A-SaaS(エーサース)の評判と実態【2024年最新】
税務・会計・給与の業務効率化と付加価値サービスの提供を同時に実現する、税理士向けクラウド「A-SaaS(エーサース)」。東京都品川区にあるfreee株式会社の提供する会計ソフトで全国1,100以上の会計事務所が利用し、導入実績を伸ばし続けています。
その魅力に迫るべく、「A-SaaS」が多くの税理士事務所から評価される理由を徹底調査。豊富なメリットや利用者の導入事例、他のサービスにはない特徴をご紹介します。税務・会計ソフトの導入で、業務効率化を図りたい方は必見です。
- <総評>A-SaaS(エーサース)は顧問先に付加価値を与える一気通貫の会計ソフト
- A-SaaS(エーサース)の料金プラン
- A-SaaS(エーサース)の7つのメリット
- 徹底調査で分かったA-SaaS(エーサース)を使うべき人・会社
- A-SaaS(エーサース)の導入実績・効果
- A-SaaS(エーサース)を導入する際の注意点
- まとめ
<総評>A-SaaS(エーサース)は顧問先に付加価値を与える一気通貫の会計ソフト
出典:freee株式会社『A-SaaS 公式サイト』
A-SaaS(エーサース)は、税理士と企業をインターネットでつなぐ、クラウドベースの税務・会計ソフト(会計システム)です。クラウド会計ソフト市場シェアNo.1※、有料課金ユーザー数47万人を誇るfreee会計によるサービスで、WindowsとMacいずれのOSにも対応。
会計事務所と顧問先との間でマイナンバーを一元管理し、情報連携の効率化を図れる「マイナンバーシステム」や、インボイス制度対応の「請求書システム」など幅広い業務領域をサポートする充実の機能を搭載。蓄積したデータによる経営予測まで可能で、顧問先に付加価値を与える一気通貫のサービスです。
また、freeeをはじめとする外部サービスとの連携可能で、財務カルテ機能などが利用できることも特徴。顧問先に最良のサービスを提供したいと考える税理士事務所の強い味方となるでしょう。
※リードプラス「キーワードからひも解く業界分析シリーズ:クラウド会計ソフト編(2022年8月)」による
A-SaaS(エーサース)の料金プラン
A-SaaS(エーサース)の公式サイトでは、料金プランが公開されておらず、初期費用・月額料金ともに要問い合わせとなっています。
A-SaaSの費目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 要問い合せ |
月額料金 | 要問い合せ |
基本的には、事務所内で同時接続するID数と、A-SaaSに登録の顧問先数によって料金が異なる仕組みです。A-SaaSに問い合わせすると、担当スタッフが、利用ID数や顧問先数など諸条件をもとに料金を算出し、事務所ごとの最適なプランを提案しています。A-SaaSの公式サイト内のフォームから機能説明や見積もり提案、導入など各種相談が可能です。
A-SaaS(エーサース)の7つのメリット
紹介したような特徴がある「A-SaaS(エーサース)」ですが、活用することで次のようなメリットがあります。
- 顧問先へのサービス提供がワンクリック
- 申告書作成から電子申告まで税務をサポート
- リアルタイムで会計処理が可能
- 1年間の給与業務をフォロー
- 生きたデータで経営指標を徹底的に分析
- 資金繰り支援機能を標準搭載
- 使いやすい画面でサポートも充実
顧問先へのサービス提供がワンクリック
A-SaaSは、指標に対してのアドバイスや資金繰り計画といった顧問先への提供がスムーズ。ワンクリックの簡単操作で行えることは大きなメリットです。将来のキャッシュ・フローのグラフ化、顧問先の収益性評価、経営指標など正確なデータがすぐに閲覧可能です。A-SaaSに入力した数値は即座にグラフ化されるため、集計や分析にかけていた時間が大幅に短縮できます。顧問先に的確かつ付加価値の高いサービスを提供できるでしょう。
申告書作成から電子申告まで税務をサポート
A-SaaSの税務システムは、さまざまなデータと連動して申告書が作成できます。実物の申告書を扱っている感覚で、項目を迷うことなくスムーズに入力。項目間の自動計算や入力補完もでき、素早く正確に作ることができます。
作成した後は電子申請にも対応しており、簡単な手順で初心者も安心。法人税、所得税、消費税などの税制改正でシステムアップデートが必要な際は、自動かつ無償で対応します。また、要望を元にした機能改善においても追加費用はかかりません。
リアルタイムで会計処理が可能
A-SaaSは、最新データを顧問先とリアルタイムで共有できる会計システムです。記帳代行もすぐに確認してもらうことができ、自計化の推進に最適。顧問先を1件ずつ訪問することや、データを渡すのに何度も連絡する手間が省けます。
クレジットカードと銀行振込の明細を取り込んでワンクリックで仕訳できる点も便利です。試算表や元帳の画面を自由に切り替えながら仕訳チェックができ、ミスや記帳漏れがあっても簡単に目的の項目をたどることができます。
1年間の給与業務をフォロー
給与・賞与の計算から年末調整、社会保険算定まで1年間を通じて業務をカバーできる、A-SaaS。給与・賞与明細書を作成すれば、源泉徴収票や給与支払報告書などの多彩な帳票が簡単に作れます。
リアルタイム共有ができる会計システムのため、給料計算は顧問先が担当して年末調整は会計事務所が任されるなど、最適な作業分担を実現。また、協会けんぽの場合は最新の社会保険料率が自動で適用され、バージョンアップの際の漏れが防げます。
生きたデータで経営指標を徹底的に分析
A-SaaSに搭載の経営指標システムでは、多様な業種の経営指標を閲覧できます。顧問先の経営指標をあらゆる視点から分析する際に、同業他社との比較分析ができることがメリット。ベースには、A-SaaSに登録済の会計事務所のデータを活用しています。
比較分析対象の企業は、立地や黒字・赤字などの項目を組み合わせて選択可能。経営指標の他にも、生きたデータを参照して幅広く柔軟な比較分析ができます。
資金繰り支援機能を標準搭載
A-SaaSは、資金繰り支援ツール「キャッシュ・イズ・キング」を標準搭載していることもメリット。経営者と1年後のキャッシュの話をするのに役立つユニークな付加価値サービスとして利用可能です。Excelの作業を必要とせずボタン一つで誰でも簡単に使えます。
ワンクリックで将来のキャッシュ推移をグラフに表し、実績・見込報告書まで同時に作成。今後の経営について顧問先と具体的なビジョンを持つことができ、関係強化にも活躍するシステムです。
使いやすい画面でサポートも充実
A-SaaSは日々使うことを想定して開発されたシステムのため、使いやすさにこだわっています。機能を快適に使う配慮はもちろんのこと、入力画面の見やすさも徹底。扱い慣れている申告書作成画面をクラウド上に活かし、振替伝票入力や仕訳入力の形式にも対応しています。
困った時には「A-SaaS」ユーザー専用のヘルプデスクがサポート。導入時から運用後の専門的なサポートまで万全です。初めてのクラウドシステム導入で不安という方にもおすすめです。
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徹底調査で分かったA-SaaS(エーサース)を使うべき人・会社
紹介したメリットを踏まえ、ここでは「A-SaaS(エーサース)」はどんな人・会社におすすめなのか、具体的にお伝えします。
- クラウドで業務効率化を図りたい税理士事務所
- 付加価値サービスを提供したい会計事務所
- 会計事務所のテレワークを推進したい方
クラウドで業務効率化を図りたい税理士事務所
税務、給与、会計から、財務顧問、経営顧問など付加価値サービスまでオールインワンで応えるA-SaaSは、全国の税理士事務所で多数の導入実績があります。これまで手作業だった複雑な業務をクラウド上で行え、電子申告まで完結させられるのは業務効率化の大きな助けとなるでしょう。労力や時間をカットして、顧問先とのやり取りを効率よく進めることができます。
既に他のシステムを利用していて乗り換えを検討中の方にもおすすめです。税制改正の際は無料で対応、実際の帳票イメージでの申告書作成などA-SaaSならではのメリットが豊富。法人税申告、個人確定申告だけでなく、相続税や贈与税など全税目に対応しており、電子申告を前提としたシステムのためスピーディーに申告できます。他のシステムとのデータ連動が充実している点も魅力です。
付加価値サービスを提供したい会計事務所
A-SaaSには、税務・会計・給与の3つの機能のほかに、財務顧問、経営顧問など顧問先に付加価値サービスを提供する2つの機能が搭載されており、5つの機能で税理士事務所の差別化をサポートします。A-SaaSなら将来の資金繰りを見える化し、キャッシュを残すためのシミュレーションが可能です。さらに、ビッグデータに基づき同業他社の経営指標を出力して、税理士と経営者が今後の経営方針について議論をするための機能まで搭載しています。
会計や税務領域を超えて顧問先に付加価値を提供したい方、経営者と共に経営方針を考えていきたい方に、A-SaaSはおすすめの会計ソフトです。顧問先にとっても価値の高いサービスを受けられるとあって、双方にメリットが期待できます。
会計事務所のテレワークを推進したい方
昨今の税理士業界では、日税連がテレワークに関する指針を発表したこともあり、多くの会計事務所で在宅勤務や時差出勤など、働き方に柔軟性が求められるようになりました。
A-SaaSはクラウドシステムなので、インターネット環境があれば、場所を問わず利用ができ、離れたところにいる相手とも簡単に共同作業が可能です。自宅でも顧問先でも環境構築がしやすく、在宅勤務だからといって新たにPCを買ったり、ソフトを長時間かけてインストールしたりする必要がありません。
テレワークの環境を整えて新型コロナウイルス感染対策としての在宅勤務に対応したい方、子育てや介護などの需要に対応し働き方改革を推進したい方に、A-SaaSはおすすめの会計ソフトです。
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A-SaaS(エーサース)の導入実績・効果
ここからは実際に「A-SaaS」を導入した企業の例を取り上げ、システム導入後にどんな効果があったのかをお伝えします。
- 【A-SaaSの導入事例①】コスト削減と業務効率化の両方を実現
- 【A-SaaSの導入事例②】法改正にも自動アップデートで対応
- 【A-SaaSの導入事例③】クラウドサービスのため場所を問わず利用可能
【A-SaaSの導入事例①】コスト削減と業務効率化の両方を実現
大阪市北区に事務所を構え、小規模事業者の経営支援を得意とする税理士事務所は、全体の業務の95%をA-SaaSで処理しています。それまで利用していた会計システムは、価格面で納得がいかないと感じ、コストダウンのためにA-SaaSの導入を検討。システム開発段階から営業とのやり取りを経て、開発と同時に導入されました。
当初は改善の余地があったとのこと。しかし、利用者の声から何度も改善を重ねているA-SaaSを、現在はストレスなく利用されています。
最大のメリットと感じるのは、ローコストであること。他の会計システムでは年間のコストが数百万円になっていましたが、A-SaaSは数十万円と雲泥の差があります。また、クライアントに自計化してもらいやすく決済業務がスムーズに。入力データを共有しやすく業務効率が上がったと語ります。電子申告においては、以前の会計システムで必要だった代理権限証書の入力が不要で便利だと感じています。
導入の目的なコストダウンですが、クラウド会計システムの活用で業務効率化が図れたとのこと。事務所にサーバーを置かずに利用できるクラウドシステムとしては一番だと強くすすめています。
参照:freee株式会社『導入事例』
【A-SaaSの導入事例②】法改正にも自動アップデートで対応
東京都新宿区に本社を置き、全国89の拠点、顧問先17,000件という実績をもつ税理士法人では、税務申告まで一気通貫のクラウドシステムとして本部からA-SaaSを紹介されました。最初に紹介された他社の会計システム、非クラウド型のシステムと合わせて3本立てで運用をしています。A-SaaSによる業務の割合は給与が9割以上、税務申告は7割以上、財務会計が2割程度とのこと。A-SaaSは、法改正があっても自動でアップデートされる点が特に便利と感じています。
給与システムも使いやすく、自然と給与の知識が身に付くようになり、提供サービスの幅が広がったと実感。会計システムはお客様に最新の情報をすぐ見せられるため、喜んでいただけるそうです。時間の短縮や効率化の面から、お客様と会計事務所のどちらにもメリットが多いと話されています。
今後もシステムを使いこなしていくには、自計化の推進が大切と考えています。顧客が自身でA-SaaSにデータを入力することで税務システムに自動反映され、会計事務所はそのまま税務申告に移ることができます。他社のクラウド会計システムからのデータのインポートや打ち直しといった手間がなくなるため、より効率的になると期待されています。
参照:freee株式会社『導入事例』
【A-SaaSの導入事例③】クラウドサービスのため場所を問わず利用可能
福岡県北九州市を拠点とし、一般相続から相続、事業継承にも強みをもつ税理士事務所では、会計システムや税務システム、給与システムなどでA-SaaSを活用しています。お客様の利用比率も95%にのぼるとのこと。導入を考えたきっかけは、コスト面や以前のシステムからのスムーズな移行などクラウドの利点を生かせると思ったこと。困った時には電話でサポートが受けられたため、導入時の苦労は特になかったと言います。
入力したデータはリアルタイムで共有できて、お客様は画面を見ながら確認可能。自計化が進められれば自身で経営状況が把握できて、事務所としては効率的と感じています。他にも、クラウドサービスなので事務所内に限らずどこでも利用できる点や、急な問い合わせにも対応しやすい点をメリットとして挙げています。
確定申告の時期には業務を効率的に進めることができ、短縮された時間を追加資料の作成に使えるようになったそうです。今後は新規顧客の拡大のための時間も取っていきたいと考えています。人員が減っても業務を回せているところにA-SaaSの効果を感じているとのこと。データ移行が問題で他のシステムから切り替えできずに長年悩んでいる方に、特におすすめしたいそうです。
参照:freee株式会社『導入事例』
A-SaaS(エーサース)を導入する際の注意点
ここでは、A-SaaS(エーサース)を導入する際の注意点を解説します。事前に注意点を把握しておくことで、A-SaaSをスムーズに導入できるでしょう。
- Google Chromeをインストールする必要がある
- A-SaaSのログインの手順
Google Chromeをインストールする必要がある
インストール型の会計ソフトと異なり、クラウド型のA-SaaSは、Windows・Macのどちらも「ブラウザ」を利用して使用します。A-SaaSの推奨ブラウザはGoogle Chromeのため、A-SaaSを起動する前に、自身のパソコンにGoogle Chromeをインストールしておく必要があります。既定のブラウザをGoogle Chromeに変更しておくと便利です。
なお、Google Chromeは常に最新版にアップデートしておくことで、不具合を防止しスムーズに利用できます。
A-SaaSのログインの手順
A-SaaSを起動する際には、ブラウザ(Google Chrome)のURL入力欄に、A-SaaSのURL「https://a-saas.jp/」を入力したうえで、「ログイン」をクリックしましょう。この手順で、正しくA-SaaSを起動できます。
別記事「法人向け会計ソフトの比較・おすすめ解説」では、法人向けにおすすめの会計ソフトを解説しています。あわせてご覧ください。
まとめ
税理士・会計事務所に選ばれるオールインワンのクラウドシステム「A-SaaS」をご紹介しました。A-SaaSは、ワンストップの税務システムや会計処理の能率が上がる会計機能、ボタン一つで分析できる経営指標機能など多彩な機能を搭載。スムーズな操作で業務時間を削減して、顧問先へ質の高いサービス提供へつなげることができます。実際に導入した会計事務所からは、効果を実感する声が多数寄せられています。
顧問先に付加価値を与える充実のサービスが強みで、手厚いサポートやセキュリティ面でも高評価。A-SaaSを導入することで、クラウドならではの強みと緻密なデータを駆使して、業務を大幅に効率化できるでしょう。
会計ソフトは数多くあり、複数のサービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフトが分かる診断(無料)ができます。