【2024年最新】プロジェクト管理のメリットとは?おすすめツール紹介
会社のプロジェクトを円滑に遂行するのに欠かせないプロジェクト管理。計画立案、スケジュール管理、進捗確認などのマネジメントはプロジェクト成功の肝となります。一方で、正しいプロジェクト管理の方法が分からないとお悩みの場合も少なくありません。
しかし近年では、便利なプロジェクト管理ツールも数多く登場し、多くの企業で導入が進められています。ツールを利用することでより早く目的を達成できるでしょう。
そこで今回は、営業・バックオフィス・情報システムなど、様々な分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できるPRONIアイミツが、プロジェクト管理で得られるメリット・デメリット、役立つツールについて詳しく解説します。
- プロジェクト管理のメリットとは
- プロジェクト管理ツールのメリット
- プロジェクト管理ツールのデメリット
- おすすめのプロジェクト管理ツール3選
- プロジェクト管理ツール導入事例
- まとめ:プロジェクト管理にツールを活用してみよう
プロジェクト管理のメリットとは
プロジェクト管理の成否は業績に直結するもの。プロジェクト管理をしっかりと行った場合、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
コスト削減・利益向上
プロジェクト管理が適切に機能すると、プロジェクト全体の業務量に対する社内リソースの配分が最適化されます。これまでの無駄がなくなるため、人件費を中心としたコストダウンにつなげられるでしょう。
また、プロジェクト遂行の成否は利益率にもかかっています。プロジェクトが赤字であれば誰が見ても失敗ですが、仮に黒字でも予定していた利益率を下回る場合プロジェクトは失敗です。その点、管理を徹底して計画通りにプロジェクトを遂行することで、利益率のブレを抑えることができるので、確実に利益向上を目指したい場合には緻密なプロジェクト管理を行わなければなりません。
実際、プロジェクト管理を徹底することで利益率の向上に成功している会社は多いようです。
社員のやりがいにつながる
プロジェクト管理は、社員のやりがいを高める点でも必要です。プロジェクト管理が成功すればプロジェクト成功の確率が高まり、プロジェクトが成功すれば現場の士気は高揚するでしょう。特に大規模なプロジェクトでは成功・失敗が社員のやりがいにも直結するため、プロジェクト管理は非常に重要です。
反対にプロジェクトの遂行に障害が多いと、社員は組織へのストレスを感じてしまい、全体の士気も低下します。当然のごとく、業績にも深刻な影響を与えることになるでしょう。加えて、適切なプロジェクト管理により生産性が高まると、無駄な残業が減少するのもうれしいポイントです。
チームの強化につながる
プロジェクト管理を徹底するメリットとして、チーム強化もあげられるでしょう。プロジェクト管理が適切に行われると、リーダーは進捗管理が楽になり、管理業務のプロジェクト推進に注力できます。例えばプロジェクト管理の工程表にメンバーが直接進捗を入力する場合には、自分の作業見積もりの精度を上げるための材料としても有効的。特にプロジェクト管理ツールを使えば進捗は一目瞭然です。
メンバー間で柔軟に権限移譲しながらプロジェクト管理を活用できれば、チーム全体で成功体験を得られます。成功体験によりメンバー全員が自信を得ることで、チーム全体の強化につながるでしょう。
企業価値が上がる
プロジェクト管理に成功すれば、業績が向上し最終的には企業価値も向上します。プロジェクト管理のノウハウを全社展開していければ、より大規模・長期的なコストダウンと利益向上が見込めるようになります。また、プロジェクトの円滑な遂行によりチームの士気が高揚すれば、それだけ生産性も上がり業績も向上、長い目で見れば企業価値の向上にもつながります。
ここまでプロジェクト管理のメリットについて紹介してきました。プロジェクト管理を適切に行えば、業務効率化を達成できます。また、メンバーの士気高揚、チーム強化、業績向上につなげられることも把握できたでしょう。
しかし、プロジェクト管理のノウハウがない場合は、実践が難しいのも事実。その場合は、プロジェクト管理ツールの導入が便利です。ここからは、ツールを活用するメリットを紹介します。
プロジェクト管理ツールのメリット
プロジェクト管理ツールを活用すると、プロジェクト遂行の上でさまざまなメリットがあります。
進捗の可視化
プロジェクト管理ツールを使うと、プロジェクトの進捗状況が可視化されます。標準機能として「進捗管理機能」が搭載されており、現在の状況を一目で確認可能。進捗管理機能を使えばメンバーの現状もよく分かるため、作業に遅れが出る、負担に偏りがあるという場合は速やかに計画の見直しも図れるでしょう。ツール導入により進捗が可視化されればプロジェクトの進捗管理は一層容易になり、リーダーはプロジェクト全体の意思決定やコントロールがしやすくなるはずです。
効率の良いタスク管理
プロジェクト管理ツールのメリットとして、タスク管理の効率化もあげられます。プロジェクト管理ツールには「タスク管理機能」も搭載されており、誰がどのようなタスクを行っているのかが一目瞭然。タスク管理機能を使えば複雑なタスクも効率よく管理できます。新たに緊急のタスクが発生した時もすぐにチーム全員で共有・対応できるため、業務効率も向上するでしょう。
円滑な情報共有
プロジェクト管理ツールはメンバー間の円滑な情報管理にも役立ちます。従来のようにExcelで管理する場合、リアルタイムでの情報共有が弱点であり、更新情報の周知にタイムラグが生じていました。しかしプロジェクト管理ツールを使えば、リアルタイムでの情報・ファイルの共有が可能です。製品ごとに搭載機能は異なりますが、フォーラム・掲示板機能のあるツールも少なくないため、情報共有・伝達を重視する場合は共有機能が充実している製品を選ぶようにしましょう。
データ管理を自動化
プロジェクト管理ツールを使うとデータ管理も自動化できます。プロジェクトを人の手で管理している場合、同じ情報を何度も入力・整理しなければなりません。社内システムですでにデータ化されているものも、連携ができないと入力は手作業となってしまいます。しかし、プロジェクト管理ツールを使えば自動的にデータが管理されるため、データ入力が二度手間になることはありません。人件費の削減にもつながるでしょう。
コスト管理が可能
プロジェクト管理ツールを導入するとコスト管理も楽になります。プロジェクト遂行にはさまざまな費用がかかりますが、プロジェクト管理ツールを使えばリアルタイムで収支を可視化できるため、管理者はスピーディかつ的確に経営判断を下せるでしょう。また、ここまでも述べてきたようにプロジェクト管理ツールにはさまざまな機能が搭載されており、データ管理などの作業は自動化されます。人の手でやっていた作業が自動化されれば、それだけコストダウンも可能です。
簡単に操作できる
プロジェクト管理ツールには使いやすいデザイン・高い操作性のものもあるため、製品選びを適切に行えば、従業員に対して最低限の教育で利用できるようになります。操作性の悪いもの、UIが分かりにくいものは、教育に時間がかかるのみならずなかなか定着しないため、できるだけ簡単に利用できるものを選びましょう。プロジェクト管理ツールの中では無料トライアルを実施しているものもあるので、興味のある製品はまず一度試してみることをおすすめします。
プロジェクト管理ツールのデメリット
プロジェクト管理ツールには多くのメリットがありますが、導入する際にはいくつかの注意点もあります。メリットだけに注目するとプロジェクト管理ツールの導入に失敗する可能性もあるため、デメリットについてもしっかり押さえておきましょう。
ツール選定によっては無駄なコストが発生する
プロジェクト管理ツールは非常に便利ですが、必要な機能は会社ごとに異なるということを忘れてはなりません。豊富な機能を持つプロジェクト管理ツールは一見便利に見えますが、大抵は機能が多いほど料金もかさむため、余分な機能を持つと無駄な費用が発生します。
使わない機能は宝の持ち腐れになってしまうため、導入する際には事前に必要な機能を洗い出し、条件に合う製品を選ぶと失敗を避けられるでしょう。自社に相性の良いツールを導入するには、いくつかの製品をピックアップして、機能面を中心に比較検討することをおすすめします。
生産性が下がってしまう可能性もある
プロジェクト管理ツールを使うと、プロジェクトの進捗が可視化されるため、基本的には業務効率は向上します。一見デメリットとは無関係に思えますが、ツール導入によりプロジェクト全体が可視化できることで、プロジェクト管理への能動性が低下し、期限や時間の感覚が鈍ってしまうなんてことも。ツール導入をきっかけに生産性や能動性の低下を招かないためには、タスクの優先度や期限を設けるような意識づけをすることが大切です。
社員の教育が必要
プロジェクト管理ツールを導入する際は、適切な運用のためにプロジェクト管理への理解とツール活用の教育が必要です。社員教育のためには時間と労力が必要となり、リソースが乏しい場合は定着に時間がかかってしまいます。プロジェクト管理ツールをできるだけスムーズに導入するには、社員のITリテラシーにあったツール選定しなければなりません。各社員が直感的に操作できるものであれば、教育の負担を減らすことができるでしょう。
おすすめのプロジェクト管理ツール3選
導入失敗を避けるには、自社に合うプロジェクト管理ツールの見極めが肝心。ここからは、代表的なプロジェクト管理ツールについて紹介します。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Redmineは島根県に本拠地を構えるファーエンドテクノロジーが提供するプロジェクト管理ツールです。搭載している機能は多岐にわたり、なかでも最も使われるのはやるべき作業を管理する「チケット」という機能。ガントチャートやカレンダー、ロードマップなどのタスク管理が行えます。その他、メンバーでメモ書きが共有できる「Wiki」、SubversionやGitとの連携が可能な「リポジトリ」、メンバーへのお知らせを行う「ニュース」などの機能も満載です。
さまざまな機能を組み合わせて使うことで業務効率化が進み、メンバー間の情報共有もスムーズに。複数人でタスクを同時処理できるため、拠点が離れている会社でも一緒に作業を進められるでしょう。
オープンソースのソフトウェアのため基本的に料金は無料。サポート体制のあるクラウドサービス版の「My Redmine」は初期費用無料、月額8,000円(税別)、プロジェクト無制限で利用できます。予算に限りのある会社にはおすすめです。
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アカウント権限
- 英語
-
料金
月500円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
JootoはPR TIMES社が提供するクラウド型プロジェクト管理ツールです。シンプルかつ直感的に使いこなせるのが特徴で、基本的な操作はドラック&ドロップのみ。プロジェクト管理ツールが初めてでも扱いやすい製品として人気を集めています。
搭載している機能はタスク管理機能、進捗管理機能・ガントチャート、プロジェクト横断管理機能、コミュニケーション機能、ファイル管理機能など。プロジェクト管理ツールに必要な機能は標準装備しているほか、外部連携機能も充実しており、Googleカレンダー、Slack、Chatworkとも連携できるため、現在業務で利用中の場合は便利でしょう。
料金プランは無料を含む3種類。有料プランは1ライセンス当たりの月額課金制で、「スタンダードプラン」が月額500円から、「エンタープライズプラン」は月額980円から提供しています。無料プランでも基本機能はすべて利用できますが、プロジェクト履歴が過去30日分に限定されるため、プロジェクト管理が長期にわたる場合は有料プランをおすすめします。
- 導入支援・運用支援あり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
- タスク作成機能
- 親課題・子課題の設定
- 担当者設定
Taskworld
-
料金
月1,400円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
2
Taskworldは東京都に本社を構えるタスクワールド・ジャパンのプロジェクト管理ツールです。搭載している機能はプロジェクト管理、グループ管理、プロジェクトテンプレート、カレンダー機能、プライバシー設定など。視覚的な分かりやすさにも定評があり、アナリティクス機能やテーブルビューなどタスクを見える化する機能も充実しています。
サポートの充実度も高く、オンライン・オフラインデモ、コールサポートセンターを設置。日本語古対応の担当サポートエージェントもあり、サポート体制重視の方には最適です。複数言語でのメールサポートもあるため、外国人従業員の多い会社でも重宝するでしょう。
料金プランは全部で3種類。「プロフェッショナル」は月額1,050円、「ビジネス」は月額2,300円、「エンタープライズ」はカスタム価格で提供しています。いずれもライセンス単価で年払いです。プロフェッショナルとビジネスはトライアルサービスもあるため、試してみるのもいいでしょう。
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- タスク作成機能
- 親課題・子課題の設定
- 担当者設定
- タスクの期日設定
- タスクの進捗ステータス設定
- ガントチャート機能
プロジェクト管理ツール導入事例
プロジェクト管理ツールにはさまざまなメリットがあり、導入後には効率良くプロジェクトを進められるようになります。実際に導入した企業ではどのような変化があったのか確認してみましょう。
Chatwork株式会社
クラウド型ビジネスチャットツール事業を展開しているChatwork社。以前は日々発生するタスク管理に課題を抱えており、メンバー間の進捗状況が分からず、タスク漏れが生じることもめずらしくありませんでした。問題を解決するには、正確なタスク管理と進捗の見える化が必要あったため、プロジェクト管理ツール導入の検討を始めたと言います。
担当者の外回りや出張が多いことから、クラウド型のプロジェクト管理ツールを選ぶことに決定。最終的に選んだ製品「Jooto」はUIが分かりやすく、シンプルで直感的に使えることが決め手でした。また、自社のチャットツールと連携できる点も大きかったとのことです。
導入後は各メンバーが持っているタスクの見える化に成功。忘れているタスクもすぐに思い出せるため、タスクの抜け漏れがなくなりました。現在はツールがしっかりと定着し、チーム全体の生産性も向上していると言います。
参照:https://www.jooto.com/casestudy/chatwork-kawamura/
遠州鉄道株式会社
鉄道・バスなどの運輸事業を展開しているほか、不動産事業なども手掛けている遠州鉄道株式会社。プロジェクト管理ツールを導入した担当者は、グループ内における広告代理店のような役割を担っており、常に20~30件程度の案件を同時進行していました。スケジュール管理には常に気を使っていると言います。
問題点として浮上していたのは、スケジュール管理が可視化されていなかった点。関係者が個別に頭の中で把握しているだけで、メンバー全員で案件の進捗状況を毎朝報告していました。そのためだけに毎朝時間を費やさなければならず、この非効率さを改善するために導入したのがプロジェクト管理ツールです。
数ある中から最終的に選んだ製品「Jooto」は、圧倒的にUIが優れていることが導入の決め手。サポートの手厚さも魅力だったと言います。導入後はガントチャートやボード上でタスクの進行が可視化されたことにより、月20時間のミーティング時間削減を達成。導入によって大きな成果を得られました。
参照:https://www.jooto.com/casestudy/entetsu/
ソフトバンクロボティクス株式会社
ソフトバンクロボティクス株式会社では法人パートナー事業を展開しており、多量のメールとスプレッドシートの対応に追われ、案件管理にも課題を抱えていました。メール返信には時間がかかり、タスク漏れも出てしまう状況だったのです。その現状を改善すべく、プロジェクト管理ツールの導入が検討されました。
導入した「Backlog」ではガントチャートでプロジェクトの進捗状況を可視化できるため、遅延タスクが激減し案件管理上の課題は解決。メール数も大幅に減ったため、メールチェックに割かれる時間も減少しました。
ツール導入により業務効率化はもとより、大規模プロジェクトの管理も容易になり、コミュニケーションも改善。さまざまな導入効果を感じているとのことです。
参照:https://backlog.com/ja/customers/softbank-robotics/
まとめ:プロジェクト管理にツールを活用してみよう
プロジェクト管理ツールを導入すると、コストダウンだけでなく業務効率の向上や生産性アップ、チーム力の強化などさまざまなメリットがあります。ツールの導入によって企業価値を高めることもできるでしょう。
プロジェクト管理ツールにはさまざまな製品がありますが、導入する際に失敗を避けるには製品選びが重要です。いくつかの候補をピックアップして、その中から自社に最適の製品を探すことをおすすめします。
プロジェクト管理ツールを比較したい方は、「プロジェクト管理ツール17選を徹底比較」もあわせてご覧ください。
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