【企業DX】リスキリング向けeラーニングサービスおすすめ6選
AIやデジタル技術の進化が加速する中、私たちの働き方や求められるスキルも大きく変わりつつあります。こうした変化に柔軟に対応し、企業が持続的に成長していくためには、従業員一人一人が新たな知識やスキルを習得し続けることが欠かせません。そこで今、注目を集めているのが「リスキリング(学び直し)」です。
本記事では、注目が集まるリスキリングとは何か、なぜ必要なのかを解説したうえで、リスキリング研修教材が充実したおすすめeラーニングサービス6選を紹介します。DX時代に取り残されないために組織全体でリスキリングを図りたいとお考えの担当者はぜひご覧ください。
- リスキリングとは
- なぜ今、リスキリングが注目されているのか
- 政府のリスキリング支援「人材開発支援助成金」
- 【比較表】リスキリング向けeラーニングサービス
- 【2025年最新】リスキリングにおすすめのeラーニングサービス6選
- リスキリング研修を取り入れた企業の事例
- まとめ:eラーニングを活用して、社員のデジタルリテラシーを向上させよう
- よくある質問

リスキリングとは
リスキリング(学び直し)とは、今後新たに必要となる業務・職務に適用するために、スキルや知識を習得することです。国内においては企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が喫緊の課題となっており、IT人材・DX人材の育成のためリスキリング研修が重要視されています。
経済産業省の資料によるリスキリングの定義は下記の通りです。
リスキリングとは:
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」
リスキリングとリカレントの違い
リスキリングと似た言葉として「リカレント」がありますが、両者の意味合いは少し違います。リカレントとは、新しい分野を学ぶために一度職場を離れることを前提として、「働く」と「学ぶ」のサイクルを回すことです。リスキリングは、職場にいながら更なる価値創造のために必要なスキルを学ぶことを意味しています。
比較項目 | リスキリング | リカレント |
---|---|---|
学習者の状態 | 職場にいる | 職場から離れる |
学ぶこと | 業務に必要な内容 | 業務に直接関連しない分野も含む |
つまり、同じ「学び直し」でも、リスキリングでは新たに需要が増えた特定分野のスキルを身に着け、その分野で価値を創造することが期待されます。「IT技術を用いて新たな価値創造をするために従業員のスキルアップを図りたい」という企業に、リスキリングは最適な人材戦略です。
なぜ今、リスキリングが注目されているのか
では、なぜ今リスキリングが注目されているのか、主な理由を解説します。
- 企業DXを図るためにIT人材を育成する必要があるから
- 従業員の意識変革が必要だから
企業DXを図るためにIT人材を育成する必要があるから
日本の経営層の80%は「デジタル技術の活用が重要である」との共通認識を持っていますが、一方で「デジタル推進の準備ができている」という経営層は34%に留まっています。

出典:マッキンゼー・アンド・カンパニー『デジタル革命の本質:日本のリーダーへのメッセージ』
日本のデジタル関連投資(ICT投資)は30年以上横ばいの状態で、フランス・米国・英国などの先進国と比較して大きく遅れをとっています。そして、その大きな要因はIT人材の不足です。
企業DXを推進していくためには、社内の事業部内と一体となって動けるITエンジニアが必要ですが、日本のエンジニアの約72%はITサービスプロバイダー(外部ベンダー)で働いており、社内エンジニアとして企業DXにコミットできる人材が少ないというのが現状です。そのため、リスキリングを通じて社内DXを担える人材を育成することが喫緊の課題となっています。
従業員の意識変革が必要だから
IT人材の育成は非常に重要ですが、それだけでスムーズにDXを推進できるとは限りません。伝統的な日本企業において、これまでの自身の仕事の仕方・ビジネスでの戦い方をなかなか変えられない保守的な経営幹部が多い場合、組織全体のDXが妨げられてしまいます。
そのため、従業員のリスキリングによって、全社的な意識変革を図っていくことも重要です。最近では効率的にリスキリング研修を実施できるeラーニングサービスも豊富にあり、手間をかけず効率的に従業員への教育を実施することができます。
政府のリスキリング支援「人材開発支援助成金」
政府は「リスキリング支援に5年で1兆円を投入する」という方針のもと、個人や会社向けに助成を拡充しています。人材育成に取り組む事業者向けには「人材開発支援助成金」があり、その中の「人への投資促進コース」ではデジタル人材を育成する訓練等を実施した場合に訓練経費の一部に助成を受けることが可能です。
人への投資促進コース:
デジタル人材・高度人材を育成する訓練、労働者が自発的に行う訓練、定額制訓練(サブスクリプション型)等を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成
2025年現在、eラーニングによる訓練も助成対象となっています。学習管理機能(LMS)によって学習進捗を確認できるシステムを導入すれば、訓練修了などの証跡をもとに、助成率45%(年間最大300万円)までの助成金を受け取ることが可能です。
なお、中小企業・小規模事業者であれば「IT導入補助金」を活用してeラーニングシステムを導入することもできます(※助成金との併用は不可)。このような補助金や助成金を活用し、コストを抑えながら社員のリスキリングを推進することがおすすめです。
【比較表】リスキリング向けeラーニングサービス
ここからは実際に、リスキリング向けeラーニングサービスを比較していきます。リスキリング研修教材が充実したeラーニングサービスをお探しの担当者は、ぜひご参照ください。

下記ボタンから、eラーニングサービスを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2025年最新】リスキリングにおすすめのeラーニングサービス6選
2025年現在、リスキリング研修教材が充実したおすすめのeラーニングサービス6選を紹介します。どのような教材を取り揃えているか、各サービスの特徴も解説しますので、サービス選びの際にぜひ活用ください。
- AirCourse(エアコース)
- Schoo for Business(スクー)
- Aidemy Business(アイデミー)
- Udemy Business(ユーデミー)
- Cloud Campus(クラウドキャンパス)
- Techpit for Enterprise(テックピット)

AirCourse
-
料金
月600円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
AirCourse(エアコース)は、KIYOラーニング株式会社が提供するeラーニングサービス。受講できる教材が充実している点がおすすめで、750コース、4,500本の動画教材を受講し放題となっています。
DXの基礎知識やデータ分析、AI(機械学習)など、リスキリング向けの教材が30以上あり、そのほかITスキル・営業スキルを身に着けるための基礎研修も充実しています。
また、AirCourseには社員同士でナレッジを共有できるSNS機能も搭載されているため、ナレッジマネジメントシステムとしても活用できます。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
- 受講者の基本情報管理機能
- 受講者のグループ管理機能

Schoo for Business
-
料金
月1,650円/ID -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
20ID
Schoo for Businessは、株式会社Schooが提供するeラーニングサービス。ビジネススキルから政治・経済、金融、デザイン、プログラミング、 DX、AI、さらには哲学まで全21カテゴリに渡る幅広い領域をカバーしており、8,500本以上の動画コンテンツを受講可能です。
リスキリング教材としては「DX研修パッケージ」がおすすめです。このパッケージでは、社内のITリテラシーを底上げするための基本的な研修だけでなく、企業に変革を起こすための能力を養う研修まで、多角的な観点で学習できます。そのほか、イノベーションを生み出す上で重要な「デザイン思考」を身につけることも可能です。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- シングルサインオン

-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Aidemy Businessは、株式会社アイデミーが提供するeラーニングサービス。AI学習に特化した教材が豊富に取り揃えられている点が特徴で、これまでの利用ユーザー数は10万人以上。大手製造メーカーにも導入実績があり、従業員のAIスキルを向上させたい企業におすすめのeラーニングです。
AIについて学ぶ上で必要な数学やPythonの入門講座もあり、基礎からAIについてリスキリング学習が可能。Aidemy Businessでは、「試しに利用してみたい」という人向けに無料プランも提供していますので、ぜひ検討ください。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- Pマーク
- 二要素認証・二段階認証
- 受講者の基本情報管理機能
- 受講者のグループ管理機能
- 受講者属性の管理機能
- 受講者とのメッセージ機能
Udemy Business
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Udemy Businessは、株式会社ベネッセコーポレーションが提供する、法人向けオンライン研修サービス。エンジニアから大学講師まで、実務に携わる講師による研修コンテンツを豊富に取り揃えており、実務に直結する約9,500の講座が学び放題となっています。
具体的な教材としては、AWS、Pythonデータ分析、アジャイル・プロジェクトマネジメント、デザイン思考、ブロックチェーンなど。リスキリング研修としておすすめです。
導入実績が豊富な点もおすすめのポイント。総合商社など大手企業をはじめ多くの企業に導入されているeラーニングサービスで、2019年に日本e-learning大賞・経済産業大臣賞・日本電子出版協会会長賞、2020年にHRアワード「人材開発・育成」部門の最優秀賞を受賞しています。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- シングルサインオン
- 英語
- 受講者の基本情報管理機能

-
料金
月70,000円 -
初期費用
100,000円
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
Cloud Campusは、授業を全てeラーニングで行うサイバー大学で独自に開発されたシステム。民間企業や教育機関を中心に、これまで230社以上に導入実績があります。
Cloud Campusは、ビジネスマナーや情報セキュリティなど基礎的な研修教材が充実しています。また、独自コンテンツ制作のための機能も充実しているため、自社のノウハウを蓄積し全社で共有したい場合にもおすすめです。
他社と比較して安い料金で利用できる点もメリット。Cloud Campusはユーザー登録数無制限で月額7万円で利用できるサービスとなっており、ユーザー数が増えても料金が変わらないため安心です。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 英語
- 受講者の基本情報管理機能
Techpit for Enterprise(テックピット)
Techpit for Enterpriseは、ITエンジニア・技術者のリスキリングに特化したeラーニングサービス。各エンジニアメンバーのスキルに合わせた個別最適化した育成プランを立てられる点がおすすめです。
また、専任講師によるオンラインサポートが受けられる点もおすすめのポイント。課題の提出やフィードバック、質問対応までサポートしてくれるため、リスキリングを中途半端に終わらせずに、やり切ることができます。
具体的な教材としては、React入門、Java Script入門、DevOps入門、セキュリティ入門、AI入門など。各分野が未経験のエンジニアにも分かりやすい解説で、最先端のデジタルスキルを習得できます。
リスキリング研修を取り入れた企業の事例
実際にリスキリング研修を取り入れている企業は多々あり、ここでは具体的な事例を3つ紹介します。
DXの潮流に取り残される危機感から、リスキリング研修を実施した事例
大手電力会社の情報システムを担う子会社(従業員数300名以上)が、リスキリング研修にeラーニングサービスを活用した事例です。同社は社会インフラを支える立場であり、「安定安心のシステム開発や保守運用」をモットーとしていますが、一方で慎重な姿勢をとり続けているとDXの潮流に取り残されるのではないか、という危機感もありました。そこで、社員のDXリテラシー向上のためeラーニングサービス「Aidemy Business」を試験的に導入。
導入当初は、全社員に強制的にeラーニングをやらせるのではなく、リスキリングへの意欲が高そうな60名程の社員のみにeラーニングを実施。研修受講後のアンケートには「新たな学習に意欲が出た」「より深く勉強していかなければならないと気付いた」といったポジティブな反応が得られました。喫緊の課題であるDX人材の育成・社員の意識変革に、eラーニングサービスは有効といえます。
参考資料:Aidemy Business公式サイトの導入事例
ITエンジニアのリスキリングにeラーニングを活用した事例
ITエンジニアの人材派遣を行う大手企業(従業員数9,000名以上)が、リスキリング研修にeラーニングサービスを活用した事例を紹介します。技術革新のスピードが早いIT業界において、エンジニアは常に最新情報を追い、必要に応じて新しいスキルを習得する必要があります。そのようなITエンジニアのスキルアップを支援するため、IT系の研修に強いeラーニングサービス「Techpit for Enterprise」を導入しました。
実際にeラーニングを受講したエンジニアは多くの気づきを得たようです。たとえば、AWS研修に参加したエンジニアは、よりネットワークに関する知識を得る必要があると感じ、CCNAの学習を開始しました。このように、eラーニングサービス導入はITエンジニアが新たなスキルを習得するきっかけになり、長期的にみて企業の事業成長に貢献します。
参考資料:Techpit for Enterprise公式サイトの導入事例
地方自治体のDX人材育成にeラーニングを活用した事例
職員数3,000名以上の県庁において、DX人材育成のためeラーニングを活用した事例を紹介します。この自治体では「人口が減少する中でも豊かさを実現するために、暮らし・産業・行政の分野でのDXが必須」という考えを持っており、2021年より県庁内でのDX人材育成を推進。まずは3年間で各所属につき1人(合計100人)のDX人材の育成を行うことを目標に掲げました。その際、効率的な学習のため、効率的にオンライン学習を行えるeラーニングサービスを検討し、「Udemy Business」を導入しました。
eラーニングサービスによって職員のリスキリングが促された結果、業務の中で積極的にデジタル技術を活用する姿勢が見られるようになったとのこと。また、業務内容ごとに必要なデジタル技術は違いますが(相談業務なら「チャットボット技術」、申請業務なら「RPA」など)、eラーニングサービスなら各職員が業務に必要なスキルを学習できるため、効率的なリスキリングが実現しました。
まとめ:eラーニングを活用して、社員のデジタルリテラシーを向上させよう
今やIT業界だけでなく製造業やサービス業においても、デジタル技術の活用は重要です。ITを用いて事業を拡大し、企業DXを通じて業務効率化を実現することによって、国内・海外のビジネス競争に勝ち抜き、事業の経営基盤をより強固なものにできます。
リスキリングはその有効な手段として注目されており、政府も助成金・補助金による支援を強化しています。社員のリスキリングを促したいという企業は、ぜひeラーニングサービスの活用をご検討ください。最近ではデジタルリテラシー向上に寄与するeラーニングサービスが多数あり、手間や時間をかけずに効果的なリスキリング研修を実施できます。
なお、PRONIアイミツ(当サイト)はITツール受発注のプロとして、eラーニングサービス選びの相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったeラーニングサービスが分かる診断(無料)も用意していますので、ぜひご活用ください。
よくある質問
リスキリングについて、よくある質問に答えます。
個人向け・無料で受講できるリスキリングの講座はある?
日本リスキリングコンソーシアム(※)は、個人向けのリスキリング講座を無料で提供しています。
※日本リスキリングコンソーシアムとは、国や地方自治体、民間企業などが一体となって日本国内のリスキリングに取り組む試み
デジタルスキルを中心に1,000以上のプログラムがあり、初級から上級まで自身のレベルに合わせた教材で学習できます。「何から勉強すればよいか分からない」という人向けに、目的・年代・エリアでの受講者データをもとにしたレコメンド機能もあり、気軽にリスキリングを始められます。個人でスキルアップを目指したい人はぜひ活用ください。
企業がリスキリングに力を入れるメリットは?
従業員に対してリスキリング研修を実施したり、リスキリングのための資格取得・書籍購入補助(福利厚生)を充実させる施策にはコストがかかりますが、一方で従業員のデジタルリテラシーを高め、いち早くITを活用した価値創造ができるメリットもあります。むしろDXの波に乗り遅れることによって競争力が低下し、ビジネスが立ち行かなくなるリスクがあるため、リスキリングは重要な経営戦略となるでしょう。
スムーズにデジタル移行できる組織を作るため、eラーニングなどを活用して組織全体のデジタルリテラシーを向上させることが重要です。
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