firestorage(ファイヤーストレージ)の評判と実態|15個のオンラインストレージを試したPRONIアイミツが徹底比較!
オンラインストレージは、大別するとファイル転送サービス系とファイル保管サービス系の大きく2つに分けられます。今でこそオンラインストレージ全体が進化し、サービスそのものに大きな違いはなくなっています。
クラウドやオンラインストレージという言葉自体がそれほど認知されていなかった時代、firestorage(ファイヤーストレージ)はメールでは送ることができない大容量データを送る転送サービスの代名詞のひとつでした。firestorageは現在も機能を追加し続けており、現在は4つの個人向け会員プラン(未登録会員含む)と5つの法人向けプランを用意している総合オンラインストレージサービスとなっています。
この記事ではそんなfirestorageを徹底調査。オンラインストレージ選定の際にぜひ参考にしてみてください。
- <総評>firestorageは無料会員登録だけでも満足できるサービス
- 1.firestorageの4つのメリット
- 2. 徹底調査でわかったfirestorageを使うべき人・会社
- 3.「firestrage」の料金プラン
- 4.firestorageの評判・導入実績・効果
- 5. まずはfirestorageの無料体験を!
- 6. まとめ
<総評>firestorageは無料会員登録だけでも満足できるサービス
firestorage(ファイヤーストレージ)はファイル転送系から発展したということもあり、登録をしなくても大容量のファイルをトップページから簡単にアップできます。ただし、アップしたファイル名の変更やダウンロード先URLの再確認や削除、ダウンロードされた時刻の確認やパスワードの変更・確認などの細かい設定ができないため、物足りなさを感じていたビジネスユーザーも多かったようです。
しかし、無料会員登録することでこれらの機能が利用できるだけでなく、転送・操作をミスした時の対応も可能になり、さらにファイルグループやメールグループ、メールアップロードや、firestorage(ファイヤーストレージ)の海外版、関連アプリのfiretools、photostrageが利用できるようになります。
無料会員の上位プランとして、ライト会員(月間943円(税抜))、正会員(月間1,895円(税抜))という有料会員が続きます。有料会員になるとアップロード容量が最大10GB(正会員)まであがり、ファイル転送やストレージ保存、関連アプリなどの機能もより使いやすくなります。
個人プランのほかに法人会員があり、こちらは5種類のプランがあります。法人プランは基本的に独自回線が利用できるようになり、ユーザー数制限なし、大容量保存、低価格、高セキュリティと多くの恩恵を受けられます。
他のオンラインストレージと比較
firestorageは数多くあるオンラインストレージと比較し、データ転送機能がとくに魅力的です。未登録でも最大1ファイル2GBのアップロードが可能という点が知られていますが、転送に関する機能は細部にいたるまで充実しており、ニーズに幅広く対応しています。
有料会員になると、アップロード容量が最大10GBになり、転送機能以外にもファイル保管としてのストレージ機能も充実します。なかでも法人会員プランは転送速度とセキュリティに優れ、国産サービスならではの専用回線使用や、TB単位の大容量、無制限のユーザー数など、会社のメインサーバーとなりうるクオリティを誇ります。
まとめ表
firestorage | |
総評 | 無料会員登録するだけで大容量ファイルを共有・保存・管理できるサービスです!有料法人会員はさらに高いセキュリティと簡単操作から人気のサービスです! |
機能性 | ★★★★★ 5点 |
サポート体制 | ★★★★★ 5点 |
料金 | ★★★★★ 5点 |
使いやすさ | ★★★★★ 5点 |
導入実績 | ★★★★★ 5点 |
特徴 | 圧倒的な転送速度!法人専用独自回線を設置、大容量ファイルが最高速度で送信できる! |
カスタマイズできる!操作画面はじめ独自ドメイン、ロゴ挿入などのカスタマイズ可能 | |
万全なサポート体制!使い方から問題発生時の対応まで、メール・電話似てスピーディーに対応してくれる | |
メリット | 最大10GBまでのファイルがアップロードできる |
ユーザー数無制限で利用可能 | |
スクリーンショットがそのままアップロードできる | |
プラン名 | 無料会員(登録) |
ライト会員 | |
正会員 | |
法人プラン1 | |
法人プラン2 | |
法人プラン3 | |
法人プラン4 | |
法人プラン5 | |
対応デバイス | PC・スマートフォン |
使用をおすすめする会社の特徴 | 大容量ファイルや高画質の写真・動画を送受信したい |
安全に大容量ファイルを保存したい | |
企業名 | Logicfactory |
サービス開始日 | 2008年4月 |
導入実績 | 800万人以上 |
オンラインストレージを導入を検討中の方は、まずは無料の見積もりから始めてはいかがでしょうか。PRONIアイミツをご利用いただくと、特に人気のオンラインストレージの一括見積もりが可能です。オンラインストレージ選びの時間も大幅に節約できるでしょう。
1.firestorageの4つのメリット
firestorageのメリットは大きく分けると3つあります。まずは無料会員でも利用できるデータ転送と様々な拡張機能。さらに有料会員で利用できるストレージ容量の拡大です。以下で詳しく紹介します。
1-1. 無料会員でも操作性・利便性に優れたデータ転送機能を享受できる
firestorageの魅力はなんといっても操作性・利便性に優れたデータ転送機能です。無登録でも容量・ファイル数が無制限(ただしアップロード容量は1ファイル2GBまで、保存期間は最長7日)でき、送りたい相手へリンク先URLの通知や短縮URLの作成ができるほか、スクリーンショットを貼付けてアップできる機能、リンク先URLのQRコード発行といった機能も加わっています。現在でも転送サービスとして人気を博しています。
1-2. 無料会員以上でビジネスニーズに対応する拡張機能が利用できる
無料の会員登録をすることで、利用できる機能はさらに増えます。具体的には転送・操作ミスへの対応が可能になるほか、最長7日だったストレージ保存期間は30日ごとのログインリセットされるようになるため事実上無期限となります。さらにファイル管理がしやすくなるファイルグループや、一括転送に便利なメールグループ、メール添付でアップロードが可能となるメールアップロードなどの機能が利用できます。
また、全文英語表記も可能で外国とのファイル交換がスムーズになるfirestorage海外版の利用や、アップロードやダウンロードのための機能拡張アプリfiretools、写真の管理・共有のためのアプリphotostorageといった機能も備えており、ビジネスユースでも充分に利用できるでしょう。
1-3. 有料会員は大容量の転送とストレージ保存ができる
有料の正会員になると、1ファイルのアップロード容量が最大10GBとなり、ビッグサイズのデータも転送できるようになります。また、ダウンロードスピードも高速化されるので画像・映像やCADなどを大量に送受信する業務では特に作業効率の大きな向上が期待できます。
ストレージ保存の容量もアップして100GB、保存期間無期限となり、転送のみならずデータ保管の面からも十分な性能となっています。
1-4. 独自回線法人会員は、圧倒的な転送速度と高いセキュリティが担保される
firestorageの法人会員の大きな特徴は、会員単位での独自回線となること。独自回線が利用できることで圧倒的に高速な通信速度を実現し、ストレスフリーな通信が可能になります。複数社共有のプランもありますが、それでも充分な高速通信が確保されています。
独自回線は不正アクセスなどのセキュリティ面からも安全性の向上が期待でき、データの暗号化や24時間監視体制、バックアップなどほかの複数の対策とともに、高いセキュリティリスク管理が行なわれています。
2. 徹底調査でわかったfirestorageを使うべき人・会社
無料会員でも充実したデータ転送機能が利用できるfirestorageですが、どんな人・会社に向いているのでしょうか。
2-1. 外部とメールで送れない容量のデータのやり取りを頻繁に行う人・会社
複数の画像や図面など、メールでは送れない容量のデータを頻繁に外部と共有する必要がある人・会社は、firestorageの一番の魅力であるデータ転送機能がフル活用できるでしょう。たとえば発注主と制作会社と代理店、複数の製作会社同士、設計側と施工側など、プロジェクトの進捗中は頻繁にデータのやり取りが行なわれます。そういった人・会社には無料会員での利用がおすすめです。
2-2. 大容量データの転送と保管の両方行いたい人・会社
大容量データのやり取りが多いうえ、しっかりとデータも保管しておきたいという人・会社には正会員が向いています。firestorageの特徴であるデータ転送機能は最上位で、かつストレージ保存機能も100GBと大容量です。月額1,895円(税抜)の正会員は、小中規模の企業、プロジェクトにおすすめといえます。
2-3. FTPサーバーの代わりを探している人・会社
業務の拡大といった都合で、ユーザー数の増加や管理、メンテナンスやセキュリティなど、従来のFTPサーバーでは問題が出てきている人・会社には、規模の大小にかかわらず、大容量で専用の高速回線が使え、セキュリティ対策が施されている法人会員のプランが向いています。現状のサーバーのブラッシュアップよりも大幅なコストダウンと効率化が可能です。
3.「firestrage」の料金プラン
firestorageの料金プランには、4つの会員プランと5つの法人プランがあります。会員プランは未登録会員(無料)、無料会員(登録)、ライト会員(有料)、正会員(有料)となっています。
5種類ある法人プランは、全プランで大容量転送・大容量保存・登録ユーザー数無制限となっており、さらに法人向け専用の独自回線が採用され、高速なアップロード・ダウンロードを実現しています。また、法人向け独自の機能(独自サブドメインやロゴの挿入など)も備えており、セキュリティ対策は最高レベルです。
そのほか法人プランは英語表記対応や数種のバックアッププラン、既存アカウント管理システムといったオプションプランが用意されています。
3-1. 未登録会員(無料)
誰でも利用できるデータ転送サービスの定番「firestorage」ですが、登録せずに利用することが可能です。これが、未登録会員となります。アップロードは1ファイル2GBまで、保存期間が最長7日という制限があります。またストレージ保存ができませんが、リンク先URLの通知や短縮URLの作成や、新機能であるスクリーンショットやQRコード発行などの基本機能は無料会員とほぼ同じです。
3-2. 無料会員(要登録)
無料会員は未登録会員の機能に加えて、さまざまな機能が拡張されているプランです。登録するだけでメールに添付してモバイル端末からでもアップロードできるメールアップロード、ウェブサイトにアクセスしなくても、デスクトップのアイコンをクリックするだけで利用できるアプリfiretools、画像の共有・管理を簡単に行なえるアプリphotostrage、海外とのスムーズなデータの送受信が可能な海外版(無料会員と2種類の有料会員がある)などの充実した機能が利用できます。
3-3. ライト会員
料金は月額943円(税抜)。1ファイルのアップロード容量が5GBに増え、25GBのストレージ保存(無期限)、SSL(データ暗号化の一種)サポートによる強化されるセキュリティ、アップデートやダウンロード関連の操作性・効率性が向上する各種機能などの機能が利用できます。
firetoolsやphotostrageの機能も拡張されます。
firetoolsではフォルダごとのアップロードと自動ダウンロードができるようになり、photostrageではアップロード可能な枚数が2,000枚、可能な1ファイルの容量が32MBに上がります。メールサポートは、10〜23時の範囲であれば原則1時間以内の回答という素早い対応が行なわれています。
3-4. 正会員
正会員の料金は月額1,895円(税抜)です。こちらはライト会員の各機能に加えてダウンロードスピードが高速になり、1ファイルのアップロード容量が最大10GBに、ストレージ保存(無期限)の容量も100GBと拡大されます。
ただし、10GBのアップロードにはfirestorageのJS版アップグレードが必要です。こちらはFlash Player不要の仕組みとなっているため、モバイル端末に対応していますが、ブラウザはGoogle ChromeとFirefoxの最新版でのみ可能となっています。firetoolsやphotostrageの機能はライト会員に準じます。
3-5. 法人プラン1
容量は9TB、ユーザー数は無制限で、サーバーと回線(1Gbps)はともに専用です。契約タイプは月間で、初期費用は10万円(税抜)、料金は月額8万9,800円(税抜)となります。
3-6. 法人プラン2
容量9TB、ユーザー数は無制限で、サーバーと回線(1Gbps)はともに専用です。契約タイプは年間で、初期費用は10万円(税抜)、料金は年間95万円(税抜)で、月間換算すると7万9,167円です。法人プラン1の年間契約プランとなり、月間プランに比べ12%割引となります。
3-7. 法人プラン3
容量9TB、ユーザー数は無制限で、サーバーは専用、回線は複数社共有でスピードは10Gbpsです。契約タイプは年間で、料金は初期費用もセットになったコミコミ100万円以内プラン・年間90万8,500円(税抜)で、月間換算すると7万5,708円です。
3-8. 法人プラン4
容量18TBとプラン最大容量。ユーザー数は無制限で、サーバーと回線(1Gbps)はともに専用です。初期費用は15万円(税抜)、料金は年間140万円で、月間換算すると11万6,667円です。
3-9. 法人プラン5
容量1TB、ユーザー数は100までで、サーバーと回線はともに複数社共有で、回線スピードは上り10Gbps、下り2Gbpsとなっています。契約タイプは月間で初期費用は5万円(税抜)、料金は4万9,800円(税抜)です。
4.firestorageの評判・導入実績・効果
次にデータ転送サービスではなく、オンラインストレージとしての総合的な評判を知るために、法人会員での導入例と評判を紹介します。
・「データ交換の容量も頻度も増えるにつれ、ファイル管理が難しくなり、社員がまちまち利用していたサービスを一本化。管理もできるようになり、自社ロゴの表示や独自サブドメインで、対外的な信用度が高くなりました」(webサイト制作)
・「ファイル自体は大容量ではないのですが、不特定多数の人から安全にファイルを受け取れる仕組みが必要だったので導入しました。シンプルな操作性が決め手です。よいサポートのおかげで新業務をスムーズにスタートできました」(保険業)
・「自社のFTPサーバーから変更しました。サーバー管理の手間とコストを大幅に削減することができ、処理速度などでもストレスを感じることがなくなりました」(ゲームソフト制作)
・「社外と大容量コンテンツをデータ交換する際、複数のサービスではIDが増え情報漏洩の危険も増加するので、ひとつのIDで複数サービスにログインできる仕組みを導入。セキュアなデータ授受の環境作りを実現できました」(広告制作)
などの評判・評価が見られました。firestorageの場合は、その機能をよく理解した上での利用が良い結果を生むのではないでしょうか。
5. まずはfirestorageの無料体験を!
firestorageのデータ転送は未登録でも使用可能なサービスです。その未登録会員で行なう最も基本的な操作方法と、続けて無料会員の登録方法を紹介しましょう。
5-1.firestorageのトップページにアクセス
まずはfirestorageのトップページ にアクセスし、「ファイルをアップロード」にチェックを入れます。
5-2. ファイルアップロードと保存期間を選択
アップロードボタンが表示されたら「ファイルをここでアップロード」を選択します。
firestorage(ファイヤーストレージ)は、Flashを使用しているためバージョンが古い場合はアップデートが必要になります。
次に、保存期間を選択します。最大で7日間となっています。もしそれ以上保存する場合はストレージ保存してください。ストレージ保存は1ヶ月間ログインがないと削除されますが、ログインがあれば無期限でファイルを保存する事が可能です。そして必要に応じてそのデータを公開し、ダウンロードURLを発行します。
5-3. アップロードするファイルを選択
アップロードするファイルをここにドラッグ&ドロップするか、もしくはアップロードボタンをクリックします。同時に20ファイルのアップロードが可能です。アップロードボタンをクリックする前に「さらに高度な機能を使う」にチェックを入れると、複数ファイルをひとつのURLにまとめたり、パスワードの設定、コメントの挿入、アップロード終了時の効果音設定などの機能が利用できます。
5-4. ダウンロードURLが発行される
アップロードが完了すると、ダウンロードURLが発行されます。このURLを相手先にメールなどで知らせて完了です。
5-5. 無料会員登録の方法
ここからは無料会員の登録方法です。トップページにアクセスし、上部の「無料会員登録」または中央の「会員登録をする」をクリックします。
5-6. メールアドレスを入力
無料会員登録画面が表示されたら、登録したい「メールアドレス」を入力し、「規約及び個人情報の取り扱いについて」 同意するにチェックを入れ「無料登録する」をクリック。
5-7. 認証メールの確認
「送信完了」の画面が表示されます。ログイン先のURLと、ログインの際に利用するユーザーID、パスワードが書かれた認証メールが、登録したメールアドレスに受信されますので、内容をチェックし、そのURLにログインして登録完了です。
6. まとめ
国産のデータ転送系サービスの老舗として、1ヵ月に800万人が利用しているfirestorage。特筆すべき特徴は充実したデータ転送機能が無料会員になることで誰でも利用できるコストパフォーマンスの高さです。さらに有料会員になるとデータ保管の面でも満足できる機能が備わり、それに加えて専用回線による高速通信が目を引く法人会員までラインナップしています。オンラインストレージを導入する際はぜひとも検討したいサービスの1つでしょう。