ユニークな福利厚生制度の事例10個|あったら嬉しい補助とは?
福利厚生制度を充実させたいものの、どんなサービスを取り入れるべきかお悩みではないでしょうか。福利厚生制度の内容によって企業の印象は大きく変わります。家賃補助や社員食堂、特別休暇などの一般的な福利厚生サービスだけでなく、ユニークなサービスも取り入れることで、就職・転職市場で注目を集めることもできるでしょう。
そこで本記事では、ユニークな福利厚生制度の事例を10個紹介します。従業員が「あったら嬉しい」と思う福利厚生サービスについても解説しますので、自社の福利厚生制度を充実させたい人事担当者は、ぜひ参考にしてください。
- 従業員が思う「あったら嬉しい福利厚生」とは?人気ランキング
- 家賃補助のユニークな事例
- 特別休暇のユニークな事例
- 旅行・レジャーに関するユニークな福利厚生
- 社員食堂・食事補助のユニークな事例
- 介護・育児に関するユニークな福利厚生
- 企業に福利厚生を導入する方法
- まとめ:福利厚生代行サービス選びに迷ったらPRONIアイミツへ!
従業員が思う「あったら嬉しい福利厚生」とは?人気ランキング
自社の福利厚生制度を作るにあたって重要なのはニーズがあるかどうか。従業員から求められていない福利厚生を提供してしまうと、実際にはあまり活用されず、意味のない制度になってしまいます。従業員が「あったら嬉しい」と思う福利厚生とは何なのか、実際の調査データに基づいた人気ランキングを紹介します。
株式会社ビズヒッツは、働く男女501人を対象に「あったら嬉しい福利厚生」を調査。以下、ランキング結果をご覧ください。
あったら嬉しい福利厚生として1位に輝いたのは「家賃補助・住宅手当」。続く2位には「特別休暇」、3位には「旅行・レジャーの優待」が続き、いずれも福利厚生サービスとしてメジャーなものがランクインしています。
※出典:PRTIMES「あったら嬉しい福利厚生ランキング」(株式会社ビズヒッツのプレスリリース)
男女別にランキングを出してみたところ、ニーズの違いが明らかに。どちらもベスト3までは同じサービスが選ばれていますが、女性側ではフェムケアに関するニーズも見られます。家賃補助やレジャー、特別休暇といった男女共通のニーズにも応えつつ、男女別の細かなニーズにも応えられたら、従業員満足度の向上に期待できそうです。
家賃補助のユニークな事例
先ほどのランキングをふまえ、最も人気のある家賃補助サービスのユニークな事例を紹介します。家賃補助を取り入れたいものの、どのように支給するべきかお悩みの場合、以下の例を参考にしてみてください。
事例1:勤続年数が一定を超えると家賃補助が支給される仕組み
家賃補助のユニークな事例としてはじめにあげられるのが、一定の勤続年数を超えると家賃補助が支給されるという仕組みです。
結婚式場口コミサイト「ウエディングパーク」を運営する株式会社ウエディングパークでは、勤続5年を達成した社員への家賃補助として月額5万円を支給。従業員にとって大きな住宅補助になるだけでなく、離職率の低下にも寄与するユニークな事例です。
従業員の離職率の高さに悩んでいる場合は、新たな家賃補助制度として取り入れてみるのもおすすめです。
事例2:住宅ローンの金利分を支給する住宅手当
住宅手当として住宅ローンの金利分が支給されるという仕組みも、ユニークな家賃補助の事例の1つです。
不動産の資産運用を中心に事業を展開する武蔵コーポレーション株式会社では、住宅ローンによって自宅を購入した従業員に対し、住宅ローンの金利分を最大25,000円まで支給。賃貸住宅に住む従業員以外にも、手当を支給できるユニークな事例です。※
賃貸・持家どちらの従業員に対しても、平等に福利厚生を提供したい場合には参考になります。
※出典:武蔵コーポレーション 公式サイト
特別休暇のユニークな事例
家賃補助に続いて人気のある、特別休暇のユニークな事例を紹介します。
事例1:予期せぬ理由で休暇が必要な場合に備えた「バックアップ休暇」
システム開発やインフラ構築などを手がけるSCSK株式会社では、従業員が心身ともに健康でいられるための制度として、万が一のタイミングで使えるバックアップ休暇を用意。有給休暇を使い切っている場合でも使用できる休暇制度で、病気の治療や介護、看護など、やむを得ない理由で休暇が必要な場合に役立っているとのことです。毎年数十人に使用されており、多くの従業員の生活を支えています。
従業員のプライベートも重視したいとお悩みの場合、おすすめの福利厚生です。
事例2:地域社会に貢献する活動を促す「ボランティア休暇」
特別休暇のユニークな事例として、「ボランティア休暇」の導入もあげられます。
百貨店業を展開している株式会社髙島屋では、従業員の地域社会への貢献を促進するべく、ボランティア活動を理由に休暇を取得できるボランティア休暇を導入。年次有給休暇にプラスして休暇を取得できます。
有給休暇を得ながらボランティア活動に勤しむことができ、従業員の継続的な社会貢献につながっているとのことです。会社でだけでなく、社会で活躍する従業員を育成したい場合には、とくにおすすめの福利厚生です。
旅行・レジャーに関するユニークな福利厚生
旅行やレジャーに関するユニークな福利厚生を紹介します。
事例1:1ヶ月間の長期休暇を取得できる制度
Webやグラフィックなどさまざまなデザインを手がけるワヴデザイン株式会社では、「11ヶ月働いて1ヶ月休む会社」と標榜し、ユニークな休暇制度を導入。1ヶ月間の長期休暇を取得できる仕組みを採用しました。
1ヶ月間の休暇を取得したい場合は、その間で何をするのかプレゼンし、内容によっては休暇が取れないことも。単なる休暇ではなく、自分自身のために何がインプットできるか、といった点を重視する休暇として活用されています。
クリエイティブワークがメインの会社や、最新技術の習得が必要な業界で効果が期待できる福利厚生制度でしょう。
事例2:海外への旅行を推進する「ゴーグローバル制度」
ビジネスチャットツール「Chatwork」を提供しているChatwork株式会社では、海外旅行を推進する「ゴーグローバル制度」を導入。1人につき年に1度まで、帰国後には自身が体験したことをレビューするといった条件付きではあるものの、海外渡航費用として補助が支給されます。
海外で事業を展開するからには、現地に足を運んで知見を得ることも欠かせません。海外へも事業を展開している企業ならではの、ユニークな福利厚生制度です。
※出典:エグゼクティブキャリア総研「ChatWork株式会社へのインタビュー」
社員食堂・食事補助のユニークな事例
家賃補助や特別休暇などと同様に人気の高い、社員食堂・食事補助についてのユニークな事例を紹介します。
事例1:ランチ代を半額補助する福利厚生
消臭剤や芳香剤など、多くの商品を世に届けているエステー株式会社では、食事補助に特化した福利厚生サービス「チケットレストラン」を導入。会社がランチ代の半額を補助する制度で、従業員の健康を食事からサポートできるだけでなく、新卒採用時のアピールポイントの1つになっています。
社内食堂のような一般的な食事補助ではなく、手軽に導入でき、一風変わった食事補助を導入したい企業にはおすすめの福利厚生です。
事例2:オフィスの冷蔵庫に惣菜を配達する「置き型社食」
社員食堂・食事補助のユニークな事例として、オフィスの冷蔵庫に惣菜を配達する「置き型社食」もあげられます。
マツダ車や中古車の販売を中心に事業を展開している株式会社鳥取マツダでは、健康増進をサポートする福利厚生サービス「オフィスでごはん」を導入。それまではわざわざ車でスーパーに行く従業員が多く見られましたが、社内冷蔵庫に置き型社食が届くことにより、休憩時間にゆとりが生まれたといいます。また、職場の雰囲気も明るくなったとのことです。
健康を増進するだけでなく、社内のコミュニケーションも増やしたい場合におすすめの福利厚生です。
介護・育児に関するユニークな福利厚生
介護や育児に関する福利厚生も、充実させておきたい分野の1つです。ここからは、介護・育児に関するユニークな福利厚生の事例を2つ紹介します
事例1:介護のために帰省する際の交通費を補助する「親孝行支援制度」
介護・育児分野のユニークな福利厚生として、介護のために帰省する際の交通費を補助する「親孝行支援制度」があげられます。
賃貸や不動産売買を手掛ける大和ハウスでは、介護に関する課題を解決するべく、「介護休業制度」とあわせて「親孝行支援制度」を導入。自宅から親元までが片道200km以上の場合に支給対象となり、1回あたり15,000円~55,000円が支給されます。
休みが取れずなかなか家族に会えない、親の介護の時間が取れないといった悩みを解決できる福利厚生制度です。
※出典:株式会社オフィッコス ユニークな福利厚生制度「大和ハウスの親孝行支援制度」
事例2:出産お祝い金制度
介護や育児に関連した福利厚生の例として、出産お祝い金制度もあげられます。
映像コンテンツの企画・制作などを手がけるバンダイナムコフィルムワークスでは、福利厚生の1つとして出産お祝い金制度を導入。社員に子供が生まれた場合、第1子・第2子までは20万円を支給するほか、第3子以降に関しては300万円も支給されるという仕組みです。※
育児や教育には多くのお金がかかり、金銭面の不安からなかなか機会に恵まれない場合も多いもの。こうした制度を取り入れることで、課題解決につながるでしょう。
以上、ユニークな福利厚生制度を紹介しました。ぜひ他社の事例を参考に、自社にはどのような福利厚生があれば良いかを考えてみてください。
企業に福利厚生を導入する方法
最後に、企業が福利厚生を導入するための方法を紹介します。
①自社で共済会を設立し、従業員に福利厚生を提供する
自社で共済会を設立して福利厚生を提供することで、企業に福利厚生を導入できます。共済会とは福利厚生費の財源となるシステムのことで、企業と従業員がそれぞれで福利厚生費を出し合うことによって成り立ちます。
つまり、自社で完結している福利厚生制度となるため、福利厚生を充実させようと思うと多くの予算が必要になります。十分な予算のある中堅〜大企業などにはおすすめの方法ですが、予算に限りがある中小企業にはおすすめできません。
②福利厚生代行サービスを利用
自社で共済会を設立するのが難しい場合、福利厚生代行サービスを利用するのがおすすめです。福利厚生代行サービスとは、福利厚生の運用を委託できるサービスのこと。月額料金、あるいは年額料金を支払えば、多くの福利厚生サービスを手軽に導入できます。
福利厚生代行サービスのメリットは、自社では用意の難しいメニューまで豊富にそろっている点。レジャーやエンタメ、旅行、美容やグルメといった日常使いできるメニューから、育児支援や介護支援、家事代行など、さまざまな領域に対応しています。
福利厚生制度を充実させたいものの、自社運用ではなかなか難しいとお悩みの場合、福利厚生代行サービスがおすすめです。
まとめ:福利厚生代行サービス選びに迷ったらPRONIアイミツへ!
本記事では、福利厚生のユニークな事例を紹介するとともに、企業が福利厚生を導入する方法を解説しました。ユニークな福利厚生を取り入れることによって、従業員の満足度が向上するだけでなく、採用力強化にもつながります。自社のアピールポイントを増やすためにも、福利厚生制度を充実させましょう。
自社で福利厚生を運用するのは難しい場合、福利厚生代行サービスがおすすめです。2024年現在おすすめの福利厚生代行サービスについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
とはいえ、数ある福利厚生代行サービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った福利厚生代行サービスが分かる診断(無料)ができます。
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