ビジネスフォンでのページングとは?クラウドPBXでもできる?
この記事では、ビジネスフォンでのページングや「クラウドPBXでページングが可能か」という点、ページングが可能なクラウドPBXに関する情報をまとめています。ページングができるPBXの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- ビジネスフォンにおける「ページング」(電話ページング)とは
- 電話ページングの仕組み
- ページングが活用される場
- クラウドPBXでも電話ページングはできる?
- 電話ページングが可能なクラウドPBX3選
- クラウドPBXを選ぶ際に気をつけたい6つのポイント
- まとめ:必要な機能の揃ったPBXの導入で業務品質アップ!
ビジネスフォンにおける「ページング」(電話ページング)とは
ビジネスフォンにおける「ページング」とは、ビジネスフォンを使用して社内や工場内など建物の中でアナウンスを行う「構内呼び出し機能」 を指すものです。
通常、アナウンス放送は建物内にある放送設備を使用しますが、ページング機能のあるビジネスフォン であれば放送設備のある場所へ出向くことなく電話機を用いて気軽にアナウンスが可能となります。
電話ページングの仕組み
ページングを行うための構成には、以下の機器が用いられることが一般的です。
・ページングに対応したビジネスフォン(電話機)
・ビジネスフォン主装置
・電話ページング機能を内蔵したアンプ
・スピーカー
スピーカーにつながれた電話ページング機能内蔵アンプをビジネスフォン主装置につなぎ、さらにページング対応のビジネスフォンとビジネスフォン主装置をつなぐことでページングが可能となります。ページング対応のビジネスフォンの大半に「ページング」ボタンが設置されており、アナウンス放送の際はそのボタンを押すと流れる電子音(ページング予告音楽)のあとでアナウンスができるというのが一般的です。
ビジネスフォン種装置と接続できる機内PHSアンテナがあれば、専用のコードレスフォンやPHSからもページングを実施することができます。
ページングが活用される場
ページングが活用される場としては、工場・倉庫や大型施設、学校、病院のほか、1つの建物内の複数フロアを使用しているオフィスなどがあげられます。これらの場所では電話がかかってきた際の従業員の呼び出しにページングが利用されるケースが大半です。大型商業施設や学校、病院などでは、業務連絡にページングを利用していることもあります。
また、オフィス・施設によっては始業・就業のお知らせや災害発生情報の周知などにページングを活用していることも。ページングは幅広いシーンで役立てられている機能だといえます。
クラウドPBXでも電話ページングはできる?
結論から言うと、ページングが行えるクラウドPBXは存在しています。たとえば、「ABphone クラウドPBX」では放送機器とクラウドページング機を電話機接続することでクラウドページングが可能に。IP-PBXでもページングを利用することができます。LANケーブルと電源があれば手軽に設置できる上に、ページングの放送開始・終了時の効果音の設定にも対応しています。
PBXの準備や電話線敷設工事が不要でページング機能が使用できるため、「クラウドPBXの導入とあわせて、電話ページングを使えるようにしたい」という方には、ページング対応のクラウドPBXがうってつけといえるでしょう。
電話ページングが可能なクラウドPBX3選
ここからは、電話ページングに対応のクラウドPBXを紹介します。「ページング機能が使えるクラウドPBXを探している」という方は、ぜひ参考にしてください。
1.ABphone クラウドPBX
「ABphone クラウドPBX」は、 東京都中央区に所在する「ABphone」が提供しているクラウドPBXです。市外局番を利用するための料金(500円)に、時間外ガイダンスやナンバーディスプレイ、留守番電話・不在電話転送、番号非通知着信拒否などの機能が含まれています。
そのほかにも同時呼び出しやスマートフォン・PC内線電話機能、自動音声応答にくわえて、構内放送(ページング)にも対応。工事不要で導入できるため、低コストでページングが導入できるほか、「ABphoneクラウドビジネスフォン」とあわせて利用すれば別拠点や外出先からでもページングが可能です。
2.Arcstar Smart PBX
「Arcstar Smart PBX」は、東京都千代田区に本社を置く エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズが提供しているクラウドPBXです。FMCや内線機能を実装しているのが特徴で、設備の導入費だけでなく保守費用を削減することができます。
ページング対応のアンプとビジネスフォン、Arcstar Smart PBXをIPネットワークで接続すれば、クラウドPBXを活用したページングも可能。ページング用の内線番号をダイヤルするだけで手軽に構内放送が行えるほか、Web上から設定ができるため効率的な管理の実現にもつながるのではないでしょうか。
3.クラウドPBX
愛知県名古屋市に本社を置く中部テレコミュニケーションが提供する「クラウドPBX」も、ページングに対応したクラウドPBXです。使用する機能に応じて料金が細かに設定されており、基本料は1契約あたり月額5,000円(税抜)、ページングは1台あたり月額2,000円(税抜)となっています。
専用のスマートフォン向けアプリを使用すれば、スマートフォンとの連携も可能となるため、テレワーク先や出張先からでも社内と同様に内線で通話ができます。 また、ゲートウェイやビジネスフォン 、ソフトウェアなどのレンタルも用意されているため、初期費用を抑えたいという場合にもおすすめです。
クラウドPBXを選ぶ際に気をつけたい6つのポイント
ここからは、導入するクラウドPBXを選ぶ際に気を付けたいポイントを解説していきます。クラウドPBXの選定時には、以下の内容を意識しましょう。
1.電話番号の取得が可能か
まず確認しておきたいのが、「電話番号(外線電話)の取得が可能か否か」という点です。クラウドPBXの導入にあたっては「新たに電話番号を取得する」「現状の番号を継続して使用する」という2種のパターンが考えられますが、中には「市外局番による番号の取得が不可」「既存の電話番号の継続使用が不可」といったケースも。
希望する電話番号がある場合は、「その電話番号が使用できるクラウドPBXであるか」にも着目した上で選定を進めましょう。
また、PBXの提供元は電話サービスと提携しているケースも多いため、提携サービスを確認して「どの番号が使用できるのか」を確認するというのも1つの方法です。
2.自社で使用したい機能が実装されているか
クラウドPBXに限らず、使用できる機能は提供元やビジネスフォンの種類などによって異なります。 クラウドPBXを導入する際には「自社に必要な機能を実装しているか」も必ず確認しておくべきポイントといえるでしょう。
クラウドPBXの中には、基本的な機能のほかに「通知番号選択」や「通話内容録音」「CRMをはじめとする外部システムとの連携」に対応しているサービスも存在しています。なお、クラウドPBXによっては一部の機能がオプションとなっているなど別途料金が発生することもあるので、そうした点も事前に確認しておくことが大切です。
3.CTI機能が必要な場合は実装の可否を確認する
CTI(Computer Telephony Integration)機能が必要な場合は、実装されているか否かを必ず確認しておきましょう。
CTIとは電話業務に関する他システムとの連携機能を指すもので、主にコールセンターや営業電話において使用されているため、必要とする業種・業態は限られていると考えられます。反対に、CTI機能が不要な業種・業態にも関わらずCTI機能のあるクラウドPBXを導入した場合は無駄なコストが生まれる可能性もあるため、慎重な選定が必要です。
4.料金体系を確認する
クラウドPBXの料金体系は、月額料金制が一般的とされています。毎月の支払額はID数によって変動するケースが大半ですが、料金設定は「1IDあたり月額◯円」「1〜10IDまでは1IDあたり◯円」などサービスによってさまざま。導入候補にあがっているクラウドPBXの1ID単位の月額料金と、クラウドPBXの導入・運用の予算を照らし合わせるとよいでしょう。
たとえば、従業員の増減が想定されるコールセンターで導入するのなら、ID数の変更にも柔軟に対応できるクラウドPBXがおすすめといえます。
5.セキュリティ対策は万全か
セキュリティ対策が万全であるかというのも、クラウドPBXを選ぶ際の重要なポイントの1つです。クラウドPBXはインターネットに接続して利用することとなるため、サイバー攻撃のリスクをはらんでいます。セキュリティ対策に注力しているクラウドPBXであるか否かは、レガシーPBXやIP-PBXと比較してもより重視すべきといえるでしょう。
クラウドPBXを提供する各社が行っているセキュリティ対策としては、通信暗号化やログインセキュリティ強化、操作ログの取得・保存、ファイアーウォールなどがあげられます。
6.サポート体制は整っているか?
クラウドPBXの利用時にトラブルが発生した場合、利用者側で行える解決策は皆無に等しいといえます。そのため、提供元に「連絡がつきやすいか」「しっかりとしたサポート窓口が設置されているか」というのもクラウドPBXを選ぶ際の重要なポイントです。
「クラウドPBXの不具合で電話の発着信ができない」といった事態になっては、企業として大きな損失が発生する可能性も否定できません。損失を最小限に抑えるためにも、サポート体制の整っている会社のサービスを利用することをおすすめします。
くわえて、ユーザー向けのサポートサイトやQ&Aが用意されていれば、操作に迷った時や疑問が生じた際にも自力で解決する助けとなるでしょう。
まとめ:必要な機能の揃ったPBXの導入で業務品質アップ!
この記事では、「ページング」の概要とあわせて「クラウドPBXでのページング可否」や電話ページングに対応しているクラウドPBXについて解説してきました。
「ページングが可能ならクラウドPBXに乗り替えたい」と感じた方も多いのではないでしょうか。自社に合ったクラウドPBXを選ぶためには、複数のクラウドPBXを比較して導入するPBXを検討することをおすすめします。
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