現金出納帳作成に対応したおすすめ会計ソフト9選【2024年最新】
リモートワークの促進や業務効率化など労働環境に大きな変化の波が訪れる中で、会計ソフトをはじめとした基幹システムの導入・切り替えを検討する企業が増えています。そこで今回は、簿記知識の少ない方でも利用しやすい現金出納帳の作成・管理ができる会計ソフトをご紹介!おすすめ7サービスの機能や特徴、料金などを徹底比較いたしますので、会計ソフトの導入・切り替えをご検討中の方はぜひご参考ください。
- 現金・預金出納帳とは
- 比較表:現金・預金出納帳に対応する会計システム
- 現金・預金出納帳に対応する会計システム7選
- 現金出納帳に対応する会計システムを選ぶポイント4つ
- 【まとめ】会計ソフトを活用して現金出納帳の作成・管理を簡単に!
現金・預金出納帳とは
出納帳とは、事業の取引内容を記録する帳簿の一種で、入出金を記録するものです。具体的には、現金の出入りを記録する(小口)現金出納帳、預金口座ごとに入出金を記録する預金出納帳があります。
出納帳は帳簿の中でも「補助簿」に分類されますが、現金を管理する上で企業にとって欠かせない帳簿と言えます。また、原則毎日記帳を行うべきものですので、いかに効率的に作業を行えるかが重要。現在は、簿記初心者や経営者でも簡単に入力できる会計システムが多数販売されています。
比較表:現金・預金出納帳に対応する会計システム
ここからは現金・預金出納帳に対応する会計システムを紹介していきたいと思います。まずはご紹介する会計ソフトの中でPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、現金・預金出納帳に対応する会計システム選びの参考にしてください。
現金・預金出納帳に対応する会計システム7選
それでは早速、現金・預金出納帳に対応する会計システムを7つご紹介します。無料のものから機能豊富なものまで多種多様。自社に合うものを見つけてみましょう。
「FX4クラウド」は栃木県宇都宮市に本社を構えるTKC提供のクラウド型会計システムです。中堅企業にフィットする会計システムとして定評があり、1万4,700社の導入実績を誇ります。
ネットバンキングやクレジットカード、電子マネーの明細データを自動受信ができるほか、POSレジとのAPI連携、業務システムとのCSV連携で入力作業を効率化。また経営管理機能も充実しており、取引記録までのドリルダウン機能や業績評価マトリックス機能、スマートフォンやタブレットで業績ダッシュボードやキャッシュフロー、決算予測値の確認などが行えるスマート業績確認機能が搭載されている点も特徴です。ほかにも、拠点ごとの分散入力や部門別の管理など、中規模企業の課題に合わせた豊富な機能を備えています。
料金は要問い合わせ。会計業務や経営管理の煩雑化に悩む中堅企業に適した会計システムと言えるでしょう。
- 電話サポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 前期比較表の作成機能
-
料金
月3,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
「フリーウェイ経理Lite」は、東京都千代田区に本社を構えるフリーウェイジャパンが提供する会計ソフトです。利用ユーザー数は累計で22万ユーザー以上。期間の制限がない無料プランが用意されており、充実した機能を備えていることで人気となっています。
仕訳形式と出納帳形式2種類の入力方法から選択でき、簿記の知識がある方から会計ソフトが初めての方まで幅広く利用が可能。有料プランでは銀行口座やクレジットカードの明細から仕訳データを自動作成することもできます。
また多彩な帳票に対応しており、残高試算表や月次損益計算書、三期比較表、キャッシュフロー計算書、消費税試算表などの印刷が可能。各種グラフの自動作成機能、決算書類の作成機能も搭載されています。
導入形態はインストール型となっており、料金は機能制限のある無料版のほかに、企業向けの有料版が月額3,000円(税抜)となっています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
弥生会計オンライン
-
料金
年27,800円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「弥生会計」は東京都千代田区に本社を構える弥生が提供する会計システムです。領収書やレシート、銀行明細データ、クレジットカード/電子マネー/POSレジなどの連携サービスデータの自動仕訳で入力業務を大幅に削減。手動入力についても多彩な記帳方法が用意されており、会計の初心者からプロまで安心して利用できます。
帳簿入力は現金出納帳/預金出納帳/売掛帳/買掛帳/経費帳などに対応。集計表の自動作成やグラフ機能、経営分析機能、予実管理機能、キャッシュフロー計算、決算書の作成まで、これ1つで会計業務をカバーできる豊富な機能が魅力です。
導入形態はパッケージ型とクラウド型が2種類。クラウド版はサポートなしのセルフプランなら1年目が無料、2年目以降は年額で2万6,000円(税抜)。パッケージ版はスタンダードが3万9,800円(税抜)、プロフェッショナルが7万7,200円(税抜)です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
freee会計
-
料金
月2,980円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「クラウド会計ソフトfreee」は東京都品川区に本社を構えるfreeeが提供する中小企業向けのクラウド型会計システムです。4,000以上のサービスと連携しており、自動で仕訳までできる点が大きな魅力となっています。
簿記知識不要の使いやすい画面で入力でき、入力したデータは仕訳帳や現預金レポート(現金/預金出納帳)売掛/買掛レポート、集計表や試算表、予実管理、資金繰り表も自動で出力が可能。もちろん決算書類にも対応しています。
また、ERP(業務基幹システム)型の会計ソフトとなっており、見積書・請求書の作成や債権管理、債務管理、経費精算までカバーしている点も大きな特徴と言えるでしょう。料金プランはミニマム/ベーシック/プロフェッショナルの3種類。それぞれ年払いの料金で2万3,760円、4万7,760円、47万7,600円(価格は税抜)となっています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
IRT製 現金出納帳6
出典:株式会社アイアールティー https://irtnet.jp/bussiness/genkinsuitouchou6/
東京都八王子市に本社を構えるアイアールティー提供の「現金出納帳6」は、出納帳の入力に特化したシンプルな会計ソフトです。入力できる帳簿は現金出納帳、小口現金出納帳、預金出納帳の3種類。小口現金出納帳と預金出納帳に関しては複数の帳簿を作成できるので、銀行ごと・部門ごとの管理が可能です。
入力画面は帳簿型になっており、帳簿入力に慣れている方におすすめ。PC操作に不慣れな方でも使いやすいインターフェースになっています。帳簿の入力のほかに、科目別の集計表や入出金集計表、収入/支出グラフの月別一覧表が自動作成でき、月別の帳簿残高の印刷を行うことが可能です。
導入形態はパッケージ型となっており、料金は2,980円(税抜)。日々の収支入力を手書きやエクセルの帳簿から切り替えたい方には取り入れやすいシステムと言えるでしょう。
デネット製 現金出納帳6
出典:株式会社デネット https://www.de-net.com/products/genkin_suitotyo6/
埼玉県さいたま市に本社を構えるデネット提供の「現金出納帳6」は、PC初心者でも使いやすい出納帳入力に特化した会計システムです。科目の登録機能が付いているため、ほぼマウス操作で完結できる点が魅力のひとつ。入力できる帳簿は、現金出納帳、小口現金出納帳、預金出納帳の3種類です。
小口現金と預金については複数帳簿の作成も可能。またCSVのインポート・エクスポート機能や2つの作成データを1つに統合できるデータ統合機能もついているため、複数支店での利用にも対応できます。導入形態はパッケージ型で、料金は1ライセンス版で2,990円(税抜)、3ライセンス版で3,990円(税抜)。ほかにもPOSA版の「ささっと現金出納帳」や、売掛/買掛の帳簿作成もできる「出納帳5」(パッケージ版/ダウンロード版)も同社から提供されています。
出納らくだ
出典:株式会社ビーエスエルシステム研究所 https://www.bsl-jp.com/products/suito/
「出納らくだ」は東京都新宿区に本社を構えるビーエスエルシステム研究所が提供する会計システムです。豊富な集計機能を備えた、出納帳ソフトとなっています。記帳は簿記の専門知識のいらない簡易簿記方式。出納帳は何冊でも作成でき、現金用、預金口座用、小口現金用など用途に合わせて記帳ができます。またクラウドストレージ連携で複数端末で利用できるほか、複数のファイル作成が可能なため事業所単位での管理にも利用が可能です。
入出金集計表や月次集計表、前期比較集計表、年間推移グラフなど集計機能も充実しており、出納帳や集計表はPDFでの出力にも対応しています。導入形態はパッケージ型で、料金は標準価格9,000円(税抜)。売掛・買掛帳、予算管理、補助科目集計が不要な方は「かるがるできる出納」標準価格3,800円(税抜)も用意されています。
現金出納帳に対応する会計システムを選ぶポイント4つ
最後に、「どれを選べばいいのかわからない」という方に向けて、現金出納帳に対応する会計システムを選ぶポイントをご紹介しましょう。
- 必要な機能は備わっているか
- 導入形態はクラウド型かパッケージ型か
- トータルコストで比較して適正価格か
- セキュリティ対策やサポート体制は整っているか
必要な機能は備わっているか
1つ目のポイントは必要な機能が備わっているかどうかです。出納帳の入力に対応している会計システムには、帳簿入力と集計のみに特化したシステムから、決算書類作成まで行えるもの、自動読み込み・自動仕訳などの入力サポート機能が充実しているものまでさまざまなタイプのものが販売されています。
また法人の規模によっても、連結決済の有無や部門単位の決算、分散入力など必要な機能が変わってくるでしょう。そのため、必要な機能を整理した上で比較検討することをおすすめします。
導入形態はクラウド型かパッケージ型か
2つ目のポイントは、導入形態がクラウド型かパッケージ型かです。クラウド型会計システムのメリットは、場所を問わず入力ができる点や外部連携による自動仕訳機能が充実している点、常に最新版を利用できるため法改正があっても安心な点などが挙げられます。
一方のパッケージ型は、利用できる機能も絞られており、年単位で見るとお得に導入できる点がメリットと言えるでしょう。料金と機能を鑑みて、自社に適した導入形態のシステムを選ぶことをおすすめします。
トータルコストで比較して適正価格か
トータルコストで比較して適正価格かどうかを見極めるということも、重要なポイントだと言えるでしょう。導入形態がパッケージ型の場合、サポート料金を除く製品単体の料金は初期費用のみとなるソフトが多く見られます。一方、クラウド型の場合はランニングコストがかかる場合がほとんどです。また、会計ソフトによってはサポートの加入が必須となる場合もあります。
導入にあたっては年単位のトータルコストを計算した上で、業務の効率化や内部統制、経営改善など導入のメリットに見合うかどうかを検討することが重要です。
セキュリティ対策やサポート体制は整っているか
4つ目のポイントは、セキュリティ対策やサポート体制が整っているかです。セキュリティに関しては、不正を防ぐための権限設定やログ管理などの内部統制機能が整っているかと合わせて、クラウド型の場合にはバックアップサーバーの用意、24時間の監視体制などの外部リスク対策も確認しましょう。
また不備の許されない会計業務では、入力時に不明な点があると先に進めなくなってしまうためサポート体制も重要です。メールなどで個別の質問にも対応してくれるサービスを選ぶと良いでしょう。
【まとめ】会計ソフトを活用して現金出納帳の作成・管理を簡単に!
ここまで、現金・預金出納帳の作成・管理ができる会計ソフトの比較や選び方のポイントをお伝えしてきました。一口に会計ソフトと言っても、どこまでの業務・機能を会計ソフトに求めるか、また会社の規模や入力する方の簿記の知識などによっても適したサービスは大きく変わってきます。ぜひ慎重に検討を進めましょう。
PRONIアイミツでは、自分にあった会計ソフト選びに関するご相談を受け付けています。
いくつかの質問に答えるだけでおすすめ会計ソフトがわかる診断もありますので、ぜひ一度お試しください。
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