無料で導入できる販売管理システムおすすめ7選
「業務ソフトはどれも価格が高い」というイメージがあり、システム化に踏み切れていない企業・個人事業主も多いでしょう。しかし、なかには無料・格安で利用できるシステムもあります。
無料の販売管理システムも存在しており、受発注、売上、請求、在庫の管理を1つのシステムで対応できます。本記事では無料で導入できるおすすめの販売管理システム4選を紹介します。また、無料プランはないものの無料トライアルを実施している販売管理システム3選も合わせて紹介します。
- 無料で販売管理システムを使う方法
- エクセルからシステムに移行するメリット
- 【比較表】無料で導入できる販売管理システム
- 【2024年最新】無料の販売管理システムおすすめ4選
- 無料トライアルを実施する販売管理システムおすすめ3選
- 無料・格安の販売管理システムを使う際の注意点
- まとめ:無料のツールを活用し、簡単に業務効率化を実現しよう
無料で販売管理システムを使う方法
販売管理システムとは、企業の売上・在庫・購買情報を管理するためのソフトウェアです。受注状況や在庫状況といった「モノ」の管理と、売上や請求書といった「カネ」の管理を1つのシステムで一元的に管理することで、自社の経営状態を可視化します。
無料で販売管理システムを使う方法としては、次の2つが考えられます。
- Microsoft Accessを用いて販売管理システムを自作する
- 無料で提供されている販売管理システムを導入する
Microsoft Accessを用いて販売管理システムを自作する
1つ目の方法は、Microsoft Accessを用いて販売管理システムを自作する方法です。Microsoft Accessとはデータベース管理ができるソフトウェアで、Excelよりも膨大な量のデータを整理することに向いています。
たとえば、Accessで顧客管理データベース、商品管理データベースを作ることで、「どの顧客からどの商品を受注したか」といった受注情報を一元的に管理することができます。
Accessにはデータベース、入力フォーム作成、印刷などの機能があり、これらの機能を組み合わせることで販売管理システムを作成することも可能です。巷にはAccessで作成された無料の販売管理ソフトが提供されており、また自作方法の書籍も販売されています。自社用にコストをかけずに業務ソフトを自作したい方におすすめの方法です。
無料で提供されている販売管理システムを導入する
2つ目の方法は、無料で提供されている販売管理システムを導入する方法です。通常の有料システムと比較すると、無料の販売管理システムは機能が限られます。しかし、無料版でも売上・原価の管理、請求書の発行、入金管理などが可能です。
比較項目 | 無料版 | 有料版 |
---|---|---|
対応範囲 | 在庫管理、発注など一部業務には対応できない | 販売管理に関わる業務全般に対応できる |
帳簿の出力 | 帳票数に制限がある場合あり | 無制限 |
外部システムとの連携 | API連携機能はなく、CSVを出力して取り込む作業が必要 | 会計ソフトなどさまざまなツールとAPI連携可能 |
「受注業務だけシステム化したい」など対応したい範囲が限定的であれば、無料の販売管理システムで事足りるでしょう。また、大企業など取引件数が多い企業には無料版はおすすめできませんが、中小企業や小規模企業であれば無料版で十分対応できる可能性があります。
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エクセルからシステムに移行するメリット
現在エクセルで販売管理をしている企業も多いでしょう。システム移行でどのようなメリットがあるのか、3つにまとめました。
受発注業務や請求処理が効率化する
エクセルからシステムに移行する第一のメリットは、受発注業務や請求処理が効率化することです。エクセルで計算表を作ることも可能ですが、「複雑に数式が組まれていて、作った本人でなければ正しく操作できない」といったケースがよくあります。
販売管理システムなら入力フォームを設定でき、誰でも間違えなく受注情報や請求情報を入力できます。さらに、入力データをもとに自動で帳票出力されるため、担当者の手間を大幅に削減します。
システム内のデータを活用しやすい
エクセルにはないメリットとして、システム内のデータを活用しやすいという点が挙げられます。販売管理システムでは、最新の売上、入金状況、仕入れ状況など、会社のモノ・カネの流れをリアルタイムで把握可能。これらのデータを活用し、「資金繰りは問題ないか」「利益が計画通り出ているか」を検証できます。
自社の業務フローに合わせてカスタマイズできる
販売管理のルールは業界ごと、業種ごと、会社ごとに違いがあります。システムを最大限活用するなら、自社の業務フローにあった販売管理システムにカスタマイズできるものがおすすめです。多くの販売管理システムでは、入力フォームの項目、帳票の出力項目、操作メニューを簡単にカスタマイズ可能。業務効率化に効果のあるシステムを構築できます。
【比較表】無料で導入できる販売管理システム
ここからは実際に、無料で導入できる販売管理システムを比較していきます。以下、販売管理システムの料金比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料プランの有無 |
---|---|---|---|
フリーウェイ販売管理 | 無料 | 無料 | 基本無料で利用可能。オプション追加は有料。 |
Main販売管理 | 無料 | 無料 有料プランの場合は2,980円 |
基本無料で利用可能。有料プランもあり。 |
FLAM | 無料 | 9,800円~ | × 無料トライアルあり |
商蔵奉行クラウド | 小規模企業:無料 中小企業:50,000円 |
小規模企業:7,340円~ 中小企業:17,000円~ |
× 無料トライアルあり |
楽楽販売 | 150,000円 | 70,000円~ | × 無料トライアルあり |
freee販売 | 要問合せ | 要問合せ | × 無料トライアルあり |
弥生販売ネットワーク | パッケージ型製品で、購入価格は3ライセンスで288,000円 | - | × 無料トライアルあり |
「フリーウェイ販売管理」「Main販売管理」は無料で使える販売管理システムです。また、「FLAM」「商蔵奉行クラウド」には無料プランはないものの、初期費用無料で導入できるため気軽にシステム化を進められます。
数あるツールを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システムが分かる診断(無料)ができます。
【2024年最新】無料の販売管理システムおすすめ4選
無料で使える販売管理システムを比較し、2024年最新のおすすめシステム4選を紹介します。他社と比較した特徴やおすすめポイントも合わせて確認ください。
- フリーウェイ販売管理
- Main販売管理
- FLAM
- 商蔵奉行クラウド
フリーウェイ販売管理
フリーウェイ販売管理は、無料で使えるクラウド販売管理ソフト。伝票1,000通までなら永久無料で利用できます。有料版も料金が安く、初期費用無料・月額料金2,980円で使えます。
機能としては、請求書の発行、領収書の発行があります。インボイスにも対応済みです。一方でフリーウェイ販売管理では仕入・購買・在庫管理の機能がなく、事業規模が大きい企業にはおすすめできません。機能を考慮すると、フリーウェイ販売管理は「安い販売管理システムを探している」「試しにソフトを使ってみたい」とお考えの企業担当者や個人事業主におすすめといえます。
Main販売管理
Main販売管理は、無料で使えるインストール型の販売管理ソフト。PCにソフトウェアをダウンロードして利用可能です。2010年からサービスの提供を開始し、10年以上品質・機能の改良を重ねています。インボイス制度を含む法改正にも随時対応しています。
機能が充実している点がMain販売管理のおすすめポイント。無料にも関わらず、「受注・売上」「請求・入金」「発注・仕入」「支払い」「在庫管理」に対応しています。その他、販売管理に必要なあらゆる情報をマスタで一元管理します。
FLAM(フラム)は、株式会社フリップロジックが提供するクラウド販売管理ソフトです。仕入れや売上の管理(見積、発注、入出荷、売上、請求、入金)から、在庫管理までをワンパッケージで提供しています。
無料プランはないものの、他社と比較して料金が安いため、コストを掛けたくない方におすすめ。初期費用無料、月額料金9,800円~利用できる販売管理システムです。30日間の無料トライアルがありますので、機能や使い勝手が気になる方はぜひお試しください。
商蔵奉行クラウド
商蔵奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する、クラウド販売管理ソフト。同社は中小企業や中堅企業向けにさまざまな業務ツール(財務会計システム、労務システム、給与計算システムなど)を提供しており、シリーズ累計で72万社へ導入実績があります。
販売管理ソフト「商蔵奉行クラウド」は、インボイスだけでなく、改正電子帳簿保存法にも対応済み。電帳法では受領した領収書等を細かな条件を満たして保存する必要がありますが、「商蔵奉行クラウド」があれば自動で法令対応できます。
個人事業主や小規模企業なら初期費用無料で導入でき、月額料金は7,340円~です。無料トライアルでぜひ使い勝手をお確かめください。
無料トライアルを実施する販売管理システムおすすめ3選
販売管理システムの導入を失敗したくないなら、無料トライアルの利用がおすすめです。多くの販売管理システムでは無料トライアルを実施しており、なかでもおすすめのソフトウェア3選を紹介します。
- 楽楽販売
- freee販売
- 弥生販売ネットワーク
楽楽販売は、株式会社ラクスが提供するクラウド販売管理ソフト。これまで中小企業から大企業まで3,500社以上に導入実績があり、最も有名な販売管理ツールの1つです。人気の理由は、販売管理に必要な機能を網羅しているから。自社の業務フローにあわせて、ノンプログラミングで入力項目や画面を整備し、受注から請求までの処理を自動化します。
楽楽販売の初期費用は15万円~、月額料金は7万円~です。多機能ゆえに無料プランは提供していませんが、無料トライアルで事前に機能をチェックすることができます。
- 説明書がなくても使えて便利。わからないことがあっても、チャットサポートがフォローしてくれて利用しやすい。
- 営業支援システムはここ2年のうちに初めて導入して、途中から引き継ぐ形で使うようになったのですが、サポートが迅速丁寧で不明点もスムーズに解決しながら使えてます
freee販売
freee販売は、freee株式会社が提供するクラウド販売管理ソフトです。とくに「IT・システム開発業」「コンサル業」「クリエイティブ・制作業」の企業向けに開発されたソフトウェアで、このようなプロジェクト型ビジネスを運営している企業・個人事業主におすすめです。
freee株式会社では小規模・中小企業向けに会計ソフトも提供しており、「freee販売」と連携することで会計処理まで自動化します。気になる方は無料トライアルをお試しください。
弥生販売ネットワーク
「弥生販売ネットワーク」は、弥生株式会社が提供するインストール型の販売管理ソフト。PCにダウンロードして利用できます。おもに小規模事象者・中小企業向けに開発されたソフトウェアで、最大20ライセンスまで対応しています。
管理できるものとしては、見積・受注・売上、得意先・商品の台帳、請求・入金など。また、予算実績推移表などのレポートにより資金繰りを把握することも可能です。気になる方は無料トライアルをお試しください。
無料・格安の販売管理システムを使う際の注意点
無料・格安の販売管理システムはコストが抑えられる点がメリットですが、その分、機能が制限されているため注意が必要です。以下、無料版を使う際の具体的な注意点を解説します。
使える機能、出力伝票数が制限されている場合がある
無料版の注意点1つ目は、使える機能や出力伝票数が制限されている場合があることです。たとえば「フリーウェイ販売管理」は受注業務に対応していますが、発注業務には対応していません。また、在庫管理にも対応していません。「売上管理や請求・入金管理のみシステム化したい」という場合にはおすすめのツールですが、販売業務をすべて一元管理したい企業にはおすすめできません。
また、「フリーウェイ販売管理」の無料プランは、出力伝票数が1,000件までに制限されている点がデメリット。帳票数を無制限にしたい場合は有料プランの契約が必要です。
帳票フォーマットを自由にカスタマイズできない
無料版の注意点2つ目は、帳票フォーマットを自由にカスタマイズできないことです。見積書・発注書・請求書などのフォーマットを変えられないことで、「社内処理に必要な事柄を記載できない」「細かく案件の金額を記載できない」といった不都合が生じる可能性も。
「フリーウェイ販売管理」は、帳票の形式をカスタマイズすることができません。「Main販売管理」は、無料プランではカスタマイズ不可、有料でカスタマイズが可能となります。
外部システムとのAPIデータ連携できない場合がある
多くの企業では、販売管理システムと会計ソフトを連携し、仕訳まで自動化しています。しかし、無料の販売管理システムには外部システムとのAPI連携機能がない場合があるため注意が必要。
自社の会計ソフトに売上等のデータを連携するには、販売管理システム側でCSVデータを出力し、会計ソフトに入れ込める形に成形する必要があるでしょう。
まとめ:無料のツールを活用し、簡単に業務効率化を実現しよう
「事業の根幹となる受発注業務を簡単に効率化したい」という企業に、販売管理システムはおすすめです。しかし、システムを業務に組み込むイメージが付かない担当者も多いでしょう。そのような場合に無料のツール・無料トライアルの活用がおすすめです。
数ある販売管理システムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った販売管理システムが分かる診断(無料)ができます。
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