自治体向け健康管理システムおすすめ10選
健康管理に関する業務効率化を実現するために、最近では企業だけではなく自治体でも健康管理システムの導入が増えています。「自治体向けの機能がある健康管理システムを探している」という担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、自治体向けの健康管理システムおすすめ10選を紹介します。健康管理システムを導入するメリットも併せてお伝えしますので、健康管理システムの導入を検討する自治体職員はぜひ参考にしてください。
健康管理システムとは
健康管理システムとは、従業員や職員の健康状態に関する各種データを一元管理できるITツールです。健康診断やストレスチェックの結果、疾病情報、労働時間など各種データの管理が一つのシステムで完結できます。いつでもどこからでも従業員の健康状態が把握できるだけではなく、健康診断の予約やストレスチェックの実施も可能です。
Excelや紙ベースでの管理の場合、どうしても入力や転記作業の業務が多くなりますが、健康管理システムを利用すると手作業で行わなければならなかった多くの業務を自動化できます。入力ミスや転記ミスといった人為的ミスが防止できるのはもちろん、ミスがないかの確認の手間や時間も削減できるため、人事労務担当者の業務負担は大幅に減ります。
自治体が健康管理システムを導入するメリット
自治体が健康管理システムを導入するメリットは以下の通りです。
- 健康データを効率的に管理できる
- 従業員の健康課題を見つけられる
- 書類作成業務を効率化できる
- 健康経営に活用できる
健康データを効率的に管理できる
紙ベースやExcelでの健康管理の場合、健康診断やストレスチェックの結果の入力・管理、残業時間や面談の記録、労働基準監督署へ提出する書類の作成・管理などさまざまな業務を手作業で行わなければなりません。また、複数の部署にまたがるデータを紙やExcelで管理しようとすると、データファイルや書類が膨大になり、必要な時に必要な情報にたどりつけないという問題も生じます。
健康管理システムでは、職員のさまざまな健康データを一元管理。手作業で行っていた多くの業務を自動化できるため、作業工数を大幅に削減できます。
従業員の健康課題を見つけられる
健康管理システムによって従業員の健康状態が可視化されることで、健康課題が見つけやすくなります。健康管理システムでは、一般健康診断や特殊健康診断、ストレスチェックの結果を管理できるだけでななく、異常が見つかった従業員や健康リスクの高い従業員を自動的に抽出できる機能を具えています。これにより、健康リスクの高い従業員に対して、医療機関への受診勧奨、産業医やカウンセラーとの面談の設定などをスムーズに行えます。
書類作成業務を効率化できる
健康診断やストレスチェックを実施したら、その結果を労働基準監督署に書類として提出する必要がありますが、健康管理システムの機能を利用することで、書類作成業務を効率化することが可能です。
健康管理システムに搭載されている書類作成機能を使えば、事前に登録したデータや健診データなど多くの項目をシステムが自動的に入力してくれます。また、健診結果やストレスチェックの結果を自動集計してくれる機能も搭載されているため、書類作成にかかる工数を大幅にカットできます。
健康経営に活用できる
健康経営に取り組みやすくなる点も、健康管理システムのメリットです。健康経営とは、企業や団体が従業員の健康管理を経営課題としてとらえ、戦略的に職場環境の改善を図っていく新たな経営手法です。
健康経営を実現するためには、健康関連のデータを集計・分析して労働環境や施策の改善を図っていかなければなりません。健康管理システムには、健康関連のデータを集計・分析できる機能があり、そうした機能を利用することで健康経営に取り組みやすくなります。
以上、自治体が健康管理システムを導入するメリットを解説しました。健康管理システムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った健康管理システ(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
自治体におすすめの健康管理システム10選
ここからは実際に、自治体向けにおすすめの健康管理システム10選を紹介します。各ツールの特徴や、他社と比較したおすすめポイントを詳しく紹介しますので、ツール選びにぜひお役立てください。
- 健康かるて
- 健康つばさ
- LOGHEALTH21/ADⅡ
- 健康管理システム(アイレス電子工業株式会社)
- mediment
- HM-neo
- ORIZIN
- Carely
- Growbase
- アドバンテッジ タフネス
健康かるて
健康かるては、株式会社両備システムズが提供する自治体向けの健康管理システムです。小規模の自治体から政令指定都市・特別区まで、全国700以上の自治体で利用されています。
1987年のサービス開始以来、自治体保健師の声をもとにバージョンアップが繰り返されてきたシステムで、「地方公共団体システム標準化」にも対応。実装必須機能はもちろん、標準オプション機能もすべて網羅されています。
また、サポート体制が手厚い点もおすすめポイント。導入自治体向けのサポートサイトやサポートデスク、操作マニュアル・動画を用意しているほか、制度改正の際には随時ウェビナーを開催しています。
健康つばさ
健康つばさは、株式会社日情システムソリューションズが開発した自治体向けの健康管理システムです。総務省が推奨する地域情報プラットフォームに準拠したシステムとして開発されています。
他社製品と比較した際のおすすめポイントは、システムの見やすさ、使いやすさです。入力系・参照系ごとの色分けなど、徹底的に見やすさを追及して開発されています。また、シンプルな画面遷移で、ユーザーが迷うことなく目的の画面を探せるように工夫が施されています。
検診はもちろん、予防接種など多種多様の保険業務に対応しており、業務ごとに日程や対象者を管理できます。
LOGHEALTH21/ADⅡ
LOGHEALTH21/ADⅡは、四国情報管理センター株式会社が提供する地方自治体向け健康管理システムです。人口規模の少ない村や町から、人口約40万人ほどの中核市まで幅広い自治体で利用されており、導入数は100以上に上ります。
業務効率化に役立つ幅広い機能が搭載されている点が魅力です。健診対象者の自動抽出から健診予約の管理、健診結果の登録、健診結果から帳票や書類の作成、データ分析まで健診業務にかかわるあらゆる業務をカバーしています。
カスタマイズ性が高いのもおすすめポイントで、画面項目の設定機能により、市町村独自の検診や検査項目に対応可能です。
健康管理システム(アイレス電子工業株式会社)
健康管理システムは、アイレス電子工業株式会社が開発した健康管理システムです。おすすめポイントは、必要なシステムに限定して導入できる点。「生活習慣病検診システム」、「特定保健指導システム」、「保健指導システム」など5つのシステムで構成されており、必要なシステムだけを導入できます。
誰でも使いやすいように設計されており、システムの操作を覚えるための目安は「生活習慣病検診システム」で1日、「特定保健指導システム」で半日、「保健指導システム」で半日。パソコンの操作に不慣れな方やシステムが初めての方でも不安なく使いこなせます。
また、検索性も高さも魅力で、さまざまな種類の検索に対応。必要な情報を必要な時に迅速に入手できるように工夫が施されています。
mediment
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
mediment(メディメント)は、メディフォン株式会社が提供する健康管理システムです。一般企業から自治体、教育機関まで業種や規模を問わず幅広い企業・団体に導入されています。
多くの企業・自治体から選ばれている理由の一つが、大幅な工数削減が実現できる点。導入企業では、健康診断に関する業務を平均90%削減しています。健診の予約から受診勧奨、就業判定、報告書作成など健康診断にまつわるあらゆる業務がシステム内で完結できます。
機械学習で進化する独自のOCR技術により、さまざまなフォーマットで提出される紙の健診結果を高速かつ高精度でデータ化することが可能。膨大な量の紙の健診結果が保管されている自治体におすすめです。
- 健診状況管理・検索機能
- 健診受診勧奨メール送信機能
- 健診結果の閲覧、検索機能
- 健康診断結果のデータ化機能
- 有所見者抽出機能
- 所見判定項目での絞り込み機能
- 就業判定・医療判定機能
- 個人別ファイル添付機能
- 産業医意見書作成
- 産業医意見書閲覧機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
HM-neoは、NTTテクノクロス株式会社が手がける健康管理システムです。全国1,100以上の企業や自治体、国立大学で導入されています。
他社製品と比較した際のおすすめポイントは、健康に関するあらゆる情報を集約できる点です。健診結果、診断、ストレスチェックの結果はもちろん、残業時間、疾病情報などの情報も一元管理できます。分析機能も充実しており、たとえば「残業時間が健康状態に及ぼす影響」など、各種分析がワンクリックで可能です。
また、年齢や業務に応じた健診計画の策定・管理機能、特殊業務歴の管理機能などの各種機能が充実している点もおすすめです。
- 健診状況管理・検索機能
- 健診受診勧奨メール送信機能
- 健診結果の閲覧、検索機能
- 健康診断結果のデータ化機能
- 有所見者抽出機能
- 就業判定・医療判定機能
- 個人別ファイル添付機能
- 産業医意見書作成
- 産業医意見書閲覧機能
- ストレスチェック受診状況管理・検索機能
ORIZIN
-
料金
年120,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
なし
ORIZINは、ピー・シー・エー株式会社が提供する健康管理システムです。企業はもちろん、官公庁への導入実績も豊富にあります。
ストレスチェックの実施・管理に特化しているシステムで、ポジティブ心理学の設問が入った80項目版と50項目版の2種類を用意。睡眠、ハラスメントなどの設問を自由に追加することも可能です。ストレスチェックの結果は集団分析機能で分析でき、職場の課題を早急に把握し、職場環境の改善につなげられます。
料金は、利用人数が100人までであれば、1ユーザーあたり年間1,848円。リーズナブルな料金でストレスチェックを実施できます。
- ストレスチェック受診状況管理・検索機能
- ストレスチェック受診勧奨メール送信機能
- ストレスチェックの実施機能
- ストレスチェック結果のCSV出力機能
- ストレスチェック結果の閲覧機能
- 高ストレス者対象者スクリーニング機能
- 集団分析レポート機能
- メンタルヘルス相談窓口の案内
- 医師面接指導の予約案内
- 各種労基署報告書の作成機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Carely(ケアリィ)は、株式会社iCAREが提供する健康管理システムです。おすすめポイントは、健康経営に必要な要素が網羅されている点。健康データの管理や健診の予約といった基本的な機能のほか、蓄積した健康データを経営改善に生かすための豊富な機能を搭載。また、拠点産業医・統括産業医の紹介や産業保健師の採用まで一貫して対応しています。
さらに、健康経営コンサルティングサービスも展開しており、専任のコンサルタントから業種や従業員特性に応じた課題解決策を提案してもらえます。セキュリティ認証の国際規格である「ISO27018」も取得しており、セキュリティ体制が強固な点もおすすめポイントです。
- 健診受診勧奨メール送信機能
- 健診結果の閲覧、検索機能
- 健康診断結果のデータ化機能
- 有所見者抽出機能
- 就業判定・医療判定機能
- ストレスチェックの実施機能
- ストレスチェック結果の閲覧機能
- 高ストレス者対象者スクリーニング機能
- 集団分析レポート機能
- 面談の日程管理機能
Growbase
-
料金
ー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Growbase(グローベース)は、ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社が開発した健康管理システムです。導入実績は1,500社数以上、そのうちの99.8%が継続利用しています。
さまざまな企業から選ばれる理由は、確実な業務効率化が期待できるから。導入した企業では、紙からの移行で健康管理に関する業務を平均80%を削減。従来、手作業で行っていた多くの業務の自動化が可能で、わずか数クリックで業務が完了できます。
また、使いやすいユーザーインターフェースも魅力で、直感的に操作できる操作画面のため、パソコンの操作に不慣れな方やシステムが初めての方でも難なく使いこなせます。
- 健診状況管理・検索機能
- 健診受診勧奨メール送信機能
- 健診結果の閲覧、検索機能
- 健康診断結果のデータ化機能
- 有所見者抽出機能
- 所見判定項目での絞り込み機能
- 就業判定・医療判定機能
- 個人別ファイル添付機能
- 産業医意見書作成
- 産業医意見書閲覧機能
アドバンテッジ タフネス
アドバンテッジ タフネスは、株式会社アドバンテッジ リスク マネジメントが開発した健康管理システムです。大手企業から中小企業、中央省庁に至るまであらゆる企業・団体に導入実績があります。
ストレスチェック機能が特に充実しており、通常のストレスチェックに独自の指標を追加。組織のリスクになりうるストレス状態を可視化できるのはもちろん、生産性向上に直結する従業員のエンゲージメントの状態までを可視化できます。
さらに、ストレスチェックの結果をもとに、個人へのカウンセリングや組織コンサルティング、研修、eラーニングなど、課題に合ったソリューションの提供までをワンストップで対応。改善策が個人や組織の変化にどれだけ寄与しているかの検証も定期的に行っています。
以上、自治体向けにおすすめの健康管理システムを詳しく紹介しました。別記事「健康管理システムを徹底比較」では、具体的なシステムの選び方・比較ポイントを解説していますのでぜひ合わせてご覧ください。
まとめ:自治体に適した健康管理システムを選ぼう
健康管理システムと一口に言っても、製品によって強みや機能が異なります。そのため、大企業は大企業向け、中小企業は中小企業向けといったように、自治体も自治体向けの健康管理システムを選ぶ必要があります。
とはいえ、自治体向けの製品もさまざまあるため、「どの製品を選べばいいか分からない」と頭を抱えてしまう方もいるでしょう。自治体向けの健康管理システム選びに迷った方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った健康管理システムが分かる診断(無料)ができます。
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