販売管理システムの費用相場を解説|初期費用・月額料金はいくら?
販売管理システムの導入を検討しているが、初期費用や月額料金の費用相場が分からずにお困りの方もいらっしゃるかと思います。販売管理システムを導入することで業務効率化が大きく進みますが、導入形態によっては多額な費用が必要です。
本記事では、販売管理システムの初期費用・月額料金の相場を解説。併せておすすめの販売管理システムも紹介しますので、システム導入を検討している方はぜひご覧ください。
販売管理システムの費用相場
販売管理システムは、販売活動にまつわる「カネ」と「モノ」の流れを管理するシステムで、見積もりの作成、在庫の確認、受発注の処理、納品、請求などを自動化できます。導入することで、データの入力・転記のミスや確認にかかる時間を削減できたり、蓄積したデータを活用して的確な経営判断や課題の改善ができたりします。
そんな販売管理システムの初期費用・月額料金は、4種類ある提供形態によって異なります。
販売管理システムの導入形態
販売管理システムの初期費用・月額料金を紹介する前に、提供形態ごとの特徴を解説します。
提供形態 | 特徴 |
---|---|
クラウド型 | インターネットを介して利用するサービス形態であり、自社にサーバーを設置する必要はありません。システム提供会社がメンテナンスやアップデートを行うため、専任のスタッフも不要です。インターネットに接続できる環境ならどこでも利用可能で、かつ複数人が同時に使用できるため、リモートワークや業務効率の向上を叶えられます。 |
パッケージ型 | パッケージ化されたソフトウェアを購入し、サーバーやパソコンにインストールして使う形態です。基本的な機能があらかじめ組み込まれているため、導入が容易で初期費用も比較的低く抑えられます。さらに、追加料金でサポートやメンテナンスサービスも提供されるため、運用面での安心感があります。 |
セミオーダー型 | パッケージ型の販売管理システムに自社専用のカスタマイズを施す形態で、パッケージ型とスクラッチ開発型の中間に位置します。既存の基本機能に加え、カスタマイズによって自社の業務に最適化できる点が特長です。導入費用はスクラッチ開発型に比べて安く、柔軟性はパッケージ型を上回ります。運用やメンテナンスのサポートも提供されるため、安心して利用できます。 |
スクラッチ開発型 | 一から設計・開発を行うことで、自社の業務にぴったりなシステムを導入することが可能。柔軟な運用ができ、複雑な要求にも対応できる優れたカスタマイズ性が特長です。ただし、費用が高く、開発に長い時間がかかるため、導入前後の業務プロセスを十分に検討することが重要になります。 |
上記の通り、販売管理システムは提供形態によって特徴が異なります。「保守運用を任せたい」「リモートワークでも利用したい」場合はクラウド型が向いています。一方で、「自社に最適化されたシステムを導入したい」場合はスクラッチ開発型やセミオーダー型がおすすめです。
販売管理システムの初期費用・月額料金
ここからは、販売管理システムの初期費用・月額料金を提供形態ごとに紹介します。
提供形態 | 費用相場 |
---|---|
クラウド型 | 初期費用:0円~15万円 月額料金:1万円~10万円 |
パッケージ型 | 製品購入費用:10万円~100万円 |
セミオーダー型 | 初期費用:数百万円~数千万円 |
スクラッチ開発型 | 初期費用:数千万円~数億円 |
クラウド型はシステム提供会社が用意したシステムをインターネット経由で利用するため、初期費用・月額料金ともに導入しやすい価格になっています。一方で、スクラッチ開発型は、オーダーメイドで開発するため最も高額な費用が必要です。パッケージ型・セミオーダー型・スクラッチ開発型は、サーバーの維持費やシステムを保守運用する専任の人件費を加味すると、さらに費用がかかります。
販売管理システムの料金比較表
以下ではおすすめの販売管理システムごとに、初期費用・月額料金・対応する業界と企業規模を比較表にまとめました。6サービスの違いが一目でわかるので、ぜひご覧ください。
サービス名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額料金 | 対応業界 | 対応する企業規模 |
---|---|---|---|---|---|
楽楽販売 | クラウド型 | 15万円 | 7万円~ | 汎用型 | 中小企業 |
freee販売 | クラウド型 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 業界特化型(IT・システム開発/コンサル/クリエイティブ・制作) | 個人~大企業 |
アラジンオフィス | クラウド型 パッケージ型 |
要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 汎用型 業界特化型(ファッション/食品/医療/鉄鋼/ねじ) |
中堅・中小企業 |
WorkVision販売管理 | クラウド型 | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 汎用型 | 中小企業 |
楽商 | クラウド型 オンプレミス型 |
オンプレミス型:330万円~ クラウド型:20万円~ |
クラウド型:3万円~ | 業界特化型(医療機器/機械器具卸/自動車販売業/機械器具・工具卸売業など) | 中堅・中小企業 |
FLAM | クラウド型 | 無料 | 9,800円~ | 汎用型 | 小規模~中小企業 |
費用に関しては問い合わせが必要なサービスが多いので、導入したい販売管理システムが絞れたら見積もりをしましょう。
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【2024年最新】おすすめの販売管理システム6選
ここからは、販売管理システム6選の特徴を紹介します。販売管理システム選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
- 楽楽販売
- freee販売
- アラジンオフィス
- WorkVision販売管理
- 楽商
- FLAM
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド型の販売管理システムです。累計導入社数3,500社以上(※2023年9月時点)を誇り、多くの企業が業務効率化に成功しています。主に見積もり管理、受注管理、請求管理、発注管理など、販売管理業務全般をサポート。企業ごとのルールに合わせたカスタマイズも可能で、業務の自動化やミスの削減を実現します。
また、複雑な金額計算を自動化し、ルーチンワークの効率化を図ることで、時間とコストの大幅な削減を可能にします。例えば、見積もりや請求書の発行はボタン一つで完了し、従来の手作業と比較して飛躍的に業務効率が向上します。
- 説明書がなくても使えて便利。わからないことがあっても、チャットサポートがフォローしてくれて利用しやすい。
- 営業支援システムはここ2年のうちに初めて導入して、途中から引き継ぐ形で使うようになったのですが、サポートが迅速丁寧で不明点もスムーズに解決しながら使えてます
freee販売
freee販売は、フリー株式会社が提供するクラウド型販売管理システムです。特に案件・プロジェクト単位での業務管理を得意とし、営業から経理までの業務を一元化します。受注管理、請求管理、入出金管理を一括で行い、転記ミスや業務の手間を大幅に削減。freee会計との連携により会計仕訳が自動登録されるため、経理業務の効率化がさらに進みます。
紙や表計算ソフトに比べ書類作成時間を80%削減できる点が特長です。ボタン一つで案件ごとの売上や粗利レポートが瞬時に作成されるため、経営状況の把握も迅速です。
アラジンオフィス
アラジンオフィスは、株式会社アイルが提供する販売管理・在庫管理システムです。特に中小企業向けに設計されており、見積管理から受注、出荷、売上、請求、在庫、購買、入金・支払管理まで、販売業務の全プロセスを一元管理します。高い柔軟性とコストパフォーマンスが特徴で、5000社以上の導入実績を誇ります。
各業種・業態に対応した柔軟なカスタマイズが可能で、企業ごとのニーズに応じたシステム構築が可能。また、必要に応じて、オプション機能や連携ツールを追加できます。
WorkVision販売管理は、株式会社WorkVisionが提供するクラウド型の販売管理システムです。40年以上のシステム構築実績を持ち、機械器具、建設資材、電子部品、食品業界など、幅広い業種に対応しています。サブスクリプション方式により、高度な販売管理システムを手頃な価格で利用でき、経営判断の迅速化、業務の効率化、コスト削減を実現します。
WorkVision販売管理を導入した企業は、在庫管理の精度向上と業務プロセスの効率化を実現したり、受注から出荷までの一貫した管理により業務全体の生産性が向上したりと、業務効率化に成功しています。
楽商は、日本システムテクノロジー株式会社が提供するクラウド型販売管理・在庫管理システムです。1971年の創業以来、さまざまな業種に対応したシステム構築実績があり、信頼性の高いサービスを提供しています。
卸売業向けに特化しており、見積、受注、売上、請求、在庫管理を一元化することで、業務の効率化と精度向上を実現。さらに、商習慣に応じたカスタマイズも可能で、柔軟な対応力が魅力です。
FLAM(フラム)は、FLIPLOGIC株式会社が提供するクラウド型販売・仕入・在庫管理システムです。使いやすく、低価格で多機能を具え、あらゆる業種に対応しています。高速なレスポンスを誇り、ユーザーを待たせない操作性が特徴です。主要機能には、販売管理、仕入管理、在庫管理が含まれ、さらに会計システムとのスムーズなデータ連携も可能。
FLAMを導入することで、業務プロセスの最適化とコスト削減が実現します。多くの企業で業務改善の成果を上げており、信頼性の高いシステムとして評価されています。
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販売管理システムの選び方
評判が良かったり、高性能だったりする販売管理システムであっても、自社に適していないものを導入すれば業務効率化にはつながりません。販売管理システムの導入を成功させるには、提供形態や価格を加味する以外にも、以下のポイントをおさえた選び方が重要です。
- 自社の業種・業態に合っているか
- 外部システムとの連携が可能か
- システム提供会社によるサポートは万全か
自社の業種・業態に合っているか
販売管理システムには、「汎用型」と「業界特化型」の2種類あります。汎用型は多くの業界に共通する機能を搭載しており、幅広い業界で利用可能です。一方、業界特化型は特定の業界に特化して開発されており、業界固有のニーズやプロセスに対応できる機能を搭載しています。例えば、食品卸企業向けのシステムでは、消費期限や賞味期限の管理機能、さまざまな価格設定をできる機能が提供されています。
販売管理システムは、単に販売管理に特化したものから、在庫管理や購買管理、他システムとの連携が可能なものまで多様です。企業が抱える課題を解決するためには、自社に必要な機能が搭載されたシステムを選ぶことが重要となります。まずは、販売管理システムで解決したい課題やニーズを明確にし、必要な機能を洗い出して選択の基準としましょう。
外部システムとの連携が可能か
すでに導入している外部システムと連携できれば、よりメリットを享受できます。例えば会計ソフトと連携すれば、販売データを自動で会計ソフトに共有されるため、転記ミスを防いで財務報告の正確性が上がります。また、顧客管理システムと連携すれば、顧客の基本情報や購買履歴、問い合わせ履歴、行動データといった情報の一元管理が可能です。それらの情報を利用して、パーソナライズされたサービスや情報を顧客に提供すれば、顧客満足度の向上につながります。
どのシステムと連携できるかはサービスによって異なるため、公式サイトや担当者に連携できるシステムを問い合わせましょう。
システム提供会社によるサポートは万全か
販売管理システムが使えなくなると業務に支障がきたすため、迅速かつ的確なサポートが求められます。販売管理システムを選ぶときは、サポート対応時間(24時間365日対応か、平日の営業時間内のみか)や、対応方法(電話・メール・チャット・リモートの操作サポートなど)を確認しましょう。
システムに詳しい人が自社にいない場合は、スピーディーかつ現地でサポートしてもらえるサービスを選ぶのもおすすめです。ただし、サポートには別途費用が発生する可能性もあるので、費用がいくらになるかも確認しておきましょう。
まとめ:自社予算に合った価格の販売管理システムを導入しよう
販売管理システムは、提供形態によって価格が異なります。スピーディーにシステムを導入したい中小企業ならクラウド型、自社の要件にシステムを合わせたい企業ならセミオーダー型やスクラッチ開発型を導入するのがおすすめです。本記事を参考に、自社予算に合った価格帯の販売管理システムを選びましょう。
しかし、販売管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、販売管理システム選びの相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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