無料で使える安否確認システムを徹底比較
「従業員の安否確認を無料でできる方法ってあるの?」「無料でできる安否確認って何がおすすめ?」こんなお悩みはありませんか。東日本大震災以降、災害時に従業員の安否を迅速に確認できる体制が求められています。システムを導入すると費用が掛かってしまうため、無料で安否確認ができる方法をお探しの方も多いと思います。確かに無料で利用できる安否確認方法もありますが、当然デメリットも存在します。企業として従業員の安全を確保するためには、必要に応じて有料の安否確認システムを導入した方が良い場合もあります。
そこでこの記事では無料でできる安否確認の方法と、企業におすすめの安否確認システムを紹介します。無料トライアルがあるサービスをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
無料でできる安否確認方法
世の中には有料の安否確認システムが多い中、無料でできる安否確認方法も存在します。しかし、無料ということもあり広告が付いていたり、強制的にメルマガが配信されたり安否確認通知の送信回数に制限がある場合が多いです。制限がかかってしまうと解除するために課金が必要になります。そのため企業ではあまり使われず、家族や友人の安否確認として使われています。こうした前提はあるものの、無料というメリットは大きいです。ここでは代表的な無料でできる安否確認方法を紹介します。
災害用伝言ダイヤル
災害用伝言ダイヤルとは災害発生時に安否確認やメッセージの送受信を支援するために設けられたサービスです。災害用伝言ダイヤルは公衆電話や固定電話から利用でき、通信網が混雑している場合でも公衆電話や固定電話は比較的利用しやすいため、災害時の緊急連絡手段として有効です。使い方としては、電話の指示に従って自分の名前や安否情報、伝えたいメッセージなどを録音することで伝言を伝えることができます。
災害用伝言板
災害用伝言板とは大手通信会社が提供する、災害時に通信網が混雑したりインターネット接続が制限された状況でも、電話回線や無線通信などを通じて安否確認やメッセージの共有を支援するサービスです。事前登録が必要な場合もありますが、通信網が混雑していたりインターネット接続が制限されている場合でも利用できるメリットがあります。ただし、災害規模によっては、利用できる通信網や無線通信の範囲に制限があるため、特定の地域や通信方式に限られることもあります。
災害用伝言板(Web171)
災害用伝言板(Web171)は、災害時に安否確認やメッセージの共有を目的とした掲示板です。オフライン版もありますが、今はオンライン上の掲示板が一般的です。オンラインであればインターネットを通じて利用でき、従業員やその家族が自分のタイミングで情報を投稿・閲覧できるメリットがあります。使い方としてはインターネット環境がある場所で災害用伝言版にアクセスするだけで利用できます。ただし、インターネット接続が制限される場合や、情報の正確性(誰でも記入できる)には注意が必要です。
その他の安否確認の方法
ここからは一般的にも身近な手段を使った安否確認方法をご紹介します。インターネット制限を受ける場合が多いため、災害時には利用できない場合が多いです。予めご注意ください。
電話
まず1つ目が「電話」です。電話はリアルタイムでコミュニケーションを取れるため、安否確認として電話することで迅速に情報を把握できます。相手と直接対話できるため安否情報だけでなく、相手の感情から状況を読み取れるメリットがあります。一方で、災害時や緊急事態では通信網が混雑しやすく、通信が不安定になる場合があります。そのため長時間の連絡ができなかったり、連絡を取りたい時に電話がつながらないデメリットがあります。
メール
2つ目が「メール」です。メールは電話と違い時間に制限がないため、落ち着いて具体的な状況や感情をより詳細に伝えることができます。かつ、メールは相手がオンラインである必要がないため、自分の都合の良い時間に多くの情報を送信できるメリットもあります。一方で、メールはインターネット接続が必要になるため、災害時には通信網が混雑すると安否確認の手段として有効ではなくなってしまうデメリットがあります。
SNS
3つ目が「SNS」です。SNSはリアルタイムで情報を共有できるため、SNS上で安否情報や状況報告を投稿することで迅速な安否確認が可能です。また、自身の状況を投稿することで他のSNSユーザーからの安否確認や情報提供も得られるメリットがあります。一方で、情報の正確性や信頼性が確認しづらいデメリットがあります。誤った情報やデマが広まる可能性もあるため、情報の検証や公式な情報源の確認が重要です。
安否確認システムを導入するメリット
家族や友人間の安否確認であれば無料でできる方法でも良いですが、企業として従業員や作業現場の安否確認をするには少々不安があります。そこでおすすめしたいのが企業の安否確認に特化した専用システムです。安否確認システムでは、登録されている従業員に一斉に安否確認の通知を行うことができ、さらに従業員の回答結果が自動的に集計されます。管理責任者の確認作業や連絡の負担を減らすことができます。
無料トライアルあり!企業向け安否管理システムおすすめ10選
最後に企業におすすめの安否確認システムを紹介します。無料トライアルがある厳選した10サービスとなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
トヨクモ安否確認サービス2
トヨクモ安否確認サービス2は安否確認の自動化に特化したサービスです。気象庁の災害警報と連動して登録されている従業員へ安否確認の通知が送信されます。そこで回答された結果はシステムで自動集計され、部署や地域別で集計結果を確認することができます。初期費用は無料で月6,800円~となっており、導入企業は3,000社を超える実績があります。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 自動一斉送信(特別警報)
- 送信予約設定
- 訓練設定
- シュミレーション機能
- 平常時の使用
- ログイン不要
ANPIC(アンピック)は月額5,130円で利用できる安否確認システムです。災害時の安否確認としてはもちろん、平常時の連絡ツールとしても利用できるため費用対効果の高さに定評があります。また、追加料金0円でLINE通知もできます。日頃から利用しているプラットフォームと連携することで、従業員に浸透し高い利用率が期待できます。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 訓練設定
- 平常時の使用
- 代理回答
- 未登録者への手動配信
- 未登録者への自動配信
- 項目のカスタマイズ
セコム安否確認サービスは24時間365日体制となっており、全てを機械任せにはせず人間による判断も組み合わせたサービスです。災害の規模や気象庁から入手したデータをもとに正確な情報を管理者に知らせてくれます。また、BCP(事業継続計画)のためのサポートも充実しており、大企業でも安心して利用できます。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(特別警報)
- 訓練設定
- 平常時の使用
- 自主回答
- 安否確認の代行送信
- 地震情報表示サイト機能
- チャットボット
Biz安否確認/一斉通報はNTTコミュニケーションズが提供するサービスです。災害発生時の安否確認を簡単に自動送信・自動集計ができ、管理者の負担を軽減してくれます。さらに、災害発生時における安否確認のほか、新型コロナウイルスなどの感染症対策にも利用することができます。定額料金のためどれだけ使っても安心な点も良いです。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(特別警報)
- 平常時の使用
- ログイン不要
- 自主回答
- 代理回答
- 未登録者への自動配信
- 添付ファイル機能
安否LifeMailは、防災担当者(管理者)が設定した震度以上の地震情報が気象庁から発表されると、安否確認メールが即座に自動配信されるサービスです。日本に安否確認システムがなかった頃からサービスを展開しており、安否確認のパイオニアとして知られています。初期費用は15万円と少々高めですが、月額費用は1人あたり80円~利用できるため、無理なく継続できる点が特徴です。
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 訓練設定
- シュミレーション機能
- 平常時の使用
- 代理回答
- 未登録者への手動配信
- 項目の複数設定
- 自動集計
エマージェンシーコールは、災害などの危機発生の場面で広く活用されている緊急連絡/安否確認システムです。 利用規模にあわせてプランを選ぶことができ、300名以下であれば初期費用無料で月額1万円で利用することができます。東日本と西日本の2拠点でデータセンターを有しているため、未曽有の震災においても安定して利用できる点が特徴です。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 自動一斉送信(特別警報)
- シュミレーション機能
- ログイン不要
- 代理回答
- 未登録者への手動配信
- 未登録者への自動配信
オクレンジャーは企業向けの安否確認システムで、従業員の安否をアプリ・メールで迅速に自動集計してくれるサービスです。導入事例も豊富で一般企業や病院の防災対策をサポートしています。従業員の家族の安否確認などオプションも多数あり、機能性に優れている特徴があります。また、管理者の設定人数に制限がないため大規模な組織でも柔軟に対応できます。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 自動一斉送信(特別警報)
- 送信予約設定
- 平常時の使用
- 代理回答
- 添付ファイル機能
- アプリ提供
安否コールは上場企業をはじめ1200社以上の企業で利用されている安否確認システムです。東日本大震災でも問題なく稼働した実績があります。大規模災害を経た経験を各機能に反映されており、顧客満足度が高いです。初期費用は10.5万円かかりますが、ミニマムプランであれば月額5,000円で利用することができます。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
- 送信予約設定
- 訓練設定
- 平常時の使用
- 代理回答
- メールテンプレートの複数設定
- 安否確認の代行送信
Safetylink24は地震などの災害時に登録ユーザー宛に緊急通報メールを気象庁の地震情報から自動で一斉配信するシステムです。導入企業は900社を超えており、大手製薬会社にも導入された実績があります。利用人数に応じて月額費用が変わっており、100人未満であれば月額9,800円、201人~300人であれば月額15,800円で利用することができます。他のサービスと比べて初期費用が安いため導入しやすいメリットがあります。
- 自動一斉送信(地震)
- 訓練設定
- 平常時の使用
- ログイン不要
- 代理回答
- 未登録者への自動配信
- 項目のカスタマイズ
- チャットボット
- アプリ提供
- グループ管理機能
ALSOK安否確認サービス
ALSOK安否確認サービスは登録したメールアドレスへ災害情報を自動配信したり、管理者から一斉に安否確認の通知を送ることができるサービスです。安否確認に応答がないアドレスに再送信する機能があるため、管理者はリマインドにリソースが取られず、事業再開に向けた対応に専念できるメリットがあります。
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 送信予約設定
- 訓練設定
- 平常時の使用
- ログイン不要
- 未登録者への自動配信
- メールテンプレートの複数設定
- 地震情報表示サイト機能
まとめ
無料でできる安否確認方法はいくつかありますが、広告が表示されたり安否確認のメッセージ数に制限がある場合が多いです。政府や大手通信会社が提供するサービスであれば安心して利用できますが、いずれも家族や友人間でのやり取り向けとなります。企業としては安否確認に特化した専門システムである「安否確認システム」の導入をおすすめします。
本記事では無料トライアルがある安否確認システムを紹介しました。しかし、自社にあったサービスを選ぶのに苦戦されている方も多いと思います。そこでアイミツでは貴社にあった最適な安否確認システムを選ぶための診断を無料で行っています。安否確認システムのプロがおすすめのシステムの相談を承ります。2分で診断できるのでぜひお試しください。
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