。
導入実績を確認する
候補対象となるERPの導入実績を確認するのも大切です。多くの企業に導入されているERPは、それだけ信頼性が高く、成果に結び付く可能性が高いと考えられます。
また、導入実績の数が多いということに加えて、実績の内容までしっかりと確認することが重要です。自社と同規模の企業に対する実績があるか、同じ業界・業態における実績はどうか、どのように活用し、どういった効果があったのかなど、詳細までチェックしましょう。その上で、自社での活用が明確にイメージできるようであれば、前向きに検討できる製品であると言えます。
ERPを選ぶ際の流れ
ERPを選ぶ際の基本的な流れは、次のとおりです。
- ERPの導入プロジェクトを立ち上げる
- ERPを導入する目的を明確化する
- ERPを適用する範囲を決める
- 提案依頼書を作成する
- ERPの選定
以下より、それぞれについて順に解説します。
ERPの導入プロジェクトを立ち上げる
繰り返し触れているとおり、ERPの導入は全社的な取り組みです。そのため、各部署より有志を募った上で、「業務改善プロジェクト」などの名称を付けてプロジェクトを立ち上げ、その存在を社内へ大々的に知らしめましょう。なお、IT部門や情報システム部門のキーマンは、プロジェクトメンバーに必ず含めます。
また、ERPは経営戦略の立案や重要な意思決定に活用するのが目的の1つでもあるため、トップダウンで進めるのが理想です。プロジェクトの存在意義や重要性をトップに説明の上、強力な権限を与えてもらうのがポイントと言えます。さらに、各プロジェクトメンバーの役割や権限も明確にし、社内に周知しておくのがおすすめです。
ERPを導入する目的を明確化する
プロジェクトを立ち上げたら、まずはERPを導入する目的を明確にすることが重要です。目的があいまいなままだと、プロジェクトの方向性が定まらず、導入を進めるためのプロセスに一貫性が伴いません。
目的を明確化するには、社内の全業務を理解した上でそれぞれの課題を洗い出し、「どのような課題を解決したいのか」という議題を中心に検討を進める必要があります。そのためには、部署の代表として集まっている各プロジェクトメンバーが意見を出し合うことが大切です。
目的が明確化し、プロジェクトメンバー全員が常にそれを意識することで、ゴールに向かってベクトルを合わせることが可能となります。
ERPを適用する範囲を決める
目的が明確になったら、次にERPを適用する業務範囲を定めます。既存業務のうち、目的の達成に必要となる優先度の高いものを洗い出した上で、その課題とERPへの要求事項を明確にしましょう。
このとき、対象となる各業務について、ERP導入後の理想的なフロー、つまりTo-Beモデルの業務フローを作成しながら、要求事項を整理するのがおすすめです。To-Beモデルの業務フローがあることで、ゴールがイメージしやすくなり、以後のプロセスがスムーズに進行する可能性も高くなります。
提案依頼書を作成する
前項のプロセスによってERPを適用する業務範囲が定まり、要求事項が明確になったら、それを基に提案依頼書(RFP:Request For Proposal)をまとめます。提案依頼書で重要なのは、ERP導入後の理想的な姿がイメージでき、それに向けて必要となるさまざまな要素が分かることです。
そのためには、導入の目的や背景、対象業務範囲、現状の課題はもちろん、対応方針、要求事項、導入スケジュール、プロジェクト体制、懸念点などを明確に記載しておく必要があります。
ERPの選定
提案依頼書が作成できたら、次にようやくERPの選定に入ります。前章で解説した各ポイントをしっかりと押さえながら、自社に合ったERPを選定してください。初めから1つに絞るようなことはせず、候補となるERPを複数選定の上、比較検討する必要があります。
おおよその目安として5~10程度の製品に絞れたら、それを提供している各社に提案依頼書を提示します。その後、各社が作成した提案書を収集し、内容を評価しますが、改めて前章の各ポイントを押さえながら、要求事項の実現度合いや自社との相性をチェックすることが重要です。
これによって3社程度まで絞れたら、無料トライアルを活用して実際に触ってみるなど、最終的な選定プロセスに入ります。なお、ここに挙げた方法は一般的な例であり、実際に選定を進める際には、状況に応じて柔軟に対応しながら、適切なERPを見極めてください。
【比較表】おすすめのERP
厳選した16のERPについて、料金プランや利用条件を比較表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
製品名 | 料金プラン(月額) | 利用条件 |
---|---|---|
マネーフォワード クラウドERP | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
Oracle NetSuite | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
GRANDIT | 基幹Suiteプラン:201,700円~ | 初期費用 数百万円~ 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
OBIC7 | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
キャムマックス | 基本料金:50,000円 ライセンス料:20,000円/1ユーザーあたり |
初期費用 月額利用料1ヶ月分 最低利用期間 ― 最低利用人数 1名 |
ZAC | 要問い合わせ | 初期費用 100,000円~ 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
Reforma PSA | 販売管理:6,000円/1ユーザーあたり 購買管理:2,000円/1ユーザーあたり など |
初期費用 無料 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
スマイルワークス | 標準プラン:10,000円~ | 初期費用 30,000円 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
プロワン | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 基本1年間 最低利用人数 ― |
クラウドERP freee | freee販売(月払い) スタータープラン:2,980円(年額35,760円) ID追加:500円/1ユーザーあたり |
初期費用 無料 最低利用期間 1年間 最低利用人数 ― |
Clovernet ERPクラウド | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
Microsoft Dynamics 365 Business Central | Essentials:8,750円/1ユーザーあたり Premium:12,500円/1ユーザーあたり など |
初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
SAP Business ByDesign | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
ProActive C4 | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
HUE | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
Ross ERP | 要問い合わせ | 初期費用 ― 最低利用期間 ― 最低利用人数 ― |
おすすめERP16選
おすすめの16のERPを紹介します。
- マネーフォワード クラウドERP
- Oracle NetSuite
- GRANDIT
- OBIC7
- キャムマックス
- ZAC
- Reforma PSA
- スマイルワークス
- プロワン
- クラウドERP freee
- Clovernet ERPクラウド
- Microsoft Dynamics 365 Business Central
- SAP Business ByDesign
- ProActive C4
- HUE
- Ross ERP
マネーフォワード クラウドERP
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
マネーフォワード クラウドERPは、株式会社マネーフォワードが提供するERPです。年商10億円未満の中小企業向けERPとしては売上金額シェアでトップレベルであり、シリーズ累計導入社数は10万社となっています。
必要となるシステムのみを組み合わせて導入できるコンポーネント型が採用され、自社の成長や予算などの状況に合わせて自由な構成での活用が可能です。そのため、成長過程にあるスタートアップや、将来に向けて発展を目指す中小企業におすすめと言えます。また、財務会計から人事労務まで、バックオフィス業務を中心に豊富な機能を具えている上、SFA/CRMなどの外部システムとスムーズに連携できるのもポイント。料金体系は、初期費用+月額料金+オプション費用で構成され、料金の詳細を確認するには問い合わせる必要があります。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Oracle NetSuiteは、日本オラクル株式会社が提供するERPです。世界中で219以上の国において、4万社を超える企業が利用しています。ERPの機能に加え、電子商取引(EC)や顧客関係管理(CRM)などの主要業務に対する機能を単一システムで統合的に提供しており、さまざまな業種の企業が活用可能です。
在庫管理、財務会計などの基本機能からサプライチェーン・マネジメントまで、豊富な機能を具えたオールインワンの経営管理ソリューションとして、環境の変化にスムーズに対応できる高い柔軟性があります。そのため、目まぐるしく移り変わる経営環境の中でそれに合わせた変革を続ける急成長企業におすすめです。なお、料金の詳細は個別の問い合わせが必要となります。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
GRANDITは、GRANDIT株式会社が提供するERPです。同社は、複数の企業が叡智を出し合いながら日本企業の成長を支えていくという理念の下、それに賛同した企業が集まったコンソーシアムによって設立された会社です。そのため、本製品にはさまざまな企業が持ち寄った多彩なノウハウが凝縮されています。
人事管理・給与管理・販売管理・調達管理・経費管理など、豊富な機能によってあらゆる業種や業態の企業に対応できる上、状況に合わせてフレキシブルな形態で導入が可能なのもポイント。また、サブスクリプションモデルとしてさまざまな料金プランが用意されているため、成長期にある企業が、実情に合わせた最適な形態とプランで活用したいケースにおすすめです。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
OBIC7は、株式会社オービックが提供するERPです。幅広い実績を持つ同社ならではのワンストップソリューションサービスとして、コンサルティングから、企画、構築、サポートまでを一貫体制で提供しています。
プロジェクト収支管理、契約管理、販売管理、生産管理など、シリーズの豊富なラインアップをクラウドによって利用できるほか、自社の業界・業種に合わせて特化したソリューションを組み合わせることも可能です。また、プライベートクラウドとして自社専用環境が提供されるため、高い信頼性と柔軟性を確保している点も魅力の1つ。複雑な業務や特殊な処理が存在し、ERPの導入にはカスタマイズが前提となるような企業にもおすすめです。料金体系の詳細は、個別に問い合わせて確認する必要があります。
キャムマックス
-
料金
月50,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヵ月
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最低利用人数
5ユーザー
キャムマックスは、株式会社キャムが提供するERPです。ERPは大企業のためのものという既成概念を覆すために、中小企業のための次世代ERPとして、低コストで手軽に導入が可能なシステムを提供しています。クラウド型のため、インターネット環境さえあれば、Webブラウザによって簡単にアクセスできるのも魅力です。
月額7万円からというリーズナブルな価格設定のため、潤沢な予算が確保できないスタートアップや中小企業にもおすすめ。低価格であっても、販売・債権管理、購買・債務管理、物流・在庫管理などの基本機能から、WMS(倉庫管理システム)との連携、POSやECとの連携、各種帳票ツールまで、幅広い機能が揃っています。
ZAC
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ZACは、株式会社オロが提供するERPです。プロジェクト管理や工数管理など、案件単位・契約単位でビジネスを進行する業種に適した機能を具えており、ベンチャーから大手まで約950の企業に導入されています。
クリエイティブ業界、広告業界、IT・システム業界などが抱える特有の業務要件にも対応しているほか、リアルタイムな損益管理によって数ヶ月先の収支までを正確に予測することが可能。そのため、日々状況が変化するような活力に溢れた企業が、的確な経営判断を下すために活用するようなケースにもおすすめです。料金体系は、初期費用のほか、月額固定の料金が発生する「月額ライセンス利用型」が採用されています。詳細を確認するには問い合わせが必要です。
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料金
月30,000円~ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Reforma PSAは、株式会社オロが提供するERPです。上述した「ZAC」によって培われた業務管理のノウハウを凝縮し、クリエイティブ系ビジネスに特化してコストダウンを実現した製品となっています。そのため、リーズナブルな価格を実現しているほか、広告・IT・Web制作などのクリエイティブ系ビジネスにおける特有の機能要件や商慣習にも無理のない対応が可能です。
また、サポートが充実しているのもポイント。導入前はもちろん、導入後の運用まで一括でのサポートが付属しているため、初めてERPを利用する企業にもおすすめです。さらに、豊富な機能のうち、経費管理や勤怠管理については、1人あたり月額300円からという低価格設定。初期費用が無料となっているのも魅力の1つです。
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料金
月10,000円 -
初期費用
30,000円
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
5ID
スマイルワークスは、株式会社スマイルワークスが提供するERPです。中小企業がリーズナブルな価格で手軽に活用できるERPとして、業務効率化と生産性向上を図るための機能が充実しています。
販売管理・仕入管理・在庫管理・財務会計・経費精算などの基本機能から、仕訳連動やEDIといった詳細機能まで、豊富な機能を直感的で分かりやすい画面によって実現しているのが特徴です。また、オプションが数多く用意されているため柔軟に機能が拡張できるほか、自社専用サーバーによって任意の機能を自由に組み合わせて利用するプランも選択可能。低価格と多機能を両立させたERPを求める企業におすすめです。
プロワン
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
プロワンは、株式会社ミツモアが提供するERPです。現場仕事と呼ばれる業種、すなわち、電気工事、害虫駆除、リフォーム、造園、引っ越しなどのフィールドサービス業において、業界特有の課題を解決するのに適したシステムとなっています。
営業支援、収支管理、発注管理、顧客管理から、レポート作成、ルート最適化、マーケティングまで、基本機能による業務効率化だけではなく、蓄積されたデータの自動活用まで実現できるのが特徴。また、業務ごとに目標を設定の上、その達成状況を可視化できるため、継続的な事業成長が必要な過渡期にいる企業にもおすすめです。なお、料金体系については、問い合わせにより確認する必要があります
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
freee統合型ERPは、フリー株式会社が提供するERPです。「freee販売」「freee会計」「freee人事労務」「freee工数管理」という各サービスで構成されており、それぞれを任意に組み合わせて導入できるのが特徴。また、シームレスに連携しながら統合的に利用することにより、一気通貫で情報を管理し、トータルで効率化を図ることも可能です。
有効に活用することで、スムーズなデータ連携と情報共有が実現し、社内のコミュニケーションが活性化すれば、最適な業務フローが構築できます。そのため、効率的な業務体系やフローが確立しておらず、さまざまなオーバーヘッドが発生しているような企業が、ガバナンスを整えるために利用するケースにもおすすめです。なお、それぞれのサービスで個別の料金プランが設定されているものの、統合的に利用する場合などについては、問い合わせて確認する必要があります。
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使いやすいので便利です。特に困ることはないです。初心者でも分かりやすいです。不明点はすぐに解消できます。
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チャットサポートがあり、わからないことがあっても気軽に聞けるのはいい。わざわざメールや電話で問い合わせるのは時間がかかるし、手間だから。
Clovernet ERPクラウド
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料金
月7,500円 -
初期費用
0円
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最低利用期間
問い合わせ
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最低利用人数
問い合わせ
Clovernet ERPクラウドは、NECネクサソリューションズ株式会社が提供するERPです。あらゆる悩みを解決するオールインワンの統合型クラウドERPとして、販売管理、在庫管理、財務会計、給与計算から、プロジェクト収支管理、マイナンバー管理まで、幅広い機能を搭載しています。
事業運営における重要データのすべてを一元管理の上、リアルタイムに把握することで、スピーディな経営判断に活用可能。また、経営状況として資金繰りまでも見える化できるため、保有キャッシュにシビアな中小企業にもおすすめです。なお、料金体系の詳細は個別に問い合わせて確認する必要があります。
Microsoft Dynamics 365 Business Central
Microsoft Dynamics 365 Business Centralは、日本マイクロソフト株式会社が提供するERPです。包括的なビジネス管理ソリューションとして、160を超える国や地域で活用されています。販売管理・生産管理・仕入管理・財務管理から、マーケティング管理やプロジェクト管理まで、幅広い業務を統合して効率化を図ることが可能です。
海外拠点やグループ会社のデータも一元管理できるため、関連する複数の拠点で総合的に効率化を進めたい中堅・大手の企業にもおすすめ。料金は条件やプランによって異なり、詳細については問い合わせる必要があります。
SAP Business ByDesign
SAP Business ByDesignは、SAPジャパン株式会社が提供するERPです。販売・財務から購買・製品管理まで、あらゆる業務においてエンドツーエンドの合理化されたプロセスを実現する、中堅企業向けのクラウドERPソリューションとなっています。
実績のあるベストプラクティスとリアルタイムの分析機能により、業務の効率化だけではなく、チャンスをものにする俊敏性を高め、競争力の向上を図るための意思決定が可能。ライバルと熾烈な争いを繰り広げる中堅企業におすすめです。なお、構成などの条件次第で費用が変わってくるため、料金体系の詳細については問い合わせによる確認が必要となります。
ProActive C4
ProActive C4は、SCSK株式会社が提供するERPです。初めての国産ERPとして登場以来、30年間で6,600超の企業を支援してきました。
販売管理・財務会計・人事給与・勤怠管理などの基幹業務全般を分かりやすいUIで実現しているほか、シェアードサービス業務への対応によりグループ経営管理の基盤として活用できるのが特徴。これまでに300の企業グループに導入されてきた実績があります。そのため、グループ企業を数多く抱え、総合的に効率化を図りたい大企業にもおすすめです。なお、料金体系については問い合わせにより個別に確認する必要があります。
HUE
HUEは、株式会社ワークスアプリケーションズが提供するERPです。大手企業向けに開発されており、2,200社以上のクライアントを支援してきた中で挙がったあらゆる要望を標準機能として取り込んでいるため、圧倒的な業務網羅性を誇ります。そのため、複雑な業務や特殊な要件を抱える企業での活用にもおすすめです。
また、無償のバージョンアップによって最新の法改正やトレンドに対応しているため、長期間にわたって安定的に利用できるのもポイント。なお、料金体系の詳細は個別に問い合わせて確認する必要があります。
Ross ERP
Ross ERPは、株式会社日立システムズが提供するERPです。食品・医薬・飲料・化学などのプロセス系製造業に適しており、これらの業界が持つ特有の課題にスムーズに対応できるERPとして、世界中で1,200以上の企業が導入しています。
会計管理・生産管理・在庫管理・品質管理といった基本機能のほか、工程製造管理、ロット追跡、使途検索などのプロセス系製造業に特化した機能を有しているのが大きな特徴。また、必要な機能だけを導入した上、将来の成長に伴って拡張していくことも可能です。料金体系については個別に問い合わせる必要があります。
まとめ:ERPの選び方を理解し後悔のない導入を
以上、ERPを選ぶ際の流れやポイントに触れながら、おすすめのERPを厳選して紹介しました。ERPを選ぶ際には、本記事で解説したようなポイントをしっかりと押さえた上で、基本的な流れに沿って丁寧に進める必要があります。
とはいえ、数多くのERPの中から自社にマッチした製品を選ぶのは決して簡単ではありません。もし、ERP選びに迷ってしまった場合には、PRONIアイミツのご利用をおすすめします。当サービスは、ITツール受発注支援のプロとして、貴社に適したERP選びをサポートすることが可能です。また、下のボタンから、いくつかの簡単な質問に答えるだけで希望要件に合ったERPが分かります。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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相場がわからない
複数を比較しづらい
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