クラウドPBXの音質は?通話品質がよい会社を比較【2024年最新】
クラウド上のサーバーを経由してビジネスフォンの機能を提供するクラウドPBX。電話回線を必要とせず、導入コストが安い点が人気の理由です。コールセンターでの使用を前提とした多彩な機能もあり、事業規模の拡大にも柔軟に対応できるため、クラウドPBXを導入する企業が増えています。
一方で、音質を心配する声がよくあがります。音質が安定しない原因はネット環境・使用端末など複数考えられますが、クラウドPBXの提供会社によっても通話品質は左右されます。今回は、音質の良さで選ばれているおすすめのクラウドPBXを紹介します。関連記事「2024年最新比較でおすすめのクラウドPBX(クラウド電話)」もあわせてご覧ください。
- クラウドPBXの音質は本当に悪い?
- クラウドPBXの音質が悪いと言われる原因
- 通話品質の良いクラウドPBXの選び方
- 【比較表】通話品質の良いクラウドPBX
- 【2024年最新】音質の良いクラウドPBXおすすめ7選
- まとめ:通話品質の良いビジネスフォンを選ぶなら無料トライアルがおすすめ
クラウドPBXの音質は本当に悪い?
以前はインターネット回線の通信速度が遅く、不安定だったため、クラウドPBXの通話品質は良くありませんでした。しかし近年は通信速度と安定性の向上に加え、音声圧縮技術やノイズキャンセリング技術が進化しています。また、クラウドPBX提供企業も通話品質を向上する努力を続けているため、現在は固定電話と同等の通話品質を実現しています。
クラウドPBXの音質が悪いと言われる原因
クラウドPBXとは、クラウド上に電話交換機能(=PBX)を構築し、インターネット回線を通じて電話の受発信を行う次世代のビジネスフォンです。「クラウドPBXは音質が悪い」と思っている人も多いかもしれませんが、その原因はクラウドPBXと従来のPBX・ビジネスフォンとの違いにあります。
従来のビジネスフォンでは、PBXと各電話機端末を電話回線(有線)で接続していました。電話回線を使用することから、音声品質は優れているのが特徴です。しかし、拠点ごとにPBXを設置する必要がある点がデメリットでした。
一方、クラウドPBXはその名前の通りクラウド上で完結しています。インターネット回線を使用するため、従来のビジネスフォンのようにハードウェアとしてのPBXを用意する必要はありません。クラウドPBXは有線接続ではないため気軽に導入できますが、インターネット回線の通信速度・安定性に音声品質が左右されます。以下、クラウドPBXで音質が悪くなる原因を詳しく見ていきましょう。
原因①:インターネット回線の通信速度が遅い・不安定
先にも簡単に説明した通り、クラウドPBXはインターネット回線を使用するPBXです。クラウド上で提供されているPBXを利用して接続・通話を行うため、インターネット環境が整っていなければ使用できません。
インターネット回線の通信速度が早い場合には問題ありませんが、遅い・不安定の場合はクラウドPBXの通信状況も悪化します。インターネット回線の通信速度によっては通話品質が下がってしまうので、クラウドPBXを導入する際には回線状況に問題がないか、確認が必要です。
原因②:クラウドPBX提供会社の技術の問題
インターネット回線の通信速度は同条件であっても、クラウドPBXサービスによって通話品質が左右されることがあります。クラウドPBX提供会社の技術の違いにより、固定電話並みに音質が保たれているものもあれば、音質が安定していないサービスもあるでしょう。
音質の良いクラウドPBXを選びたいなら、総務省の「IP電話の音声品質基準」を参考にするのがおすすめです。「IP電話の音声品質基準」のクラス分けは以下の通りです。
クラス | 音質 |
---|---|
クラスA | 固定電話と同等の音声品質 |
クラスB | 携帯電話と同等の音声品質 |
クラスC | 携帯電話の音質にも劣る品質 |
※出典:総務省「IP電話の通話品質評価の標準化動向と課題について」
上記のクラス分けに則り、固定電話と同等品質のクラスAに該当するサービスを導入しておけば、通話品質の悪さで悩むことはないはずです。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBX(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
通話品質の良いクラウドPBXの選び方
数あるクラウドPBXから通話品質に優れたサービスを選ぶ際、どのような点に注意すべきなのでしょうか。以下、クラウドPBXの選び方を解説します。
- 総務省による通話品質の評価を参考にする
- 必要な機能を搭載しているか
- 初期費用・月額料金の比較
- 無料トライアルで通話品質を確認できるか
総務省による通話品質の評価を参考にする
繰り返しになりますが、総務省はIP電話の音声品質について基準を設けており、クラスA・クラスB・クラスCの3つにランク分けをしています。クラスAは固定電話と同程度の音声品質、クラスBは携帯電話と同程度の音声品質、クラスCはそれ以下とされています。クラウドPBXを選ぶ際には総務省の通話品質の評価を参考にするのがおすすめです。
ちなみに、最近のクラウドPBXサービスは従来の印象と打って変わり、優れた通話品質を誇るものが少なくありません。以前はクラスB・クラスCに分類されるサービスが多数でしたが、今ではクラスAに該当するサービスも多く、多くの企業に導入されています。
しかし、いくらサービス自体の通話品質が高くても、インターネット回線の通信速度が遅いと音質は悪くなるので、安定した通信環境を整えておきましょう。
必要な機能を搭載しているか
数あるクラウドPBXサービスから1つを選ぶ際、通話品質の良し悪しをチェックすることは欠かせませんが、「必要な機能が搭載されているか」も重要です。クラウドPBXとひと口に言っても、利用できる機能は各サービスによって大きく異なるもの。スマートフォンやPCの内線化、代表電話番号の発着信、保留転送などの基本機能は共通して利用できますが、以下にあげた機能はクラウドPBXによって利用できない場合もあります。
- IVR(自動音声ガイダンス機能)
- 音声録音
- 通話内容のテキスト化
- ネットFAX
- 外部システムとの連携
- CTI
- チャット
上記にあげた以外にも、クラウドPBXによって搭載されている機能はさまざま。自社がクラウドPBXを導入する目的を明確にした上で、どの機能が必要か整理しましょう。
初期費用・月額料金の比較
クラウドPBXを選ぶ際、通話品質と同様に重要なのが初期費用や月額料金です。クラウドPBXは、従来の固定電話とは違って電話機の購入・設置が必要ないため、導入時のハードルが非常に低くなっていますが、サービスごとの料金比較は必ず行いましょう。
初期費用の相場は5万円程。中には初期費用が無料のクラウドPBXもあり、気軽に導入することができます。月額料金は、「ユーザー数に応じた従量課金」「回線数に応じた従量課金」のどちらかのパターンが多いです。ユーザー数に応じて課金されるタイプは、1ユーザーあたりの料金が安い傾向ですが、ユーザー数が多く電話業務量が多い場合には高額になる可能性も。見積もりを取って各社の料金を比較するのがおすすめです。
無料トライアルで通話品質を確認できるか
通話品質の優れたクラウドPBXを導入するためには、実際に使用してみて品質を確認することもポイントです。どれだけホームページ上で高品質をアピールしていても、本当に品質が安定しているのかは利用するまで分からないもの。導入してみてから「思っていたより品質が安定していない」と悩むことは避けたいですよね。
そのような失敗を防ぐためには、無料トライアルを利用できるクラウドPBXを選ぶのがおすすめです。無料トライアルを利用すれば、実際の通話品質を確かめられるだけでなく、どんな機能を利用できるのかも体験できます。しかし、無料トライアルと言っても数日間のものから数ヶ月のものまで利用期間が幅広いため注意が必要です。また、無料トライアルとあわせて、ユーザーの口コミもチェックしておくと安心です。
【比較表】通話品質の良いクラウドPBX
ここからは、クラウドPBX(クラウドフォン)の通話品質を比較し、おすすめのサービスを紹介します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめのクラウドPBXをご確認ください。
サービス名 | 無料トライアル |
---|---|
Circle クラウドPBX | 〇(10日間) |
MOT/TEL(モッテル) | 〇 |
Zoom Phone | 〇 |
モバビジ | 要問合せ |
OFFICE PHONE | 要問合せ |
ボイスクロス | 〇 |
CLOUD PHONE | 要問合せ |
下記ボタンから、クラウドPBXを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2024年最新】音質の良いクラウドPBXおすすめ7選
ここからは、通話品質の良さでクラウドPBXを選びたい企業に特におすすめなサービス7選を紹介していきます。それぞれの機能や料金、無料トライアルの有無などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Circle クラウドPBX
- MOT/TEL(モッテル)
- Zoom Phone
- モバビジ
- OFFICE PHONE
- ボイスクロス
- CLOUD PHONE
-
料金
月3,190円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Circle クラウドPBXは、アイネオ株式会社が提供しているクラウドPBXです。NETFLIXやアメリカン航空、モーガン・マッキンリーなど多くの世界的有名企業に導入されているほか、日本国内の企業でも多数利用されています。
人気の理由は、非常に優れた通話品質。一般的なクラウドPBXよりもクリアな音声で通話できるため、音質にこだわりたい企業におすすめです。
加えて、セキュリティ対策も徹底されており、アクセスコントロールによる不正利用の防止、ネットワークの監視、冗長性の確保などを通じて安全を確立しています。基本料金は3,190円(税込)、無料トライアルも利用可能です。
MOT/TEL
-
料金
月4,980円 -
初期費用
29,800円~
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
MOT/TEL(モッテル)は、株式会社バルテックが提供しているクラウドPBXです。業界を問わず多くの人気を集めているクラウドPBXで、これまで2万7,000社以上に導入実績があります。中小企業から上場企業、官公庁にまで幅広く導入されており、高い信頼性が裏付けられています。
他社と比較したおすすめポイントは、優れた通話品質と操作性。クリアな音質と使いやすさのどちらも備えており、はじめてクラウドPBXを導入するという企業にもおすすめです。楽テルやZoho、kintoneなどの外部サービスとも柔軟に連携し、電話対応業務をさらに効率化させることもできます。
月額料金は4,980円(税込)〜で、無料デモを利用して通話品質や操作性を確認可能です。
- 通信の暗号化
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
-
料金
年12,960円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Zoom Phoneは、Web会議ツールとして有名なZoomが提供するクラウドPBXです。「通話品質が良い」と評判で、大手百貨店「大丸松坂屋」は他社と通話品質を比較検証して、音質が良いZoom Phoneに決めたとのこと。ぜひ無料トライアルで音質を確認ください。
既にZoomを使っている企業なら、簡単にセットアップが完了し、すぐに電話機能を使い始めることができます。また、Microsoft TeamsやGoogle Workspaceとも連携可能で、他社ツールを利用している企業でもスムーズに導入できるクラウドPBXです。
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- 電話サポートあり
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
モバビジは、クラウドテレコム株式会社が提供しているクラウドPBXです。通話品質が優れている点が大きな特徴で、総務省による通話品質基準ではクラスAに該当。高通信品質を保ちながらも、初期費用・電話番号取得費用・音声ガイダンス利用料などが無料で気軽に導入できる点がおすすめです。
モバビジは通話品質だけでなく使いやすさにも優れ、スマートフォンからの利用であっても直感的に操作可能。操作する上で不明な点やトラブルが発生した際には、サポートセンターにいつでも相談できる点も心強いです。
料金や無料トライアルについては公開されていないので、問い合わせが必要です。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
-
料金
月3,400円~ -
初期費用
24,800円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
OFFICE PHONEは、株式会社ベルテクノスが提供しているクラウドPBXです。国内トップクラスの通話品質を誇り、これまでの導入社数は2万社以上。クラウドPBXでありながらも固定電話と変わらぬ品質で通話できるので、音質面を重視したい企業におすすめです。
コストパフォーマンスの高さも人気の理由で、月額料金は3,400円〜。端末一台あたりにかかるライセンス料金は98円〜と安い上、導入費用はキャンペーン時に無料になるため、他のクラウドPBXと比較して気軽に導入できます。
無料トライアルも提供されているので、通話品質の高さを確認したい場合も安心です。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 代表番号での発信
- 複数電話機のグループ着信機能
VoiceX(ボイスクロス)
-
料金
月890円/席 -
初期費用
30,000円
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
なし
VoiceX(ボイスクロス)は、株式会社コムスクエアが提供しているクラウドPBXです。通信キャリア会社が提供するクラウドPBXならではの優れた通話品質が魅力で、もちろん通話品質基準ではクラスAを獲得。固定電話と同等の安定感で通話できます。
通話や着信分配、パーク保留などの基本機能のみならず、テレワークに便利な機能が充実している点も魅力。AIを活用したテキスト化や通話内容の要約機能など、他のクラウドPBXにはなかなか見られない機能までカバーしています。
利用料金は2つのプランから選択でき、3名〜10名以下で利用できるエントリープランは初期費用3万円、1端末あたり月額890円。11名〜100名までのスタンダードプランは初期費用20万円、1端末あたりの月額は500円で利用可能です。トライアルパックも提供されています。
-
料金
月7,150円 -
初期費用
2,500円~
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
CLOUD PHONEは、株式会社Wiz(ワイズ)が提供しているクラウドPBXです。固定電話レベルの通話品質が魅力で、総務省によって規定された通話品質基準ではクラスAを獲得。従来のクラウドPBXにありがちな音が途切れる、聞こえづらいなどといった悩みを解消しています。
通話品質が優れているだけでなく、導入から利用開始までのスピードが早いのも魅力。利用できるまで1ヶ月ほどかかるクラウドPBXもある中で、CLOUD PHONEは最短1週間で導入可能。「電話番号を増やしたい」「チャネルを増やしたい」というニーズにもスピーディに対応します。基本料金は、1アカウントあたり月額770円(税込)と安いため、導入しやすいクラウドPBXでしょう。
まとめ:通話品質の良いビジネスフォンを選ぶなら無料トライアルがおすすめ
通話品質の高いビジネスフォンを導入するためには、通話品質基準でクラスAを獲得しているサービスを選ぶほか、無料トライアルで実際の音質を確認するのがおすすめです。また、「自社に必要な機能は搭載されているか」「コスト面は適切か」などもチェックし、クラウドPBXの導入を検討しましょう。
しかし、音質の良いクラウドPBXは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、クラウドPBX選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったサービスが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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