クラウド販売管理システムおすすめ10選|SaaS活用で業務効率化
「Excel等で行っている販売管理をシステム化したい」とお考えなら、クラウド販売管理システムがおすすめです。クラウド型(SaaS)なら、導入の手間・費用が少なく、気軽に使い始めることができます。
本記事では、2024年現在おすすめのクラウド販売管理システム10選を紹介します。仕入や在庫の管理、受発注の管理を一元化し、業務効率化を図りたい企業はぜひご覧ください。
- クラウド販売管理システムとは
- 【比較表】クラウド型の販売管理システム
- 【2024年最新】クラウド販売管理システムおすすめ8選
- 業界特化型のクラウド販売管理システム2選
- クラウド販売管理システムの導入メリット
- クラウド販売管理システムの注意点
- 販売管理システムの選び方
- まとめ:仕入から在庫管理まで効率化できるSaaSツールを導入しよう
- よくある質問
クラウド販売管理システムとは
クラウド販売管理システムとは、企業の売上・在庫・購買情報を管理するためのソフトウェアです。受注状況や在庫状況といった「モノ」の管理と、売上や請求書といった「カネ」の管理を1つのシステムで一元的に管理することで、自社の経営状態を可視化します。
「クラウド型」のシステムは、インターネット回線を通じてシステムにアクセスする仕組みです。インターネット環境があれば、PC・スマホ・タブレットなど、どのデバイスからも操作でき、リアルタイムで最新情報を確認できる点がメリット。社内の多数のメンバーで、販売管理システムを操作したい場合に「クラウド型」はおすすめできます。
クラウド型とオンプレミス型の違い
販売管理システムの導入形態は、「クラウド型」のほかに「オンプレミス型」もあります。主な違いを比較した表をご覧ください。
比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
---|---|---|
利用環境 | インターネット環境 | オフラインでも利用可能 |
カスタマイズ性 | △:低い | 〇:高い |
導入までの期間 | 〇:短い | △:長い |
費用 | 〇:安い | △:高い |
クラウド型の販売管理システムは、インターネットに接続できる環境ならPC・スマホ・タブレットからアクセス可能。外出先やリモートワークで業務する企業におすすめです。また、オンプレミス型と比較して費用が安いため、気軽に販売管理システムを導入したい企業にもおすすめです。
一方、オンプレミス型の販売管理システムは、自社でサーバーを用意し、システム設計・開発を行う必要があります。クラウド型と比較すると費用が高額になりますが、自社の業務に沿って細かくカスタマイズできる点がメリット。自社専用の販売管理システムを構築したい企業におすすめです。
【比較表】クラウド型の販売管理システム
ここからは実際に、クラウド型の販売管理システムを比較していきます。以下、販売管理システムの料金比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
FLAM | 無料 | 9,800円~ |
商蔵奉行クラウド | 小規模企業:無料 中小企業:50,000円 |
小規模企業:7,340円~ 中小企業:17,000円~ |
弥生販売 +クラウド | ソフトウェア購入価格:50,000円~ | 3,058円~(年間36,700円~) |
楽楽販売 | 150,000円 | 70,000円~ |
楽商 | 200,000円~ | 30,000円~ |
アラジンクラウドソリューション | 要問合せ | 要問合せ |
SKit FLEXi | 要問合せ | 要問合せ |
WorkVision販売管理 | 要問合せ | 要問合せ |
GLOVIA きらら 販売 | 要問合せ | 要問合せ |
freee販売 | 要問合せ | 要問合せ |
販売管理システムは利用規模に合わせて価格が変わり、初期費用・月額料金を明示していないケースも多いです。検討するシステムを絞り込んだら、相見積もりを行い料金を比較しましょう。
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システムが分かる診断(無料)ができます。
【2024年最新】クラウド販売管理システムおすすめ8選
クラウド販売管理システムを比較した結果、2024年最新のおすすめシステム8選を紹介します。他社と比較した特徴やおすすめポイントも合わせて確認ください。
- FLAM
- 商蔵奉行クラウド
- 弥生販売 +クラウド
- 楽楽販売
- 楽商
- アラジンクラウドソリューション
- SKit FLEXi
- WorkVision販売管理
- GLOVIA きらら 販売
- freee販売
FLAM(フラム)は、株式会社フリップロジックが提供するクラウド販売管理ソフトです。仕入れや売上の管理(見積、発注、入出荷、売上、請求、入金)から、在庫管理までをワンパッケージで提供しています。
初期費用無料・月額料金9,800円~と、他社と比較して安い料金で利用できるため、コストを掛けたくない企業におすすめ。30日間の無料トライアルで機能や使い勝手をお試しください。
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する、クラウド販売管理ソフト。同社は中小企業や中堅企業向けにさまざまな業務ツール(財務会計システム、労務システム、給与計算システムなど)を提供しており、シリーズ累計で72万社の導入実績があります。
販売管理ソフト「商蔵奉行クラウド」は、インボイス制度・改正電子帳簿保存法に対応済み。電帳法で定められた細かな要件を満たして領収書等を保存でき、手間なく法令対応できます。
弥生販売 +クラウド
「弥生販売 +クラウド」は、弥生株式会社が提供する販売管理ソフト。主に、見積書・納品書・請求書の作成、販売管理、仕入・在庫管理ができるソフトです。プランは「小規模法人向けプラン」「中小企業向けプラン」があり、企業規模に合わせて最適なプランを選べます。
「弥生販売 +クラウド」ではクラウド上に取引データを保存。その後、弥生会計などの会計ソフトに仕訳データを自動連携することで経理処理まで効率化します。
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド販売管理システム。3,500社以上への導入実績があり(2024年7月時点)、多くの企業が業務効率化に成功しています。
主な機能としては、見積管理・受注管理・請求管理・発注管理などがあり、販売管理業務全般をサポート。企業の社内ルールに合わせて入力画面やフローをカスタマイズできる点もおすすめのポイントです。ぜひ無料トライアルで操作性を確認ください。
- 説明書がなくても使えて便利。わからないことがあっても、チャットサポートがフォローしてくれて利用しやすい。
- 営業支援システムはここ2年のうちに初めて導入して、途中から引き継ぐ形で使うようになったのですが、サポートが迅速丁寧で不明点もスムーズに解決しながら使えてます
アラジンオフィス
アラジンクラウドソリューション(別名:アラジンオフィス)は、株式会社アイルが提供するクラウド販売管理・在庫管理システムです。中小・中堅企業向けに開発されており、「外出先、リモートワークでも業務対応できる環境を整えたい」という企業におすすめです。
アラジンクラウドソリューションでは、見積管理から受注、出荷、売上、請求、在庫、購買、入金・支払管理まで、販売プロセスの一元管理が可能です。機能性やサポートの手厚さが評価され、これまで5,000社以上に導入実績があります。
SKit FLEXi(スキットフレキシー)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・セキスイシステムズが提供するクラウド型のERP(統合基幹業務システム)です。販売管理の機能はもちろんのこと、在庫管理、会計、情報分析などの機能もそなえた業務システムとなっています。
クラウド型のシステムのため、自社オフィス以外のさまざまな場所からもアクセス可能。アクセス権限を付与すれば、リモートワークの社員、外出先の営業マン、取引先、外部倉庫、グループ会社の担当者も必要なデータを入力することができます。これまでの導入実績としては、卸売業(鉄鋼、建材、機械、電気、化学品など)への導入が特に多いです。
WorkVision販売管理は、株式会社WorkVisionが提供するクラウド販売管理ソフトです。販売システムの構築実績は40年超と、老舗のソフトウェア。機械器具、建設資材、電子部品、食品業界・製造業などにシステム導入した経験をもとに、中小企業・大企業向けにソフトウェアを改良してきました。
オープンソースソフトウェア(OSS)を用いたシステム設計により、他のシステムとの連携が短期間で可能となっています。たとえば、CRM(顧客管理システム)、SFA(営業支援システム)、貿易システム、EDI、受発注システムとの連携が可能です。
GLOVIA きらら 販売
「GLOVIA きらら 販売」は、富士通Japan株式会社が提供する販売管理システムです。導入形態はクラウド型・パッケージ(オンプレミス)型から選ぶことができます。
クラウド型の場合は、売上・請求・売掛の管理機能を基本とし、その他の必要な機能を追加します。また、請求書などの帳票を自社様式に合わせてカスタマイズすることも可能です。取引データは、情報セキュリティ格付け「AAAis」を取得している富士通データセンターで保管されるため安心です。
以上、おすすめのクラウド販売管理システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、販売管理システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
業界特化型のクラウド販売管理システム2選
業界ごとに商取引の慣習には違いがあるため、「自社の業界にあったシステムが欲しい」とお考えの方も多いでしょう。ここでは、業界特化型のクラウド販売管理システム2選を紹介します。
- 楽商
- freee販売
楽商(ラクショウ)は、株式会社日本システムテクノロジーが提供するクラウド販売管理ソフトです。特徴は、業界・業種ごとの特徴に合わせたソフトウェアになっていること。たとえば、「医療機器メーカー」「機械器具卸」「自動車販売業」「商社」「包装資材・梱包資材卸」「総合食品卸」などの業界に合ったソフトウェアがあります。
1971年の創業以来、多様な業界へのシステム導入実績があり、信頼性の高いサービス。全14種の業界に特化した販売管理ソフトがあるので、ぜひご確認ください。
freee販売
freee販売は、freee株式会社が提供するクラウド販売管理ソフトです。とくに「IT・システム開発業」「コンサル業」「クリエイティブ・制作業」の企業向けに開発されたソフトウェアとなっています。このようなプロジェクト型ビジネスを運営している企業におすすめです。
freee株式会社では小規模・中小企業向けに会計ソフトも提供しており、「freee販売」と連携することで会計処理まで自動化することができます。案件管理から経理業務までまるっと効率化したいなら、ぜひfreee販売を検討ください。
クラウド販売管理システムの導入メリット
クラウド販売管理システムを導入するメリットを、5つにまとめて紹介します。
費用が安く、導入ハードルが低い
クラウド型であれば、サーバーや機器が不要なため、開発費用・設定費用などをかけずにシステム利用を開始できます。またシステム開発やメンテナンスの人員を用意する必要もないため気軽に始められます。このように、オンプレミス型と比較して費用が安く、導入ハードルが低い点がメリットです。
社内全体の業務効率化を図れる
クラウド型の販売管理システムは、PC・スマホ・タブレットで、どこからでもアクセス可能。多人数で販売管理システムを操作することも可能で、リアルタイムで情報が更新されます。最新情報は販売管理システムにアクセスすれば確認できるため、他部署にメール・電話で問い合わせる手間が省けます。結果として、社内全体の業務効率化を図れる点がメリットです。
業務の属人化を防止する
Excelなどで販売管理を行っている場合、「特定のメンバーしか細かな入力方法を理解しておらず、他のメンバーが代わりに管理することができない」といった状況に陥りがちです。クラウド販売管理システムは、誰でも操作できる入力フォームとなっており、多くの従業員が操作可能。このように業務の属人化を防止する点もメリットです。
クラウド販売管理システムの注意点
オンプレミス型と比較した、クラウド販売管理システムの注意点をお伝えします。
カスタマイズ性が低い
クラウド型の場合、既にある機能を組み合わせることはできても、ベンダーが希望要件をくみ取って1から開発することはありません。オンプレミス型と比較してカスタマイズ性が低い点には注意が必要です。
しかし、クラウド販売管理システムには、どのような業種・業界でも汎用的に使える機能が搭載されています。通常の販売管理の方法ならスムーズにシステム化できます。また業界特化型の販売管理システムもあり、自社の販売フローに合ったツールを見つけられるでしょう。
とはいえ、クラウド販売管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、販売管理システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
販売管理システムの選び方
数ある販売管理システムから自社に最適な1社を選ぶには、どのような点に注意すべきでしょうか。選び方のポイントを4つ解説します。
初期費用・月額料金の比較
販売管理システムの利用には、初期費用・月額料金が発生します。以下、販売管理システムの費用相場をご覧ください。
導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
クラウド型 | 無料~15万円 | 1万円~10万円 |
オンプレミス型 | システム開発費用(数百~数千万円) | システム保守費用 |
クラウド型の販売管理システムなら、月額料金が数万円程で済み、初期費用が無料のケースもあります。予算が少ない企業でも気軽に導入できるためおすすめです。
必要な機能を搭載しているか
販売管理システムには「汎用型」と「業界特化型」の2種類があります。汎用型は多くの業界に共通する機能を搭載しており、幅広い業界で利用可能です。
一方、業界特化型は特定の業界に特化して開発されており、業界固有のニーズやプロセスに対応できる機能を搭載しています。例えば、食品卸業界向けのシステムでは、消費期限や賞味期限の管理機能、価格設定機能が提供されています。自社に必要な機能を搭載しているシステムを選ぶのがポイントです。
適格請求書(インボイス)を発行できるか
2023年10月に開始されたインボイス制度は、売手が買手に対して正しい消費税額を伝えるための法律です。登録事業者である売手は、買手からインボイスを求められた際に適格請求書(インボイス)を発行する義務があります。インボイスに対応した販売管理システムなら、インボイス登録番号や適応税率など、求められている記載要件に確実に対応できます。
また、取引先から適格請求書(インボイス)を受け取って経費処理する場合も、消費税の端数処理など特別な対応が必要となります。このような処理にも対応した販売管理システムがおすすめです。
自社システムと連携できるか
販売管理システムは、自社システムと連携することで、より業務効率のスピードを向上させることができます。例えば会計ソフトと連携すれば、販売データを自動で会計ソフトに共有し、仕訳の手間を削減できます。また、CRM(顧客管理システム)と連携すれば、顧客の基本情報や購買履歴、問い合わせ履歴、行動データといった情報の一元管理が可能です。
まとめ:仕入から在庫管理まで効率化できるSaaSツールを導入しよう
受注情報をExcelに入力して管理する従来のやり方は、非効率なうえ、人的ミスを避けられません。人材不足のなかで業務効率化を図りたい企業には、仕入から在庫管理まで効率化できるSaaSツールの導入がおすすめです。
PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システム(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
販売管理ソフトについて、よくある質問に答えます。
小規模・中小企業におすすめの販売管理ソフトは?
システムに投資できる予算が限られる小規模・中小企業には、低コストで導入できるクラウド型の販売管理システムがおすすめです。たとえば、「フリーウェイ販売管理」「FLAM」は初期費用無料で導入でき、月額料金も安いサービスです。詳しくは下記の記事をご覧ください。
無料で使える販売管理ソフトはある?
「フリーウェイ販売管理」「Main販売管理」は、無料で使える販売管理ソフトとして人気です。対応業務の範囲や、出力できる帳票数に制限があるものの、売上・原価管理、請求書の発行、入金管理を行うことができます。詳しくは下記の記事をご覧ください。
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