【2024年最新】プロジェクト管理ツールの平均費用と料金相場
予算、人員、スケジュールなどをまとめて管理できるプロジェクト管理ツール。
最近ではガントチャートやチャット機能が付いたものも多く、プロジェクトメンバー1人ひとりの業務状況を一覧化できるだけでなく、離れた拠点同士でリアルタイムに情報交換することも可能です。とりわけメーカーやシステム開発会社など、チームを組んでものづくりを進める職場には欠かせないツールの1つではないでしょうか。
実際に成功事例も多く、あるソフトウェア開発会社では、プロジェクト管理ツールを導入したことによって協力会社の業務状況を正確に把握できるようになり、3,000万円以上のコストカットを実現しました。
今回はそんなプロジェクト管理ツールの料金相場について解説するので、導入を検討している方はぜひ参考になさってください。
- 1.プロジェクト管理ツールの費用の算出方法
- 2.利用人数別に見るプロジェクト管理ツールの費用の相場
- 3.なぜ価格が違う?価格差の出る理由
- 4.実際にプロジェクト管理ツールの料金を調べてみた
- 5.プロジェクト管理ツールの導入で失敗しないためには
- 6.プロジェクト管理ツール選びで迷ったらアイミツへ
1.プロジェクト管理ツールの費用の算出方法
プロジェクト管理ツールの料金体系は月額料金制が主流。そのなかでアカウント数(利用人数)に応じた従量課金型と、月額固定型の大きく2つに分かれています。
従業課金型は単純にアカウント単価×利用人数が毎月の費用となり、一方の月額固定型は利用人数にかかわらず毎月定額の費用を支払う仕組みです。
後者の場合、利用できる機能によって3つから4つのプランが用意されていることが多いですが、課金の形態を問わずストレージの容量などによっても料金は変わってきます。
ちなみに初期費用については無料のものがほとんど。他の業務用システムと同様、プロジェクト管理ツールもクラウド型のシェア拡大が進んでおり、基本的に自社サーバーも必要ありません。予算の限られる中小企業にとっても比較的導入しやすいツールと言えるのではないでしょうか。
プロジェクト管理ツールのメリット
管理者の負担が減る
1on1やミーティングを設けて1人ひとりの業務状況をヒアリングし、もれなく管理していくのはなかなか大変なこと。プロジェクト管理ツールを導入すれば、アカウントを持つメンバー全員が各々のタスクや進捗状況をツールに入力できるようになるため、そうした手間はかかりません。
協力体制が強まる
同様の理由からプロジェクトメンバー同士の協力体制が強まるのもメリットの1つ。ツールの導入によって全員の業務状況を全員が把握できるようになるため、進捗が遅れている、難しい課題を抱えているというメンバーがいれば即サポートに入ることができます。
社外との情報共有がスムーズに
近年主流となっているクラウド型プロジェクト管理ツールの場合、社内外問わず同じ画面を見ながらミーティングする、情報を共有することが可能。実際のところ、取引先や外注先とのアライアンス強化を目的にプロジェクト管理ツールを導入する企業は多いようです。
課金方式別のプロジェクト管理ツールの費用の相場
費目 | 相場 |
月額料金(従量課金型) | 月額500円から1,500円/1アカウント |
月額料金(月額固定型) | 月額1万円から5万円 |
続いて課金方式別の料金相場をご紹介します。
月額料金(従量課金型)
従量課金型のプロジェクト管理ツールの相場は、おおむね1アカウントあたり月額500円から1,500円の範囲内。ガントチャート、コメント機能、ステータス管理機能などが搭載された一般的なツールで月額平均1,000円前後です。
プロジェクトメンバーの数によっては月額1万円程度の予算で運用することもできますが、ツールによっては利用人数(最低10名からなど)が定められているものもあるので、提供元のホームページなどを通じて事前に確認しておきましょう。
月額料金(月額固定型)
月額固定型の場合、料金は月額1万円から5万円前後が相場。管理できるプロジェクト数やストレージの容量、添付できるファイル数などによって金額が変わります。
そうした一方、月額固定型のプロジェクト管理ツールはユーザー数無制限のものが多く、利用人数が増えるほど1人あたりの単価は割安に。
たとえば株式会社ヌーラボ(福岡県福岡市)が提供している「backlog」もユーザー数は無制限。管理できるプロジェクト数やストレージの容量に応じて、月額1万1,800円から月額5万円まで3種類の法人向けプランを用意しています。
「backlog」プランと料金
出典 https://backlog.com/ja/pricing/
見落としがちな費用にも注意
プロジェクト管理ツールの料金は上記の通りですが、一部のツールではクラウドストレージの拡張などに追加費用がかかることも。また、会社を立ち上げて日が浅く、ネットワーク環境が整備されていない場合は別途LANなどの構築費用が必要です。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・プロジェクト管理ツールの料金体系は、主に従量課金型と月額固定型の2つ
・従量課金型の料金相場は1アカウントあたり月額500円から1,500円前後
・月額固定型の料金相場は月額1万円から5万円前後
・一部のツールではクラウドストレージの拡張などに別途費用がかかることがある
2.利用人数別に見るプロジェクト管理ツールの費用の相場
利用人数 | 相場 |
20名 | 月額1万円から3万円 |
100名 | 月額5万円から15万円(いずれも従量課金型の場合) |
次は利用人数別の料金相場を見ていきましょう。
20名でプロジェクト管理ツールを利用する場合
20名のプロジェクトで管理ツールを利用する場合、月額料金は1万5,000円から3万円前後。業務内容にもよりますが、この規模のプロジェクトであれば工数の自動集計といった高度な機能が必要になる局面はそれほど多くないでしょう。タスク管理に特化したシンプルなツールを選ぶことで、さらにランニングコストを抑えられそうです。
100名でプロジェクト管理ツールを利用する場合
一方100名で従業課金型のプロジェクト管理ツールを利用すると、月額料金は5万円から15万円前後。年額に換算すると100万円単位の出費をともなうことも珍しくありません。
前述の通り月額固定型のプロジェクト管理ツールにはユーザー数無制限のものが多いので、関わる人数が多く、プロジェクトが長期にわたる場合は月額固定型のものから優先して検討するといいでしょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・20名でプロジェクト管理ツールを利用すると月額料金は1万5,000円から3万円前後
・100名でプロジェクト管理ツールを利用すると月額料金は5万円から15万円前後
・関わる人数が多く、プロジェクトが長期にわたる場合は月額固定型のツールがおすすめ
3.なぜ価格が違う?価格差の出る理由
作業時間を自動集計するタイムトラッキングなど、高度な機能が搭載されたツールの料金は上記の相場より高額になることがあるようです。一方でタスク管理に特化したシンプルなツールなら利用料金も相応に抑えられます。
たとえば、Atlassian Pty Ltd.が提供している「Trello」は、メンバー各々のタスクに「進行中」、「完了」といったカードを貼るだけで業務ステータスを共有することが可能。無料版も用意されています。
「Trello」
出典 https://trello.com/
できるだけ費用を抑えるためには
プロジェクト管理ツールの費用を抑えるためには、年間契約を結ぶのも方法の1つ。ツールによっては、年間契約によって1人あたりの利用料金が30%から40%ほど割引されることもあるようです。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・タイムトラッキングなど高度な機能が付いたツールの料金は高くなりがち
・一方、タスク管理に特化したシンプルなツールの利用料金は安い
・コストを抑えるためには年間契約を結ぶのも効果的
4.実際にプロジェクト管理ツールの料金を調べてみた
ここまでプロジェクト管理ツールの料金相場を見てきましたが、実際にツールを提供する会社はどれくらいの金額のプランを用意しているのでしょうか。
「CrowdLog」(株式会社クラウドワークス)
費目 | 料金 |
ベーシックプラン | 50,000円/月~ |
プレミアムプラン | 100,000円/月~ |
工数管理・プロジェクト管理ツール「CrowdLog」
出典 https://www.innopm.com/
「backlog」(株式会社ヌーラボ)
費目 | 料金 |
スタンダードプラン | 月額1万1,800円 |
プレミアムプラン | 月額1万9,800円 |
プラチナプラン | 月額5万円 ※いずれもユーザー数無制限 |
豊富なプランから選べるプロジェクト管理ツール|Backlog
出典 https://backlog.com/ja/pricing/
5.プロジェクト管理ツールの導入で失敗しないためには
最後はプロジェクト管理ツールを導入する際に目を向けたいポイントについてご紹介します。
操作性
プロジェクト管理ツールは、スケジュール、進捗具合といった情報をメンバーそれぞれがきちんと入力し、それらが集約されて初めて意味のあるものになります。そういった点で操作性が悪く、入力が業務の後回しにされてしまうようなツールは避けるべきです。無料トライアル期間などを利用して、使い勝手を確かめたうえで導入しましょう。
機能
工程が複雑な製造現場などではガントチャートが欠かせません。また、離れた拠点同士連携して進めるプロジェクトの場合、チャットが付いていればスピーディーに情報共有できます。業種やプロジェクトの性質にマッチする機能が搭載されたツールを選ぶのも大事なポイントです。
セキュリティ
プロジェクト管理ツールで管理する情報には、新製品の開発工程、予算など社外秘の情報が多く含まれます。上記2点に加えて、IPアドレス制限やデータ暗号化などといったセキュリティ面にも目を向けましょう。
6.プロジェクト管理ツール選びで迷ったらアイミツへ
今回はプロジェクト管理ツールの料金相場について解説しました。
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