オンライン決済の種類をご紹介!各決済の特徴や導入メリットも解説
現在、EC市場は右肩上がりの成長を続けており、オンライン決済を導入すれば更なるビジネスチャンスの拡大を見込めるでしょう。オンライン決済ではクレジットカードが主流ですが、実はクレジットカード以外にも沢山の決済方法があります。
それぞれ特徴があるため、自社業界に適した決済方法を導入することが大切です。今回はオンライン決済の導入を検討している方に向けて、オンライン決済の種類や、各決済方法の特徴、そして導入メリットについて詳しくご紹介します。
- オンライン決済とは
- オンライン決済とオフライン決済の違い
- オンライン決済の種類
- オンライン決済導入のメリット
- オンライン決済の費用相場
- オンライン決済の導入方法
- オンライン決済を導入する際のポイント
- まとめ
オンライン決済とは
インターネット社会で欠かすことのできない「オンライン決済」。店舗にいくことなくモノ・サービスを購入できるため、大変便利です。
オンライン決済の代表格はクレジットカード決済ですが、近年ではオンライン決済も多様化し「銀行決済」「キャリア決済」「電子マネー決済」「ID決済」などのさまざまな決済手段が登場しています。ユーザーが自身にとって最適な決済方法を選べるようになりました。
また、ECサイトだけでなく、実店舗でも導入が広がっています。実際に、希望する決済手段がない場合は50%以上の顧客が離脱すると言われているため、販売にはすでに欠かせないシステムだと言えるでしょう。
オンライン決済とオフライン決済の違い
オンライン決済と似た言葉で「オフライン決済」があります。オンライン決済とオフライン決済の一番の違いは、決済完了までのプロセスが異なる点です。
オンライン決済は先述のとおり、インターネットを通じて行う決済。たとえば、ECサイトでクレジットカード決済する場合は、決済画面でクレジットカードの番号やセキュリティコードを入力します。
対するオフライン決済は、実店舗などで端末を用いて決済行う方法です。クレジットカードを端末に差し込んで暗証番号の入力、もしくはサインを書くなどの手続きで決済が完了します。
オンライン決済はクレジットカードのほかにもさまざまな決済方法があり、オンライン決済できるものは大抵オフラインでも決済することが可能です。ちなみに、オフライン決済には現金払いも含まれます。
オンライン決済の種類
ここからは、オンライン決済の種類について解説します。オンライン決済の主流はクレジットカード決済ですが、デビットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、QRコード決済、ペイジー決済、電子マネー決済などがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、オンライン決済の中でも圧倒的な利用率を誇っています。
決済の流れとしては、まず購入画面でクレジットカードの情報を入力し、決済。後日クレジットカード引き落とし用の銀行口座から現金が引き落とされます。
クレジットカード決済を導入するには、クレジットカード会社、決済代行会社の加盟店にならなければなりません。売上の代金はクレジット会社、決済代行会社と契約した期日に振り込まれます。
クレジットカード決済では分割払い、リボルビング払いも行えるため、利用者が一括で支払えない場合でも購入してもらえる可能性が高い点がメリットです。
デビットカード決済
デビットカード決済では、カードの支払いと同時に銀行口座から引き落とされるシステムを採用しています。デビットカード決済のメリットは、口座残高以上に使う心配がない点と、銀行口座からお金を引き出すことなく支払いができる点です。
デビットカードには銀行系と、国際ブランドの2つがあります。近年では国際ブランド付きデビットカードはとくに人気が高く、海外で現地通貨を利用する際にも便利です。
コンビニ決済
コンビニ決済は、オンラインの買い物でコンビニ決済を選択し、後日指定したコンビニで料金を支払う方法です。決済画面に出てきた受付番号をコンビニで表示し決済する方法と、商品到着後に払込票をコンビニに持参して決済する方法の2つがあります。
前払い、後払いともに手続きは簡単です。コンビニは24時間営業、全国展開しているため利便性も高く、人気の高い決済方法です。
キャリア決済
キャリア決済は、携帯電話会社やインターネットプロバイダなどの通信キャリアが提供している決済方法です。サービス提供会社と契約をしている場合は、決裁代金と通信料金と一緒に支払うことが可能。
携帯電話では「ドコモ払い」「auかんたん決済」「ソフトバンク まとめて支払い」といった名前で知られています。各社ともに決済金額に上限が設けられており、アパレル、雑貨など少額商材との親和性が高い点が特徴です。クレジットカードを持たない若年層を取り込むにはおすすめの手段だと言えるでしょう。
QRコード決済
QRコード決済は、QRコードを読み込んで決済する方法です。QRコード決済には「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」の2つがあり、前者は店側が示したQRコードをユーザーが読み取り、金額を入力することで決済します。
後者は、ユーザーの端末にインストールされた決済アプリのコードを店舗側が読み取り、利用金額を入力して決済する方式。店舗側はリーダーやスキャナーなどの読み取り専用機器を用意する必要がありますが、ユーザー側はスマートフォンだけあれば事足ります。導入ハードルが低い点は大きなメリットだと言えるでしょう。
ペイジー決済
ペイジー決済は、Pay-easy(ペイジー)マークのある払込書を用いた決済です。ペイジーを選択できるネット決済で利用可能。24時間365日いつでも決済でき、払い込みの際の手数料は原則無料です。
自分のスマホ上で決済を完結できるため、払込書で個人情報を見られたくない方でも利用しやすいのがメリット。PayPay銀行に口座があれば特別な手続きをしなくても利用できるため、クレジットカードがなくてもすぐにネットショッピングできる点も強みだと言えます。
電子マネー決済
電子マネー決済は、現金をあらかじめチャージ(前払い)しておくことで、物品・サービスを購入するタイプの決済方法です。残高以上に使ってしまう心配がありません。
電子マネーには「Suica」などの交通系と、「楽天Edy」「nanaco」「WAON」など流通系のものがあります。クレジットカードを持たない層にも普及している点が大きな特徴です。
とくに交通系「Suica」などは通勤に公共交通機関を使う学生や、高齢者にも普及しており、属性を選ばない点が強み。利用額はチャージされている分が上限となるため、比較的少額の決済に適しています。
オンライン決済導入のメリット
オンライン決済の導入にはさまざまなメリットがあります。現金決済では課題だったことも、オンライン決済の導入によって解決できることも少なくありません。主なメリットについて確認していきましょう。
売上管理が簡単
オンライン決済を導入すると、売上の管理が簡単になります。
現金決済では都度売り上げを勘定しなければなりません。一方で、オンライン決済サービスでは大抵事業者向けにプラットフォームが提供されているため、売上、振込情報、顧客情報などを一元管理することが可能です。
また、決済金額は自動集計されるため自社で勘定する必要もありません。データをもとに売上分析や顧客分析を行い、更なるビジネスチャンスを見つけることもできるでしょう。
経理業務の手間を削減できる
オンライン決済の導入によって、経理業務も確実に効率化できます。
オンライン決済を利用すれば、入金はサービス提供会社からまとめて行われるため、事業者側の経理業務の手間を大幅に削減することが可能。現金決済の場合は個別に対応しなければならず、請求書、納品書などの発行業務も大変です。
しかし、オンライン決済なら、顧客数が増えても決済会社は変わらないため、まとめて一元管理できます。
代金未回収のリスクを防げる
オンライン決済を導入することで、代金未回収のリスクも減ります。
後払いの銀行決済やコンビニ決済の場合は、ユーザーが料金を支払わない可能性も。しかし、オンライン決済なら、ユーザーが決済した時点でクレジットカード会社やキャリアから入金されることになります。
ユーザーがカード会社に支払わなかったとしても、カード会社からは支払いを受けられるため、代金未回収になることはありません。事業者のキャッシュフローも安定化します。
利用者の利便性が向上する
オンライン決済を導入する最大のメリットは、なんと言っても利用者の利便性が向上することでしょう。オンライン決済では多様な決済手段に対応しているため、導入することでさまざまな属性の人が利用できるようになります。
たとえば、クレジットカードを持っていなくても、キャリア決済なら可能な人も少なくありません。決済手段の選択肢が狭いと、その分、販売機会を失ってしまいます。オンライン決済を導入すれば選択肢が増えるため、ユーザーの利用度は確実に向上するでしょう。
オンライン決済の費用相場
オンライン決済を利用する場合、決済代金の数パーセントをサービス提供会社に支払う必要があります。費用相場は以下のとおりです。
クレジットカード決済:決済金額の3%~10%
コンビニ決済:決済金額の2%~5%
電子マネー:決済金額の3%~4%
複数の決済方法を一元管理できる決済代行会社を利用した場合は、初期費用(システム導入費用)が3万円~8万円、月額手数料3,000円~8,000円、決済手数料が決済金額の2%~10%前後となります。
オンライン決済の導入方法
オンライン決済を導入する方法は、サービスを提供する各決済機関と直接契約するほか、決済代行会社と契約する方法があります。
直接契約の場合は、各サービス提供会社ごとに契約をしなければなりません。決済代行会社と契約する場合は、公式サイトから申し込みを行い、加盟店審査を経てから専用の決済システム環境を構築します。ECサイトが改修され次第、決済代行サービスを利用することが可能です。
更に詳しくオンライン決済の導入方法を知りたい場合は次のページを参考にしてください。
オンライン決済の導入について、種類から注意点まで詳しく解説!
オンライン決済を導入する際のポイント
オンライン決済を導入する際には、いくつか気を付けるべきポイントがあります。
まず、決済会社と個別で契約する場合は、事業者ごとに入金サイクルや明細発行などのタイミングが異なること。事務処理が煩雑になります。
一方で、決済代行会社と契約すれば、VISAやMastercard、PayPay、電子マネーなど多様なサービスの契約を一元化できます。事務処理の不便さを解消するには、決済代行会社の利用がおすすめです。
以下では、その他の注意点について説明します。
顧客層、販売内容に合った決済方法を揃える
オンライン決済を導入する際は、顧客層や販売内容に合った決済方法を揃えることが大切です。ユーザーが利用したい決済方法がない場合は、離脱率が高まるため販売機会の損失につながります。
たとえば、顧客層が学生や高齢者であれば、クレジットカードの保有率が低いため、キャリア決済や交通系電子マネー決済などを用意するのがベストです。ただし、キャリア決済や電子マネーは金額の上限があるため、販売価格が低額なものに限られます。
オンライン決済では、基本的にクレジットカードの利用率が高く、とくに20代から60代はクレジットカード決済がメインです。自社が販売する商品やターゲット層に合わせて必要な決済方法を導入しましょう。
セキュリティ環境をしっかり整備する
オンライン決済では、クレジットカード番号などの重要な個人情報を入力する必要があるため、セキュリティには万全の対策が必要です。仮にクレジットカード番号や個人情報の流出、カードの不正利用など、セキュリティ事故が発生した場合には甚大な被害を受けることになります。
もちろん、決済代行会社はセキュリティ対策に力を入れていますが、会社ごとの取り組み方に差があるのも事実。可能な限り、セキュリティ環境が強固なサービスを選ぶことをおすすめします。
業種に適した決済機能があるか確認する
オンライン決済を導入する際は、自社の業種に適した決済機能について確認することも大切です。
たとえば、高額なものにはキャリア決済や電子マネーは向いておりません。これらの決済方法は、アパレルや雑貨などの単価が低いものと親和性があります。
高価な商品を販売する場合は、分割払いできる決済方法がおすすめです。一般的に、高額商品の購入にはクレジットカードが利用されることが多いと言えます。
決済手段を選ぶ際は、自社の商品とターゲット層を多角的に把握した上で検討するようにしましょう。
まとめ
オンライン決済を導入すれば、経理事務を大幅に効率化できます。自社にマッチした決済方法を導入すれば、販売機会の拡大にもつながるでしょう。
オンライン決済を導入する際は、初期費用や運営費、手数料などを確認し、予算の範囲内で収まるようにすることも大切です。手数料は一回ごとの負担は少額でも、年間通じると意外と大きな金額になるため、決済代行会社を利用する際は慎重に選ぶ必要があります。
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