Backlog(バックログ)の評判と実態|15個のプロジェクト管理ツールを試してわかった本当のおすすめ
「Backlog(バックログ)」の評判と口コミを徹底調査しました。他サービスと比較したメリットや「Backlog」の使い方も網羅。この記事だけで、「Backlog」の全てが分かります。
- <総評>「Backlog」は現場のニーズから生まれたプロジェクト管理ツール
- Backlogとよく比較されるサービス
- 1.「Backlog」の6つのメリット
- 2. 徹底調査でわかった「Backlog」を使うべき人・会社
- 3.「Backlog」の料金プラン
- 4.「Backlog」の導入実績・効果
- 5. まずは「Backlog」の無料体験を
- 6. まとめ
プロジェクトの成功のカギは、プロジェクト管理が握っています。しかし、複数のプロジェクトメンバーが関与し、タスクが複雑に絡み合うプロジェクトを円滑に管理していくことは容易ではありません。特に会社の事業がプロジェクト単位で動いている場合は、プロジェクト管理の重要度は大きくなると考えてよいでしょう。
重要度が高く対応が難しいプロジェクト管理ですが、エクセルを使ってプロジェクト管理を行い限界を感じているのが実情ではないでしょうか。このような場合、プロジェクト管理ツールがもつ、WBS作成支援機能や、タスク管理、スケジュール管理、工数管理といった様々な機能を最大限活用することで、その管理を効率化しプロジェクトを成功に導いてくれるのです。
「Backlog(バックログ)」は、プロジェクト管理機能に特化し必要な機能をオールインワンで備えているプロジェクト管理ツールです。開発元のヌーラボ社は福岡県にあり、「Backlog」以外にもチームの可能性を広げるwebベースのコラボレーションツールを提供しています。
プロジェクト管理ツールは、クラウドの進展に伴い数多くの製品やサービスが登場しています。そのなかで、「Backlog」はどんな機能を提供し、どんな優位性を持っているのでしょうか。徹底調査の結果から詳しく解説していきます。
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<総評>「Backlog」は現場のニーズから生まれたプロジェクト管理ツール
「Backlog(バックログ)」は、チームで働くすべての人が簡単に使えることをコンセプトに開発されました。コラボレーションを軸にチームによる仕事を楽しくしたいというヌーラボ社の想いが反映されたプロジェクト管理ツールであるといえるでしょう。このため「Backlog」が大切にしている機能はコラボレーションです。チームメンバーのコラボレーションを促す機能が満載です。ビジネスチャットが普及し始めているとはいえ、多くの企業ではコミュニケーション手段の中心は電子メールのはずです。この点、「Backlog」はチャットの感覚でコミュニケーションをとれるインターフェースを持ち、しかも社内メンバーだけではなく社外の取引先ともコメントを送りあうことができるのです。
プロジェクト管理に求められる各種機能も充実しています。ガントチャートによるスケジュール管理機能や、自分がやるべきことを明確化できるタスク管理機能は、プロジェクト進行の円滑化に役立ちます。その他にもソフトウェア開発に便利なバージョン管理機能や、Wikiによる知識の共有管理機能は、ありそうでなかった便利な機能です。チーム全員が協力しプロジェクト進行を効率よく進めるための機能を豊富に備えているといえます。
他のプロジェクト管理ツールと比べてどうなのか
「Backlog」はプロジェクト管理の業務において、他のプロジェクト管理ツールよりも優秀だといわれています。プロジェクト管理に特化しているツールの場合、大規模プロジェクトをターゲットとしている場合も多いのですが、「Backlog」の場合は、規模の大小に関係なく幅広いプロジェクトに使える守備範囲の広いプロジェクト管理ツールであるといえるでしょう。プロジェクト管理に使える機能は豊富で、タスクを親子関係で管理できるなど複雑なプロジェクトに使うこともできるはずです。
プロジェクト管理機能のなかでも特に優れているのは、コラボレーション機能です。プロジェクトをチームとして機能させるためにはる円滑なコミュニケーションが重要です。その点に注力していることは、単にプロジェクトの効率化を目指すツールとは異なるといえます。契約方法も、オンプレミス型とクラウド型を選択でき、クラウド型では4つのプランから選択することができます。クラウド型の種類の多さは、ターゲット顧客を幅広く捉えていることの表れといえるでしょう。
メーカーであるヌーラボ社ではチームによるコラボレーションツールとして、ビジュアルコラボレーションツールやビジネスチャットツールも提供しています。製品自体の相違点だけではなくメーカーがプロジェクト管理以外の様々なツールを提供していることも、導入検討の際に覚えておいてもよいでしょう。
プロジェクト管理ツール導入を検討中の方は、まずは無料の見積もりから始めてはいかがでしょうか。
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Backlogとよく比較されるサービス
1.「Backlog」の6つのメリット
コラボレーション機能に定評がある「Backlog」ですが、ほかにどのような機能をもっているのでしょうか。
ここでは6つのメリットから、より具体的に「Backlog」の機能に迫ります。
1-1. チームコラボレーション機能
「Backlog」の特徴であるチームコラボレーション機能のなかで代表的な機能は、チャット機能です。電子メールに必要なお作法は最低限に、気軽にコミュニケーションを取ることができます。プロジェクト管理ツール上で動いているから、コミュニケーションをとる相手がどんなプロジェクトに属しているのか一目瞭然です。プロジェクトごとにスペースを作り、取引先を含めてやりとりができるので、コミュニケーション効率は飛躍的に向上します。
「いいね」に相当するスター機能や、気持ちを表現する絵文字機能も提供するなど、コミュニケーション機能を後押しする細かな配慮もあります。
「Backlog」のコラボレーション機能は、チャット機能に止まりません。Wiki機能を使えば、メンバーがもつ知識の集約・共有・整理ができます。ファイル共有機能も役立つシステムの1つです。
こういった機能を駆使して楽しくコミュニケーションをとり合うことで、チームの結束力向上にもつながるでしょう。
1-2. プロジェクト管理に役立つ豊富な機能の提供
「Backlog」は、プロジェクトに参加するメンバーが仕事を効率的に進めるための機能が満載です。その中心的な機能はガントチャートによるプロジェクトの見える化です。作業スケジュールは棒グラフで表され、進捗は色分けされるなど一目わかるインターフェースで、まさに状況を見える化できます。
長期プロジェクトは守るべき重要な納期をマイルストーン表示できるため、短期的な視点でタスクをこなしていくことができるでしょう。自分が持つタスクの進捗状況は、未対応・処理中・処理済み・完了の4つで分類可能です。自分の持つタスクに占める4つのステータスの状況が帯グラフで表示されるため、仕事の負荷も把握できます。
1-3. タスク管理機能で仕事の状況を把握できる
「Backlog」のタスク管理機能は、チームメンバーの担当作業と進捗を可視化できます。お互いの業務内容を把握することで、協力しながらプロジェクトを進めることができるでしょう。チャットと連携することもできるので、完了したデザイン案に対してコメントしたり、スターボタン(いいね)を押したり、円滑なコミュニケーションも期待できます。新たな課題の作成やタスクへの担当者の割り当てやお知らせ機能があるので、情報を聞き漏らすことも少ないでしょう。
課題の締切管理もできるので納期管理に役立つほか、ガントチャート連携も可能です。自分以外のメンバーの負荷状況の確認機能は仕事量の平準化にもつながり、プロジェクトメンバー全体のモチベーション向上を実現できるのです。
1-4. ソフトウェア開発に役立つバージョン管理機能の提供
「Backlog」は、プログラムソースなどの変更履歴を管理する分散型のバージョン管理システムであるGitやSubversionのリポジトリ機能を備えています。ソースコードやコミット履歴をプロジェクトに紐づけて管理できるため、ソフトウェア開発をプロジェクトとして進める場合は役立つでしょう。
このような「Backlog」のリポジトリ機能は、チームによるソースコードのレビューを可能とします。ソースコードのどこを誰が変更を加えたのか、あるいはどれをマージすべきなのかといった判断を迅速に行うことができるのです。
「Backlog」はほかにもプルリクエストへのコメント機能やコミット履歴の確認機能をもつため、アジャイル型のプログラム開発をプロジェクトとして進める場合に最適です。
1-5. さまざまな外部サービス連携
「Backlog」は、さまざまな外部サービスと連携可です。当然、ヌーラボ社が提供するチャットアプリ「Typetalk」やビジュアルコミュニケーションツール「Cacoo」とはシームレスに連携します。プロジェクト管理ツール「Redmine」や「Jira」については、従来使っていたデータをそのまま利用することもできるのです。
その他にもGoogleやApple、Outlookのカレンダー、cybozu連携など数多くのシステムと連携が可能です。「Backlog」と連携させたいアプリケーションをリクエストすることもできるので、既存環境からデータ移行の実現や業務効率向上を期待できるでしょう。
1-6. ハイレベルなセキュリティの実現
「Backlog」はIaaS型のクラウドサービスAWS(Amazon Web Service)で動いています。そのセキュリティ強度は高く、「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」に匹敵するといわれています。第三者機関の認証も世界中で受けており、セキュリティ対策は万全です。
「Backlog」の開発元であるヌーラボ社自身も、ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証や、ISO/IEC 27018(ISMSクラウドセキュリティ認証)などを取得し、継続的なセキュリティの維持・管理に力を入れています。データのバックアップも1日1回以上はフルバックアップを取得していて、万が一のデータ復旧対策にも余念がありません。サーバー自体も分散化しており、災害時のデータ消失リスクも最小限に抑えているのです。
2. 徹底調査でわかった「Backlog」を使うべき人・会社
ここでは、メリットを踏まえ、どんな人・会社が「Backlog」を最大限に活用できるのか、具体的に紹介します。
2-1. ソフトウェア開発会社
「Backlog」が最もその効力を発揮するのは、ソフトウェア開発会社といえます。
その理由は「Backlog」がもつ開発したソースコードのバージョン管理機能をもつからです。バージョン管理システム Subversion や Git のリポジトリ機能を備えているので、チームメンバーのコミット履歴確認、コードレビューなどを行いながら共同作業を進めていくことができます。JiraやRedmineといったオープンソースのプロジェクト管理ツールからの移行も可能なため、蓄積したデータを活用しながらより見やすいインターフェースでプロジェクトを進めていくことができるでしょう。
ソフトウェア開発ではアジャイル開発の進展とともに、プロジェクトを組んでコミュニケーションを活発に行いながら仕事を進めることが求められます。「Backlog」はそのプラットフォームになりえるプロジェクト管理ツールであるといえます。
2-2. マーケティング・広告代理店
マーケティング会社や広告代理店は、仕事をプロジェクト単位で動かす代表的な事業形態です。このため、事業を推進していくうえではプロジェクト管理との関係性は切っても切り離せません。とくにマーケティング会社や広告代理店は、
開発や営業チームそして外注先といった役割の異なるメンバー間でのコミュニケーションが欠かせません。このため、「Backlog」がもつコラボレーション機能は、このようなプロジェクトチームメンバーのコミュニケーションを活発化させ、プロジェクト進行を円滑化させる可能性が高いといえるのです。当然、ガントチャートやタスク管理といった基本機能は最大限活用することができるでしょう。
2-3. デザイナーが所属するチームのコラボレーション
デザイナー絡むプロジェクトチームの場合、デザインファイルの共有やそのフィードバックそしてバージョン管理の機能を求められます。
「Backlog」は、ファイル共有機能をもちPDF・JPEG・PNGなどのファイルはもちろん、Ai・Psdなどの大容量ファイル格納にも対応しています。フィードバックを「Backlog」上で課題管理していくことで優先順位をつけ、フィードバック対応漏れを防ぐこともできるでしょう。プロジェクト管理ツールの基本機能である、プロジェクト進捗の見える化機能によりいつからデザインを開始する必要があるかといった判断に役立てることもできるのです。
2-4. 製品企画・製品開発
厳しい納期管理と活発なコミュニケーションが求められる製品企画・製品開発も、「Backlog」の強みを活かすことができるといえます。
製品リリースは納期管理を設定の上、マイルストーンにより進捗遅れを早期に把握することができます。そして、製品企画・製品開発の肝となるコミュケーションは、「Backlog」得意のコラボレーション機能で活発にアイデアを出し合ったりお互いに指摘しあったりすることができるのです。知識やアイデアはWiKi上にまとめて共有することもできるでしょう。「Backlog」は製品企画・製品開発を進めるうえで必要な機能がオールインワンで提供されているといえるのです。
3.「Backlog」の料金プラン
「Backlog」は、クラウド型とオンプレミス型の2種類が用意されています。
クラウド型は、月額費用が2,400円のスタータープランから、5万円のプラチナプランまで4種類がラインナップです。機能やプロジェクト数、プロジェクトメンバー数、データ容量に応じて最適なプランを選択できます。オンプレミス型は、年間ライセンスとなっており15万円~という価格となっています。
4.「Backlog」の導入実績・効果
「Backlog」は実際にどのような企業が活用しているのでしょうか。
「Backlog」導入前の課題と、「Backlog」導入後の改善ポイントなどを含めて紹介します。
4-1. freee(フリー)
無料から使えるクラウド会計ソフト「freee(フリー)」を開発、運営しているフリー株式会社。従来はスプレッドシートを使っていたマーケティング部門がプロジェクト管理ツールの導入を検討。スプレッドシートでは課題管理に限界を感じていましたが、社外の制作会社からの紹介で「Backlog」を導入しました。もともとは課題管理用に導入した「Backlog」ですが、スプレッドシートで行っていたプロジェクトの進捗管理も「Backlog」に移行します。デザイナーやエンジニアといった複数部門が関与する場合でも見やすいインターフェースで提供され、混乱も起きず情報共有が促進されたといいます。
現在では、オンラインマーケティングチームが主体的に行う自社のwebサイトの修正に「Backlog」を使っています。GoogleフォームやSlackとも連携させながら、ウェブサイトの修正依頼を受け取っているのです。今後はセールス、開発、デザイナーなど、マーケティングチームに限らず、部署をまたいで、様々なチームとの課題のやり取りに使っていく予定です。
4-2. バニラエア
バニラエアは、ANAホールディングス100%出資のANAのグループ会社。いわゆるLCCに位置づけられる格安航空会社です。従来は、少人数でマーケティング業務を展開している都合上、個々の従業員に業務が集中する傾向にあったといいます。コミュニケーション手段もメールやスカイプが中心で情報共有に漏れが発生していました。しかし、ITに疎い営業部門がプロジェクトに入ることがきっかけで、インターフェースに優れる「Backlog」に白羽の矢がたったのです。
「Backlog」導入後は、海外路線の現地スタッフとのコミュニケーションが効率化ができ、1日のメールチェックに費やす時間が半分にまで減ったのです。特にタスクを切り出してコミュニケーションできる機能が役立ちました。ガントチャートとファイル機能で状況を見える化できることも仕事の効率化に繋がったといいます。状況が見える化され、適切な仕事量にできるので従業員のモチベーション向上にもつながりました。今後は、バニラエアの新路線就航時に発生する100以上のタスク管理でもBacklogを活用していく方針です。
5. まずは「Backlog」の無料体験を
多くのSaaS型クラウドサービスと同様に「Backlog」も無料体験が可能です。
webサイトから登録するだけで30日間無料で使えます。まずは気軽に試してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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6. まとめ
今回の調査で分かったことは、「Backlog」は、コラボレーション機能を中心にメンバーが効率よく、そして気持ちよく仕事を進められるプラットフォームを提供するツールということです。プロジェクトを進める主役である現場従業員にフォーカスをおいて、働き方改革にもつなげることができるプロジェクト管理ツールであるといえます。コラボレーション機能を中心におきながら、プロジェクト管理に役立つ機能も充実し使いやすいとあって、幅広い業種業態のプロジェクト管理を効率化してくれることでしょう。
プロジェクト管理ツールは、複数のメンバーが協力して仕事を進めるプロジェクト型の業務をおこなう会社ではなくてはならないツールです。プロジェクトの成否が会社の業績や競争力の源泉にもなり得ます。今回の記事も参考にしながら、自社のプロジェクトの進め方や、顕在化している課題解決につながるかどうかも考慮に入れて、最適なプロジェクト管理ツールを選定してください。