パッケージ型でおすすめの会計ソフト7選【2024年最新】
会計ソフトは、日々の仕訳入力や決算時の必要書類の作成など、経理・財務関連業務を支援するシステムです。自動で勘定項目が選定されるほか、集計もシステム上で行われることから、業務効率化とミスの軽減に効果的なツールとして人気を集めています。
しかし、ひとくちに会計ソフトといってもパッケージ型やクラウド型などさまざまなサービスが存在しているため、そのなかから自社に適したものを選ぶには時間と手間が必要なのも事実です。
そこでこの記事では、「PRONIアイミツ」が厳選した、パッケージ型でおすすめの会計ソフトを紹介します。クラウド型との違いやパッケージ型のメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
パッケージ型ソフトとクラウド型ソフトの違い
会計ソフトは、パッケージ型とクラウド型の2種類に大きく分かれます。ここでは、それぞれの特徴と違いを解説していきます。
パッケージ型会計ソフト
パッケージ型の会計ソフトとは、パソコンにインストールして使用する会計ソフトを指すものです。パッケージ型の会計ソフトは従来の主流タイプとされており、近年ではクラウド型のサービスが増加傾向にありますが、今なおパッケージ型を利用している企業も多く存在しています。
会計ソフトに限らずパッケージ型のソフトを導入する際は初期費用がかかりますが、そのぶん月額費用を抑えることができます。また、画面のカスタマイズなどに対応しているサービスも多いため、細部にまでこだわって会計ソフトを導入したいという場合におすすめです。
クラウド型会計ソフト
クラウド型の会計ソフトは、インターネット上で利用できる会計ソフトを指すものです。パッケージ型のようにパソコンへインストールする必要がなく、インターネット環境があれば場所を選ばずに操作が可能。スマートフォンやタブレットなど、パソコン以外の端末からの操作に対応しているものも各社から提供されています。
料金については初期費用が不要のサービスも多く、会計ソフトを利用する人数や機能に応じて月額料金を支払う形式が大半です。初心者でも使いやすい管理画面や、サポートが充実しているサービスもあるので、個人事業主や中小企業にもおすすめといえます。
パッケージ型会計ソフトのメリット
パッケージ型の会計ソフトのメリットとしてあげられるのは、優れた操作性と高いセキュリティ。多くの機能を搭載しており、なかには複雑な会計に対応できる機能を備えているものもあるようです。
また、入力したデータはパソコンに保管されるため、クラウド型で起こり得るサイバー攻撃による情報漏えいのリスクを抑えることができます。そのため、セキュリティを重視して会計ソフトを選びたいという場合はパッケージ型がおすすめといえます。
パッケージ型会計ソフトの比較表
ここからはおすすめのパッケージ型会計ソフトを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介する会計ソフトでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、会計ソフト選びの参考にしてください。
おすすめのパッケージ型会計ソフト7選
ここからは、「PRONIアイミツ」がおすすめするパッケージ型の会計ソフトを紹介していきます。
PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、東京都千代田区に本社を構えるピー・シー・エーが提供している会計ソフトです。製造業やサービス、医療関連などさまざまな規模や業種の企業で導入されています。
科目体系が手軽に設定できることにくわえて、入力忘れを防止する予約伝票、各種帳票の出力などさまざまな機能を搭載しているのが特徴。PCA eDOCXとの連携にも対応しているので、領収書と伝票の原本PDFと仕訳伝票の紐付けも可能です。制度改正時の迅速な対応や、電話やリモート、メールによるサポートなど、サポート体制が充実しているのも魅力的なポイントといえるでしょう。
料金は、基本機能が搭載された「システムA」が17万円、基本機能にくわえて経営分析や高速入力などの機能を備えた「システムB」は27万円(いずれも税抜)となっています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
弥生会計は、東京都千代田区に本社を構える弥生が提供しているパッケージ型の会計ソフトです。23年連続で売り上げNo.1獲得という圧倒的な実績が最大の特徴で、さまざまな業種の企業で利用されています。
小規模法人・個人事業主向けの「スタンダード」と中小企業向けの「プロフェッショナル」のパッケージが用意されており、「スタンダード」ではスキルに合わせて選べる取引入力やExcel形式でのデータ書き出し、データ共有などが利用可能。「プロフェッショナル」では、「スタンダード」の機能にくわえて高度な資金繰り管理や経営分析・予算管理などにも対応しています。
料金は、「あんしん保守サポート」の範囲によって異なり、「スタンダード」が3万6,700円~6万7,300円、「プロフェッショナル」は5万0,800円~9万5,600円(いずれも税抜)となっています。
勘定奉行11は、ITソリューションサービスの開発・販売を手がけるオービックビジネスコンサルタントが提供しているパッケージ型の会計ソフトです。会計ソフトの定番として知られるサービスの1つで、シリーズ累計で約63万社に導入された実績を誇ります。
仕訳入力や自動起票、帳票出力、レポート作成、決算処理など基本的な機能を備えているのはもちろん、使いやすさを追求した管理画面の設計も大きな魅力。また、オプション機能の勘定奉行Import Plusを使えば、グループ会社の財務諸表データの収集・登録業務の効率化が可能です。
料金は「スタンドアロン」が25万円から、オプションが15万円から。「11NETWORK Edition」は3ライセンスまでで112万円、オプションは38万円からとなっています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
- 取引先など補助科目の登録機能
わくわく財務会計は、東京都中央区に本社を構えるコラボが提供しているパッケージ型の会計ソフトです。小規模な事業者向けに特化した機能や価格設定、サポートが特徴で、幅広い業種に対応しています。
使用者に合わせて入力形式が選択できることにくわえて、取引入力と同時に転記・集計できるリアルタイム集計、充実した参照・検索などの機能を搭載。法人・個人の決算に対応しているのはもちろん、消費税に関する資料の自動作成も可能です。
また、経営ツールでは売上月次推移グラフや損益分岐点グラフ、財務構成グラフなどを通じて「経営の今」を手軽に把握することができます。料金は希望小売価格が2万2,000円、エコパッケージは1万7,600円、ダウンロード版は1万6,500円(いずれも税込)です。
会計王
出典:ソリマチ株式会社 https://www.sorimachi.co.jp/products_gyou/acc/
会計王は、東京都品川区・新潟県長岡市に本社を構えるソリマチが提供するパッケージ型の会計ソフトです。簡単な操作と豊富な機能、手厚いサポートを備えており、プラグによる「業務ソフトに関する調査」ではお客様満足度No.1を獲得しています。
業種別のテンプレートが用意されているのも特徴で、自社の該当する業種を選ぶだけで標準的な科目の設定が自動で完了。さらに、AIが搭載されたMoneyLinkに銀行やクレジットカード、電子マネーなどを登録すれば利用明細が自動的に仕訳に変換されるので、業務負担の軽減が期待できます。ソフトを使用する担当者のスキルに合わせて入力形式が選べるのもうれしいポイントでしょう。
また、他社製品で作成されたデータの取り込みにも対応しているので、他システムからの移行を検討している場合にもうってつけ。販売価格は4万円(税抜)です。
会計らくだ
出典:株式会社ビーエスエルシステム研究所 https://www.bsl-jp.com/products/kaikei/
会計らくだは、東京都新宿区に本社を構えるビーエスエルシステム研究所が提供しているパッケージ型の会計ソフトです。中小規模法人の日常の記帳処理に特化しているのが特徴で、導入時の設定もウィザード画面を搭載。専門知識がなくても簡単に使用することができます。
出納帳や売掛帳、買掛帳、経費帳といった帳簿形式はもちろん、総勘定元帳や仕訳帳、入金伝票など幅広い入力形式に対応しているのもうれしいポイント。各種台帳や集計表はPDF形式で出力できるため、税理士との情報共有やタブレット端末での閲覧も手軽に行うことができます。
表計算ソフトで作成されたデータの取り込みも可能なので、「既存データを手軽に取り込みたい」という場合でも安心です。なお、価格は1万2,000円(税抜)となっています。
ツカエル会計
出典:株式会社DONUTS
ツカエル会計は、株式会社DONUTSが提供しているパッケージ型の会計ソフトです。帳簿から試算表、決算までを行える機能性を備えながらも、シンプルな設定・操作で初心者でも簡単に使用することができます。
銀行やクレジットカードの明細取り込みや必要な情報にすぐにたどり着ける検索機能、申告に必要な書類をまとめて印刷できる機能など、業務効率化を実現するためのさまざまな機能を搭載しているのも大きな魅力。使用者の好みやスキルにあわせて入力方法が選べるのもうれしいポイントでしょう。
また、シリーズ製品であるツカエル経理やツカエル見積・納品・請求書との連動すれば、決算・申告に必要な仕訳データの転記も不要。料金は2万8,000円(税抜)となっています。
パッケージ型会計ソフトを選ぶポイント
さまざまな会計ソフトがあるなかで、自社のニーズに合ったソフトはどのように選べばよいのでしょうか。ここからは、パッケージ型の会計ソフトを選ぶ際のポイントを解説していきます。
- 会計ソフトの対応規模
- 対応端末・環境
- バックアップ機能
会計ソフトの対応規模
1つ目のポイントは、会計ソフトの対応規模を確認することです。会計ソフトは、中・大規模企業向けの豊富な機能や複数人での運用を前提とした作りになっているものから、個人事業主や小規模法人向けの必要最低限の機能のみを備えたツールまでさまざまです。
たとえば、従業員が1,000名を超える規模の企業にも関わらず、小規模法人向けの会計ソフトを導入した場合は、機能が足りずに再購入が必要になることも考えられます。無駄な時間・コストの発生を防ぐためにも、必ず自社の規模に適した会計ソフトを選ぶようにしましょう。
対応端末・環境
2つ目のポイントは、会計ソフトの対応端末や環境を確認することです。パッケージ型の会計ソフトは、すべてのパソコンや端末に対応しているとは限りません。特にMac PCには対応していない会計ソフトも多くあるので、社内にMac PCの利用者が多い場合は注意が必要です。
また、業務用のパソコンを切り替える際にも、切り替え後のPCが会計ソフトに対応しているかを必ず確認するようにしましょう。
バックアップ機能
3つ目のポイントは、バックアップ機能を搭載しているかどうか。パソコンにソフトウェアをインストールして使用するパッケージ型の会計ソフトでは、ローカル環境にデータが蓄積されていくため、パソコンにトラブルが発生した際はデータ消失のおそれがあります。そうした場合であっても、バックアップ機能があればデータの消失を防ぐことができます。
会計ソフトのなかには、自動バックアップ機能や、終了時に必ずバックアップを取得するものもあるため、搭載の有無を確認した上で導入するサービスを検討するようにしましょう。
まとめ
この記事では、おすすめのパッケージ型会計ソフトを紹介するとともに、パッケージ型とクラウド型の違い、パッケージ型会計ソフト選びのポイントを解説してきました。
パッケージ型の会計ソフトを導入する際は、対象としている企業規模や対応端末、バックアップ機能の有無を確認する必要があります。会計ソフトのなかには無料体験やデモが用意されているものもあるため、実際に操作をした上で自社に適しているかを判断するとよいでしょう。
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