外注向けの「支払明細書」とは?作成方法や書き方も紹介【2024年最新版】
リソース不足などの理由から自社の業務を外注する場合、必ず発生するのが支払明細書の作成です。領収書や請求書とは別個に支払明細書を作成するのにはどんな理由があり、どんな書き方を心がけるべきなのでしょうか。この記事では外注時に必要な支払明細書とは何かについて紹介しながら、具体的な作成方法について、解説します。
- 外注先に発行する支払明細書とは?
- 支払明細書の書き方
- 支払明細書の作成方法
- 給与明細の作成には「Web給与明細」の利用がおすすめ
- 給与支払いに特化した機能が欲しければ「労務管理システム」もおすすめ
- まとめ
外注先に発行する支払明細書とは?
支払明細書は、外注を依頼する際に必要な発行書類の一種です。通常の明細書同様、支払いが確定したものを計上するために作成するのが支払明細書で、明細書を見れば、いつどこで、何をどれくらい購入したのかがよくわかります。支払明細書には法的なフォーマットがあるわけではなく、支払明細書に必要な項目さえ満たしていれば、どのような形の文書でも問題はありません。そのため、支払明細書は会社や事業者によってフォーマットが大きく異なり、さまざまなバリエーションが存在するのが特徴です。支払明細書の作成も人によってバラバラの方法が選ばれており、エクセルで作る人もいれば、専用のソフトを使って作成する人もいます。
支払明細書を発行する理由
支払明細書は、外注を依頼する側が発行する書類ですが、これを発行する理由として支払予定の金額が外注先と合意の取れた金額と相違はないかを確認するためです。支払明細書に記された金額が、最終的に支払われる額と考えて良いでしょう。また、支払明細書を作成しておくことで、代金の支払いが給与と捉えられてしまうことを回避する狙いもあります。外注費用と人件費は、基本的に分けて考えなければならないためです。
支払明細書と「領収書・請求書」の違い
支払明細書と似たような書類として、領収書や請求書といった書類が挙げられます。領収書の場合、基本的な記載情報は同じですが、発行のタイミングが異なります。領収書は売り手が代金を受け取ったことを証明する書類であるため、まだ未払いであるフェーズで発行する支払明細書とは違う書類と言えるでしょう。また請求書については、主に取引先に対して請求書に記された金額を支払うよう、売り手が発行する書類のことを指します。書類ごとの役割の違いについて、理解を深めましょう。
支払明細書の書き方
支払明細書はフォーマットこそ決まっていませんが、必要な項目については以下のものを満たすことが求められています。作成前に必要項目を確認しておきましょう。
書類名を記載する
支払明細書の作成に際しては、まず書類の名前を「支払明細書」と記しておく必要があります。書類の名前がないと、その書類がどんな目的で作成されたものであるかがわからなくなってしまうためです。
発行日を記載する
続いて、発行日を記載します。発行日がいつであるかを記しておけば、どのタイミングで発行されたものであるかを簡単に判別することができるためです。年月日の記し方は、西暦でも和暦でも構いません。
取引先情報を記載する
取引先情報は、支払明細書にも欠かせない情報として記しておく必要があります。取引先の会社の名前や部署の名前、担当者の名前など、誰に対して発行しているものであるかが明らかでなければなりません。
自社情を記載する
取引先情報とあわせて、自社の情報も掲載しておきましょう。発行しているのはどの会社のどの部署の、どの担当者であるかがわかることで、その後のコミュニケーションも円滑に進めることができます。
取り引きに関する明細を記載する
取引の内容については、ある程度具体的であることが大切です。取引の内訳が詳しく記されていないと、支払明細書として認めてもらうことはできません。支払発生日や商品名、商品の数、商品の価格など、できるだけ詳細に記しておきましょう。
角印を押す
支払明細書が公式に発行されたものであることを証明するため、角印を押しておきましょう。印を押す場所は自社名と住所の間が一般的で、印鑑はあらかじめ用意しておくのが便利です。最近では電子印鑑も法的に認められているので、電子印鑑での対応も検討していくとよいでしょう。
支払明細書の作成方法
上記の手続きに従って支払明細書は作成しますが、作成方法には大きく分けて4つのアプローチがあります。それぞれの方法でどのように手続きの内容が異なるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
市販の明細書を利用する
支払明細書は、市販のフォーマットを使って作成するのでも問題ありません。専用の用紙が文具店などで販売されているので、これらを購入して利用すると良いでしょう。ただ、市販のものは必然的に紙媒体での運用となるため、スキャンの手間や郵送の手間などが発生する点には注意が必要です。
テンプレートを活用する
デジタルで支払明細書を用意したい場合、最も簡単なのはインターネット上で配布されている支払明細書のテンプレートを使ったものです。ゼロから支払明細書を作るのは一苦労ですが、テンプレートを使えば作成の手間を最小限に抑え、具体的な数値や項目を入力するだけで完成なので、非常に便利です。多くは無料で公開されているため、余計な費用もかかりません。
エクセルで作成する
自社でオリジナルのものを用意したい場合には、エクセルを使った作成が簡単です。表計算ソフトであるエクセルは、支払明細書はもちろん、請求書などの他の書類を作成する上でも役に立つため、スキルを磨く意味でも、あらかじめフォーマットを作っておいて損はありません。また、エクセル向けのテンプレートも多数ネット上に公開されているので、これらのテンプレートを活用し、自社向けにアレンジして運用することもできます。
対応したシステムやツールを利用する
最も合理的な方法を選びたい場合には、専用のシステムを導入することをおすすめします。支払明細書の作成や発行機能が搭載された給与明細システムや会計システムを利用すれば、簡単に専用のフォーマットを呼び出し、利用することが可能です。短時間で明細書を作成できるのはもちろん、保存も自動でデータベースに行われるので、紛失の心配や保管の手間がかかりません。初心者にも使いやすく、業務効率化に貢献するおすすめの方法です。
給与明細の作成には「Web給与明細」の利用がおすすめ
支払明細書の作成だけでなく、Web給与明細システムは日々の給与明細の発行業務を大幅に効率化してくれるので、導入をおすすめしたいサービスです。給与計算の自動化はもちろん、給与明細の発行を電子化し、Webを通じて給与明細を交付することができるため、給与明細を従業員に郵送するコストの削減などにも役立ちます。
給与明細や支払明細書を電子化すれば、印刷負担の削減につながりますし、再発行の手続きも発生しません。近年はクラウド型のサービスが広く導入されており、導入時のコストも最小限で済むことから、組織の規模に関係なく気軽に導入可能です。
給与支払いに特化した機能が欲しければ「労務管理システム」もおすすめ
給与支払いの業務において課題を抱えている場合、おすすめしたいのが労務管理システムです。労務管理システムは、明細の発行や給与管理など、労務管理に関するあらゆる機能を備えています。給与計算を手動で対応しているミスが起こりやすい環境を改善したい、従業員情報の管理業務の負担を軽減したいなどの課題を抱えている方には、特におすすめの製品です。PRONIアイミツでは、そんな労務管理システムについての詳しい情報を提供していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
この記事では、外注時に対応が必要な支払明細書の作成について、その書き方や発行が必要な理由などを解説しました。支払明細書の作成は常時発生する業務であるため、なるべく効率よく作成できる環境を整えておくことが必要です。PRONIアイミツでは、そんな支払明細書の作成や、そのほかの労務管理を効率化できるシステムを、あなたのニーズに合わせて紹介しています。給与計算や支払業務などにお悩みの際には、お気軽にご相談ください。
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