人気の会計ソフトはどれ?業界シェアを徹底解説【2025年最新】
近年、クラウド型会計ソフトが人気で、とくに個人事業主の間では、シェアが上昇しています。導入費用や月額料金が抑えられ、インターネット環境があれば場所を問わずに利用できるなど、多くのメリットがあることが理由です。
この記事では、人気の会計ソフトについて徹底解説します。個人事業主や法人、会計事務所別の業界シェアについてまとめ、導入する際の注意点も説明しています。シェア率の高い、人気のクラウド会計ソフトを導入したい企業はぜひ参考にしてください。
- クラウド会計ソフトのシェア・人気が年々上昇中
- 【法人版】会計ソフトのシェア
- 【個人事業主版】会計ソフトのシェア
- 【会計事務所版】会計ソフトのシェア
- 個人事業主向けクラウド会計ソフトおすすめ3選
- 法人(中小企業)向けクラウド会計ソフトおすすめ5選
- 会計ソフトを導入する際の注意点
- まとめ:人気の会計ソフトを比較し、自社に最適なサービスを選ぼう
クラウド会計ソフトのシェア・人気が年々上昇中
現在、「クラウド型」会計ソフトの人気・シェアが年々上昇しています。2021年4月にMM総研が行った調査(※)によると、とくに個人事業主の間ではクラウド型ソフトの利用比率が増加しています。2020年4月の調査では21.3%だった利用率が、2021年4月の調査では26.3%に増えています。

行政手続きのデジタル化が進み、ますます定着率が上がっていくと予想されるクラウド型会計ソフト。以下では、利用者のタイプ別に会計ソフトのシェアについてまとめました。
※参考: 株式会社MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2021年4月末)」
【法人版】会計ソフトのシェア
続いて、法人が利用している会計ソフトのシェア率についてお伝えします。MM総研が行った調査(※)では、会計ソフトを利用している法人のうち、インストール型(パッケージ型)が85.5%、クラウド型が14.5%という結果でした。この調査は2017年8月に行われているため、近年におけるクラウドサービスの躍進を考えると、現在ではクラウド型のシェアが増加していると予想できます。

実際に利用しているクラウド会計ソフトの導入シェアは「freee」が32.3%で首位。続いてマネーフォワード提供の「MFクラウド会計」(19.2%)と「弥生会計オンライン」(15.4%)が続きます。
また、クラウド型会計ソフトを導入する理由としては、人件費・ソフトウェアにかかる費用などのコスト削減がもっとも大きな目的。ほかには、「情報を集約管理するため」「セキュリティの向上」「ペーパレス化」といったニーズも見られます。
※参考: 株式会社MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2021年4月末)」
【個人事業主版】会計ソフトのシェア
2021年にMM総研が行った調査(※)によると、個人事業主が利用している会計ソフトのシェアはPCインストール型が61.1%、クラウド型会計ソフトが26.3%となっています。クラウド型の会計ソフトは、会計ソフトのなかでも後発で新しいものが多く、PCインストール型の利用者がいまだに半数以上を占めている状態です。
しかし、先ほどもお伝えした通り、クラウド型会計ソフトの利用者は1年で5%も増加しています。この増加率には行政手続きのデジタル化も後押ししており、今後も上昇していく見込みです。とくに、個人事業主として事業をはじめる方の多くは、導入時に支払うイニシャルコストが抑えられるクラウド型会計ソフトの導入を検討しているのではないでしょうか。
実際に利用されているクラウド会計ソフトのなかでも、トップシェアを誇るのは「弥生会計 オンライン」。次に「freee」「マネーフォワード」と続きます。
※参考: 株式会社MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2021年4月末)」
【会計事務所版】会計ソフトのシェア
最後に、経理・会計業務を専門とする会計事務所が利用している会計ソフトのシェアについて見ていきお伝えしていきましょう。
実務経営サービスが2017年5月に実施したアンケート調査によると、実際に利用しているクラウド会計ソフトの導入シェアはマネーフォワード提供の「MFクラウド会計・確定申告」が1位。2位は「freee」で、3位が「弥生会計オンライン」という結果でした。
会計事務所では、顧問先と同じ会計ソフトを揃えるケースが多いようです。連携を図ることによって、スムーズで正確な会計管理を実現するためでしょう。そのため、顧問先に導入済み・導入予定のクラウド会計ソフトも同様に、1位「MFクラウド会計・確定申告」、2位「freee」、3位「弥生会計オンライン」という結果となっています。
参考:実務経営サービス 「アンケート調査結果」https://www.jkeiei.co.jp/sp_report.html
以上、会計ソフトのシェアを詳しく解説しました。人気度は重要な指標の1つですが、実際に導入する会計ソフトを選ぶ際には料金・機能も重要です。しかし、数ある会計ソフトを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフトが分かる診断(無料)ができます。
個人事業主向けクラウド会計ソフトおすすめ3選
ここからは、個人事業主向けのクラウド会計ソフトおすすめ3選を紹介していきます。どのソフトにしようかお悩みの方は参考にしてください。

freee会計
クラウド会計ソフト freee会計は、個人事業主から中規模ほどの法人まで幅広く対応した会計ソフトです。ビジネスに使用している銀行の口座やクレジットカード、ICカードなどを紐付ければ自動でデータ取得が可能で、データをもとに記帳作業を自動化。
日々の経理作業をスムーズに終えられるだけでなく、確定申告書類の作成も簡単です。クラウド会計ソフトでトップクラスのシェアを誇る点も信頼できるでしょう。
主な機能

マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワード クラウド会計では、インターネットバンキングやクレジットカード、ショッピングサイト、ICカードなどといったさまざまな外部サービスと連携し、明細の取得・仕訳入力を自動化可能。会計ソフトとして活用できるだけでなく、確定申告書類も自動で作成できるので、青色申告や白色申告を簡単に行いたい個人事業主の方にはうってつけでしょう。
主な機能
やよいの青色申告 オンライン
やよいの青色申告 オンラインは、確定申告資料を簡単に作りたい個人事業主の方におすすめな会計ソフトです。簿記の知識がなくとも気軽に操作できるのがうれしいポイントで、記帳作業やレポート作成などを全て自動化。
青色申告の書類もデータを元にスムーズに作成することができます。業界トップクラスの規模を誇るカスタマーセンターが用意されているので、操作でわからない点があればすぐに相談できる点も魅力でしょう。
以上、個人事業主におすすめの会計ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
法人(中小企業)向けクラウド会計ソフトおすすめ5選
ここからは、中小企業などの法人向けの会計ソフトおすすめ5選を紹介していきます。
法人向けの機能をお求めの場合は参考にしてください。

勘定奉行クラウド
勘定奉行クラウドは、振替伝票や帳簿の入力などの日次業務をはじめ、予算管理や経営状況の把握などといった月次業務、決算書の作成などの年次業務まで幅広く効率化を叶えるサービスです。
クラウド上で利用できるのでPCだけでなくスマートフォンからも気軽に利用できるほか、支払い処理のデジタル化も可能に。AI-OCRオプションを追加することによって、仕訳を自動化できるのも大きなメリットでしょう。
主な機能

FXクラウドシリーズ
FXクラウドは、日本トップクラスの規模を誇る職業会計人集団・TKC全国会の税理士や会計士によって提供されている会計ソフトです。日々の会計業務をスムーズにするだけでなく、経営力や資金調達力の底上げをサポートしてくれるのが大きな特徴。
部門別の業績管理機能や取引先の業績管理機能、TKC会員の会計事務所や税理士事務所による毎月の巡回調査など、他の会計ソフトにはなかなか見られないサービスが用意されています。
主な機能

PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、ピー・シー・エー株式会社が提供する会計ソフトです。日常の伝票入力で総勘定元帳や試算表、決算書を簡単に作成できます。加えて、損益分岐点計算書などの分析表も作成できるのが特徴。
ひとつのサービス契約で複数のグループ企業管理ができることも大きなメリット。複数の会社をひとつの企業グループとして登録したい企業や、子会社領域を作成したい企業におすすめ。伝票明細にプロジェクト・セグメントを登録できるのも特徴で、合計残高試算表などの集計帳票で集計条件に指定可能。同社の他システムとの連携で、バックオフィス業務全体の効率化も実現できます。
主な機能

ジョブカン会計
ジョブカン会計は、株式会社DONUTSが提供する会計ソフト。多機能で使いやすいクラウド会計ソフトです。パッケージの操作性をそのままに、クラウドならではのスムーズさで経理業務を効率化します。
主な機能はジョブカンシリーズ・ツカエルシリーズとの連携、カスタム帳簿、ライブラリ、集計、決算書作成、部門登録、金融機関連携サービスなど多彩。初めてクラウド会計を利用する企業や、記帳データの移行をスムーズに行いたい企業におすすめです。
主な機能
ツカエル会計オンライン
ツカエル会計オンラインは、WIndows・Mac問わずインストール不要で利用できる法人向けの会計ソフトです。クラウド上で利用できるためテレワークでも問題なく導入できるほか、銀行口座やクレジットカードなどと連携して情報取得・仕訳の自動化、複数人による共同編集など便利な機能を多数搭載。決算書の作成も簡単に行うことができます。「ツカエル見積・請求書オンライン」などと連携して用いればよりスムーズに会計作業を進められるでしょう。
以上、法人(中小企業)におすすめの会計ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
会計ソフトを導入する際の注意点
非常に便利な会計ソフトですが、種類が多いこともあり、導入を迷う方も多いでしょう。以下からは、会計ソフトを導入する際の注意点をお伝えします。
- 企業規模に合わせてシステムを選ぶ
- 使いやすさを確かめてから導入する
- セキュリティ面で安心できるか確認する
企業規模に合わせてシステムを選ぶ
まず、ソフトは自社の規模(企業規模)に合わせて選ぶことが大切です。
たとえば、「クラウド会計ソフト freee会計」は個人事業主から中規模の法人に対応したクラウド型会計ソフト。事業規模によって、会計ソフトに必要な機能も変わります。そのため、自社の規模や必要な機能に合わせて選定を進めていくことが重要です。
また、規模が大きい企業の場合は、会計ソフトではなくERP(統合基幹業務システム)の導入を検討してもよいでしょう。ERPは、会計業務から人事業務、生産業務、物流業務、販売業務まで含む基幹となる業務を統合管理できるシステムです。
使いやすさを確かめてから導入する
次に、会計ソフトの使いやすさを実際に確かめてから導入するのも大切なポイント。せっかく導入しても、「自社の業務形態に合っていない」と感じるようでは無駄なコストとなってしまうでしょう。
あらかじめホームページや資料で操作を確認しておくほか、多くの会計ソフトで用意されている無料トライアル期間を積極的に利用し、実際に使用してみることをお勧めします。
使い勝手というものは、業種・業態や利用する担当者によって感じ方が違うものです。よいサービスだからと言って、自社に合うとは限らないため、しっかり事前に確認しておくことが重要です。
セキュリティ面で安心できるか確認する
もちろん、セキュリティ面で安心できるソフトなのかどうかを確認することも大事。会計情報は企業の重要な機密情報です。使用する会計ソフトのセキュリティについてしっかり確認しておかなければ、取り返しのつかないトラブルにつながる可能性があります。
最低限でも、プライバシーマークの取得状況や、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を受けているかどうかを確認しておきましょう。
ワンタイムパスワードが利用できるものや、一定時間ログインがない場合自動的にログアウトするシステムを搭載しているもの、システムの操作ログを残しておけるものなど、独自のセキュリティ機能を搭載しているソフトも少なくありません。
まとめ:人気の会計ソフトを比較し、自社に最適なサービスを選ぼう
ここまで、人気の会計ソフトを取り巻く状況や、会計ソフトを導入する際の注意点などについてお伝えしてきました。PRONIアイミツでは、さまざまな条件で会計ソフトを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
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