会計ソフトとネットバンキングは連携できる?メリットと注意点
近年、ビジネスにおいてもネットバンキングの利用が増えています。会計ソフトはネットバンキングと連携することで、取引データを会計ソフトに取り込めるなど、多くのメリットがあり、バックオフィス業務の効率化におすすめです。
そこで本記事では、会計ソフトとネットバンキングを連携するメリットと注意点を解説。連携に対応する会計ソフトのおすすめも厳選比較しますので、会計業務を効率化したい企業はぜひ参考にしてください。
- ネットバンキングと連携できる会計ソフトとは
- 会計ソフトとネットバンキングを連携するメリット
- ネットバンキングを利用する際の注意点
- ネットバンギングと連携可能な会計ソフトおすすめ5選
- まとめ:会計ソフトをネットバンキングと連携し、業務効率化を図ろう
ネットバンキングと連携できる会計ソフトとは
企業のキャッシュフロー管理においては、会計ソフトが重要な役割を果たしています。近年のネットバンキングサービスは多くの企業向けシステムとの連携を実現しており、会計ソフトとも円滑な連携を可能にしています。
ネットバンキングと連携可能な会計ソフトは、システム上のデータを読み取り、ネットバンキングから直接手続きを進めてくれるので、ミスの心配なく業務を遂行できます。
会計情報を担当者が出力して、手動で振込などの手続きをATMで行う必要がありません。手続きを進めるための確認作業なども必要がないので、担当者の負担を大幅に軽減できます。近くにATMや銀行がなくとも、負担を軽減可能です。
会計ソフトとネットバンキングを連携するメリット
会計ソフトとネットバンキングを連携することによって、多くのメリットを得られます。
取引データは自動で取得可能
会計ソフトとネットバンキングを連携していると、取引データは自動で会計ソフトに記録されるだけでなく、ネットバンクの口座にも反映されます。従来の会計作業というものは、通帳に記帳を行い、目視で記帳内容を確認しながら、手動で会計ソフトに仕訳を入力することが一般的でした。ただ記帳内容を書き写すだけならまだしも、場合によっては売掛金の入金や、給与振込などのように複合仕訳が必要になる取引が発生するケースも珍しくありません。そのためヒューマンエラーの発生や、会計処理が遅延する要因となっていました。
会計ソフトとネットバンキングの口座を連携することで、これらの処理を一括して自動化し、手動での入出力作業が必要なくなります。
仕訳作業も簡単に
会計業務には不可欠な仕訳作業も、会計ソフトとネットバンキングを連携することによって大幅な自動化が可能です。従来の仕訳業務は、取引が発生するたびにそのお金の流れや取引の内容を理解し、手動で記帳を行う必要がありました。ネットバンキングと連携した場合も例外ではなく、最初の仕訳については手動で設定する必要があるものの、2回目以降は自動化が可能です。
あらかじめ自動化の設定を行なっておけば、過去の取引と同じ条件のものは自動で処理されるようになります。取引回数が多く、仕訳作業に多くの時間をかけていた場合、会計ソフトとネットバンキングの併用によって大幅な業務効率化を実現できるでしょう
確認作業も楽々
会計業務はケアレスミスが発生しやすい業務が数多く発生するため、ダブルチェックが行える体制を整えておく必要があります。チェックを怠ると、企業のお金の流れを掴むことが難しくなり、正しい経営判断ができなくなるでしょう。場合によっては納税申告に漏れが出てしまい、企業のブランド価値を大きく下げてしまうことにもなりかねません。
会計ソフトとネットバンキングを連携し、入出力の作業を自動化することでヒューマンエラーのリスクを大幅に軽減できるとともに、確認に伴う負担も小さくできます。確認に必要な人手を減らし、スマートな会計業務遂行を実現することが可能です。ほかの部署へ従来の担当者を配置し、人材不足を補うこともできます。
クレジットカードとも連携可能
会計ソフトは、ネットバンキングとの連携はもちろんほかのサービスともシームレスに連携し、業務効率化ができます。例えば会社で使用しているクレジットカードと連携すれば、経費申請など支出が発生した際の申請手続きを簡略化し、ミスなく申請することが可能です。また交通系ICカードと連携することにより、日々発生する交通費の経費精算や、出張の際の経費申請も自動で、オンラインで完結できるようになります。
経費が発生するたびに何かしらの申請手続きが必要だった場合、会計ソフトとこれらのサービスを連携することによって、大幅な業務効率化を実現できます。オンラインで手続きできるので、リモートワークの推進にも役立つでしょう。
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ネットバンキングを利用する際の注意点
ネットバンキングの利用は確かに利便性が高く、企業の業務効率化に貢献してくれますが、一方で確認しておくべき注意点もあります。うまくデメリットを回避できるよう備えておきましょう。
法人名義の場合、月額利用料金がかかる
まず、ネットバンキングの法人利用については月額利用料金などの手数料が発生するケースが一般的です。個人でのネットバンキングの利用は、通常の口座同様無料ですが、法人の場合には利用料金が普段の振込手数料などとは別途発生します。
というのも上記でご紹介したとおり、ネットバンキングサービスは法人向けのサービスが充実しており、これらのサービス利用料がかかるためです。特にメガバンクのような実店舗を伴う銀行のネットバンキングは、毎月2,000円前後の利用料金が発生するため、あらかじめこの負担を踏まえた運用を心がけましょう。
ID・パスワードを厳重に管理する必要がある
2つ目の懸念点は、ログインの際に専用のIDやパスワードが必要になる点です。利便性の高いネットバンキングですが、金融サービスであることには変わりないため厳重なセキュリティ対策が必要です。
口座の開設に当たってはIDとパスワードが必要になりますが、これらを安全に管理する仕組みについても検討しておかなければなりません。通常の口座番号や暗証番号と同様、これらの情報が漏洩すると、会社の資産が何者かによって奪われてしまったり、口座情報を悪用されたりする可能性もあります。ネットバンキングを利用する際の通信環境にも注意を払い、漏洩や悪用が発生しないルールを厳密に定めておく必要があるでしょう。
ネットバンギングと連携可能な会計ソフトおすすめ5選
最後に、ネットバンキングとの連携が可能な会計ソフト5選を紹介します。それぞれの会計ソフトで強みや機能は異なるため、自社の課題や運用方針に合ったサービスを利用するのが良いでしょう。
freee会計
freee会計は、オンラインで利用できる会計ソフトとして最も人気のあるサービスの一種です。連携できるツールも豊富な点が魅力で、SalesforceやKintoneといったポピュラーなサービスとも自動連携することにより組織活動をスマートに改善します。
クラウドで利用すればすべての業務をオンラインで完結できるため、オフィスへ行かずに業務遂行が可能。自宅のパソコンからでも利用でき、リモートワークの推進に貢献してくれるでしょう。
会計ソフトとしての機能性にも優れており、経理の業務フローを一元化し、事業部・管理部双方の負担を削減。データ連携機能の活用により、速やかなデータ収集を実現できます。
主な機能
マネーフォワード クラウド会計
会計から人事労務までをまとめてクラウドへ移行し、業務効率化を推進してくれるのがマネーフォワードクラウド会計です。クラウドの導入によって、最大で会計業務を二分の一にまで小さくしてくれる点が強み。
銀行やクレジットカードとの連携に対応。AIを活用した自動仕訳機能も便利で、入力を重ねるごとに学習し、自動化の範囲が広がっていきます。
初めてのクラウドサービスの導入であっても、安心して利用できる仕組みづくりを採用している点もポイント。中小企業から大企業に至るまで導入企業のスケールも問わないため、自社の規模感に合わず使いこなせないというトラブルを回避できるでしょう。
主な機能
勘定奉行クラウド
勘定奉行クラウドは、改正電子帳簿保存法に対応しているほか、最新環境にもシームレスに移行可能な会計ソフトです。クラウド上で会計機能を利用できるため、アップデートは自動で行われ、税制の改正にも人手を煩わせることなく対応できる点はうれしいポイントでしょう。
会計帳票はもちろん多様な月次報告書を瞬時に出力でき、複数のアプローチで会社の経営情報を把握するとともに、的確な次の一手を打つことができます。
今あるデータを活用し、いつもの仕訳入力作業をデジタルに置き換えられるシンプルな機能性が強み。従来の業務フローを維持したまま、会計業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現可能です。
主な機能
FX4クラウド
TKCグループが提供するFX4クラウドは、「会計で会社を強くする」機能を豊富に搭載している点が強みのクラウド会計です。最新の全社業績を3秒以内に確認できるため、データドリブンな企業経営を実現する上で大いに役立ちます。
経営計画(中期・短期経営計画)の策定についてはTKC会員事務所がサポートを提供しており、定期的な経営助言を得られるのもメリットの1つでしょう。他社と業績を比較しながら、丁寧な経営を実現できます。
決算書や試算表を金融機関にインターネット経由で送付できる機能を実装し、経営の透明性の高さをアピールし金融機関との関係構築を強化することが可能です。
主な機能
弥生会計 Next
初めての会計ソフトの導入であっても、安心して使えるよう設計されているのが弥生会計Next(旧:弥生会計オンライン)です。銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、領収書のスキャンデータやスマホアプリで撮影したデータを自動で仕訳してくれる機能を実装しているため、仕訳業務のほとんどを自動化することが可能。
紙媒体のデジタル化にも対応し、ペーパーレスの推進に貢献します。簿記や会計のスキルがなくとも直感的に使えるユーザーインターフェースを採用し、事業を立ち上げ手間もない経営者の方でも、スピーディに業務へ実装することが可能です。
グラフレポートの自動作成機能を実装し、経営状況を視覚的にいつでも確認できるのもうれしいポイントでしょう。
主な機能
まとめ:会計ソフトをネットバンキングと連携し、業務効率化を図ろう
会計ソフトの運用は、ネットバンキングとの連携機能などをうまく使いこなすことで、より効果的なものへと昇華できます。一方でネットバンキングの利用には手数料や月額料金も発生するなど、コストの面で問題が発生する場合もあり、運用には注意も必要です。
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