無料の健康管理システムおすすめ4選|注意点や選ぶポイントも解説
従業員の健康管理を効率的に行うのに有効なのが、健康管理システムです。健康管理システムを導入することで、健康データの管理や健康診断の予約、ストレスチェックの実施・管理まで一貫して行えるようになります。とはいえ、いきなり高額なシステムを導入するのはハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
そこで本記事では、無料(フリー)で利用できる健康管理システムを紹介します。無料の健康管理システムを利用する際の注意点なども解説しますので、健康管理システムの導入を検討している人事労務担当者はぜひ参考にしてください。
- 健康管理システムとは
- 【比較表】無料で使える健康管理システム
- 【2024年最新】無料で使える健康管理システムおすすめ4選
- 無料の健康管理システムを使う際の注意点
- 有料の健康管理システムがおすすめのケース
- 健康管理システムを選ぶ際のポイント
- まとめ:無料版の健康システムは機能制限に注意
健康管理システムとは
健康管理システムとは、従業員の健康に関するデータを一元管理できるITツールのことです。これまで紙やExcelなどで管理してきた従業員の健康に関するデータをシステム上で一元管理ができます。入力や転記など手作業で行わなければならなかった業務の多くを自動化できるため、人事労務担当者の負担軽減など幅広い効果が期待できます。
また、データの管理だけではなく健康診断の予約やリマインド、ストレスチェックの実施など効率的な健康管理業務に役立つ幅広い機能が搭載されているのが特徴です。
国が健康経営を推奨し、2015年から従業員数50人以上の企業に対してストレスチェックを義務化したこともあり、健康管理システムを導入する企業が増えています。
【比較表】無料で使える健康管理システム
無料で使える健康管理システムを比較表にまとめました。導入する健康管理システムを選ぶ際の参考にしてください。
サービス名 | 導入形態 | 料金プラン |
---|---|---|
Carely | クラウド型 | 無料トライアルあり |
ラフールサーベイ | クラウド型 | 無料トライアルあり |
ストレスチェッカー | クラウド型 | 無料プランあり |
すこやかサポート21 | クラウド型 | 無料トライアルあり |
無料で使えるサービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った健康管理システムの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
【2024年最新】無料で使える健康管理システムおすすめ4選
ここからは実際に、無料で使えるおすすめの健康管理システム4選を紹介します。各健康管理システムの特徴や強み、機能などを紹介していますので、ぜひサービス選びにお役立てください。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Carelyは、株式会社iCAREが開発した健康管理システムです。健康経営に必要な要素が網羅されているのが大きな特徴で、従業員の健康データの一元管理から、産業医・保健師の紹介、健康経営を実現するためのコンサルティングまで一つのシステムで完結できます。また、全国の健診クリニックに対応した健康診断の予約サービスも展開しています。
1ヶ月の無料トライアル期間を設けているのもおすすめポイント。健康診断の就業判定や労基署報告書の作成、ストレスチェックの実施、面談記録の作成・共有などの基本機能を1ヶ月間無料で利用できます。また、専門スタッフから使い方を教えてもらえる説明会も無料で参加可能です。
- 健診受診勧奨メール送信機能
- 健診結果の閲覧、検索機能
- 健康診断結果のデータ化機能
- 有所見者抽出機能
- 就業判定・医療判定機能
- ストレスチェックの実施機能
- ストレスチェック結果の閲覧機能
- 高ストレス者対象者スクリーニング機能
- 集団分析レポート機能
- 面談の日程管理機能
-
料金
月400円/1ユーザー -
初期費用
100,000円
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最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
3
ラフールサーベイは、株式会社ラフールが手がける健康管理システムです。東証プライム市場に上場している有名企業から官公庁、中小企業までさまざまな企業に導入実績があります。
多くの企業から支持を得ている理由の一つが、従業員の離職や求職を防止するための豊富な機能を具えている点。たとえば、従業員同士がお互いに感謝の気持ちを送りあえる機能や、セルフケアによってポイントを貯めると商品に交換できる機能など、従業員の満足度やエンゲージメントを高めるさまざまな機能を搭載しています。
料金は月額1万6,000円(税抜)ですが、一定期間、基本機能を無料で利用できるトライアル期間を設けています。
ストレスチェッカー
ストレスチェッカーは、株式会社HRデータラボが提供する健康管理システムです。これまでに7,000社以上の企業・団体で導入されています。ストレスチェッカーの特徴は、ストレスチェックに特化したシステムであるという点。厚生労働省の制度に準拠したストレスチェックを無料で行えます。
初期費用・利用料金が無料のほか、20年間のデータ保管料も無料です。無料の健康管理システムをお探しの企業担当者はぜひご検討ください。
※無料で利用できるのは年間1,000人までで、1,000人以上実施する場合には1人あたり年間120円(税抜)の料金が発生する点には注意してください。
すこやかサポート21
すこやかサポート21は、株式会社インテージテクノスフィアが提供する健康管理システムです。20年以上の長きにわたりサービスを提供しており、業種や規模を問わず幅広い企業・団体で利用されてきた実績があります。
一般検診のほか、特殊検診の管理から、長時間労働の管理、健診結果から二次検査対象者の抽出まで一つのシステムで完結できるのがの特徴。紙の健診結果票のデータ化サービスも提供しています。
料金は初期費用15万円から、1人あたり月額300円からですが、基本機能を無料で試せる無料トライアル期間を用意しています。
以上、無料プランや無料トライアルを提供するおすすめ健康管理システムを紹介しました。無料で使えるサービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った健康管理システムの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
無料の健康管理システムを使う際の注意点
無料の健康管理システムを使う際には、以下の点に注意しましょう。
- 対象となる従業員数に制限がある
- 分析やレポートに制限がある
- データの移行に制限がある
対象となる従業員数に制限がある
無料の健康管理システムの多くは、利用できる人数に制限がかけられいるため注意が必要です。利用人数の上限が10人や50人に設定されているサービスも見受けられます。
すべての従業員が利用できないとなると、別の方法で健康管理を行う必要があり、余計な費用や手間がかかります。大企業や大人数の健康管理を行いたい場合は、利用できる人数に制限のない有料プランをおすすめします。
分析やレポートに制限がある
無料の健康管理システムは、有料プランと比較すると機能が制限されています。特に、健康データの分析・効果測定機能やレポート機能に制限がある場合が多いので、これらの機能を使いたい場合は有料版を選ぶ必要があります。無料版でも社内の運用に問題がないか、あらかじめ確認しましょう。
データの移行に制限がある
無料の健康管理システムは、データの移行に制限がかけられている点にも注意しましょう。
無料プランから有料プランに移行する場合、データの引継ぎに手間がかかるケースがあります。そのため、有料プランに切り替える場合に、CSVファイルやAPIを使ってデータ移行ができるか、あらかじめ確認してください。CSVファイルやAPIでデータを移行できない場合、データ移行に大きな手間と時間がかかってしまいます。
また、無料トライアル期間に入力したデータが、有料プランに切り替えた後もそのまま引き継がれるかどうかも重要な確認事項です。
有料版の健康管理システムを検討したい企業担当者は、別記事「おすすめ健康管理システムを比較」もぜひご覧ください。料金や機能比較でおすすめのシステムを厳選して紹介しています。
有料の健康管理システムがおすすめのケース
無料ではなく、有料の健康管理システムがおすすめなのは以下のようなケースです。
- 対象にする社員数が多いケース
- 分析やレポートの頻度が高いケース
対象にする社員数が多いケース
健康管理の対象となる社員数が多い場合は、有料の健康管理システムを検討しましょう。無料の健康管理システムの多くは利用人数に制限がかけられているからです。無料版の中には、利用人数が10人程のものもあります。
一つのシステムで全員の健康データを管理できないとなると、別の方法を取る必要があり、管理がより煩雑になります。管理する社員数が多い企業には、初めから利用人数に上限のない有料版の健康管理システムをおすすめします。
分析やレポートの頻度が高いケース
分析機能やレポート作成機能を使いたい企業も、有料版の健康管理システムをおすすめします。無料版の健康管理システムは、使える機能が基本的な機能に限定されていることが多いからです。
たとえば、無料版では健康診断やストレスチェックの結果をシステム上で管理することはできても、結果からどのようなことが導き出せるか、どのような改善策があるのかを分析することはできません。分析機能やレポート作成機能といった高度な機能を使う頻度が高い企業は、有料版の健康管理システムを検討しましょう。
別記事「健康管理システムの導入事例」では、有料版のシステムを導入した企業での効果を詳しく解説しています。他社事例もぜひ参考にしてみてください。
健康管理システムを選ぶ際のポイント
導入する健康管理システムを選ぶ際は、以下のポイントを比較しましょう。
- 操作性が良いか
- 想定している社員数をカバーできるか
- 他のシステムとデータ連携できるか
- 無料トライアル版があるか
操作性が良いか
健康管理システムは、人事労務担当者だけでなく従業員全員が使うものです。従業員が「使いにくい」「分かりづらい」と感じてしまうと積極的に利用されず、業務効率化の効果は得られません。操作性が悪く使いづらいシステムを導入してしまうと、紙ベースでの管理など元の状態に戻ってしまう可能性もあります。
そのため、健康管理システムを選ぶ際には「システムやパソコンに不慣れな人でも簡単に操作できるか」、「画面は見やすいか」、「産業医や保健師との情報共有がスムーズに行えるか」などをチェックしましょう。
想定している社員数をカバーできるか
想定している社員数をカバーできるかも重要なポイントです。利用できる人数の上限は、製品によって異なります。100人まで利用できる製品もあれば、数千人規模の健康データを一元管理できる製品もあります。自社での利用人数を把握したうえで、その人数に対応する製品を選びましょう。
他のシステムとデータ連携できるか
従業員数が多い企業の場合、従業員情報を健康管理システムにいちいち手入力するのは手間がかかります。健康管理システムのなかには、勤怠管理システムや人事システムなど、他のシステムと連携し、従業員情報入力・転機作業を自動化できるものもあります。データ連携機能を活用して、バックオフィス全体のDXを図ることがおすすめです。
またデータを一元管理することで、健康診断結果を人事評価や採用活動に活用したり、勤務状況と健康リスクの関係を分析したりといったデータ活用もしやすくなります。
セキュリティ対策は万全か
健康管理システムは従業員の個人情報を取り扱うため、セキュリティ対策も重要です。「閲覧権限を設定できるか」「2段階認証やIP制限に対応しているか」「ISO27001など国際的なセキュリティ規格を取得しているか」などを比較し、より強固なセキュリティ体制の製品を選びましょう。
無料トライアル版があるか
無料トライアル期間に実際に従業員に使ってもらうことで、使いやすさや運用上の課題について確認できます。無料トライアル期間を上手に活用し、失敗のない健康管理システムの導入を目指しましょう。
まとめ:無料版の健康システムは機能制限に注意
無料の健康管理システムは、費用をかけることなく、従業員の健康管理に関する業務を効率化できます。ただし、有料版と比較すると、利用人数や機能に制限がかけられているものがほとんどです。利用人数が多い企業や分析機能やレポート機能など高度な機能を利用したい企業は、有料版も検討しましょう。
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