Web勤怠システムおすすめ5選!自作システムで打刻管理するリスクも解説
リモートワークの普及や働き方の多様化にともない、出社しなくても正確に勤怠を管理できる「Web勤怠システム」のニーズが高まっています。Web勤怠システムによるWeb打刻では、パソコンやスマートフォンから出退勤の記録ができるため、直行直帰や在宅勤務のある企業でも柔軟な働き方に対応できます。
一方で、エクセルやスプレッドシートなどの自作のWeb勤怠システムを利用している企業も少なくありません。その場合、法令対応や改ざんリスクの観点からは注意が必要です。
本記事では、Web勤怠システムのおすすめ製品5選を紹介するとともに、自作システムでの打刻管理に潜むリスクを解説。Web勤怠システム導入のメリット・デメリット、選び方も詳しく解説します。
- Web勤怠システムとは
- 自作のWeb勤怠システムで打刻を管理するリスク
- Web勤怠システムで打刻管理するメリット
- Web打刻以外もチェック!Web勤怠システムの選び方
- 【比較表】Web勤怠システム
- Web勤怠システムおすすめ5選
- Web打刻のデメリット
- まとめ:Web打刻で勤怠管理を効率化しよう

Web勤怠システムとは

Web勤怠システムとは、従業員の出退勤時間の記録・管理ができるシステムです。出退勤時間のWeb打刻はもちろん、残業や各種休暇の申請、シフト作成、労働時間や残業時間の集計をシステム内で完結できます。
※Web勤怠システムは、「勤怠管理システム、Web打刻システム、タイムカードアプリ」など、様々な呼び方があります。
従業員はパソコンやスマホを使ってWeb上で打刻できるため、直行直帰やリモートワーク時もスムーズに出勤報告ができます。さらに、管理者は従業員の勤務状況をシステム上で把握できるため、勤怠の確認や集計作業にかかる手間を大幅に削減できます。
勤怠管理システムの開発・提供を行う株式会社ヒューマンテクノロジーズの調査によると、アナログな方法で記録している中小企業の会社員の6割以上が「勤怠の記録漏れや誤った記録をしたことがある」と回答。従来のタイムカードやエクセルなどの手動管理では、記録の正確性に課題があることがわかります。

自作のWeb勤怠システムで打刻を管理するリスク
エクセルやGoogleスプレッドシートで作ったWeb勤怠システムは、無料で使えて手軽な印象がありますが、打刻管理に使うにはいくつかのリスクがあります。とくに、法的な観点や業務の正確性から注意が必要です。
不正打刻や改ざんのリスクがある
エクセルやGoogleスプレッドシートは、簡単に打刻時間の変更や修正ができてしまうため、不正打刻や後からの改ざんが行われる可能性があります。そのため、信頼性のある勤怠データの管理には向いていません。
労働基準法に則った運用が難しい
エクセルやGoogleフォームは手軽に使える一方で、労働基準法に則った運用には課題があります。たとえば、労働時間の正確な記録や残業の上限管理、有給休暇の取得管理が手動となるため、法規制違反を見逃してしまうリスクがあります。また、頻繁に改正される労働基準法への対応も煩雑化しやすく、適切な勤怠管理には不向きです。
集計や転記をミスする可能性がある
打刻データはエクセルやスプレッドシートに入力できますが、そこから手作業で集計や給与計算のために転記を行うと、人的ミスが起こりやすくなります。とくに複数人のデータを扱う場合、確認作業にも手間がかかります。
Web勤怠システムで打刻管理するメリット
一方で、Web勤怠システムでの打刻管理は以下のようなメリットがあります。
生体認証打刻で不正や改ざんを防げる
Web勤怠システムでは、指紋や顔認証などの生体認証打刻を活用することで、本人以外の代理打刻や出退勤時刻の改ざんといった不正を防止できます。従来のエクセルやタイムカードによる打刻と比べて信頼性が大幅に向上し、勤怠管理の透明性が高まる点もメリットです。
アラート機能で残業規制や有給取得を促進できる
Web勤怠システムには、設定した残業時間を超えそうな場合や、有給休暇の未取得の場合に自動でアラートを通知する機能があります。これにより、労働基準法違反のリスクを抑えつつ、従業員の健康管理やワークライフバランスの向上にもつながります。管理者もリアルタイムで状況を把握できるため、適切な対応がしやすくなります。
自動集計や連携機能で人的ミスを防げる
Web勤怠システムでは、打刻データがリアルタイムで自動集計されるため、集計作業における転記ミスや計算ミスといった人的ミスを削減できます。たとえば、給与計算システムや経費精算システムと連携することで、データの二重入力を防ぐことも可能です。作業コストの削減とともに、ミスによるトラブルを未然に防げます。
関連記事:給与計算まで一括でできる勤怠管理システム
関連記事:経費精算を効率化できる勤怠管理システム
Web打刻以外もチェック!Web勤怠システムの選び方
Web勤怠システムは、各サービスで料金や機能に違いがあります。自社に最適なシステムを選ぶには、Web打刻対応以外の機能の比較も重要です。そこでここでは、Web勤怠システムの選び方を解説します。
予算に合った料金体系か
Web勤怠システムを選ぶ際は、自社の予算に合った料金体系かどうかを見極めることが大切です。多くのサービスでは初期費用が無料で、1人あたりの月額料金で手軽に導入できるのが特長。従業員数に応じてコストを調整しやすい点もメリットです。ただし、最低利用料金が設定されているケースもあり、少人数での利用では割高になる可能性があるため注意が必要です。
サポート体制は充実しているか
システム導入後に安心して運用を続けるためには、提供企業によるサポート体制が充実しているかが重要なポイントです。たとえば、チャットや電話対応、導入時の初期設定サポート、運用に関するオンラインヘルプがあるかを確認しましょう。サポートの手厚いWeb勤怠システムを導入することで、万が一のトラブルにもすぐに対応できます。
無料で使えるか
導入前に機能や使い勝手を確認したい場合は、有料プランを期間限定で試せる「無料トライアル」や、すべて無料で利用できる「無料プラン」があるか確認しましょう。ただし、無料プランには利用ユーザー数や機能に制限があるものが多いため注意が必要です。
Web勤怠システム(勤怠管理システム)の導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったWeb勤怠システム(最大6社)を無料でご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【比較表】Web勤怠システム
ここからは実際に、Web勤怠システムを紹介します。まずは、月額料金・無料トライアル期間・無料プランを比較した以下の表をご覧ください。
Web勤怠システム | 月額料金 | 無料トライアル | 無料プラン |
---|---|---|---|
ジョブカン勤怠管理 | 200円(税抜)~/1ユーザー | 30日間 | あり |
ハーモス勤怠 | 100円(税抜)/1ユーザー | 1ヶ月間 | 30名まで無料 |
スマレジ・タイムカード (勤怠管理システム) |
110円(税込)~/1ユーザー +基本料金 |
60日間 | 30名まで無料 |
OFFICE CLOCK | 無料 | - | 10名まで無料 |
キンクラ | 150円(税抜)~/1ユーザー | - | 20名まで無料 |
おすすめのWeb勤怠システムは、初期費用がかからず、一人あたり月額100円〜200円とリーズナブルな価格で利用できます。クラウド型のためシステム構築は不要で、月額課金のみのサブスクリプション形式で手軽に導入・運用できます。
また、おすすめのWeb勤怠システムは、初期費用も月額料金もかからない「無料プラン」を提供しています。利用ユーザーは、10名~30名とシステムによって異なるため、自社の規模に合わせて導入を検討しましょう。
なお、「機能や使い勝手を事前に確認してから導入を検討したい」という企業には、「無料トライアル」がおすすめ。ユーザー数や機能の制限がない場合も多く、一定期間システムを実際に操作できるため、本格導入後のミスマッチを防げるでしょう。
Web勤怠システムおすすめ5選
Web勤怠システムおすすめ5選を紹介します。各サービスの実績の紹介やおすすめポイントを解説しているのでぜひ参考にしてください。
ジョブカン勤怠管理は、クラウドサービス事業を手掛ける株式会社DONUTSが開発・運営するWeb勤怠システムです。業種・規模を問わず、シリーズ累計で20万社以上の導入実績を誇ります。
他社と比較したおすすめポイントは、LINEアプリから簡単にWeb打刻できる点です。スマホにインストールしたLINEアプリで「打刻」と書き込むだけで、出退勤の打刻ができます。使い慣れたLINEアプリで打刻できるので、新しい操作を覚えるストレスを軽減できます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

ハーモス勤怠(HRMOS勤怠)は、転職サイトや人財活用システムの運営などで知られる株式会社ビズリーチが提供するWeb勤怠システムです。中小企業やベンチャー企業を中心に、累計10万社以上の導入実績があります。
30名まで無料で利用できる「無料プラン」は、機能性の高さがおすすめポイント。Web打刻や日次勤怠管理、勤怠アラート、残業レポート、API連携など多くの機能で勤怠管理を効率化します。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
スマレジ・タイムカード(勤怠管理システム)は、株式会社スマレジが提供するWeb勤怠システムです。導入店舗・事業所は右肩上がりに増え続けており、登録事業所数14万2,900以上の導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、Web上の管理画面やiOSアプリ(iPhone)から顔認証打刻ができる点。Web打刻と同時に本人確認ができるので、管理者の目の届かない勤務場所でも不正打刻を防げます。リモートワーク中や外出先でも適正な勤怠管理が実現するでしょう。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
OFFICE CLOCK
OFFICE CLOCKは、OH MY GOD株式会社が提供する個人にもおすすめのWeb勤怠システムです。LINEによる打刻や、Web上での勤務時間の編集、勤務表のCSV・Excel出力、給与計算、従業員管理、承認機能など、勤怠管理に必要な機能を一通り搭載しています。
他社と比較したおすすめポイントは、LINEアプリ上で勤怠管理が完結する点です。アカウント登録などの手間が不要で、LINEがインストールされていればすぐにWeb打刻や勤務表の確認が可能です。もちろん、Webブラウザからの打刻にも対応しています。

キンクラ
キンクラは、 CLINKS株式会社が提供するWeb勤怠システムです。打刻専用機器は不要で、PCやスマホから簡単に打刻できます。また初期費用もかからず、導入からすぐに運用を始められる手軽さが魅力です。
キンクラのおすすめポイントは、自社と常駐先の勤務時間をまとめて管理できる点です。勤務先ごとの勤務時間を自動で集計し、出社・常駐・在宅などの勤務場所もWeb打刻時に選択可能。従業員の勤務状況をリアルタイムで把握できます。
Web打刻のデメリット
多くのメリットがあるWeb打刻ですが、以下のようなデメリットもあります。
Web勤怠システムの運用コストがかかる
多くのWeb勤怠システムは月額課金制で、人数に応じた利用料が発生します。導入や運用にコストがかかる点は中小企業にとってボトルネックになる場合も。しかし、業務効率化や集計ミスの防止といった利点もあり、費用対効果を見極めることが重要です。
近年では、無料で使えるWeb勤怠システムも登場しています。機能は限定されますが、打刻・勤怠集計といった基本的な機能を搭載しています。コストを抑えたい企業は、まずは無料プランや無料トライアルで試すのもおすすめです。
パソコンに不慣れな従業員には教育が必要
パソコンやスマホの操作に不慣れな従業員がいる場合、最初に使い方の説明や研修を行う必要があります。とくに年配の社員が多い職場ではサポート体制が重要です。
ただし、多くのWeb勤怠システムはシンプルな操作性を重視しており、打刻はボタンをクリックするだけ。初心者でも直感的に使える設計がされています。一度覚えればWeb打刻もスムーズにできるため、最初のサポートがカギといえるでしょう。
まとめ:Web打刻で勤怠管理を効率化しよう
Web勤怠システムのWeb打刻機能を活用すれば、Excelやタイムカードで煩雑化していた集計作業を大幅に効率化できます。手間なく勤怠管理したい企業におすすめの選択肢といえるでしょう。
しかし、Web勤怠システム(勤怠管理システム)は多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、Web勤怠システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったシステムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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