【2024年最新】中小企業向けおすすめカスタマーサクセスツール8選!選び方やメリットも解説
「中小企業だけどカスタマーサクセスツールを導入したい」「中小企業でもカスタマーサクセスって必要?」と考える、中小企業の経営者や従業員も多いのではないでしょうか。中小企業がカスタマーサクセスツール導入により業務を自動化することは、複数のメリットがあります。
他にも中小企業におけるカスタマーサクセスの課題やツールの比較方法・選び方も解説します。中小企業におすすめのカスタマーサクセスツールも紹介するので、担当者の方はぜひ参考にしてください。
- 中小企業における、カスタマーサクセスの課題
- 中小企業がカスタマーサクセスツールを導入するメリット
- 中小企業向けカスタマーサクセスツールの選び方・比較方法
- 【比較表】中小企業向けカスタマーサクセスツール
- 【2024年最新】中小企業・小規模法人におすすめのカスタマーサクセスツール8選
- まとめ
中小企業における、カスタマーサクセスの課題
カスタマーサクセスとは、企業が顧客の成功を支援し、満足度を高めるための取り組みです。顧客がサービスを効果的に活用できるようにサポートし、ビジネス目標を達成させることで、顧客の継続利用や契約更新、追加購入(アップセルやクロスセル)を促進します。カスタマーサクセスは、単なる問題解決に留まらず、顧客の長期的な成功を支える戦略的なアプローチです。
本章では、中小企業におけるカスタマーサクセスの課題について詳しく解説します。
人材リソース予算、スキル不足
中小企業では予算や人的リソースが限られており、企業によっては他業務と兼任の担当者も多いでしょう。限られた工数であるため、顧客対応に十分な時間を割くのが難しい場合があります。また、効果的なカスタマーサクセスの実現には顧客データの収集・分析が不可欠ですが、専用ツール導入のための予算が不足している中小企業が多いのも課題の一つです。ツールを導入しないと、顧客の管理や、顧客とのコミュニケーションが煩雑となり、顧客満足度の低下や解約率の増加につながるケースも。また、データ分析の専門知識やスキルを持った人材が不足しているため、収集したデータを効果的に活用できないこともあります。
カスタマーサクセスの重要性の認識不足
中小企業では、経営陣や従業員がカスタマーサクセスの価値を理解していないケースも。カスタマーサクセスに対する担当者の工数割り当てやサポートが不足していると、顧客満足度やロイヤルティの低下を招くことに繋がることがあります。カスタマーサクセスは、顧客との長期的な関係を構築し、ビジネスの持続的な成長を支える重要な要素ですが、その認識が不足していると、短期的な利益追求に偏りがちです。
中小企業がカスタマーサクセスツールを導入するメリット
カスタマーサクセスツールとは、顧客が製品やサービスを効果的に利用できるようにサポートし、満足度を高めるためのツールです。このツールを使うことで、企業は顧客との関係を強化し、長期的な顧客維持とビジネスの成長を目指します。
中小企業の抱えるカスタマーサクセスの課題を踏まえ、中小企業にカスタマーサクセスツールをおすすめする理由を解説します。
人材リソースやスキルの有効活用
例えば、カスタマーサクセスツールでは主に、以下の業務を自動化することができます。
- 顧客情報の自動更新・統合
- フォローアップタスクの自動生成
- 健康スコアの自動計算
- アンケートの自動送信や自動集計 など
業務自動化により、従業員が他の重要な業務に集中できる環境を整えます。また、カスタマーサクセスツールは業務プロセスの標準化やベストプラクティスの共有を促進し、チーム全体のスキルアップも支援します。
さらに、ベンダーからカスタマーサクセスに必要なスキルを持つ人材を育成するためのトレーニングプログラムも提供されることが多く、継続的なスキル向上が図れます。中小企業がカスタマーサクセスツールを導入することで、限られた人材リソースとスキルを有効に活用できます。
顧客データ管理・分析の効率化
中小企業では、顧客情報が社内で分散して管理されていることが多く、手動でのデータ入力や更新が煩雑な作業になることも。カスタマーサクセスツールにより顧客データを一元管理することで、リアルタイムでの顧客状況の把握が容易になります。そして適切なタイミングでのフォローアップが可能となるため、顧客満足度の向上に寄与します。
また、データ分析の専門知識を持つ人材が不足している場合でも、ツールの分析機能を活用することで、顧客の利用状況や傾向を簡単に把握し、戦略的なカスタマーサクセス活動を実現できます。さらに、カスタマーサクセスツールは自動的にレポートを生成し、経営陣や従業員がデータに基づいた意思決定を行いやすくします。カスタマーサクセスツールを導入することで、顧客データの管理や分析を効率化します。
顧客とのコミュニケーション強化
カスタマーサクセスツールは、メールやチャット、電話など複数のコミュニケーションチャネルを統合し、顧客とのやり取りを一元管理します。そうすることで、顧客とのコミュニケーション履歴を追跡し、適切なタイミングでのフォローアップを実現。また、アンケートやフィードバックフォームを活用して顧客の意見を収集し、サービス改善に役立てることもできます。
さらにリマインダーやフォローアップメールを自動的に送信し、顧客との関係維持や強化が可能です。顧客の不満や問題点を早期に把握し迅速に対応することで、顧客満足度とロイヤルティの向上に繋げます。
解約率(チャーンレート)の低減
カスタマーサクセスツールは、顧客の利用状況をリアルタイムで把握し、解約リスクの高い顧客を特定。サービスの利用が減っている顧客には適切なサポートや追加情報を提供することで、解約を未然に防ぎます。
また、顧客が特定の機能を上手く活用できていない場合、その機能の使い方を説明するウェビナーやチュートリアルを提供することもできます。さらに、顧客からのフィードバック収集によりサービス改善に役立てることができるため、顧客が感じる価値を最大化し、満足度を高め、他のサービスへの乗り換えを防ぎます。カスマターサクセスツールの導入は、顧客との長期的な関係を構築し、ビジネスの継続的な成長を促します。
中小企業向けカスタマーサクセスツールの選び方・比較方法
導入目的を明確にする
カスタマーサクセスツール タイプ | 目的 |
---|---|
問い合わせ対応効率化 | 顧客からの問い合わせに対し、効率的に対応 |
LTV最大化 | サービスの解約率改善や売上向上 |
オンボーディング管理 | サービス利用開始時の新規顧客サポート |
コミュニティ構築・管理 | 顧客間のコミュニケーションを促進し、ブランドに対する忠誠心やエンゲージメントを高める |
顧客満足度を測定 | サービスや製品の改善、顧客サービスの質の向上 |
カスタマーサクセスツールはそれぞれ強みが異なる5つのタイプに分けられます。例えば、サービスの解約率(チャーンレート)を改善したい場合、顧客の行動データを詳細に分析し、サービスを離れそうなタイミングを予測する機能が備わった「LTV最大化」に特化したツールがおすすめです。
また競合が多い市場でコミュニティを通じて、顧客がブランドに対する愛着を持ち続けるようにしたい場合「コミュニティ構築・管理」に特化したツールを選ぶと良いでしょう。サービスや製品への具体的な目的を設定することにより、中小企業におけるツール選定の基準が明確になります。
必要な機能を確認
中小企業がカスタマーサクセスツールを選ぶ際には、サービスの課題を解決するための必要な機能を確認しましょう。例えば顧客からの問い合わせを効率化したい場合は、SNSや電話、メールなど複数チャネルからの問い合わせを一元管理する機能があると良いでしょう。他にも、顧客満足度を定量的に測定するNPS(ネットプロモータースコア)機能により、顧客満足度を分析してサービス改善点を把握し、次のアクションに繋げることが可能です。
また、ツールが他の既存システムと連携できるかどうかも確認が必要です。例えば、CRMやマーケティングオートメーションツールといった顧客管理システムの連携が可能だと、より効果的なカスタマーサクセス活動を実現できます。
費用相場を確認
料金項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 無料〜お問い合わせが多い |
月額料金 | 従量課金:3,000円〜10,000円程度 固定費用:30,000円〜110,000円程度 |
カスタマーサクセスツールの導入にかかる初期費用は、ヒアリングしたのちにそれぞれの会社にあったプランを提案する場合が多く、費用が明かされていないツールも少なくありません。その中でも「Fullstar」や「Ambassador Relations Tool」など、初期費用無料で利用できるツールもあり、導入時の費用を抑えたい中小企業にはおすすめです。
また月額料金は、プランによって分かれているツールが多いです。登録ユーザー数につき月額料金が変動する月額従量課金タイプの月額料金相場は3,000円〜10,000円程度。月額固定費用の場合の相場は、月額料金30,000円〜110,000円程度です。
【比較表】中小企業向けカスタマーサクセスツール
ここからは実際に、中小企業におすすめのカスタマーサクセスツールの料金や無料トライアルを比較します。ツールの導入を検討している担当者はぜひ参照ください。
ツール名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
Fullstar | 無料 | 月60,000円 無料プランあり |
Ambassador Relations Tool | 無料〜 | 月29,480円〜 無料プランあり |
Re:lation | 要問い合わせ | 月12,800円〜 無料プランあり |
Salesforce service cloud | 要問い合わせ | 月3000円〜/1ユーザー |
Zendesk | 要問い合わせ | 月$55〜/1ユーザー |
Growwwing | 要問い合わせ | 月60,000円~ |
DealPods | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
チャネルトーク | 要問い合わせ | 月2,700円〜 |
【2024年最新】中小企業・小規模法人におすすめのカスタマーサクセスツール8選
ここまで解説したポイントを踏まえて、中小企業におすすめのカスタマーサクセスツールをご紹介します。
- Fullstar
- Ambassador Relations Tool
- Re:lation
- Salesforce service cloud
- Zendesk
- Growwwing
- DealPods
- チャネルトーク
Fullstar
Fullstar(フルスタ)は、ノーコードで利用できるカスタマーサクセスツール。SaaSツールを53,000社以上に提供しているクラウドサーカス社が開発しています。
ノーコードで簡単に利用できるチュートリアル作成や、ユーザーのフィードバックを効率的に収集するアンケート収集機能を搭載。さらに、利用率が低下したユーザーを自動で検知する機能や、解約リスクの高い顧客に対してアラートを発する利用状況通知の機能があります。
3つのプラン、全て初期費用が無料。月額料金が無料の「Freeプラン」は特にテックタッチを取り入れたカスタマーサクセス体制に取り組みたい企業向けにおすすめです。
Ambassador Relations Tool(ART)は、株式会社コンファクトリー提供のカスタマーサクセスツールです。企業が顧客との関係を効果的に管理・強化するためのCRM・MA・メールマーケティングのシステムが統合されています。
Ambassador Relations Toolは、顧客満足度の向上やマーケティング施策の効率化を図る機能を多く備えていることが強みの一つ。顧客情報や商談履歴の管理、アンケートやキャンペーンの自動実施、業種別テンプレートによるアンケートメールの送信、NPS計測、顧客の購買履歴分析など多彩な機能を備えています。
料金プランは、フリープラン、クラウドプラン、クラウドBプラン、サーバ設置プランの計4つあります。初期費用および月額料金が両方無料のフリープランは、特に中小企業やスタートアップ企業にとっては、導入のハードルが低く抑えられます。
Re:lation (リレーション)は、株式会社インゲージが運営するクラウド型カスタマーサクセスツールで、導入社数は5,000社以上を誇ります。多様な顧客対応チャネルを統合し、問い合わせ対応の効率化を図るクラウドサービスで、メールや電話、LINE、チャット、SNSなどの窓口を一元管理し、対応漏れを防ぐ機能が充実しています。
試しにRe:lationを使ってみたい方向けに、月額料金が無料のFreeプランが用意されているため、初めてツールを導入したい企業におすすめ。有償プランでも、月額料金12,800円〜開始が可能です。
Salesforce Service Cloud
Salesforce Service Cloudは、Salesforce社が提供するクラウド型カスタマーサクセスツール。メールや電話、SMSやSNSなど、多様なオンラインチャネルに対応しており、顧客の問い合わせを適切な担当者に自動的に振り分けます。また、問題の迅速な解決やナレッジ管理をし、顧客満足度向上や業務効率向上を実現するAI技術が強みです。
小規模チーム向けでシンプルな機能を兼ね備えたStarterプランは、月額料金3,000円から導入が可能。他にもチーム規模や機能によって、段階的なプランが用意されているため、自社のサービス規模や登録ユーザー数にあった導入ができます。
- ダッシュボード作成
- レポート作成
- レポートのCSV出力
- 担当者の割り振り
- タスク管理
- コミュニティの作成
- コンテンツの作成
- コンテンツの検索
- グループ・ユーザの権限設定
- チャッターで同じ部署の人の営業状況などが共有できること。 次のやるべき行動をアラート機能で知らせてくれること。
- UIが洗練されていて使いやすい。 ナレッジや履歴がすぐ検索できるのが良い。 昔から使っており使いやすい
Zendeskは、Zendesk社が提供するクラウド型カスタマーサクセスツールで世界10万社以上の導入実績を誇ります。メッセージング・チャットやAI・自動化、ヘルプセンター・FAQなど、顧客との円滑なコミュニケーションを促進し、旅行な関係を築くための機能を兼ね備えています。また、セキュリティ対策や持続可能な社会への取り組みにも力を入れています。
メール問い合わせに特化したBasicでは、下位プラン「Support Team」なら1ユーザーにつき月額19$から利用可能(年払いの場合)です。複数チャネルからの問い合わせを一元管理するZendesk Suiteでは、1ユーザーにつき月額55$から導入できます。さらに、スタートアップ企業はZendeskを6か月間無料で利用可能という、他にはない特徴があります。
Growwwingは株式会社ユニリタが提供する、カスタマーサクセス活動に必要な一連の機能を備えたカスタマーサクセスツール。
顧客の導入時からの課題やアクションを一元管理するカスタマーカルテ機能が強みの一つです。また、各顧客の状況を一目で確認でき、迅速かつ適切な対応が実現するヘルススコア表示機能も搭載。これらの機能により、各顧客の状況を一目で確認し、迅速かつ適切な対応を実現します。
料金は担当者・組織の成熟度に合わせて選べる3つの料金プランがあり、中でもシンプルな機能をまとめた「Essentials」プランは月額料金60,000円から導入が可能。他にも、無料のトライアルやコンサルサービスもあり、組織のニーズに合わせた運用を実現します。
DealPods
DealPodsは株式会社マツリカ提供の、法人営業のプロセスで発生する商談の停滞を解消し、スムーズな商談推進をサポートするカスタマーサクセスツールです。
商談に関する資料や議事録、見積書などの情報を1ページに集約し、顧客と共有することで、社内での情報共有を効率化し、商談の成功を支援します。
さらに、顧客社内の関与者情報を可視化する機能や、顧客の興味関心をデータで把握する機能を搭載しており、最適なタイミングでのコミュニケーションが可能です。
チャネルトーク
チャネルトークは、株式会社Channel Corporationが提供するカスタマーサクセスツールで、全世界160,000社が利用しています。
企業の顧客対応を効率化し、顧客満足度を向上させるためのAIメッセンジャーが強みの一つ。チャット、音声・映像通話、CRMマーケティングなどの機能を一元化し、顧客対応を効率化します。
基本的な社内・顧客とのチャット対応の機能は無料。立ち上げ期の企業向け「Early Stage プラン」では、年額払いだと月額料金2,700円から利用可能です。
まとめ
中小企業では既存顧客に対して、リソース不足で満足度が低下するリスクや、属人化することで企業成長が鈍化してしまうリスクがあります。こうした悩みはカスタマーサクセスツールを使うことで担当の業務を効率化し、顧客満足度の向上に繋がります。
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