請求書システムの費用相場・料金比較で安いサービス【2024年最新】
請求書システムを導入して請求業務を効率化したい担当者の中には、「請求書システムを導入したいけれど、月々の費用が心配」「請求書システムの料金相場を知りたい」といった方も多いでしょう。本記事では、請求書システムの費用相場や選び方、料金比較で安いおすすめ請求書サービスを解説します。トータルコストで比較し、予算内で導入できる請求書システムを知りたい経理・財務担当者はぜひ最後までご覧ください。
2024年最新のおすすめ請求書システムを知りたい方は、別記事「おすすめ請求書作成・発行システム」も参考にしてください。
税理士
板山 翔
平成28年に日本初のオンライン専門の税理士事務所を開業。塾講師歴7年、大手WEBメディアで連載を持つなどの異色の経歴を持つ。5人以下の小 …続きを見る
平成28年に日本初のオンライン専門の税理士事務所を開業。塾講師歴7年、大手WEBメディアで連載を持つなどの異色の経歴を持つ。5人以下の小さな会社の経営者へ向けて、様々なメディアで情報発信をしており、YouTubeチャンネル「税理士ショウの超わかりやすいビジネスQ&A」は動画27本で登録者4,000人近くと、急成長している。 板山翔税理士事務所代表
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- 請求書システムの費用相場
- 請求書システムの価格比較一覧表
- 【2024年最新】料金が安い請求書システムおすすめ10選
- 請求書システムとは
- 請求書システムの選び方
- まとめ:請求書ツールの料金・予算でお悩みならPRONIアイミツへ
- よくある質問
請求書システムの費用相場
請求書システムの導入にあたって必要となる費用は、月額料金と初期費用の2種類で、月額の費用相場は2万〜3万円ほどです。サービスによっては、月額料金3,000〜5,000円台からのリーズナブルなプランを用意している請求書システムもあります。以下、主要な請求書システムの月額料金一覧をご覧ください。
システム名 | 月額料金 |
---|---|
楽楽明細 | 25,000円~ |
BtoBプラットフォーム | 20,000円~ |
MakeLeaps(エンタープライズプラン) | 25,000円~ |
freee請求書 | 1,980円~ |
マネーフォワード クラウド請求書 | 3,980円~ |
board | 980円~ |
また、固定の月額料金ではなく、ユーザーごとに費用が算出される従量課金制の請求書システムもあります。たとえば、「MakeLeaps」の場合、エンタープライズプランは1社あたりの値段ですが、無料プランや個人プラン、法人プランは1ユーザーあたりの月額料金から算出されます。
なお、クラウド型ではなくオンプレミス型(買い切り型や年単位のライセンス購入型)を導入する場合は、多額の初期費用が必要となるため注意しましょう。
無料で利用できる請求書システムはあるか
無料で利用できる請求書システムもいくつかありますが、その多くは法人向けではありません。 無料で利用できるサービスは取引社数や請求書発行数の少ない個人事業主向けがメインとなっており、「費用を抑えたい」という理由から無料版を継続的に使用するのはおすすめできません。
たとえば、請求書や見積書などを1分で作成できる「Misoca(ミソカ) 」は、無料・有料どちらのプランも用意されていますが、無料プランのユーザー数の上限は1名までで、月間5通しか請求書を作成できません。「MakeLeaps」も無料プランが提供されていますが、ユーザー数の上限は1名まで、取引社数は3社までとなっています。作成できるのは見積書・請求書のみで、口座連携はできません。
無料で使える請求書システムを詳しく知りたい方は、別記事「無料で使えるおすすめ請求書作成システム」もあわせてご覧ください。
請求書システムの価格比較一覧表
ここからは実際に、請求書システム(請求書発行システム)の初期費用や月額料金を比較していきましょう。以下、2024年最新の請求書システムの料金比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
楽楽明細 | 100,000円~ | 25,000円~ |
BtoBプラットフォーム | 100,000円~ | 20,000円~ |
Bill One | 無料 | 従業員数100名までは無料 有料プランは要お問い合わせ |
pasture | 無料 | 35,200円~ |
freee請求書 | 無料 | 1,980円~ |
MakeLeaps | 無料 | 25,000円~ |
マネーフォワード クラウド請求書 | 無料 | 3,980円~ |
Misoca | 無料 | 8,000円 |
バクラク請求書受取 | 要問い合わせ | 40,000円~ |
board | 無料 | 980円~ |
多くの請求書システムは初期費用無料、月額2~3万円の料金で導入できます。中でも、「マネーフォワードクラウド請求書」や「board」は他社と比較して安い価格帯である上、導入実績も豊富なおすすめの請求書システムです。
「BtoBプラットフォーム」は47万社以上の導入実績を誇る請求書システムで、請求書の発行に加え、受け取りも完全データ化できる点が特徴です。「楽楽明細」も1万社以上の大手企業に導入されており、多様な帳簿への対応や、多くの外部システムへの連携といったメリットがあります。
個人事業主向けで、低価格の請求書システムを知りたい方は、別記事「個人事業主におすすめの請求書ソフト【2024年最新】」を参考にしてください。無料から導入できるサービスも紹介しています。どの請求書システムを導入すべきか迷う方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。希望要件に合った請求書システムを最大6つまでご案内します。
【2024年最新】料金が安い請求書システムおすすめ10選
2024年現在、料金比較で安い請求書システムおすすめ10選を紹介します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめの請求書システムをご確認ください。
- 楽楽明細
- BtoBプラットフォーム
- マネーフォワード クラウド請求書
- board
- Bill One
- pasture
- Misoca
- MakeLeaps
- freee請求書
- バクラク請求書受取
楽楽明細は、電子請求書業界でトップクラスの売上シェアを誇る請求書発行システムです。業務効率化を実現する各種クラウドソリューションが人気のラクス社が提供しています。
料金は初期費用10万円(税抜)、月額2万5,000円(税抜)から。請求書だけでなく、支払い明細や領収書、納品書などのさまざまな帳票の作成に対応しています。チラシ・フライヤーやお知らせに関する書類の発送までカバーできるのがうれしいポイントでしょう。
また、電子帳簿保存法によって定められている電子取引の要件にも対応しており、電子請求書の原本控えを電子データでまとめて管理できます。さらに、CSV/PDFファイルのデータ取り込みも可能であることから、外部システムとのデータ連動も簡単です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 通信の暗号化
- 見積書の作成機能
- 納品書の作成機能
- 請求書の作成機能
BtoBプラットフォーム請求書は、インフォマート社が提供している請求書発行システムです。69万社・133万事業所以上で利用されているクラウドサービス「BtoBプラットフォーム」シリーズの1つとして人気を集めてきました。小田急電鉄やSMBC日興証券、サイバーエージェントなど、数多くの有名企業にも導入されています。
料金は初期費用10万円(税抜)、月額2万円(税抜)から。請求書の受け取り・発行のどちらにも対応しており、請求書関連業務を大きく削減できるのがうれしいポイントです。
また、さまざまな販売管理システムや会計システムとも連携できるため、請求データの取り込みと処理を一気に行える点も心強いでしょう。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
マネーフォワード クラウド請求書
マネーフォワード クラウド請求書は、マネーフォワード提供のクラウド型請求書作成システムです。見積書/納品書/請求書/領収書の変換作成ができ、毎月自動作成機能や合算請求書機能、取引先や品目の自動入力機能も搭載されているため帳票作成も簡単に行うことが可能です。
ほかにもCSV一括作成で会計ソフトや営業管理ツールから一括で請求書を作成できます。一括メール送信や一括郵送、売上レポート機能や未入金アラートで一連の作業を効率化し、SalesforceやKintone、ZohoなどのSFA・CRMシステムとデータ連携できる点も魅力となっています。
プランは、スモールビジネス/ビジネス/エンタープライズの3種類。スモールビジネスプランの場合、年額3万5,760円(1ヵ月あたり税抜き2,980円)です。また1ヵ月の無料トライアルも利用できます。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- シングルサインオン
- 見積書の作成機能
- 納品書の作成機能
- 請求書の作成機能
boardは、ヴェルク株式会社が提供する中小企業向けクラウド型経営管理システムです。見積書や請求書の作成・管理ができるだけでなく、営業管理・キャッシュフロー予測など、中小企業の経営を一元管理・効率化を図れる点が特徴。
請求書作成・発行だけでなく広い業務をカバーするシステムをお探しの方におすすめのシステムです。請求書の作成・発行・送付、入金管理にとどまらず、発注・支払い管理、案件単位の損益管理、予算管理などの幅広い機能を搭載しています。また、freeeやMFクラウド会計、弥生会計、勘定奉行との会計ソフト連携も可能です。
料金プランは、Personal/Basic/Standard/Premiumの4種類。それぞれ月額料金は980円/1,980円/3,980円/5,980円(すべて税抜)。また30日間の無料トライアルも用意されています。
Bill Oneは、請求書の発行・受領の両方に対応する、インボイス管理のための請求書ソフトです。インボイスを含む法改正に対応した業務フロー構築が可能で、請求書の授受に関する業務をまとめてデジタル化して効率化できます。
請求書の形式・方法に関わらずオンラインで受領でき、他部門とのコミュニケーションややり取りもまとめて効率化社内の既存システムとのスムーズな連携ができるでしょう。
従業員数100名以下の会社向けの「スモールビジネスプラン」は、月間の請求書受領数100件以内であれば無料で使い続けられるのが大きな特徴です。従業員数が101名以上の場合は、受領請求書の枚数に合わせた金額を提案しています。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- 書類のPDFダウンロード機能
- 品目情報の登録機能
- 書類の検索機能
- 閲覧・編集の権限設定
- 請求関連業務の履歴管理
pastureは、企業とフリーランス間の複雑なタスクの依頼や発注、月末の請求管理をワンストップで実施できる請求書システムです。特徴はユーザーの声をスピーディに反映している点。機能アップデートも1週間で平均2回と多く、ユーザーファーストなサービスでしょう。
請求書機能に関しては、システム上で発注したものを反映できます。外部で作成した請求書もアップロードすることで作成できるため請求書の発行ややり取りを効率化できます。また、各種法令にも対応しており、電子帳簿保存法の改正やインボイス制度など新しい法令に対応する開発がされています。freee会計や会計ソフトや電子署名サービス、クラウドサインなど外部サービスとの連携により、請求書に関連する業務を効率化できるでしょう。
初期費用は無料、月額料金は35,200円~(税抜)となっており、ご契約のパートナー人数で料金が変動する料金形態です。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
- IP制限
- 見積書の作成機能
- 納品書の作成機能
- 請求書の作成機能
- 領収書の作成機能
Misocaは、弥生が提供するクラウド型請求書作成システムです。請求書のほかに、注文書/注文請書/領収書/検収書の作成も可能です。
自動作成予約や自動メール送信で効率化を図れるほか、売上レポート/売掛残高一覧/回収予定一覧などの売上・入金管理機能や、口座振替サービス/回収保証サービス/Misoceペイメントなど回収関連機能も充実しています。さらに弥生会計やfreee、MFクラウド会計などの会計ソフト連携にも対応しており、自動取込・自動仕訳が可能です。
料金プランは、無料プラン/プラン15/プラン100/プラン1000の4種類。無料プランは月5通まで利用できます。プラン15は月間15通までの請求書作成で、年額8,000円(16通以上は70円/通)となっており、初年度無料のキャンペーンも行われています(価格は税抜です)。また、無料トライアルも実施されています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 通信の暗号化
- 見積書の作成機能
- 納品書の作成機能
- 請求書の作成機能
MakeLeaps
MakeLeapsは、初期費用無料で気軽に導入できる請求書発行システムです。無料プランを含めて、プランは4つ用意されています。請求書の作成枚数や取引先などが多い場合は、法人プランもしくはエンタープライズプランがおすすめです。
法人プランでは利用者数に応じた従量課金制を採用しており、1ユーザーあたり800円(税抜)から利用できます。送付通数やユーザー数、取引先数には上限がありませんが、取引社数を追加する場合には費用が発生するため注意しましょう。
エンタープライズプランでは、1社につき月額2万5,000円(税抜)で制限なく利用でき、送付通数は1ヵ月あたり300件まで無料 。請求書のやり取りや取引社数が多いという場合には、コストパフォーマンスに優れています。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 英語
- 見積書の作成機能
freee請求書
freee請求書は、freee株式会社が提供する請求書発行システムです。請求書の"⾒た⽬"をそのままに、振り分け‧発送~⼊⾦消込まで⾃動化できる請求書システムです。
現在利用中の基幹・販売管理システムを変える必要がなく、請求書業務だけを「紙の郵送から電子化へ変更」できます。インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しています。
freeeが得意な自動化を活用し、請求書の振り分け・発行・発送・入金消込まですべてfreee請求書が代行し、担当者様はわずか数クリックで作業を完了できます。
取引先のダウンロード状況も確認できるため、未ダウンロード者へ事前にコンタクトをとることで、確認漏れによる未払いリスクの軽減も図れます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 通信の暗号化
- 見積書の作成機能
- 納品書の作成機能
- 請求書の作成機能
バクラク請求書受取
バクラク請求書受取は、請求書受取から支払処理までを効率化できる請求書システムです。AI-OCR機能が搭載されているため、取引先から受領した請求書をアップロードからわずか数秒でデータ化できます。
仕訳データの自動学習機能を搭載していることも特徴のひとつ。一度登録した仕訳データをシステムが学習し、次回以降は仕訳を自動生成することも可能です。加えて、連携可能な会計ソフトが豊富なことも特筆すべき点でしょう。また、改正電子帳簿保存法にも対応しており、取り込んだ請求書への認定タイムスタンプ付与、検索などができます。毎月の請求業務・月次決算の高速化・業務効率化を実現できるでしょう。
インボイス制度対応にも対応しており、適格請求書の要件も自動で判定が可能。法対応と業務効率化を同時にかなえられます。月額40,000円~となっておりユーザー数制限はありません。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- 書類のPDFダウンロード機能
- 取引先情報の登録管理
請求書システムとは
請求書システムとは、請求書の発行に特化したシステム。請求書の作成・送付をオンライン上で完結し、効率化することができます。ほとんどの請求書システムでは、請求書のみならず、見積書や納品書、領収書などの書類も作成可能です。
請求書システムを利用すれば、請求書の作成をはじめ、各種帳簿の管理、電子メールによる送信や郵送代行といったサポートをまとめて受けられます。最近では、請求データをもとに売上集計を算出できるものや、発注データをもとに損益管理まで行えるものも登場しています。
ペーパーロジック株式会社による「角印の利用と電子化の実態」に関する調査では、電子化したい書類の第1位が「請求書」で、その割合は65.8%となっています。また、電子発行されていない書類について「電子発行へ変えたいと思う人」の割合は 71.7%という結果が報告されています。
電子化したい書類、第1位「請求書」65.8%、第2位「契約書」57.9%
※引用:ペーパーロジック株式会社「角印の利用と電子化の実態」に関するアンケート調査
請求書システムによっては、入金確認や消込、督促までを代行してくれる製品もあるため、企業は請求書システムを導入することで請求業務を効率化し、生産性の向上につなげられるでしょう。請求書システムのメリット・デメリットなどの基礎知識を把握したい方は、別記事「Web請求書システムとは」もぜひ参考にしてください。
請求書システムの選び方
請求書システムを導入したいものの、「どのような基準でシステムを選べばいいか分からない」という方もいるでしょう。ここでは、請求書システムの選び方をお伝えします。
- セキュリティ・バックアップ体制に問題はないか
- 必要な機能はそろっているか
- 操作性は優れているか
- 社内で利用しているシステムとの連携は可能か
- 電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか
セキュリティ・バックアップ体制に問題はないか
セキュリティ対策やバックアップ体制が万全な請求書システムを導入すると、情報漏えいやハッキングなどのリスクを回避できます。請求書システムでは、企業内外を問わずに多くの情報を管理するため、セキュリティ面は特に重視すべき点です。
目安として、最低限でもプライバシーマークと、個人情報の取り扱いにおいて信頼性の高い証であるTRUSTe(トラストイー)のマーク取得がされているサービスを選ぶのが良いでしょう。あわせて、ユーザーの権限設定を柔軟に行えるのかどうかも確認しておきましょう。 また、不具合が生じた際にすぐに解決できるようなバックアップ体制を敷いているかどうかも確認しましょう。
必要な機能はそろっているか
請求書システムに搭載されている機能は製品によって大きく異なるため、自社に必要な機能がそろっているかを前もって確認しましょう。必要な機能を精査しておかないと、機能の数を重視してシステムを選んでしまうケースもあるでしょう。
請求書システムのほとんどは、搭載する機能が多ければ多いほど月額料金が増えていく仕組みです。機能をすべて活用できれば問題ありませんが、一部の機能しか利用しないとなると、月々の料金が無駄になってしまいます。費用対効果を考えるうえでも、あらかじめ欲しい機能については整理しておき、該当するシステムに絞って選定を進めましょう。
操作性は優れているか
システムの操作画面が分かりやすく直感的に操作しやすい製品を選定できると、業務効率は大きく向上するでしょう。システムは導入しただけで効率化できるわけではなく、重要なのは導入したシステムを使いこなすことにあります。
せっかく導入しても、機能が複雑でわかりづらい、画面設計も使いづらいなどといった状況になってしまうと逆効果です。導入費用も無駄になりかねません。そのような事態を防ぐためにも、システム導入前にトライアルや無料デモサービスを活用しましょう。複数の請求書システムの無料トライアルを利用し従業員に実際に操作画面を触ってもらい、良好な意見が多いシステムを導入できるとよいでしょう。
社内で利用しているシステムとの連携は可能か
会計ソフトや販売管理システムなど、社内で利用しているシステムと連携することで、請求書業務だけではなく、バックオフィス業務全般の効率化が可能です。たとえば、会計ソフトと請求書システムを連携することで、請求書のデータを会計ソフトへ自動取り込み、自動仕訳できるようになります。どのシステムと連携可能なのかは製品によって異なるため、すでに利用中のシステムがある場合はそのシステムと連携できるサービスを導入しましょう。
税理士
板山 翔のコメント
電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか
電子帳簿保存法の改正やインボイス制度の開始といった、法改正に対応している請求書システムを選ぶことで、法律に沿った請求書の発行・保管が可能となります。また、電子帳簿保存法では、請求書を電子データでやりとりした場合は印刷せず、そのまま電子データ(電子取引データ)で保存することと定められています。
※請求書以外にも、注文書・契約書・送り状・領収書・見積書も電子データのまま保存する必要があります。
※参考:国税庁『令和5年度税制改正による電子帳簿等保存制度の見直しの概要』
法改正に対応した請求書システムであれば、法律の知識がない方でも法令を遵守した電子データの保存が可能となるでしょう。インボイス制度に対応した請求書を作成したい方は、別記事「インボイス対応の請求書ソフト」もぜひご覧ください。おすすめの請求書ソフトを詳しく紹介しています。
まとめ:請求書ツールの料金・予算でお悩みならPRONIアイミツへ
請求書ツール(請求書システム)の料金は、トータルコストで比較して予算内のサービスを検討しましょう。自社に最適な請求書システムを導入することで、請求書発行にかかる手間を大幅にカットできるため、コア業務に割ける時間を増やすことができます。パフォーマンスの向上も期待できるでしょう。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件で請求書システムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
→請求書システムの最新ランキングはこちら
とはいえ、数ある請求書システムを比較して自社の予算に合った製品を選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った請求書システムが分かる診断(無料)ができます。
よくある質問
請求書システムを選ぶ際の、よくある質問にお答えします。
請求書発行代行サービスはおすすめ?
請求書発行をサポートするサービスとしては、請求書システムのほかに請求書発行「代行」サービスもあります。代行サービスは請求書発行に特化しているため、サポート体制が充実しており安心です。
しかし一方で、「月間100通以上からでないと対応できない」「ほかのサービスのオプションとして提供しているため単体では申し込めない」「基本的に月1回しか発行作業を依頼できない」など、さまざまな制限があることも少なくありません。
請求書システムと比較するとハードルが高い側面があるため、システム上から気軽に請求書の発行や管理を行いたいという方には、請求書システムがおすすめです。
エクセルで請求書の発行や管理はできるか
「請求書の発行や管理は、Excelでもできるのでは」と疑問に思っている人も少なくないでしょう。結論から述べると、Excelで請求書を発行・管理することはおすすめできません。
請求書の発行や管理をExcelで行う場合、発行件数が少ないうちは問題ありませんが、件数が増えていくにつれて、作成量が膨大となります。請求書の承認を行う人の負担となるだけでなく、データファイル自体もどんどん重くなっていくデメリットは避けられません。
加えて、取引先から請求書を再発行してほしいとお願いされた場合、なかなかファイルを見つけ出せないといったことも。また、Excelでは請求漏れや二重請求を行ってしまうおそれもあり、共同フォルダで誤って削除されてしまうことも懸念されます。このような問題を解決するには、請求書システムを導入するのがおすすめです。
プロが条件に合ったサービスを選定します!
税理士
板山 翔
板山翔税理士事務所代表
平成28年に日本初のオンライン専門の税理士事務所を開業。塾講師歴7年、大手WEBメディアで連載を持つなどの異色の経歴を持つ。5人以下の小さな会社の経営者へ向けて、様々なメディアで情報発信をしており、YouTubeチャンネル「税理士ショウの超わかりやすいビジネスQ&A」は動画27本で登録者4,000人近くと、急成長している。
税理士
板山 翔のコメント