顧客管理担当者の私が伝える、CRM導入失敗事例典型5パターン
1990年代後半にブームが起こり、経営層、営業現場から大きな期待を持って導入されたCRM。しかし実にその8割が失敗に終わってしまいました。
今後CRMを検討する企業においては、その失敗の要因が一体何だったのかを把握しておくことが、導入にあたっての大前提となるでしょう。
- システム管理者の目線でオーバースペックなシステムを導入してしまった
- イメージ先行でシステムを組んでしまい、あまり使われなかった
- 部署によって違う夢をみてしまい、方向性をうまく共有できなかった
- 肝心の営業現場からインターフェースが使いにくい!と拒否された
- 業務システムとしてルーチンワークになってしまってPDCAサイクルが回らなかった
- 【まとめ】失敗事例を知ることが成功の近道
システム管理者の目線でオーバースペックなシステムを導入してしまった
CRMは営業現場から新鮮な顧客情報が吸い上げられ、必要な情報が共有、加工された後、再び営業現場で使われて初めて生きてきます。
ところが設計段階でそうした現場情報のヒアリングがうまくいかないと、システム管理者の目線でとにかく高機能のCRMシステムを導入すればよいのだという考えにおちいり、オーバースペックの使いにくいシステムが出来てしまいます。
システム担当者、営業部門、CRMツールベンダーが三位一体でプロジェクトを推進していくことが肝心
【インタビュー】SFA/CRMツール導入で失敗しないための5つのポイント
大手企業を中心に、SFA(営業支援)/CRM(顧客管理)システムを導入・活用し、業務効率化や生産性向上を図る動きが広がってきている。一方で、中小企業にとっては、SFA/CRMという言葉だけは認知されているものの、実際の導入にまではつながっていないのが実状だ。
イメージ先行でシステムを組んでしまい、あまり使われなかった
1990年代のブームでは、経営者層からトップダウンでCRMを導入した企業が大半でした。
もちろんトップダウンそのものは問題ないのですが、経営層が導入の目的について営業現場ときちんと問題意識、最終的なゴールを共有できていないケースも多々ありました。
この場合、システムは完成しても十分な運用ができないという状況が生まれてしまいます。
イメージ先行で作ってしまう背景にはこんな原因があります。
CRM導入成功のポイント|CRMはなぜ必要か|Microsoft社のDynamics CRM認定ゴー
CRM導入成功のポイント-せっかくCRMシステムを導入しても、成果が上がらず失敗に終わるケースも。CRMで失敗しないために、CRM導入成功のポイントをご紹介します。Microsoft社のDynamics CRM認定ゴールドパートナー 株式会社シーイーシー
部署によって違う夢をみてしまい、方向性をうまく共有できなかった
経営者層と現場とのイメージや目的の共有ができていても、部門間でそれらが共有できていないと、システムとしては完成しても運用時にうまく機能しません。
例えばその企業が縦割り組織で意思疎通が充分でない場合には、上がってきたデータを十分に共有したり、アップデートしたり、加工したりといった活用面で当初期待していたほどの効果が出ないケースが発生してしまします。
出典ITpro SPECIAL
自分の部門だけでなく、広い視点で課題を共有することが重要
ITpro SPECIAL - SOA導入,成功する企業と失敗する企業
出典http://itpro.nikkeibp.co.jp/as/oracle_SOA2/vol3.shtml
肝心の営業現場からインターフェースが使いにくい!と拒否された
CRMが機能し始めるには、営業現場から新鮮な営業データが上がってくることが必須です。
しかし営業の現場に対して、これまでの業務に加えてCRM用に各種データ入力作業を無理に強要することは反発にもつながりかねません。
システムとして完成していても、入力や検索に時間がかかるシステムは結局現場の支持が得られません。
CRMが失敗する10の理由についておこたえいたします。
CRMが失敗する10の理由 | CRMコンサルティングのアドバンリンク
CRM導入失敗事例を基にCRM導入から運用・活用する際のポイントを紹介。CRM導入・CRMシステム・CRM効果までCRM戦略をサポートするCRMコンサルティング。
業務システムとしてルーチンワークになってしまってPDCAサイクルが回らなかった
CRM導入のいちばんの目的は、顧客情報を吸い上げ、共有化して、最終的には顧客との関係(Customer Relation)を強化コントロールすること(Management)にあります。
したがって勘定系システムのように、入金と出金の管理をルーチンにこなせばよいのではなく、そこに試行錯誤を含むダイナミックなノウハウの蓄積と活用(PDCAサイクル)が必要です。PDCAを回すようにCRMを使いこなしていく、という視点が欠けてしまうと、ただ単に営業マン管理のための業務報告システムになってしまう恐れがあります。
この三要素がすべて揃っていること、そしてこれらを上手に連携して運用していくことが成功のポイントです。
SFA・CRMについて|株式会社MCネクスト
出典http://mcnext.co.jp/about/index.html
【まとめ】失敗事例を知ることが成功の近道
いかがでしたか?
CRMの導入時には、ITによってこれまでまったく不可能だった営業手法を確立する、というバラ色のイメージが先行しやすいという罠があります。
1990年代のCRMブームとその失敗の歴史において、イメージ先行で営業現場とのすり合わせの努力を後回しにしてしまったのは、残念ながら企業の意思決定者である経営層でした。こうした失敗を今後CRMを導入しようという企業が再び繰り返さないためには、なによりも現場と経営層の橋渡しをする担当者のあなた自身が、これらの失敗事例を注意深く検討する必要があります。
これらの教訓を活かすことで、きっと失敗しないCRM導入の形が見えてくるはずです。
CRM成功の条件|日本総研
出典http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=13415
日本総合研究所は、システムインテグレーション・コンサルティング・シンクタンクの3つの機能を有する総合情報サービス企業です。日本総研が発表する経営コラム・レポートがご覧いただけます。
「 夢 」がある人には、「希望」がある。
「希望」がある人には、「目標」がある。
「目標」がある人には、「計画」がある。
「計画」がある人には、「行動」がある。
「行動」がある人には、「結果」がある。
「結果」がある人には、「反省」がある。
「反省」がある人には、「進歩」がある。
「進歩」がある人には、「 夢 」がある。
『2002年の予測:ビジネスアプリケーションの行方』D.Miklovic(2002年3月25日)GJ02214
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