現金出納帳作成に対応した会計ソフトおすすめ7選【2025年最新】
「現金出納帳の作成や管理に手間がかかる」「現金の出入りをExcelで管理しているが、ミスが発生しやすい」という悩みを抱える中小企業の経理担当者や個人事業主は多いのではないでしょうか。特に現金管理は日々の業務の中でも人的ミスが起きやすく、手作業では限界があります。しかし、複雑な会計ソフトの導入はハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では「現金出納帳の作成に対応した会計ソフトおすすめ7選を厳選してご紹介。初心者でも使いやすいシンプルなソフトの中から、人気のクラウド会計ソフト、現金・預金出納帳の作成に特化したソフトもピックアップして比較します。日々の経理業務を効率化し、正確な現金管理を実現したい担当者はぜひ参考にしてください。
- 現金出納帳とは
- 現金出納帳が必要とされる理由
- 現金出納帳の作成を会計ソフトで行うメリット
- 【比較表】現金出納帳に対応する会計ソフト
- 現金出納帳に対応する会計ソフトおすすめ7選
- 会計システムの選び方・比較ポイント
- まとめ:会計ソフトを活用し、現金・預金出納帳の作成と管理を効率化

現金出納帳とは
現金出納帳とは、日々の現金の出入りを記録する帳簿のことです。現金の支払いや受取の明細を時系列で記録し、残高を常に正しく把握することが目的です。企業の規模を問わず、現金を扱うすべての事業者にとって基本的かつ重要な帳簿であり、会計帳簿の一種として税務上も必要とされる場合があります。
現金出納帳には、取引日、取引内容、入金額、出金額、残高などの情報を記載します。正確に記録することで、現金の流れを可視化し、不正防止や資金繰りの把握にも役立ちます。
出納帳には、「現金出納帳」と「預金出納帳」がある
出納帳とは、事業の取引内容を記録する帳簿の一種で、入出金を記録するものです。具体的には、現金の出入りを記録する(小口)現金出納帳、預金口座ごとに入出金を記録する預金出納帳があります。
現金出納帳は帳簿の中でも「補助簿」に分類され、現金を管理する上で企業にとって欠かせない帳簿と言えます。また、原則毎日記帳を行うべきものですので、いかに効率的に作業を行えるかが重要。現在は、簿記初心者や経営者でも簡単に入力できる会計システムが多数販売されています。
現金出納帳が必要とされる理由
現金の入出金を記録する現金出納帳が必要とされる理由は、以下の2つが挙げられます。
- 事業の資金状況を正確に把握し、不正や記録ミスを防ぐ
- 税務調査で現金出納帳の提出が求められるケースがある
事業の資金状況を正確に把握し、不正や記録ミスを防ぐ
現金出納帳が必要とされる最大の理由は、事業の資金状況を正確に把握し、不正や記録ミスを防ぐためです。現金取引はデジタル記録が残らないため、手書きや帳簿で管理しないと支出・収入の整合性がとれなくなります。
特に少額決済が頻繁に発生する事業や、複数のスタッフが現金を扱う環境では、透明性と信頼性の高い管理が求められます。
税務調査で現金出納帳の提出が求められるケースがある
また、税務調査の際にも現金出納帳の提出が求められるケースがあり、適切に記録していないと追徴課税のリスクも生じます。経理の効率化だけでなく、リスク管理の面でも欠かせない帳簿です。
現金出納帳の作成を会計ソフトで行うメリット
会計ソフトは、企業のお金の流れを管理・集計できるツールです。

現金出納帳を作成できるソフトには専用ソフトから会計ソフトまで幅広くありますが、ここでは、現金出納帳の作成を会計ソフトを利用するメリットを紹介します。
- 記帳作業を効率化できる
- 現金管理の精度が高まる
- 決算書などの書類も効率的に作成できる
- 帳簿の保存や共有が簡単になる
記帳作業を効率化できる
現金出納帳を作成できる会計ソフトを活用すれば、日々の現金記録をスピーディーに処理できます。手書きやExcelでは日付や金額の転記に手間がかかり、入力ミスのリスクもつきものです。会計ソフトなら取引内容を入力するだけで、自動的に金額計算や残高更新が行われるため、記帳にかかる時間を大幅に削減することが可能。
定型的な取引はテンプレート登録や自動入力機能を使えばさらに作業が簡単になります。会計ソフトに搭載される多くの自動化機能により、経理担当者の負担を減らし、ミスのない現金管理を実現できます。
現金管理の精度が高まる
会計ソフトを使うことで、現金の入出金履歴をリアルタイムで記録・集計できるため、管理の精度が飛躍的に向上します。残高の自動計算により、現金の過不足にすぐ気づくことができ、不正や記帳漏れといったリスクの早期発見にもつながります。
また、取引ごとに明細を残せるので、資金の使い道が明確になり、経営の透明性も高まります。月末や決算時にも集計がスムーズで、監査や税務調査への対応も安心です。正確で信頼性のある帳簿を保つために、会計ソフトは有効な手段といえます。
決算書などの書類も効率的に作成できる
会計ソフトを導入することで、現金出納帳だけでなく、試算表や貸借対照表、損益計算書などの決算書類も自動で作成できます。取引データを日々入力しておくだけで、集計や仕訳の反映がソフト内で連動し、決算期にまとめて帳簿を整理する手間が大幅に省けます。
記帳と同時に税務申告に必要な書類の準備も進められるため、税理士とのやり取りもスムーズです。定期的な経営状況の把握や、金融機関への提出資料の作成にも役立つでしょう。
帳簿の保存や共有が簡単になる
クラウド型会計ソフトを利用すれば、現金出納帳のデータは自動で保存・バックアップされ、紙の帳簿のように紛失や劣化の心配がありません。また、ネット環境があればいつでもどこでもアクセスできるため、外出先やリモートワーク中でも記帳や確認が可能です。
さらに、税理士や経理担当者とリアルタイムでデータを共有できるので、やり取りの手間も軽減されます。紙ベースの帳簿管理から脱却し、業務の効率化とセキュリティ強化の両立が図れます。
現金出納帳作成に対応する会計ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツをご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフト(最大6サービス)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【比較表】現金出納帳に対応する会計ソフト
ここからは現金出納帳に対応する会計ソフト(会計システム)を比較します。おすすめのサービスの料金を比較表にまとめてみました。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|---|
アイアールティーの現金出納帳6 | インストール | 2,980円 | - |
FX4クラウド | クラウド | 要問合せ | 要問合せ |
フリーウェイ経理Lite | クラウド | 要問合せ | 3,000円 |
弥生会計 | クラウド | 無料 | 年間2万7,800円~ |
freee会計 | クラウド | 無料 | 2,980円~ |
デネット製 現金出納帳6 | インストール | 2,990円~ | - |
出納らくだ | インストール | 9,000円 | - |
上記比較表をご覧の通り、現金出納帳に対応するソフトの導入形態は、インストール型(パッケージ型)とクラウド型があります。クラウド会計ソフトの「FX4クラウド」「フリーウェイ経理Lite」「弥生会計」「freee会計」は、月額料金が発生するものの、場所を問わず在宅勤務でも利用可能。現金出納帳以外の書類作成や、仕訳の自動化などにも対応し、おすすめです。
「デネット製 現金出納帳6」「出納らくだ」は、現金出納帳の作成に特化したソフトです。機能がシンプルで、価格が抑えられます。
現金出納帳に対応する会計ソフトおすすめ7選
それでは早速、現金出納帳に対応する会計ソフト(会計システム)おすすめ7つご紹介します。無料のものから機能豊富なものまで多種多様。自社に合うものを見つけてみましょう。

アイアールティーの現金出納帳6
東京都八王子市に本社を構えるアイアールティー提供の「現金出納帳6」は、出納帳の入力に特化したシンプルな会計ソフトです。入力できる帳簿は現金出納帳、小口現金出納帳、預金出納帳の3種類。小口現金出納帳と預金出納帳に関しては複数の帳簿を作成できるので、銀行ごと・部門ごとの管理が可能です。
入力画面は帳簿型になっており、帳簿入力に慣れている方におすすめ。PC操作に不慣れな方でも使いやすいインターフェースになっています。帳簿の入力のほかに、科目別の集計表や入出金集計表、収入/支出グラフの月別一覧表が自動作成でき、月別の帳簿残高の印刷を行うことが可能です。
導入形態はパッケージ型となっており、料金は2,980円(税抜)。日々の収支入力を手書きやエクセルの帳簿から切り替えたい方には取り入れやすいシステムと言えるでしょう。

FX4クラウド
「FX4クラウド」は栃木県宇都宮市に本社を構えるTKC提供のクラウド型会計システムです。中堅企業にフィットする会計システムとして定評があり、1万4,700社の導入実績を誇ります。
ネットバンキングやクレジットカード、電子マネーの明細データを自動受信ができるほか、POSレジとのAPI連携、業務システムとのCSV連携で入力作業を効率化。また経営管理機能も充実しており、取引記録までのドリルダウン機能や業績評価マトリックス機能、スマートフォンやタブレットで業績ダッシュボードやキャッシュフロー、決算予測値の確認などが行えるスマート業績確認機能が搭載されている点も特徴です。ほかにも、拠点ごとの分散入力や部門別の管理など、中規模企業の課題に合わせた豊富な機能を備えています。
料金は要問い合わせ。会計業務や経営管理の煩雑化に悩む中堅企業に適した会計システムと言えるでしょう。
主な機能

フリーウェイ経理Lite
「フリーウェイ経理Lite」は、東京都千代田区に本社を構えるフリーウェイジャパンが提供する会計ソフトです。利用ユーザー数は累計で22万ユーザー以上。期間の制限がない無料プランが用意されており、充実した機能を備えていることで人気となっています。
仕訳形式と出納帳形式2種類の入力方法から選択でき、簿記の知識がある方から会計ソフトが初めての方まで幅広く利用が可能。有料プランでは銀行口座やクレジットカードの明細から仕訳データを自動作成することもできます。
また多彩な帳票に対応しており、残高試算表や月次損益計算書、三期比較表、キャッシュフロー計算書、消費税試算表などの印刷が可能。各種グラフの自動作成機能、決算書類の作成機能も搭載されています。導入形態はインストール型となっており、料金は機能制限のある無料版のほかに、企業向けの有料版が月額3,000円(税抜)となっています。
主な機能

弥生会計オンライン
「弥生会計」は東京都千代田区に本社を構える弥生が提供する会計システムです。領収書やレシート、銀行明細データ、クレジットカード/電子マネー/POSレジなどの連携サービスデータの自動仕訳で入力業務を大幅に削減。手動入力についても多彩な記帳方法が用意されており、会計の初心者からプロまで安心して利用できます。
帳簿入力は現金出納帳/預金出納帳/売掛帳/買掛帳/経費帳などに対応。集計表の自動作成やグラフ機能、経営分析機能、予実管理機能、キャッシュフロー計算、決算書の作成まで、これ1つで会計業務をカバーできる豊富な機能が魅力です。
導入形態はパッケージ型とクラウド型が2種類。クラウド版はサポートなしのセルフプランなら1年目が無料、2年目以降は年額で2万6,000円(税抜)。パッケージ版はスタンダードが3万9,800円(税抜)、プロフェッショナルが7万7,200円(税抜)です。
主な機能

freee会計
「クラウドfreee会計」は東京都品川区に本社を構えるfreeeが提供する中小企業向けのクラウド型会計システムです。4,000以上のサービスと連携しており、自動で仕訳までできる点が大きな魅力となっています。
簿記知識不要の使いやすい画面で入力でき、入力したデータは仕訳帳や現預金レポート(現金/預金出納帳)売掛/買掛レポート、集計表や試算表、予実管理、資金繰り表も自動で出力が可能。もちろん決算書類にも対応しています。
また、ERP(業務基幹システム)型の会計ソフトとなっており、見積書・請求書の作成や債権管理、債務管理、経費精算までカバーしている点も大きな特徴と言えるでしょう。料金プランはミニマム/ベーシック/プロフェッショナルの3種類。それぞれ年払いの料金で2万3,760円、4万7,760円、47万7,600円(価格は税抜)となっています。
主な機能
デネット製 現金出納帳6

埼玉県さいたま市に本社を構えるデネット提供の「現金出納帳6」は、PC初心者でも使いやすい出納帳管理に特化したソフトです。科目の登録機能が付いているため、ほぼマウス操作で完結できる点が魅力のひとつ。入力できる帳簿は、現金出納帳、小口現金出納帳、預金出納帳の3種類です。
小口現金と預金については複数帳簿の作成も可能。またCSVのインポート・エクスポート機能や2つの作成データを1つに統合できるデータ統合機能もついているため、複数支店での利用にも対応できます。導入形態はパッケージ型で、料金は1ライセンス版で2,990円(税抜)、3ライセンス版で3,990円(税抜)。ほかにもPOSA版の「ささっと現金出納帳」や、売掛/買掛の帳簿作成もできる「出納帳5」(パッケージ版/ダウンロード版)も同社から提供されています。
出納らくだ

「出納らくだ」は東京都新宿区に本社を構えるビーエスエルシステム研究所が提供する出納帳ソフトです。豊富な集計機能を搭載した、出納帳ソフトとなっています。記帳は簿記の専門知識のいらない簡易簿記方式。出納帳は何冊でも作成でき、現金用、預金口座用、小口現金用など用途に合わせて記帳ができます。またクラウドストレージ連携で複数端末で利用できるほか、複数のファイル作成が可能なため事業所単位での管理にも利用が可能です。
入出金集計表や月次集計表、前期比較集計表、年間推移グラフなど集計機能も充実しており、出納帳や集計表はPDFでの出力にも対応しています。導入形態はパッケージ型で、料金は標準価格9,000円(税抜)。売掛・買掛帳、予算管理、補助科目集計が不要な方は「かるがるできる出納」標準価格3,800円(税抜)も用意されています。
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以上、機能・料金比較でおすすめの、現金出納帳に対応する会計ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、会計ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
会計システムの選び方・比較ポイント
最後に、「どれを選べばいいのかわからない」という方に向けて、現金出納帳に対応する会計システムを選ぶポイントをご紹介しましょう。
- 操作性がシンプルで使いやすいか
- 業務に必要な機能はあるか
- 導入形態はクラウド型かパッケージ型か
- トータルコストで比較して適正価格か
- セキュリティ対策やサポート体制は整っているか
操作性がシンプルで使いやすいか
会計ソフトを選ぶうえで最も重視したいのが操作のしやすさです。 特に、現金出納帳を頻繁に記録する業務の場合は、入力の手間を減らせる設計かどうかが、継続的に活用できるかどうかを左右します。
経理業務に不慣れな人でも直感的に操作できるインターフェースであれば、日々の記帳作業がスムーズに進みます。入力画面の分かりやすさや、ガイド機能の有無、スマホやタブレットからも操作できるかなども確認ポイントです。
業務に必要な機能はあるか
2つ目のポイントは、自社の業務に必要な機能があるかです。出納帳の入力に対応している会計システムには、帳簿入力と集計のみに特化したシステムから、決算書類作成まで行えるもの、自動読み込み・自動仕訳などの入力サポート機能が充実しているものまでさまざまなタイプのものが販売されています。
また法人の規模によっても、連結決済の有無や部門単位の決算、分散入力など必要な機能が変わってくるでしょう。そのため、必要な機能を整理した上で比較検討することをおすすめします。
導入形態はクラウド型かパッケージ型か
3つ目のポイントは、導入形態がクラウド型かパッケージ型かです。クラウド型会計システムのメリットは、場所を問わず入力ができる点や外部連携による自動仕訳機能が充実している点、常に最新版を利用できるため法改正があっても安心な点などが挙げられます。
一方のパッケージ型は、利用できる機能も絞られており、年単位で見るとお得に導入できる点がメリットと言えるでしょう。料金と機能を鑑みて、自社に適した導入形態のシステムを選ぶことをおすすめします。
トータルコストで比較して適正価格か
トータルコストで比較して適正価格かどうかを見極めるということも、重要なポイントだと言えるでしょう。導入形態がパッケージ型の場合、サポート料金を除く製品単体の料金は初期費用のみとなるソフトが多く見られます。一方、クラウド型の場合はランニングコストがかかる場合がほとんどです。また、会計ソフトによってはサポートの加入が必須となる場合もあります。
導入にあたっては年単位のトータルコストを計算した上で、業務の効率化や内部統制、経営改善など導入のメリットに見合うかどうかを検討することが重要です。
セキュリティ対策やサポート体制は整っているか
4つ目のポイントは、セキュリティ対策やサポート体制が整っているかです。セキュリティに関しては、不正を防ぐための権限設定やログ管理などの内部統制機能が整っているかと合わせて、クラウド型の場合にはバックアップサーバーの用意、24時間の監視体制などの外部リスク対策も確認しましょう。
また不備の許されない会計業務では、入力時に不明な点があると先に進めなくなってしまうためサポート体制も重要です。メールなどで個別の質問にも対応してくれるサービスを選ぶと良いでしょう。
まとめ:会計ソフトを活用し、現金・預金出納帳の作成と管理を効率化
ここまで、現金・預金出納帳の作成・管理ができる会計ソフトの比較や選び方のポイントをお伝えしてきました。一口に会計ソフトと言っても、どこまでの業務・機能を会計ソフトに求めるか、また会社の規模や入力する方の簿記の知識などによっても適したサービスは大きく変わってきます。ぜひ慎重に検討を進めましょう。
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