中小企業におすすめの問い合わせ管理システム4選を紹介
企業には、WebサイトやSNSといったさまざまな経路から顧客の声が届くようになりました。問い合わせ管理業務が次第に煩雑化する中、中小企業では「今の人員でお客さまと真摯に向き合うにはどうしたらいいか」お悩みの方も多いのではないでしょうか。 「問い合わせへの対応や顧客情報管理を効率化したい」 「顧客対応の品質を改善したい」とお考えなら、問い合わせ管理システムの導入がおすすめです。
本記事では、問い合わせ管理システム導入のメリットや選ぶポイント、中小企業におすすめのサービスを紹介します。
- 問い合わせ管理システムが中小企業に注目されている理由
- Excel(エクセル)管理の課題を問い合わせ管理システムで解決
- 中小企業が問い合わせ管理システムを導入するメリット
- 中小企業向け問い合わせ管理システムの選ぶ際のポイント
- 中小企業におすすめの問い合わせ管理システム【比較表】
- 【2024年最新】中小企業におすすめの問い合わせ管理システム
- まとめ:問い合わせ管理システムの導入で中小企業の業務を効率化しよう
問い合わせ管理システムが中小企業に注目されている理由
問い合わせ管理システムとは、顧客からの問い合わせ内容や対応の記録を一元管理できるツールです。顧客と直接やり取りする企業のカスタマーサービス部門や、コールセンターなどで導入が進んでいます。問い合わせ管理システムの主な機能は、次の通りです。
- 顧客情報管理機能(過去の対応内容、対応時間などを管理)
- ステータス管理機能(問い合わせ対応状況や担当者などの情報を管理)
- 回答テンプレート作成機能
近年では、WebサイトやSNSなどの電話・メール以外の問い合わせも一般的になりました。顧客の声を拾いやすくなった一方で、中小企業の顧客対応業務はより煩雑化しているのが現状です。問い合わせ業務の簡略化や担当者の業務負担軽減が必要とされる中、問い合わせ管理システムが注目を集めています。
問い合わせ管理システム:3つの種類
問い合わせ管理システムには3つの種類があります。
問い合わせ管理システムの種類 | 特長 |
---|---|
メール特化タイプ | 社内のメールアカウントを一元管理し、メール対応状況の可視化ができるタイプ。 |
マルチ対応タイプ | マルチチャネル(電話やメール、LINE、SNSやECサイトなど)からの問い合わせを一元管理できるタイプ。 |
カスタマーサポートタイプ | 顧客からの問い合わせの分析ができるタイプ。過去の問い合わせ傾向を分析し、回答内容のテンプレート化ができる。 |
Excel(エクセル)管理の課題を問い合わせ管理システムで解決
Excel(エクセル)は、手軽に問い合わせ内容を管理できる反面、手入力の煩雑さや、対応状況の確認に手間がかかります。また、データの持ち出しなど、セキュリティリスクもあります。問い合わせ管理システムでは、そういったExcel管理の課題を解決するための下記のような機能があります。
Excel(エクセル)管理の課題 | 問い合わせ管理システムで解決 |
---|---|
手入力による人為的ミスがある | タブ選択による入力ミスの低減・効率化 |
対応状況の検索に手間がかかる | 対応状況・履歴をワンクリックで表示 |
データの持ち出しなどセキュリティに不安がある | エクスポート制限、IPアクセス制限 |
中小企業が問い合わせ管理システムを導入するメリット
問い合わせ管理システムは、顧客対応のノウハウを共有できるため、チーム全体の対応スキル向上につながります。さらに、蓄積した情報の分析によって新たなニーズや課題が見えてくる場合もあり、事業戦略の見直しなどにも貢献します。下記項目で、中小企業が問い合わせ管理システムを導入するメリットの具体例3つを解説します。
- 担当者の自動振り分けによる、業務効率化
- 問い合わせ内容の分析による、回答内容のテンプレート化
- 問い合わせ情報の共有による、属人化の解消
担当者の自動振り分けによる、業務効率化
業務対応の仕組化がされていないと「顧客からの問い合わせに誰が対応するか?」毎回議論しているため非効率になっている中小企業も多いです。また、担当者の決まっていない業務を行う従業員は不安やストレスがたまり、業務品質の低下を招きます。
問い合わせ管理システムでは、問い合わせ内容に応じて担当者を自動で振り分ける機能があります。加えて、個々の問い合わせに対する担当者や対応状況を確認・共有できるため、対応漏れや重複対応などの人為的ミスを防げます。
問い合わせ内容の分析による、回答内容のテンプレート化
問い合わせ管理システムでは、問い合わせ対応に関するデータや顧客情報を蓄積・分析できます。顧客からの「よくある問い合わせ」は回答内容のテンプレート化で対応時間を短縮します。問い合わせ対応は、担当者の経験やノウハウによって品質に差が出ることもあるため、テンプレート化することで、どの従業員でも平準化された対応ができます。
問い合わせ情報の共有による、属人化の解消
業務の属人化は、対応品質低下の原因です。問い合わせ管理システムを導入して複数の窓口から集まる顧客情報を一元管理・共有することで、属人的な対応が解消されます。担当者間の情報共有が同一のシステム上でできるため、過去の問い合わせ内容を確認することで、重複対応を避けられます。会社全体で顧客の問い合わせに向き合うことで、品質の向上を目指せます。
中小企業向け問い合わせ管理システムの選ぶ際のポイント
次に、中小企業向け問い合わせ管理システムの3つの選ぶ際のポイントを紹介します。
- 機能・操作性
- コスト
- セキュリティ・サポート
機能・操作性
問い合わせ管理システムを選ぶ際は、自社に必要な機能を備えているかをチェックするのが重要です。使用中の外部システムと連携できるか、必要なデータが算出できるかなどを事前に確認しましょう。システムを導入する目的を明確にし、達成に必要な機能を洗い出しておくのがおすすめです。また、従業員の誰もが簡単に使える、操作性のよさも欠かせません。無料トライアルなどを活用して、メンバーで使用感を確かめておくと安心です。
コスト
問い合わせ管理システムの導入には、初期費用や月額費用がかかります。顧客数などの条件によって料金が異なるため、予算と照らし合わせ、無理なく利用できるサービスを選びましょう。月々の支払いやメンテナンス費用などが負担になるケースもあるため、長期的なコストも踏まえて検討するのが大切です。
セキュリティ・サポート
問い合わせ管理システムでは、顧客の個人情報を扱うため、セキュリティ事故を起こさないための安全対策も重要です。不正アクセスなどにより情報が漏洩すると、顧客を危険に晒すこととなり、企業としての信頼も失いかねません。IPアドレス制限やデータの暗号化、誤送信を防ぐアラート機能など、セキュリティ対策が充実したサービスを選びましょう。
問い合わせ管理システムのセキュリティについては、問い合わせ管理システムのセキュリティ対策で解説しています。こちらも併せてご覧ください。
中小企業におすすめの問い合わせ管理システム【比較表】
BtoBサービス比較サイトである「PRONIアイミツ」が、中小企業におすすめの問い合わせ管理システムを比較表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
サービス名 | 月額費用 |
初期費用 | 無料トライアル | フリープラン | タイプ |
---|---|---|---|---|---|
メールディーラー | 要問合せ | 要問合せ | あり | なし | マルチ対応 |
Re:lation | 12,800円~ | 50,000円~ | 10日間 | あり (3ユーザーまで登録可能) |
マルチ対応 |
Salesforce Service Cloud | 3,000円~/ユーザー ※年間契約のみ |
要問合せ | 14日間 | なし | カスタマーサポート |
Zendesk for service | 55ドル~/ユーザー ※年払いの場合 |
要問合せ | あり |
なし | カスタマーサポート |
【2024年最新】中小企業におすすめの問い合わせ管理システム
ここでは、中小企業におすすめの問い合わせ管理システム4つを紹介します。
Salesforce Service Cloud
-
料金
月3,000円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
月額料金:3,000円~
初期費用:要問合せ
無料トライアル:14日間
タイプ:カスタマーサポートタイプ
サポート
【すべてのプラン】
・2日以内のサポート対応
・Webセミナー
【Premier以上】
・オンライントレーニング
・24時間フリーダイヤルサポート
特長
・リアルタイムでチャネル連携
・自動化によってサービスプロセスの拡張、強化が可能
Salesforce Service Cloudは、問い合わせ対応や顧客情報管理を効率化し、コスト削減に貢献するツールです。業務プロセスを自動化することで、手間を削減しながら、成果の最大化を目指します。
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
- テンプレート機能
- 分析・レポート機能
- 情報共有掲示機能
- API連携
- ログ管理
- 権限設定
-
チャッターで同じ部署の人の営業状況などが共有できること。 次のやるべき行動をアラート機能で知らせてくれること。
-
UIが洗練されていて使いやすい。 ナレッジや履歴がすぐ検索できるのが良い。 昔から使っており使いやすい
メールディーラー
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
月額料金:要問合せ
初期費用:要問合せ
無料トライアル:あり
タイプ:メール特化タイプ
サポート
・専属のサポート担当者
・無料電話、メールサポート
・導入前、後サポート
特長
・柔軟な設定と豊富な機能
・24時間365日の監視体制で不正アクセスをブロック
メールディーラーは、チーム全員のメール対応状況を見える化できる、クラウド型の問い合わせ管理システムです。ノウハウの共有機能やアラート機能など、複数名で問い合わせに対応する際の課題を解決できます。
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
- テンプレート機能
- 分析・レポート機能
- 情報共有掲示機能
- API連携
- 誤送信防止
- ログ管理
-
料金
月49$/エージェント -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
月額料金:55ドル~
初期費用:要問合せ
無料トライアル:あり
タイプ:カスタマーサポートタイプ
サポート
・メール、チャット、電話サポート
・オンデマンドトレーニング
・ガイド付き学習プログラム
特長
・AIによる自動化で顧客課題を瞬時に解決
・FAQの構築などニーズに合わせて拡張可能
Zendesk Suiteは、アメリカのサンフランシスコに本社を持つZendesk,Inc.が提供する問い合わせ管理ツールです。チャットに関するデータの自動集計機能により、回答までの待ち時間や顧客満足度などが可視化できます。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Re:lationは、アドレス帳からワンクリックで架電できる便利なツールです。LINEをはじめとする10種の窓口から寄せられる問い合わせを1つのシステムで共有、管理可能。使いやすさも特徴で、システムの導入が初めてでも、スムーズに業務効率化を実現できます。
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
- テンプレート機能
- 分析・レポート機能
- 情報共有掲示機能
- API連携
- 誤送信防止
- ログ管理
Re:lationの月額料金 | 12,800円~ |
初期費用 | 50,000円~ |
無料トライアル | 10日間 ※初期費用、月額費用不要の無料プランあり(3名まで登録可) |
タイプ | マルチ対応タイプ |
サポート | ・専任スタッフによるサポート ・チャット、電話サポート ・オンサイトトレーニング(ライトプラン以上) |
特長 | ・グッドデザイン賞を受賞した快適操作 ・ECサイト経由の問い合わせもまとめて管理可能 |
まとめ:問い合わせ管理システムの導入で中小企業の業務を効率化しよう
問い合わせ管理システムの導入により業務を効率化することで、対応品質や顧客満足度の向上などが期待できます。問い合わせ管理システム導入のメリットを最大化するために、機能やコスト、セキュリティ面なども考慮しながら、自社に適したサービスを見極めましょう。
しかし、問い合わせ管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、問い合わせ管理システム選びについての無料相談を受け付けています。まずは下記ボタンから、問い合わせ管理システムの希望要件を整理していきましょう。
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