新卒採用とは?企業が行うメリット・デメリットや一般的な採用フローを紹介【2025年最新版】
新たに採用担当者になったものの、「新卒採用のメリットや進め方がわからない」とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。そこでこの記事では、幅広い分野の法人向けSaaSを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、新卒採用の概要や中途採用との違い、メリット・デメリット、新卒採用フローについて解説します。
- 新卒採用とは?
- 企業が新卒採用を行うメリット
- 企業が新卒採用を行うデメリット
- 新卒採用の一般的なフロー
- 新卒採用のマネジメントには採用管理システムがおすすめ
- 採用管理システム(ATS)とは?
- 採用管理システム(ATS)の主な機能とは?
- 採用管理システム(ATS)を利用するメリット
- 採用管理システム(ATS)の選び方
- 【まとめ】採用管理システムの比較検討はPRONIアイミツで
新卒採用とは?
「新卒採用」とは、高校・大学の卒業が見込まれる就労経験のない人材を採用することです。毎年決まった時期に一定人数を採用し、卒業後の4月に入社してもらうのは日本独自の採用方法で、一般的には大学卒業見込みの人を対象とした採用を指すものとして認識されています。
すでに卒業している人材は「既卒」として扱われますが、厚生労働省の掲げる「青少年雇用機会確保方針」では卒業後3年以内の既卒者は新卒枠で応募を受け付けるように申請(※)しています。
※出典:厚生労働省「青少年雇用機会確保方針」のご案内
https://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/11a.pdf
新卒採用と中途採用の違い
新卒採用は卒業見込みの人材を対象としていましたが、現在は国の方針を受けて卒業後3年以内までの既卒者を「第二新卒」として採用する企業も増えています。新卒採用は経営幹部候補やジェネラリストの育成を目的とすることも多く、毎年同じ時期に選考を実施し4月に一斉入社します。
中途採用は卒業から3年以上が経過した社会人を対象としたもので、即戦力やスペシャリストの採用が主な目的です。新卒採用ではポテンシャルが重視されますが、中途採用ではこれまでの経験・実績重視で選考が進められます。
新卒採用の現状
少子高齢化によって人口減が加速する日本では、それに比例して労働人口も減少しつつあります。そうした中であっても企業にとって人材は欠かせない経営資源であり、優秀な人材の獲得競争が激化していることから「希望する条件の新卒人材を獲得できない」という会社が増えているのが現状です。
毎年決まった時期に一定人数を採用する新卒採用は、中長期的に人員バランスを保つ役割を担ってきました。企業の新卒採用に対するニーズは未だに高く、競争の中でいかに効率的に優秀な新卒人材を獲得するかが大きな関心事となっています。
企業が新卒採用を行うメリット
新卒採用に取り組む際には、メリットとデメリットの双方を知ることが大切です。ここからは、新卒採用を行うメリットについて解説します。
自社流のビジネスマインドを教育しやすい
新卒採用は基本的に就労経験のない卒業見込みの人材を対象とするものです。他社を経験していると価値観が醸成されていることもあり、会社の理念や社風、求められるマインドになじみにくい可能性もあります。
新卒者は社会人として1から教育しなければなりませんが、まっさらな状態であるゆえに自社流のビジネスマインドを教育しやすいことがメリットとしてあげられます。理念を継承して経験を積めば、将来の経営幹部候補への成長も期待できるでしょう。
想定人数を想定時期に雇用できる
新卒採用では、毎年決まった時期に選考を実施します。想定する人数を想定時期に雇用できるため、次世代・次々世代を支える人材の獲得につながります。新卒採用ができないと従業員の平均年齢は上昇し続け、中長期的な人材構造の最適化が困難になることも。新卒者は他社の価値観に染まっていない人材も多いため、自社の理念や社風になじみやすく、新卒採用を続けていくことで企業文化の継承が期待できます。
フレッシュな人材により職場が活性化する
新卒採用は高校・大学卒業見込みの人材が主な対象です。年齢も若くフレッシュな人材が入社することで、社内の活性化にもつながるでしょう。
既存の従業員のみで業務を続けると新たなアイデアが生まれにくくなり、組織が停滞してしまう可能性があります。新卒採用に取り組めば組織の若返りを図れるのはもちろん、イノベーションも生まれやすくなるかもしれません。新卒採用では毎年約45万人もの学生が就職活動を開始するため、自社に合う若手人材を探すのにぴったりの方法です。
研修を一括で実施できる
新卒採用の選考通過者は同時期に一斉に入社するため、研修を一括で実施できます。研修の実施にはコストも手間も発生するため、大人数への研修を一度で済ませられるのは大きなメリットです。新卒として同時期に入社した人材は「同期」としてともに企業文化になじみ、社会人として経験を積んでいくことから早期離職防止の環境も構築できます。
企業が新卒採用を行うデメリット
続いては、企業が新卒採用を行う際のデメリットについて解説します。
即戦力は期待できない
就労経験がなくまっさらな状態で入社する新卒者は、中長期的な視点ではさまざまなメリットがありますが、即戦力としての活躍は期待できません。社会人としてのマナーや各部門における業務、各ツールの使用方法などの教育が必要なため、戦力になるまでには一定の時間がかかります。
新卒採用では社風との親和性やポテンシャルが重視されるため、継続するためには先行投資ができる力が必要です。「即戦力が必要」「育成の余裕がない」という会社は中途採用に取り組むべきでしょう。
採用までにさまざまなプロセスが必要
新卒採用には多くの学生がエントリーします。多数の学生の中から自社の求める人材を探し出さなければならないため、採用までにはさまざまなプロセスが必要です。具体的には採用広報や会社説明会、筆記試験を実施するほか、面接も複数回におよびます。
募集開始から長い時間をかけて選考を進めるため、選考作業や受け入れ準備など担当者の負担は小さくありません。中途採用と比べると採用コストが膨らみやすいのも新卒採用のデメリットでしょう。
ミスマッチが発生しやすい
新卒者は就業経験がないため、職場や仕事に対するイメージがあいまいなことも少なくありません。実際に就労してみたら「こんなはずではなかった」「自分のやりたいことではなかった」と離職してしまうことも多いようです。こうしたミスマッチが生まれやすいのも新卒採用のデメリットと言えるでしょう。
ミスマッチの解消方法としては、インターンや会社説明会などを通じて自社への理解を促すことがあげられます。また、入社後にもしっかりとフォローするなど早期離職を防ぐための工夫が必要です。
人材確保が困難になりつつある
現在は少子高齢化によって労働人口も減少しつつあります。それに比例して新卒者も減少しており、人材確保が年々困難になってきています。特に景気が悪化すると学生は安定を求めるためか知名度のある大企業へ応募が集中し、中小企業では「エントリーが集まらない」「内定を出しても辞退されてしまう」という状況も珍しくありません。
人材確保に苦戦している場合は、新卒採用にこだわりすぎないことも大切です。
新卒採用の一般的なフロー
実際に新卒採用を実施する際は、どのように進めるのでしょうか。ここからは、新卒採用における一般的な業務フローについて解説します。
採用ターゲットを明確化する
新卒採用に取り組む際は、まず採用ターゲットを明確にします。自社の企業文化や価値観、経営戦略などを再確認し、求める人材象を洗い出していきましょう。
ターゲットの明確化には「コンピテンシー」の活用をおすすめします。コンピテンシーとは優れた成果を出す個人の能力・行動特性のことです。自社の優秀な従業員の能力や価値観、行動特性を評価した上で、求める人材象へ落とし込んでいきます。
採用想定人数を決定する
採用ターゲットが決まったら、長期計画と経営環境を考慮した上で想定採用人数を決定します。企業が成長を図るには人員構造の最適化が不可欠であり、新卒採用は重要な役割を担います。しかし、新卒者が戦力になるまでには時間を要するため、企業には先行投資を続けられるだけの力が求められます。
採用スケジュールを決定する
続いては、新卒採用のスケジュールを決定します。スケジュールは年次単位で策定するのが一般的といわれています。基本的な流れは以下のとおりです。
(1)採用広報準備
(2)募集開始
(3)会社説明会
(4)書類選考
(5)面接
なお、スケジュールは採用予定人数や企業規模などによって大きく変わります。
採用手段を決める
採用スケジュールが決まったら、次は採用手段を決定します。各社が優秀な人材獲得を目指す中では、従来の方法だけでは新卒採用を成功させるのは困難です。
SNSやダイレクトリクルーティング、採用ツールの導入など新たな採用手段の活用を検討しましょう。
選考活動(面接・選考など)を実施する
採用手段が決まったら、次はいよいよ選考です。書類選考から適正検査・面接、内定の流れで進むのが一般的とされています。
適性検査は筆記で行う企業もあれば、オンラインで行う企業もあるようです。面接の回数も企業によって異なりますが、最終面接では基本的に役員が面接官に含まれます。また、内定は重要な連絡事項となるため、必ず電話で連絡するようにしましょう。
内定者のフォロー
内定を出したあとは、内定者へのフォローに取り組みましょう。内定から入社には数ヶ月の期間があるので、先輩社員との座談会や食事会など帰属意識の醸成につながるような機会を設けることが大切です。
内定から長期間コンタクトがないと学生も不安になり、内定辞退につながるおそれもあります。内定後は定期的にコンタクトをとってフォローすることで、内定者を安心させられるでしょう。
新卒採用のマネジメントには採用管理システムがおすすめ
新卒採用は応募者が多いだけでなく、応募者の情報を適切に管理しなければなりません。すべて手作業で対応するのはあまり現実的とはいえないでしょう。
効率的に採用活動を進めたいのなら「採用管理システム」の導入がおすすめです。採用管理システムがあれば求人管理や応募者管理、選考管理、内定者管理などをまとめて行うことができます。採用に関するすべての情報を一元管理できるので、採用活動の大幅な効率化につながるでしょう。
採用管理システム(ATS)とは?
ATSは「Applicant Tracking System」の略称で、日本語では「採用管理システム」と訳されます。求人から選考、内定にいたるまで採用に関わるすべてのプロセスを一元管理できるので、採用活動の効率化への貢献が期待できます。
新卒採用は多くの応募が想定されるため、情報管理をシステム化することで担当者の負担軽減が叶うでしょう。
採用管理システム(ATS)の主な機能とは?
採用管理システム(ATS)の主な機能は以下の4つです。
(1)集客:自社採用サイト作成、求人情報の自動登録
(2)応募者管理:応募者情報の一元管理
(3)選考管理:面接日程の管理、面接官の評価を入力
(4)可視化・分析:採用に関するデータを蓄積・分析
具体的な機能構成や特徴などは製品によって異なります。採用管理システムを導入する際は「どの機能が必要なのか」を検討した上で要件を満たす製品を選ぶことが大切です。
採用管理システム(ATS)を利用するメリット
ここでは、採用管理システムを利用するメリットを解説します。
・人材のミスマッチを減らせる
求める人材のモデリングが可能なため、応募者の適性検査結果とモデリング数値の照合によってミスマッチを減少させられます。
・抜け漏れやミスが減る
メールの自動機能を活用すれば、段階によって必要なメールが自動で送信されるため連絡もれを防止できます。また、Web上から面談やセミナーへの申し込みや時間設定も可能になるため、採用担当者と学生双方の負担を抑えられます。
・本質的な採用業務に時間を使える
採用に関する幅広い業務の自動化・効率化を図ることで、応募者とのコミュニケーションをはじめとするより本質的な業務に時間を充てられるようになります。
採用管理システム(ATS)の選び方
続いては、採用管理システムを選ぶ際のポイントを解説します。
・必要な機能を実装している製品を選ぶ
自社にとって必要な機能を備えているかを必ず確認してください。必要な機能がわからない場合は、まずは自社の導入目的や課題などを明確にしましょう。
・企業規模にマッチしている製品を選ぶ
企業規模に対してスペックの高い製品は費用が高額になり、スペック低ければ導入目的を叶えることが困難になります。自社の規模に合った製品を選ぶことが大切です。
・操作性が高い製品を選ぶ
社内でシステムの利用を定着させるためにも、画面設計がわかりやすく操作性に優れている製品を選びましょう。トライアルを活用して使用感を確かめてもいいかもしれません。
・セキュリティレベルの高い製品を選ぶ
採用管理システムでは、多くの個人情報を扱います。情報が流出しないよう、堅牢なセキュリティを備えた製品を選びましょう。
【まとめ】採用管理システムの比較検討はPRONIアイミツで
新卒採用の概要や中途採用との違い、メリット・デメリットなどを解説してきました。現代は慢性的な人材不足による新卒採用の競争激化は今後も続くと考えられます。そうした中で効率よく優秀な人材を獲得するためには、採用管理システム(ATS)の導入を検討してみるのがおすすめです。
「PRONIアイミツ」では、人気の採用管理システムの比較検討に役立つさまざまな情報を掲載しています。機能や業界別・企業規模別の導入実績からの検索も可能なので、製品選びの際にぜひご活用ください。
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