アプリでも使える!おすすめのWeb給与明細システム6選【2024年最新版】
近年、給与明細は紙での管理からWebシステムやアプリケーションなどを活用した電子化が一般的になってきています。給与明細システムやアプリを導入して電子化することで、会社側が管理コストを削減できるだけではなく、従業員もWebで給与明細を確認できるというメリットを得ることも可能です。
そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、Web給与明細向けに対応するアプリからなおすすめのものを厳選してご紹介!給与明細をWebやアプリで管理することがおすすめな理由や、注意点も詳しく解説していきます。
- 給与明細はWebで確認する時代に
- Web給与明細アプリで利用できる機能
- Web給与明細アプリがおすすめな理由
- Web給与明細システムの選び方
- 【比較表】アプリで使える給与明細システム
- スマホアプリあり!おすすめのWeb給与明細システム3選
- アプリ感覚でスマホブラウザから使えるWeb給与明細システム3選
- Web給与明細アプリを導入する際の注意点
- 【まとめ】Web給与明細選びで迷ったらPRONIアイミツへ
給与明細はWebで確認する時代に
給与明細をWebで確認する会社・事業者がどの程度あるのか、電子化率を参考に確認していきましょう。
ペーパーロジック株式会社が2021年に実施した新年度給与にまつわる実態調査を調査によると、『給与明細を電子で出している企業は計80.7%(「紙と電子の両方」も含む)』という結果が出ています。※
上記のように、多くの企業で給与明細の電子化が進んでおり、今後も給油明細を紙だけではなくWebでも確認する流れが進んでいくと考えられるでしょう。
※ 出典:ペーパーロジック株式会社 210414_リサーチリリース資料https://paperlogic.co.jp/wp-content/uploads/2021/04/b25d05c5b9de11bca36a60bc0c4317f6.pdf
Web給与明細は法律的に問題ない?
電子化での給与明細は法律的にもNGではありません。ただし、Web給与明細を進めるためには、事前に従業員からの同意を得ることが必要だと所得税法231条で定められています。そのため、従業員からの同意を得られなかった場合は、電子化のみでの給与明細は認められず書面(紙)での対応を進めることが必要です。
また、同意した後でも、過半数が電子化ではなく紙での給与明細を希望する場合は対応が必要なため、事前の準備が必要だと言えます。
スマホアプリでも確認できる?
給与明細を電子化したあと、Webだけではなくアプリでも確認できるようにしたいという方もいるでしょう。すべての給与明細システムで対応しているわけではありませんが、多くのシステムでスマホアプリに対応しています。人事労務システムや給与計算システム、給与明細システムがスマホアプリに対応していれば問題ないでしょう。
Web給与明細アプリで利用できる機能
Web給与明細アプリで利用できる機能は、給与明細の業務と勤怠管理の業務の二本柱で構成されていることが多くなっています。まず、給与明細の業務として、アプリ上での明細作成やどの従業員にいくら給与を支払ったのかという明細管理、作成した給与明細の保存といった業務もアプリ上で行うことが可能です。
次に勤怠管理の業務としては、残業時間や休日出勤の有無、年休の利用といった項目の確認、入力、保存といった機能を利用できます。Web給与明細アプリを導入することで、これらの機能をアプリ上で一元管理できるため、好きなタイミングで年休の利用状況や特定の従業員の給与の状況などを確認することが可能です。
Web給与明細アプリがおすすめな理由
ここからは、Web給与明細アプリがおすすめな理由を以下の4つの項目にわけて解説していきます。
・明細を配る手間がかからない
・印刷費用を抑えられる
・過去の明細も簡単にチェックできる
・いつでもどこでも明細を見ることができる
明細を配る手間がかからない
Web給与明細アプリがおすすめな理由として、給与明細の作成からチェックまでにかかるコストが軽減されることが挙げられます。従来の形態では、紙(書面)で作成した給与明細を手渡しする必要がありましたが、給与明細アプリを導入することで、アプリのシステム上で給与明細を確認することが可能に。紙ベースでの管理では、膨大な量の給与明細を作成する手間や手渡しの手間がありましたが、アプリ上で確認する形式によってそれらの手間や渡し忘れなどのトラブルも防げます。従業員が多ければ多いほど、メリットは大きなものとなるでしょう。
印刷費用を抑えられる
Web給与明細アプリを導入することで、紙の給与明細書を作成する必要がなくなり、印刷費用を抑えられることもメリットです。ペーパーやインク代が削減できるので、経費削減の観点からも有効といえるでしょう。また、環境負荷の観点からも無駄な紙やインクの消耗がなくなるので有効なメリットがあります。
また、印刷しないことで用紙をまとめるなどの人の手で行っていた作業を減らすことも可能。作業を削減できた分で、他の業務を進めるができるようになり、会社のコアな業務に集中して従事してもらうこともできるでしょう。
過去の明細も簡単にチェックできる
Web給与明細アプリを導入すれば、過去に発行した給与明細を簡単にチェックできることもメリットです。これは、従業員側も会社側もメリットが考えられます。例えば、従業員の場合、副業などを行って自分で確定申告をしなければならない場合でも、過去にさかのぼって源泉徴収の内容を確認し、年間の納税額や社会保険の費用を確認可能です。また、会社側も従業員の給与明細紛失による再発行といった手間がなくなるので、コストを削減できます。さらに、再発行の際の渡し間違えや個人情報の漏洩といった危険も防げるでしょう。
いつでもどこでも明細を見ることができる
Web給与明細アプリは、アプリを活用することでいつでもどこからでも給与明細を確認できるという機能も利用できます。そのため、勤怠管理や給与明細のチェックといった、本来外出先でできなかったことも気軽に利用できることがメリットです。また、パソコンだけでなく、スマートフォンなどのモバイル端末にも対応しているため、より自由に確認が可能になっています。従業員がアプリから気軽に給与明細を確認できることで、安心感が増すことはもちろん、社内での給与に関する問い合わせ減少にもつなげられるでしょう。
Web給与明細システムの選び方
Web給与明細システムは雇用している従業員全員が利用するシステムのため、使いやすさやサポート対応などを確認して選ぶべきです。システムを選ぶ上で重要なポイントを紹介します。
・システムの使いやすさ
給与明細は、雇用している従業員全員に配布するものです。Webシステムに変更された場合でもそれは変わりません。このため、システムが誰にとっても使いやすいものであるかどうかは非常に重要なポイントです。マニュアルなどがなくても必要な情報にアクセスできる画面構成か確認しておきましょう。
・十分なサポート体制が整っているか
Webシステムである以上、開発元でなければわからない問題が発生する可能性があります。障害やトラブルが発生した際の連絡先は明示されているか、サポート対応は迅速丁寧なものかという点は大切なポイントです。プラン別にサポート内容が異なる場合もあるため、その点も確認しておきましょう。
・十分なセキュリティ対策が取られているか
クラウド上に給与明細データを預けることになるため、十分なセキュリティ対策を取っているシステムを選びましょう。暗号化通信を採用するなどの外部対策や、IDやパスワード、IPアドレスによって認証やアクセス制限を行えるといった内部対策が取られているかどうかというポイントを確認してください。
【比較表】アプリで使える給与明細システム
ここからはアプリで利用可能なWeb給与明細システムを紹介していきたいと思います。まずはご紹介するWeb給与明細システムでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので、比較表とあわせてアプリで利用できる給与明細システム選びの参考にしてください。
スマホアプリあり!おすすめのWeb給与明細システム3選
ここからは、スマホアプリに対応しているおすすめのWeb給与明細システムを以下の3つに分けて紹介していきます。
・freee人事労務
・ジンジャー給与
・SmartHR
それぞれ詳しくみていきましょう。
-
料金
月800円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
5人
freee人事労務は、従業員の打刻や給与計算の間に起こる転記作業をなくし、ミスを減らした給与支給や、確実な給与振り込みを実現できるWeb給与明細システムです。また、人事の入社手続きや家族が増えたことによる控除などの適用まで幅広く行えるなど、入社から変更までにしているという特徴があります。これら2つの特徴によって、紙の書類をなくし、入力ミスによる給与の支給ミスや控除されないといったトラブルやミスを減らすことが可能です。
- 明細配信・照会
- 過去2年分以上の明細閲覧
- 源泉徴収票機能
- 明細項目マスタ・テンプレート設定
- 明細パターン設定
- 明細配信グループ作成
- 従業員情報登録
- マイページ発行
- パスワード変更・再発行
- メールアドレス登録・変更
-
以前に利用していたking of timeより使いやすいのと給与明細や源泉徴収票、給与振込先の登録など一括して全てを賄えるので。
-
様々な勤務状態における入力方法が簡易で楽であるために、勤怠管理がやりやすい。また入力画面が見やすい。
ジンジャー給与
-
料金
月500円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
10人
ジンジャー給与は、利用する会社の就業規則などに対応させた項目を設定して、給与計算ができるクラウド型の給与明細システムです。利用する会社ごとに独自のルールがあるため、一律のシステムでは対応できないことに注目し、自在に項目名の設定や各社の計算システムを登録できます。役職ごとの区分など複雑な給与計算も簡単にできるだけでなく、導入にあたっては専任担当が支援。また、従来の給与明細システムからの移行も可能です。
- 明細配信・照会
- 源泉徴収票機能
- 電子明細利用承諾
- 明細項目マスタ・テンプレート設定
- 従業員情報登録
- 明細データCSVアップロード
- 明細PDF発行
- 年末調整機能
- 社会保険改定通知
- PCでの明細閲覧
SmartHR
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
SmartHRは、直感的に操作できるインターフェース設計が特徴のクラウド人事労務ソフトです。入社手続きや変更手続きなどが自動作成できるだけでなく、社会保険や雇用保険の手続きをソフトウェア上で電子申請することもできます。また、外部サービスと連携できるため、年末調整や給与明細の発行といった作業を同ソフトから進めることも可能です。人事や労務が入力する転記作業をなくし、従業員本人に個人情報を入力してもらえるので、労力の低減も期待できます。
- 明細配信・照会
- 過去2年分以上の明細閲覧
- 源泉徴収票機能
- 電子明細利用承諾
- 明細項目マスタ・テンプレート設定
- 明細パターン設定
- 明細配信グループ作成
- 従業員情報登録
- マイページ発行
- パスワード変更・再発行
アプリ感覚でスマホブラウザから使えるWeb給与明細システム3選
ここからは、アプリ感覚でスマホブラウザから使えるWeb給与明細システムを以下の3つに分けて紹介していきます。
・DirectHR
・Gozal
・サイレコ
それぞれのシステムを詳しくみていきましょう。
-
料金
月400円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
DirectHRはクラウド型の人事や労務を管理できるシステムです。電子化によって入社や退社、転勤、あるいは育児休暇などのさまざまな申請手続きを電子化できるのが特徴の1つ。申請をする場合も、簡単ナビゲートによって人事や労務以外の部署の方でも簡単に申請できるようになっています。また、マイナンバーの管理機能も備えており、本人の直接入力によって簡単に収集でき、イナンバーの閲覧や利用は、監査ログが残るセキュリティ機能もあるので安心です。
- 明細配信・照会
- 過去2年分以上の明細閲覧
- 電子明細利用承諾
- 従業員情報登録
- 明細データ自動連動
- 雇用契約の更新
- 年末調整機能
- 社会保険改定通知
- PCでの明細閲覧
- モバイル(スマホ)対応
-
料金
月700円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Gozal(ゴザル)は、給与管理や労務管理を自動化してくれるサービスです。社員の雇用から給与の計算を始め、雇用状態の管理といった労務についても自動化してくれます。万が一に備えて24時間でサポート体制を構築しており、操作で不明点があってもいつでも質問できる点も心強いといえるでしょう。自由に計算処理をカスタマイズできることや、チェック業務もクラウド上で複数人が同時にチェックしていくことも可能です。
sai*reco
-
料金
月220円~(税込)/人 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
サイレコは、給与明細の電子化も可能でありながら、人事機能に強みを持つ経営支援ツールです。過去の組織人事情報の蓄積ができるため、業績が好調だった時期の人事体制を確認でき、さらに分析して効率の良い人員配置を実施できます。人事関連の定型業務を自動化することによって日々の定型的な業務を改善することも可能なツールです。また、タレントマネジメント機能も搭載しているので、従業員のスキルや経験値なども容易に管理できます。
- 明細配信・照会
- 過去2年分以上の明細閲覧
- 源泉徴収票機能
- 電子明細利用承諾
- 利用承諾ログ出力
- 明細項目マスタ・テンプレート設定
- 明細パターン設定
- 明細配信グループ作成
- 従業員情報登録
- マイページ発行
Web給与明細アプリを導入する際の注意点
ここからは、Web給与明細アプリを導入する際の注意点を以下の2つに分けて解説していきます。
・全面的に電子化できない場合もある
・いくつか比較してから導入する
それぞれ詳しく解説していきましょう。
全面的に電子化できない場合もある
給料明細の電子交付は「給与所得の源泉徴収票等の電磁的方法による提供(電子交付)制度」により、平成19年から認められるようになりました。しかし現状では、受給者の承諾を受けることが条件とされています。そのため、従業員から紙の明細を希望された場合、拒否することができません。紙の給与明細を希望する従業員が多ければ、時間と費用をかけて給与明細アプリを導入したとしても、紙での作業も必要になってしまうのです。従業員から同意を得られなかった場合の対策として、社内に印刷可能な設備を設けるなどの対処が考えられるでしょう。
いくつか比較してから導入する
Web給与明細アプリを導入する場合は、1つではなくいくつかのシステムを比較してから導入することをおすすめします。
一度導入してしまうと、他のシステムに変更するのは簡単ではありません。しかし、不満のあるシステムを運用し続けてしまうと、必要のない費用や労力、従業員の意欲の低下を引き起こすことになるでしょう。予想外にかかる料金や手間がないかをシステム提供先の担当者とよく話し合った上で、無料トライアルなどが提供されている場合は、活用してから導入するのが安心です。
【まとめ】Web給与明細選びで迷ったらPRONIアイミツへ
この記事では、Web給与明細システムやアプリケーションの導入による、給与明細の電子化、おすすめのアプリについて解説してきました。
Web給与明細アプリは、Web上でどこからでも確認できるなどのメリットがあり、会社だけではなく従業員にとってもメリットがあります。また、さまざまな機能があるツールが存在するだけに、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。
「PRONIアイミツ」では、Web給与明細向けに対応するアプリからおすすめもシステムを多数ご紹介しています。自社サービスや状況に適したツールをお探しの場合は、ご要望をうかがった上で条件に合う複数のツールを無料でご紹介できるPRONIアイミツまでお気軽にご相談ください。
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