販売管理システムを徹底比較!2024年最新のおすすめ10選
手作業で受注・売上の情報を入力するようなやり方は非効率です。販売管理の担当者のなかには、データ入力業務に時間が取られ、「販売計画など重要な業務に集中できない」とお悩みの方もいるでしょう。
そこで、おすすめなのが販売管理システムです。販売管理システムを導入することで、受発注や在庫についての情報入力が自動化され、手間と時間を大幅に削減できます。本記事では販売管理システムを比較し、2024年最新のおすすめソフト10選を紹介します。
- 販売管理システムの比較方法・選び方
- 販売管理システムの比較表
- 【2024年最新】おすすめの販売管理システム7選
- 業界特化型でおすすめの販売管理システム3選
- 販売管理システムとは
- 販売管理システムを導入するメリット
- まとめ:販売業務を自動化し、生産性を向上させよう
- よくある質問
販売管理システムの比較方法・選び方
販売管理システムとは、企業の売上・在庫・購買についての情報を一元管理するソフトウェアです。受注状況や在庫状況といった「モノ」の管理と、売上や請求書といった「カネ」の管理を1つのシステムで一元的に管理できる点がメリットです。
数ある販売管理システムから、自社に合ったものを選ぶにはどのような観点で比較したらよいのでしょうか。以下、販売管理システムを選ぶ5つのポイントを解説します。
- 汎用型か、業界特化型か
- クラウド型か、オンプレミス型か
- 予算に合ったコスト感か
- 適格請求書(インボイス)を発行できるか
- 自社システムと連携できるか
汎用型・業界特化型の比較
販売管理システムには、「汎用型」と「業界特化型」の2種類あります。汎用型は多くの業界に共通する機能を搭載しており、幅広い業界で利用可能です。
一方、業界特化型は特定の業界に特化して開発されており、業界固有のニーズやプロセスに対応できる機能を搭載しています。例えば、食品卸業界向けのシステムには、消費期限や賞味期限の管理機能、価格設定機能があります。自社の販売フローを把握し、フローをできる限り再現できる販売管理システムを選びましょう。
クラウド型・オンプレミス型の比較
販売管理システムには「クラウド型」と「オンプレミス型」の導入形態があります。主な違いを比較した表をご覧ください。
比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
---|---|---|
利用環境 | インターネット環境 | オフラインでも利用可能 |
カスタマイズ性 | △:低い | 〇:高い |
導入までの期間 | 〇:短い | △:長い |
費用 | 〇:安い | △:高い |
クラウド型の販売管理システムは、インターネットに接続できる環境ならPC・スマホ・タブレットからアクセス可能。主に倉庫現場やリモートワークで業務する企業におすすめです。また、オンプレミス型と比較して費用が安いため、気軽に販売管理システムを導入したい企業にもおすすめです。
一方、オンプレミス型の販売管理システムは、自社でサーバーを用意し、システム設計・開発を行う必要があります。クラウド型と比較すると費用が高額になりますが、自社の業務に沿って細かくカスタマイズできる点がメリット。自社専用の販売管理システムを構築したい企業におすすめです。
初期費用や月額料金の比較
販売管理システムの利用には、初期費用・月額料金が発生します。以下、販売管理システムの費用相場をご覧ください。
導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
クラウド型 | 無料~15万円 | 1万円~10万円 |
オンプレミス型 | システム開発費用(数百~数千万円) | システム保守費用 |
クラウド型の販売管理システムなら、月額料金が数万円程で済み、初期費用が無料のケースもあります。予算が少ない企業でも気軽に導入できるためおすすめです。
適格請求書(インボイス)を発行できるか
2023年10月に開始されたインボイス制度は、売手が買手に対して正しい消費税額を伝えるための法律です。登録事業者である売手は、買手からインボイスを求められた際に適格請求書(インボイス)を発行する義務があります。インボイスに対応した販売管理システムなら、インボイス登録番号や適応税率など、求められている記載要件に確実に対応できます。
また、取引先から適格請求書(インボイス)を受け取って経費処理する場合も、消費税の端数処理など特別な対応が必要となります。このような処理にも対応した販売管理システムがおすすめです。
自社システムと連携できるか
販売管理システムは、自社システムと連携することで、より業務効率のスピードを向上させることができます。例えば会計ソフトと連携すれば、販売データを自動で会計ソフトに共有し、仕訳の手間を削減できます。また、CRM(顧客管理システム)と連携すれば、顧客の基本情報や購買履歴、問い合わせ履歴、行動データといった情報の一元管理が可能です。
販売管理システムの比較表
ここからは実際に、販売管理システムの料金・機能・実績などを比較し、おすすめのサービスを紹介します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、気になるシステムをチェックしてみてください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入形態 |
---|---|---|---|
楽楽販売 | 150,000円 | 70,000円~ | 汎用 |
商蔵奉行クラウド | 小規模企業:無料 中小企業:50,000円 |
小規模企業:7,340円~ 中小企業:17,000円~ |
汎用 |
弥生販売ネットワーク | パッケージ型製品で、購入価格は3ライセンスで288,000円 | - | 汎用 |
アラジンクラウドソリューション | 要問合せ | 要問合せ | 汎用 |
WorkVision販売管理 | 要問合せ | 要問合せ | 汎用 |
GLOVIA きらら 販売 | 要問合せ | 要問合せ | 汎用 |
SKit FLEXi | 要問合せ | 要問合せ | 汎用 |
楽商 | 200,000円~ | 30,000円~ | 業界特化(メーカーや卸売) |
freee販売 | 要問合せ | 要問合せ | 業界特化(IT系) |
GrowOne 販売情報システム | 要問合せ | 要問合せ | 業界特化(卸売・商社) |
【2024年最新】おすすめの販売管理システム7選
どの業界でも利用しやすい「汎用型」の販売管理システムのなかで、2024年現在おすすめのシステム7選を紹介します。他社と比較した特徴やおすすめポイントも合わせて確認ください。
- 楽楽販売
- 商蔵奉行クラウド
- 弥生販売ネットワーク
- アラジンクラウドソリューション
- WorkVision販売管理
- GLOVIA きらら 販売
- SKit FLEXi
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド型の販売管理ソフトです。これまで3,500社以上に導入実績があり、最も有名な販売管理ツールの1つとなっています。
人気の理由は、販売管理に必要な機能を網羅しているから。自社の業務フローにあわせて、ノンプログラミングで入力項目や画面を整備し、受注から請求までの処理を自動化します。また、同社が提供する「請求書システム」や「経費精算システム」と連携することでさらに業務効率を上げることが可能です。
- 説明書がなくても使えて便利。わからないことがあっても、チャットサポートがフォローしてくれて利用しやすい。
- 営業支援システムはここ2年のうちに初めて導入して、途中から引き継ぐ形で使うようになったのですが、サポートが迅速丁寧で不明点もスムーズに解決しながら使えてます
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する販売管理ソフト。小規模・中小・中堅企業向けのツールとなっており、他社と比較して料金が安い点がメリット。小規模企業であれば初期費用無料・月額料金7,340円~利用できます。
機能としては、見積・受注・売上管理、請求管理、債権・入金管理を網羅しています。また、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応したソフトとなっており、法令対応の面でも安心です。
弥生販売ネットワーク
「弥生販売ネットワーク」は、弥生株式会社が提供するパッケージ型(PCにインストールして利用する)の販売管理ソフトです。小規模・中小企業向けに開発されたソフトウェアとなっており、最大20ライセンスまで対応しています。
機能としては、見積・受注・売上の管理、得意先・商品の台帳、請求・入金の管理ができます。また、予算実績推移表などのレポートにより資金繰りを把握することも可能です。少人数(20人まで)で販売管理ソフトを運用したいなら、ぜひ「弥生販売ネットワーク」を検討ください。
アラジンオフィス
アラジンクラウドソリューション(別名:アラジンオフィス)は、株式会社アイルが提供する販売管理・在庫管理システムです。中小・中堅企業向けに開発されており、これまで5,000社以上に導入実績があります。
機能としては、見積管理から受注、出荷、売上、請求、在庫、購買、入金・支払管理まで、販売プロセスの一元管理が可能です。さまざまなシステムと連携できる点もおすすめのポイントで、例えばハンディターミナルと連携することで棚卸や入出庫を効率化します。
WorkVision販売管理は、株式会社WorkVisionが提供するクラウド型の販売管理ソフト。販売管理システムの開発・提供実績は40年超と、老舗のソフトウェアです。機械器具、建設資材、電子部品、食品業界・製造業などにシステム導入した経験をもとに、ソフトウェアを改良してきました。
特徴は、オープンソースソフトウェア(OSS)を用いたシステム設計。これにより、他のシステムとの連携が短期間で実現します。たとえば、CRM(顧客管理システム)、SFA(営業支援システム)、貿易システム、EDI、受発注システムとの連携が可能です。
GLOVIA きらら 販売
「GLOVIA きらら 販売」は、富士通Japan株式会社が提供する販売管理システムです。情報セキュリティ格付け「AAAis」を取得している富士通データセンターで、データが保管されるため、セキュリティを重視する企業におすすめです。
導入形態はクラウド型・パッケージ(オンプレミス)型から選ぶことが可能。クラウド型の場合は、売上・請求・売掛の管理機能を基本とし、その他の必要な機能を追加します。また、請求書などの帳票を自社様式に合わせてカスタマイズすることも可能です。
SKit FLEXi(スキットフレキシー)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・セキスイシステムズが提供するクラウド型のERP(統合基幹業務システム)です。販売管理の機能はもちろんのこと、在庫管理、会計、情報分析などの機能もそなえた業務システムとなっています。
「SKit FLEXi」は、とくに卸売業(鉄鋼、建材、機械、電気、化学品など)への導入実績が多く、卸売を行う企業におすすめです。社内情報を一元管理できるERPに興味があればぜひ検討ください。
業界特化型でおすすめの販売管理システム3選
業界ごとに商取引の慣習には違いがあるため、「自社の業界にあったシステムが欲しい」とお考えの担当者も多いでしょう。ここでは、業界特化型でおすすめの販売管理システム3選を紹介します。
- 楽商
- freee販売
- GrowOne 販売情報システム
楽商(ラクショウ)は、株式会社日本システムテクノロジーが提供する販売管理ソフトです。特徴は、業界・業種ごとの特徴に合わせたソフトウェアになっていること。たとえば、「医療機器メーカー」「機械器具卸」「自動車販売業」「商社」「レンタル・リース業」「総合食品卸」などの業界に合った14種のソフトウェアがあります。
1971年の創業以来、多様な業界へのシステム導入実績があり、信頼性の高いサービスです。自社の業界にマッチする製品があるかぜひ確認ください。
freee販売
freee販売は、freee株式会社が提供するクラウド型の販売管理ソフトです。とくに「IT・システム開発業」「コンサル業」「クリエイティブ・制作業」の企業向けに開発されたソフトウェアで、このようなプロジェクト型ビジネスを運営している企業におすすめです。
なお、freeeの会計ソフトを導入済みの企業は、販売管理システムと会計ソフトを連携することで会計処理を自動化。バックオフィスの業務改善にもつながります。
GrowOne 販売情報システム
「GrowOne 販売情報システム」は、株式会社ニッセイコムが提供する販売管理システム。主に卸売業・商社向けに提供されており、セミオーダーの開発によって柔軟にカスタマイズできる点がメリットです。
また、インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しているため経理担当者は安心して利用できます。「自社の販売フローに合わせてシステムをカスタマイズしたい」とお考えならぜひGrowOneを検討ください。
以上、機能比較や料金比較でおすすめの販売管理システムを紹介しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、販売管理システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
販売管理システムとは
販売管理システムとは、販売活動にかかわる「カネ」と「モノ」の流れを管理できるシステムです。具体的には、見積もりの作成、在庫の確認、受発注の処理、納品、請求といった業務が含まれます。これらのプロセスを効率的に管理することにより、企業は業務の効率化、コスト削減、顧客満足度の向上を図ることが可能です。
販売管理は製造業や卸売業に限らず、小売業・サービス業・飲食業・建設業など、さまざまな業界において重要です。これまで販売管理業務は手作業で行われてきましたが、そこには多くの課題がありました。例えば、データの入力ミス、膨大なデータを確認するために多くの時間が必要なこと、部門ごとに管理するデータの一元化が難しいことが挙げられます。
しかし、販売管理システムを導入すればデータの自動入力と処理が可能になるため、人的ミスだけでなく、入力・確認にかかる時間を大幅に削減。また、リアルタイムで売上状況を把握できるようになり、経営判断を行いやすくなります。
販売管理システムを導入するメリット
販売管理システムは、現場の担当者の作業を効率化するだけでなく、経営状況の可視化にも役立ちます。ここでは具体的なメリット3つを紹介します。
受発注業務や請求処理が効率化する
販売管理システムを導入する第一のメリットは、受発注業務や請求処理が効率化することです。エクセルで計算表を作ることも可能ですが、「複雑に数式が組まれていて、作った本人でなければ正しく操作できない」といったケースがよくあります。
販売管理システムなら入力フォームを設定でき、誰でも間違えなく受注情報や請求情報を入力できます。さらに、入力データをもとに自動で帳票出力されるため、担当者の手間を大幅に削減します。
資金繰りの状況をすぐに把握できる
販売管理システムではリアルタイムの受注件数、売上・売上原価といった収支を可視化します。また通常、売上と入金にはタイムラグがありますが、入金タイミングも考慮して「いつ・いくら」入金されるかを可視化します。これにより、経営者は自社の資金繰りの状況をすぐに把握。潜在的な資金不足に早期対応できる点がメリットです。
業務の属人化を防止する
エクセルなどで販売管理を行っている場合、「特定のメンバーしか細かな入力方法を理解しておらず、他のメンバーが代わりに管理することができない」といった状況に陥りがちです。販売管理システムは、誰でも操作できる入力フォームとなっており、多くの従業員が操作可能。このように業務の属人化を防止する点もメリットです。
まとめ:販売業務を自動化し、生産性を向上させよう
販売管理システムは、卸売業や小売業など、受発注の管理が重要な業界にとくにおすすめのツールです。受注情報の入力や請求書の作成など、これまで1件ずつ対応していた作業を自動化することによって、生産性を大幅に向上できるでしょう。
数ある販売管理システムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システムが分かる診断(無料)ができます。
よくある質問
販売管理システムについて、よくある質問に答えます。
小規模・中小企業におすすめの販売管理ソフトは?
システムに投資できる予算が限られる小規模・中小企業には、低コストで導入できるクラウド型の販売管理システムがおすすめです。たとえば、「フリーウェイ販売管理」「FLAM」は初期費用無料で導入でき、月額料金も安いサービスです。詳しくは下記の記事で紹介しています。
無料で使える販売管理ソフトはある?
無料で使える販売管理ソフトとしては、「フリーウェイ販売管理」「Main販売管理」が人気です。対応業務の範囲や、出力できる帳票数に制限があるものの、売上・原価管理、請求書の発行、入金管理を行うことができます。詳しくは下記の記事で紹介しています。
プロが代わりに探して紹介します!