【2024年最新】財務分析が可能な会計ソフトおすすめ8選
「収益性分析」や「安全性分析」「成長性分析」「生産性分析」など、会社を経営していくうえで非常に重要となってくるのが財務分析。同業他社との経営状況を比較する、自社の現段階における強みを把握するなど、財務分析によってもたらされる効果はさまざまです。また、どのようなデータを求めるのかによって、分析方法も異なっていきます。
しかし、分析と聞くとどうしても難しそうに感じてしまうのも事実でしょう。ツールで気軽に管理したいと思う方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、発注業者比較サービス「PRONIアイミツ」が、財務分析も気軽にできる会計ソフト7選をご紹介していきます。
- 財務分析とは
- 財務分析できる会計ソフトの選び方
- 【比較表】財務分析におすすめの会計ソフト
- 財務分析におすすめの会計ソフト3選
- 【比較表】財務分析・経営分析に特化した会計ソフト
- 財務分析・経営分析に特化したソフト4選
- まとめ
財務分析とは
冒頭でも述べたように、財務分析は大きく分けて4種類。まずはじめに、それぞれの分析手法についてチェックしていきましょう。
収益性分析
収益性分析とは、企業がどれほど利益をあげているのかを把握する分析手法です。いくら利益が出たのかという数字ではなく、比率を確認することができます。
基本的に企業は資本を用いて事業を展開し、そこから利益を得ていくものです。コンスタントに利益をあげられなければ、企業を機能させていくことはできません。
利益をあげていくためには、どの資本活用方法が効率的なのかを把握し、無駄をなくしていく必要があります。そのために、粗利率や売上高営業利益率を用いて分析するのが収益性分析です。
安全性分析
企業にどれほど支払える余裕があるのか、つまりはその企業がどれだけ経営状況が安定しているのかを把握するための分析手法が、安全性分析です。
主に指標として流動比率(その企業が1年間で得られる現預金額を、1年間で支払う必要のある現預金額で割って100をかけたもの)と、自己資本比率(総資本における自己資本の割合を求めた数値)が用いられることが多く、財務的にどれほど安全性が高いのかを把握できます。
生産性分析
生産性分析とは、企業のもつ経営資源を無駄なく活用できているのかどうか、さらにはきちんと売上に貢献できているのかどうかをチェックする分析手法です。経営資源とは、その企業で働く従業員たちや設備などを指します。
分析する際に主な指標として用いられるのは、付加価値労働生産性と呼ばれるもの。従業員の働き方を改善したことによって、あるいは設備に投資したことによって、業務効率化がアップした場合などに付加された価値の多さで企業の生産性を把握することができます。
成長性分析
成長性分析とは、その名の通り企業がこれまでどのように成長してきたのかを把握すると同時に、今後どのように成長していくのか、どれほどの可能性を持つのかをチェックする分析手法です。
過去数年間のデータを引っ張り、売上高の伸びを確認する増収率と、経営利益の伸びを確認する増益率をもとに、その企業の成長性を把握します。もちろん、増収率・増益率が伸びていれば、企業は成長していることとなります。
財務分析できる会計ソフトの選び方
ここからは、財務分析を行える会計ソフトの選び方についてチェックしていきましょう。
自社の課題に合っているか
財務分析を行える会計ソフトを選ぶ際は、自社の課題に合っているのか、自社の課題解決につながるかどうかが重要です。
「資本活用の効率的な方法を把握したい」
「経営資源を無駄なく活用できているのかを確認したい」
「今後の企業の成長性を分析したい」
など、企業によってその財務分析の目的もさまざまであるため、自社の目的にきちんとマッチしている会計ソフトを選びましょう。網羅的に分析機能が搭載されているソフトであれば、より安心かもしれません。
誰が管理するのか
財務分析を行える会計ソフトを選ぶ際には、前もってどの部門(どんな人)に管理させるのかを整理しておきましょう。
営業などの現場の人間をメインユーザーとするのか、それとも経理部門に任せるのか、経営層に任せるのかなどによって、欲しい機能も異なってきます。例えば営業が主に使用する場合は、パッケージ型の会計ソフトではなく、クラウドサービスの方がいいかもしれません。いつでもどこでもデバイスを問わず、データにアクセスできるからです。
どの範囲の社員まで利用するのかをきちんと整理してから、ソフトの選定に移りましょう。
ソフトの対応規模
財務分析を行える会計ソフトを選ぶ際には、きちんと対応規模を確認しておきましょう。会計ソフトと一口に言っても、それぞれで対応している企業規模が異なります。大企業向けの会計ソフトもあれば、中小企業向け、ベンチャー企業向け、個人事業主向けなどさまざまです。
対応規模が自社と異なるものを導入してしまうと、機能を持て余すこともあるでしょう。逆に足りないなんてこともあるかもしれません。コストパフォーマンスの面でも問題が生じます。「費用が安いから」「導入実績が多いから」といった理由で安易に会計ソフトを選ぶのではなく、対応規模にズレがないか必ず確認するべきです。
関連記事:中小企業向けにおすすめの会計ソフト
関連記事:大企業向けにおすすめの会計ソフト
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフトが分かる診断(無料)ができます。
【比較表】財務分析におすすめの会計ソフト
ここからは財務分析におすすめの会計ソフトを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介する会計ソフトでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、会計ソフト選びの参考にしてください。
財務分析におすすめの会計ソフト3選
ここからは、財務分析も会計業務もあわせて行える会計ソフトをご紹介していきます。それぞれどのような特徴を持っているのかチェックしていきましょう。
freee会計
-
料金
月2,980円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
クラウド会計freeeは、東京都品川区にオフィスを構えるfreeeが提供している会計ソフトです。クラウド会計ソフトの中でもシェアNo.1(2017年時点、BCN調べ)を誇り、数多くの企業や個人事業主に利用されています。
大きな特徴としてあげられるのが、単に会計を行うだけのソフトではないという点。会計業務以外にも、経費精算や債務・債権の管理、請求書管理などもカバーしています。加えて、摘要タグ機能を利用すれば会社のお金の流れも簡単に把握可能。売掛金や買掛金のレポートも出力できるほか、損益計算書・貸借対照表の試算表も自動で出力されるなど、企業の財務分析に役立つ機能も満載です。
もっともユーザーに選ばれているベーシックプランは、月額あたり3,980円(税抜)から。電話サポートもついているため、はじめて会計ソフトを利用する方でも安心して導入できるでしょう。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
SuperStream(スーパーストリーム)-NXは、東京都品川区のスーパーストリームが提供しているバックオフィスソリューションです。会計・人事分野に特化し、市場の声に耳を傾け続けること25年以上。これまでに9,000社以上もの企業に導入されてきた実績を誇ります。
経理・会計部門においては「同業他社に遅れることのないよう、決算を早期化したい」「日常的な会計業務を効率化させたい」などといった要望に応えた機能を搭載。セグメントごとの収支情報の管理や予算管理、分析データの抽出のほか、経営ダッシュボートによる分析結果の可視化などが行えるため、財務分析を会計処理にあわせて行えるのも心強いポイントでしょう。
そのほかそのほか人事、経営企画、情報システムなど、さまざまな部門の業務もカバーすることが可能。多言語・多通貨に対応しているため、グローバル企業にもおすすめです。
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 取引明細の自動取込機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 決算書の作成機能
- 固定資産台帳の作成機能
- 勘定科目の設定
- 取引先など補助科目の登録機能
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
-
料金
ー -
初期費用
44,000円
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
会計王は、東京都品川区に本社を構え、パッケージソフトの開発・販売やシステム開発の受託、ホームページの制作などを行なっている会社、ソリマチが提供している会計ソフトです。株式会社プラグによる2020年8月の調査によると、顧客満足度はNo.1。誰でも使いやすいだけでなく機能が充実しており、サポート体制も万全であることから、多くの企業から信頼を寄せられています。
月別残高or累計金額を把握できる月次残高推移表や、連続5期経営分析、経営においての改善点を把握できる貸借損益構成図などの機能が搭載されているため、財務分析も行える会計ソフトをお探しの場合にもぴったり。他社製品からデータを取り込むことも可能で、ソフトの乗り換えも安心です。もちろん専属オペレーターによる運用サポート、FAQをまとめたサポートサイトなども用意されています。
【比較表】財務分析・経営分析に特化した会計ソフト
ここからは財務分析・経営分析に特化した会計ソフトを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介する会計ソフトでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、会計ソフト選びの参考にしてください。
財務分析・経営分析に特化したソフト4選
ここからは、財務分析や経営分析に特化したソフトを紹介していきます。分析により注力したい方にはとくにおすすめです。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
NetSuiteは、アメリカに本社、フランスやイギリス、スペイン、インド、フィリピン、そして日本(※)など世界各国にオフィスを構える会社、NetSuiteが提供しているクラウドERPソリューションです。財務会計機能のみならず、顧客管理やeコマースなどの機能をまとめて1つにした業務ソフトウェアとして人気で、世界各国で4万社以上に利用されています。
財務会計管理をはじめ、受注管理や生産管理、サプライチェーン管理、フルフィルメント、プロキュアメントなどの機能を網羅しているため、財務管理から請求管理にいたるまでを一貫でカバーすることが可能です。
リアルタイムに財務分析を行えるのみならず、より詳細な業績インサイトも随時チェックできます。統計データや運営データもあわせて取得できるため、財務に関連する数字と経営状況をまとめて追えるのは心強いでしょう。
※日本拠点は日本オラクル株式会社
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Manageboardは、大阪府大阪市に本社を置き、クラウドサービスの開発や業務改善サービスの提供、資金調達コンサルティングなどを行なっている会社、ナレッジラボが提供している予算管理クラウドサービスです。
大きな特徴としてあげられるのはその操作性の高さ。誰でも直感的に操作することが可能で、予算表の作成も簡単。経営シミュレーションや業績シミュレーションも気軽に行えます。業績予測を簡単にキャッシュフローに変換できるため、長期的なお金の動きを把握しておきたい場合にも安心です。
損益分岐点分析、限界利益率分析のデータもワンクリックで把握できます。管理会計に対応しているクラウドサービスをお探しの方には最適でしょう。
これほど管理・分析機能が充実していながらも、月額2万9,800円(税抜)から利用できるコストパフォーマンスの高さもうれしいポイントです。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
ZAC
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ZACは、Reforma PSAと同様、東京都目黒区にあるオロが提供しているクラウド型のERPです。販売・購買管理や工数管理、勤怠管理などをまとめて行えるのみならず、経営モニタリング機能も搭載しています。経営指標において異常数値が発生しないかどうかをリアルタイムでモニタリングし、万が一発生した場合にはアラートで通知。スピーディな経営判断が必要とされる場面でも大いに役立つでしょう。
また、サービス別やチーム別、プロジェクト別、部門別など、自由にセグメントを設定しながら経営状況をモニタリングできるのも心強いポイント。企業の財務や経営状況を常時確認しながら管理したい方にはうってつけのクラウドサービスです。
そして、ベンチャーや中小企業、大手企業にいたるまで、700社以上に導入されているという幅広い実績も、信頼して利用できるポイントではないでしょうか。
Reforma PSA
出典:株式会社オロ https://www.oro.com/reforma-psa/
Reforma PSAは、東京都目黒区に本社を構え、クラウドERPの「ZAC」などの開発・提供やデジタルトランスフォーメーション、グローバルビジネスのサポートなどを行なっている会社、オロが提供しています。支払いや発注、請求などといった対外向け帳票の作成をはじめ、申請や承認にいたるまでのバックオフィス業務を一元化。これまでは分断されていた営業側の申請と経理側の確認をまとめて管理できるため、抜け漏れを防げるだけ出なく、効率の面でも大きく改善されるでしょう。
部門やクライアント、セグメントごとの売上・利益データの集計表作成や、フォーキャスト分析、生産性分析など、財務・経営分析面の機能が充実しているのもうれしいポイント。プロジェクト別の収支管理などももちろん可能です。
まとめ
今回は、日頃の会計業務のみならず、財務分析や経営分析までまとめて行える会計ソフトを中心にご紹介してきました。「財務分析」について、専門的な知識がなければ難しそうというイメージがあるかもしれません。しかし今回ご紹介したような会計ソフトを導入すれば、直感的な操作でデータを管理することができます。定期的、ないしはリアルタイムに経営状況を管理していくことによって、より安定した企業経営につながることでしょう。
少しでも気になった会計ソフトがあった場合や、ほかの会計ソフトについても知りたいという場合には、ぜひPRONIアイミツにお問い合わせください。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意しています。
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