福利厚生代行の価格相場!カフェテリアプランの金額も解説
福利厚生代行サービスを導入する際に気になる価格。「パッケージプラン」と「カフェテリアプラン」で料金は異なり、代行会社によっても料金体系が変わります。
本記事では、福利厚生代行サービスの価格相場を解説します。福利厚生代行サービスの費用の仕組みや、比較方法も解説し、おすすめのサービスも紹介しています。福利厚生代行サービスの導入を検討している方はぜひご覧ください。
- 福利厚生代行サービスの価格
- 【プラン別】福利厚生代行サービスの価格相場
- 価格差が出る理由
- 福利厚生代行サービスの料金比較
- 【2025年最新】おすすめの福利厚生代行サービス5選
- 福利厚生代行サービスの選び方・比較方法
- まとめ:福利厚生代行サービスのランキングはこちらから
福利厚生代行サービスの価格

福利厚生代行サービスとは、法定外福利厚生の管理・運用を委託できるサービスのことです。企業が利用料金を支払うことで、従業員はさまざまな福利厚生サービスを利用できます。提供会社によって利用できるサービスは異なり、レジャーやグルメ、資格取得などのサービスを網羅的に利用できる「網羅型の代行サービス」と、動画配信サービスや旅行、軽食などそれぞれの分野に特化したサービスを提供する「特化型の代行サービス」があります。
近年、福利厚生の充実が従業員満足度向上の鍵として注目されています。キャリアバイブル(運営会社:株式会社NEXER)が実施した「転職先に求める条件」に関する調査では、500人中50%以上が福利厚生を重視すると回答しており、職場環境の質が転職者の意思決定に大きな影響を与えることがわかります。

出典:キャリアバイブル:【転職経験者500人に調査】転職先に求めること1位は「給料が今よりも高い」
福利厚生の充実は、転職者が「この会社に転職したい」と思える大きな要因となり、多くの人材を惹きつける「採用ブランディング」の一つとなるでしょう。とくに、時代の変化に対応した福利厚生の設計が、これからの企業の差別化に欠かせないとも考えられます。
まずここでは、福利厚生代行サービスの価格を解説します。
福利厚生代行サービスの費用算出方法
外部の専門会社に委託する福利厚生代行サービスには、大きく分けて「パッケージプラン」(総合型福利厚生制度)と「カフェテリアプラン」(選択型福利厚生制度)の2種類があります。導入パターンは、「パッケージプランのみ導入する」か「カフェテリアプランを併用する」場合が多いです。費用項目は下記の通り。
入会金
サービスを利用するために入会金がかかる場合が一般的です。金額は、従業員の規模で金額は変動します。なかには無料で加入できるサービスもあります。
システム設定費用
従業員規模によって変動する場合が多いです。また、カフェテリアプランを併用するかどうかでも変わります。
サービス利用料
あらゆる種類の福利厚生サービスを、定額で利用することができます。こちらも同様に従業員規模によって変動する場合が多いです。
カフェテリアプラン管理費用
カフェテリアプランを併用する場合、ポイントの管理をはじめとするサービス利用のために発生する費用です。従業員ごとに一定のポイントを付与し、企業ごとにカスタマイズされたメニューの中で自由に選択・利用ができます。
カフェテリアプランの金額(ポイント原資)
カフェテリアプランを併用する場合、実際に従業員に付与するポイントの原資が別途必要となります。カフェテリアプランの年間の平均金額は5万円程度で、平均付与ポイントは年間5〜6万ほど。ただし、福利厚生代行会社によって金額と付与ポイントは変動します。
たとえば、人気のある福利厚生代行サービス「ベネフィット・ステーション」のカフェテリアプランでは、約1,000人の企業で、一人当たりに付与されるポイントは3,000ポイント。年間の一人当たりの予算金額は約30,900円となっています。
出典:株式会社ベネフィット・ワン「ベネフィット・ステーション カフェテリアプラン」
福利厚生代行サービスの費用項目と相場
項目 | 一般的な価格帯 | 備考 |
---|---|---|
入会金 | 2万円〜100万円 | 従業員規模により異なる |
システム設定費用 | 10万円〜100万円 | 従業員規模により異なる |
サービス利用料 | 従業員1人につき 月額300円〜1000円 |
従業員規模により異なる |
カフェテリアプラン管理費用 | 従業員1人につき 月額100円〜300円程度 |
カフェテリアプランを併用する場合に必要 |
カフェテリアプランの金額(ポイント原資) | 年間5万円程度 | カフェテリアプランを併用する場合に必要 ※記載金額は平均 ※従業員に付与したいポイント数は会社によって異なる |
サービス利用料は、従業員規模によって「1人あたり、月いくら」と決まるパターンと「1社につき、月いくら」と決まるパターンの2つ。1,000人以上の大企業は従業員1人単位で料金がかかることが多く、システム設定費用も従業員規模に応じて変動します。
見落としがちな費用にも注意
カフェテリアプランを併用する場合には、月額でかかるサービス利用料の他にポイント原資が必要となります。一般的に年ごとにポイントを付与しますが、従業員にどれくらい付与するのか確認する必要があるでしょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
- 福利厚生代行サービスには「パッケージサービス」と「カフェテリアプラン」の2種類がある
- 入会金やシステム設定費用といった初期費用の他、月額利用料が発生する
- カフェテリアプランを併用する際には、従業員に付与するためのポイント原資も必要
【プラン別】福利厚生代行サービスの価格相場
続いて福利厚生代行のプラン別の価格相場についてご紹介します。
プラン | 価格帯 |
---|---|
パッケージプラン | 従業員1人につき 月額300円〜1,000円 |
カフェテリアプラン | 従業員1人につき 月額100円〜300円程度 ※別途ポイント原資は必要 |
パッケージプランの料金
「総合型福利厚生制度」とも言い、定額制で従業員一人あたりの費用を支払います。従業員は、自分たちの好みのサービスを会員価格で利用することが可能です。提供されるサービスは、宿泊施設やレジャー施設、グルメ、育児介護やエンターテイメントなどさまざま。「なるべく費用を抑えながらも、幅広い福利厚生サービスを利用したい」という企業におすすめです。
カフェテリアプランの料金
「選択型福利厚生制度」とも言い、従業員に一定のポイント(補助金)を与えてサービスを提供するものを指します。ポイントを得た従業員は、企業側が事前に定めたメニューの中から好きなサービスを選び、付与されたポイントを消費します。大きなメリットとしてあげられるのは、従業員個々のニーズにマッチした無駄のないサービス提供ができること。カフェテリアプランのみを導入することは少なく、パッケージプランと併用する場合が多いようです。
【これだけは押さえておきたいポイント】
- パッケージプランは費用をかけずに幅広いサービスを利用できる
- カフェテリアプランは従業員個々のニーズにマッチしたサービスを利用できる
- カフェテリアプランのみ導入することは少なく、パッケージプランとの併用が一般的
価格差が出る理由
ここまでご紹介してきたように、福利厚生アウトソーシングサービスはパッケージプランかカフェテリアプランによって受けられるサービスや金額が変わります。さらに選ぶ業者によっても費用が変わります。
業者によって価格に差が出る理由
会員数やサービス提供企業数の差によって、スケールメリットを活かせるかどうかで価格に差が出ます。ホテルや旅行会社といった提携企業にボリュームディスカウントがききやすいため、大手の代行企業を選ぶのが良いでしょう。実際にどのようなプランを従業員に提供するかによっても価格は変わってきます。
自社に合った業者を選ぶためには
従業員の規模やニーズに応じて、どのような福利厚生を提供したいのかを明確にしてプランを決めることが大事です。また、実際のサービス提供や運用だけではなく、従業員教育やレポーティング、プランの改善なども必要か、それらが代行業務に含まれているかも確認しましょう。
福利厚生代行サービスの料金比較
ここからは、おすすめの福利厚生代行サービスを紹介します。対応プラン、入会費用、月額料金を比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 対応プラン | 入会費用 | 月額料金 |
---|---|---|---|
ベネフィット・ステーション | パッケージ カフェテリア |
20,000円~ | 10,000円~ |
ライフサポート倶楽部 | パッケージ カフェテリア |
無料 | 350円~/ユーザー |
Perk | パッケージ | 無料 | 280円~ |
福利アプリ | パッケージ | 無料 | 300円~/ユーザー |
OFFICE DE YASAI | パッケージ | 70,000円 | 68,000円~ |
※価格は税抜き
おすすめの福利厚生代行サービスで人気の「ベネフィット・ステーション」「ライフサポート倶楽部」「Perk」「福利アプリ」は、映画や食事、資格取得など幅広いサービスをお得に利用できる網羅型の福利厚生代行サービスです。従業員の多様なニーズに応え、満足度を高めたい企業におすすめです。
一方で「OFFICE DE YASAI」は、従業員の"食"を支える特化型の福利厚生代行サービスです。従業員の健康増進や食生活の改善を目指す企業におすすめと言えるでしょう。
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【2025年最新】おすすめの福利厚生代行サービス5選
次に、2025年最新比較でおすすめの福利厚生代行サービス5選を紹介します。各サービスの内容を比較し、自社に合ったサービス選びの参考にしてください。
- ベネフィット・ステーション
- ライフサポート倶楽部
- Perk
- 福利アプリ
- OFFICE DE YASAI

ベネフィット・ステーション
-
料金
月1,200円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
1人
株式会社ベネフィット・ワンが提供する「ベネフィット・ステーション」は、従業員満足度を高めると同時に生産性の向上を実現する福利厚生代行サービスとして知られています。
オールインワンのアウトソーシングサービスなので、人事担当者の負担を大幅に軽減。導入後のサポート体制も整っているため、継続的にフォローを受けたい企業にもおすすめです。全国47都道府県で利用できるサービスの種類はなんと140万件以上。福利厚生支援、健康支援、教育・研修支援の範囲をカバーする総合福利厚生代行サービスです。導入実績も豊富で、これまでに1万2,300社以上の大企業や中小企業などさまざまな規模、業種の企業に導入してきました。
料金プランは2種類あります。すべてのサービスが対象の「学トクプラン」は、1名あたり月額1,200円。教育・研修支援を除いた「得々プラン」は、1名あたり月額1,000円です。また、契約企業は、人事管理・評価データ、健康管理データを管理できる「ベネワン・プラットフォーム」のシステム使用料が無料になります。福利厚生の導入はもちろん、人事・健康情報の一元管理ができる人事システムの導入を検討している企業におすすめです。

リソルライフサポート株式会社が提供する「ライフサポート倶楽部」は、手間とコストをできるかぎり抑えながらも、充実した福利厚生制度を導入したい企業におすすめの福利厚生代行サービスです。
提供するメニューは、旅行やレジャーなどの余暇支援をはじめ自己啓発や健康増進サポート、介護・育児支援などさまざま。利用できる地域や世代が偏らない多様なサービスを取り揃えており、これまで2,000社以上の企業へ導入してきました。
料金プランは、従業員100名以上の会社であれば1年ごとの契約になります。入会金無料、1名あたり月額350円が基本料金、補助金額を任意で設定します。従業員が100名未満の企業は、入会金45万円~、年会費は2万円です。こちらは5年単位の契約になります。※税抜き
・カフェテリアプランあり

Perk
-
料金
月280円~/人 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Perkは、ウォンテッドリー株式会社が提供する福利厚生代行サービスです。1000以上のサービスが利用可能で、企業規模を問わず導入されており、リモートワーク環境にも適した柔軟な選択肢が多くの企業に評価されています。
他社と比較した際のおすすめポイントは、「個別選択型の特典」が用意されている点です。一律の福利厚生ではなく、従業員が特典を選べる仕組みにより、多様なライフスタイルに応じたサポートを実現しています。
さらに、無料デモ・相談を利用することで、事前に疑問や不安を解消した上で導入を検討できます。そのため、初めて導入する場合でも安心して進められるのが大きな特徴です。導入後は、従業員をメンバー招待し、社内にアナウンスするだけで、すぐに運用を開始できます。手間を最小限に抑えつつ、充実した福利厚生を構築できるおすすめの福利厚生代行サービスです。

福利アプリ
-
料金
月300円~/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
福利アプリは、株式会社Leafea(リーフィ)が提供する福利厚生代行サービスです。業界や規模を問わず多くの企業に導入されています。
他社と比較した際のおすすめポイントは、サービスが充実している点です。全国70,000店舗以上のサービスをお得に利用できます。飲食店や映画館といった一般的な福利厚生サービスだけでなく、家事代行やリフォームといった快適な暮らしをサポートするサービスなど、ニーズに合わせて自由に利用できます。
また、初期費用無料、月額料金は1人300円~と業界最安級の料金設計もおすすめポイントです。運用開始後もメールやチャットによるサポートで、安心してサービスを活用できます。コストパフォーマンスとサポート体制の充実で企業の負担を最小限に抑え、手厚い福利厚生の構築を実現します。

OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)
-
料金
月68,000円 -
初期費用
70,000円
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
5名
OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)は、株式会社KOMPEITOが提供する福利厚生代行サービスです。利用拠点数は10,000拠点以上、サービス継続率98.4%と、置き型健康社食®サービスの中でも卓越した実績があります。
他社と比較した際のおすすめポイントは、ニーズに合った食事サポートができること。OFFICE DE YASAIでは、新鮮な野菜やフルーツを提供する「オフィスでやさい」プラン、健康にこだわった惣菜を提供する「オフィスでごはん」プランを選べます。商品のラインナップは毎月更新されるため、常に新しいメニューを楽しむことができ、飽きることなく継続的に利用できるのがおすすめです。
さらに、食事をスマホで撮影して栄養バランスが良ければ得点がもらえる「うぇるもぐ」アプリも提供しており、オフィスだけでなく在宅勤務や外出先でも従業員の健康をサポートできます。OFFICE DE YASAIは、単なる食事の提供だけでなく、従業員の健康を総合的にサポートできる福利厚生代行サービスです。
福利厚生代行サービスの選び方・比較方法
ここでは、福利厚生代行サービスの選び方・比較方法を解説します。
- 従業員の数やニーズに応じてプランを選択する
- 提供されているサービスの内容や量を考慮して代行企業を選択する
- カフェテリアプランを導入する場合には、ポイント原資を用意する
- スマホアプリに対応しているか確認する
従業員の数やニーズに応じてプランを選択する
パッケージプランのみを導入するのか、カフェテリアプランも導入するのかを、従業員規模やニーズによって決めましょう。パッケージプランは定額のため、費用を抑えながらも幅広いサービスを利用できるメリットがあります。しかし、利用状況に関わらず料金が発生するため、福利厚生サービスの利用率が高い企業におすすめです。
一方カフェテリアプランは、ポイントを付与された従業員が自由にサービスを利用できるため、従業員個々のニーズに無駄なくマッチできることがメリットと言えるでしょう。
提供されているサービスの内容や量を考慮して代行企業を選択する
一般的に、大手代行会社のほうがスケールメリットを活かせるため、内容や提携企業数が充実しています。しかし大手代行会社でなくとも、お得で魅力的なプランが盛りだくさん。フリーランス向けのサービスも充実、宿泊・レジャー分野に強いなど、さまざまな強みがあります。自社に最適な代行会社はどこなのか、従業員たちはどういったサービスを求めているのかを検討する必要があるでしょう。
カフェテリアプランを導入する場合には、ポイント原資を用意する
月額のサービス料やポイント管理費用のほか、従業員に実際に付与するポイント原資が必要です。年間で設定することが多く、ポイント付与額×従業員数の金額を原資として用意しなければなりません。ポイント付与額は企業によってさまざまなため、従業員にいくら付与するかを慎重に検討しましょう。
スマホアプリに対応しているか確認する
福利厚生代行サービスを選ぶ際は、スマホアプリに対応しているかも確認しましょう。福利厚生アプリでは、マップ検索機能で必要なサービスを迅速に見つけ、クーポン管理機能を活用すれば、飲食店のクーポンや映画の割引といったサービスを手軽に利用できます。これにより、従業員の満足度やサービス利用頻度が向上し、結果的に福利厚生の費用対効果を高めることが期待できます。以下の記事では、おすすめの福利厚生アプリ紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ:福利厚生代行サービスのランキングはこちらから
福利厚生代行サービスでは、従業員一人当たり数百円の安い料金で福利厚生を充実できます。しかし、福利厚生代行サービスには「パッケージプラン」や「カフェテリアプラン」それぞれの料金体系があるため、事前に料金比較をすることが重要です。
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