【2024年最新】パトロールロボコンの評判と実態
RPAツール「パトロールロボコン」の評判と口コミを徹底調査しました。他サービスと比較したメリットや料金プラン、「パトロールロボコン」の導入実績や効果も網羅。この記事だけで、「パトロールロボコン」の全てが分かります。
- <総評>パトロールロボコンはIT・システム運用を得意とする開発型RPAサービス
- パトロールロボコンの9つのメリット
- 徹底調査で分かったパトロールロボコンを使うべき人・会社
- パトロールロボコンの料金プラン
- パトロールロボコンの導入実績・効果
- まずはパトロールロボコンの見積もりを
- まとめ
パトロールロボコンは、クラウドCTI・監視運用ソリューションなどを手掛けるシステム開発会社、コムスクエアが開発・提供している集中管理型RPAツールです。大規模・複雑な業務でも人手を必要としない自動化が可能。自由度・汎用性の高い開発・運用ができることから、多くの企業が注目するRPAツールです。
本記事では、パトロールロボコンが注目されている理由、実際の使い勝手、活用メリットなどについて掘り下げていきます。
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<総評>パトロールロボコンはIT・システム運用を得意とする開発型RPAサービス
出典パトロールロボコン https://patrolclarice.jp/lp/robocon/
パトロールロボコンは、監視運用ソリューションのひとつとして開発されたRPAツールです。IT運用・システム運用の自動化を得意とする開発(API)型で、コマンドラインが存在するしない運用作業でも自動化できる点が特徴。PC上での定型業務のみならず、データセンターなどのIT機器を含めた広範囲にわたる自動化を叶えることができます。
「キーボード入力操作」「マウス操作」「画面確認による認識」など、テンプレート型のRPA製品では対応できなかった多くの業務を処理することが可能。パソコン1台から複雑で規模の大きいシステムまで、人の手に依存していたあらゆる運用業務の自動化が可能です。
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パトロールロボコンの9つのメリット
紹介したような特徴がある「パトロールロボコン」ですが、活用することで次のようなメリットがあります。
⒈大規模・広範囲な自動化が可能な集中管理型
パトロールロボコンは、シナリオの開発・実行・スケジュール管理を行う「マネージャ」と、シナリオを実行するロボットオペレーター(エージェント)で構成される集中管理型のRPAツールです。
PC上の操作自動化に限定される一般的なRPAツールと異なり、カスタマイズ性が高く、ミドルウェアを介さずにWindows/Linuxを直接制御できます。自動化領域の範囲が広く、データセンターなどの複雑なIT機器にも対応可能です。既存ツール・プロセスをそのままに自動化できるため、導入の際に複雑なシステム構築が必要ないのも嬉しいポイントでしょう。
⒉OSの直接制御で複雑なITオペレーションも自動化
うえで述べたように、パトロールロボコンはWindows / LinuxなどのOSを直接制御するミドルウェアとして動作するため、自由度・汎用性の高いシナリオ開発が可能です。プラットフォームへの依存が少ない分、自在なカスタマイズで複雑なIT運用オペレーションも自動化できます。
これに対し、「.NET Framework」で開発されることの多い他社製RPAツールは、ミドルウェアの上層で動作するため、プラットフォームの制約を大きく受けてしまうのが難点。自由度の高いパトロールロボコンとは異なり、多くのRPAツールがPC画面の簡易的な操作の自動化に限定されるのはこのためです。
⒊汎用言語による容易な開発が可能
開発型RPAツールは、その自由度・汎用性の高さと引き換えに、独自プロトコルを含む複雑なプログラミングが必要なことも少なくありません。しかし、Ruby、PHPといった汎用言語で開発されたパトロールロボコンなら、一般的なプログラミング知識のみで簡単にシナリオを開発できます。
そして、シナリオ開発を支援するためのプログラム生成ツール「Analyzer」などが用意されているのもポイント。50種類以上の厳選されたサンプルが収録されているため、最小限のプログラミングでシナリオ開発することが可能です。
⒋自由自在な条件分岐が可能
これまでのRPAツールでは、メールをキーワード単位で条件設定する場合など、条件分岐数が大量になると自動化が難しいというケースがほとんどでした。しかし、パトロールロボコンなら、自由自在な条件分岐の設定・制御が可能なうえ、開発工数の負担が増えることもありません。
仮に運用に変更が生じた場合でも、プログラムソースの一部を変えるだけの簡単な修正で対応できます。条件分岐すべての再調整が必要なRPAツールとは異なり、運用後のメンテナンスも簡単に実行できるでしょう。
⒌グラフィックパターン・クイックロボコンオプション
パトロールロボコンの基本ライセンスには、Analyzerや文字列認識機能が搭載されており、コマンドライン・APIによるシナリオ開発が可能です。これにオプションを追加することで、コマンドライン・APIが存在しない作業でも自動化できるようになります。
画像認識機能であるグラフィックパターンオプションが追加された「ブースターパック」さらに、マウス・キーボード操作を記録するクイックロボコンを追加した「ブースターパック+クイックロボコン」が用意されており、あらゆる作業の自動化が可能です。
⒍仮想・クラウド環境の自動化に対応
システム制御、文字列認識、画像認識、座標指定など、さまざまな方法で業務自動化に対応するパトロールロボコンは、VMwareなどの仮想環境、AWSやAzureなどのプライベートクラウド環境の自動化も可能です。
人間と同じように画面内の文字列・画像を認識できるため、一般的なRPAツールでは制御できなかったアプリケーションやシステム、リモートデスクトップの自動化にも対応できます。ツールの画面構成が変更されても、引き続き自動化処理を続行することが可能です。
⒎24時間365日の運用が可能
パトロールロボコンは、複数のロボを同一業務に配置してプロセスを監視する冗長構成が可能。1台のロボが異常を起こしてダウンしても、もう1台のロボが引き継ぎ処理を実行できるため、24時間365日ノンストップで運用できます。
異常時のバックアップ体制だけでなく、複数のロボが協力して処理にあたる分散作業も可能です。連携して自動処理を実行しながら、異常が起きた際にはマネージャがエラーハンドリングを指示して自動復旧。パトロールロボコンなら、トラブルが発生しても処理が滞りません。
⒏状況に応じたさまざまなオペレーションを実行可能
自由度・汎用性の高いパトロールロボコンは、調査・復旧・報告など、人手に頼らざるを得なかったIT・システム運用の自動化が可能。さまざまな状況に応じたオペレーションを実行できます。
たとえば、想定される障害パターンに応じた内容を設定しておけば、定型業務を処理しながらも、発生した障害に対応したオペレーションを並列して実行可能。プログラミングによるコマンド処理・API操作を基本に、画像認識、マウス・キーボード操作を駆使した、あらゆるタスクの自動実行が可能です。
⒐監視運用ソリューションとの密接な連携が可能
監視運用ソリューションを手掛けているコムスクエアでは、総合監視ソフトウェア「パトロールクラリス」や、クラウド型自動電話通知サービス「アラートコール」なども提供しています。これらとパトロールロボコンを連携すれば、より高度な運用自動化を実現できます。
それぞれのソリューションが簡単に連携できるのもポイント。「IoT監視モジュール」を利用すれば、IoTデバイスの自動制御によってセキュリティを強化できます。さらに監視運用サービス(MSP)の連携で、人間によるフォローアップ体制も構築可能です。
徹底調査で分かったパトロールロボコンを使うべき人・会社
紹介したメリットを踏まえ、「パトロールロボコン」は一体どんな人・会社が使うべきなのか、具体的にお伝えします。
IT・システム運用業務を効率化したい企業
デジタルトランスフォーメーションに向けて、クラウドや仮想環境も含めたICT化を推進する企業は少なくありません。しかし、IT人材の獲得は年々困難になっています。効率化を図り、人材不足を補いたいと考える企業には、IT・システム運用の自動化を得意とするパトロールロボコンの導入が最適です。
新旧システムなどが混在する環境では、人間が複数のツールを介在して連携させるという、生産的でない作業を行っているケースも多いでしょう。
OSを直接制御することにより、幅広いシステム・アプリケーションを自動化できるパトロールロボコンなら、人の手に頼ってきた業務も徹底的に自動化可能です。オペレーションミスや情報漏えいリスクも排除できるうえ、人件費削減の効果にも期待できます。
仮想・クラウド環境の自動化を推進したい企業
仮想環境やクラウド環境、リモートデスクトップなど、一般的なRPAツールでは対応できない環境での自動化を実行したい企業にも、パトロールロボコンの導入がおすすめです。
PC上の画面操作を自動化する一般的なRPAツールは、社内ネットワークなどに活用が限定される傾向があり、逆にクラウド型RPAツールは、社内ネットワークにアクセスしにくいというデメリットがあります。
しかし、システム制御や文字列認識、画像認識、座標指定など、業務自動化に対するさまざまな方法を持つパトロールロボコンであれば、仮想環境やクラウド環境にも対応可能。自在に条件分岐をプログラミングできるうえ、開発工数も抑えられます。運用後のメンテナンスを簡単に済ませられるのもパトロールロボコンの特徴です。
24時間365日の監視運用体制を構築したい企業
ICT化が進展した現代では、システムは24時間365日稼働するのが当然で、デジタルトランスフォーメーションに向けてこの傾向はますます強まっています。そんな状況に対応したい企業にも、パトロールロボコンの導入が最適です。
パトロールロボコンは、複数のロボが連携して処理にあたる分散作業が可能で、その特性を冗長構成にも活かせます。万一の場合に備えたバックアップのみならず、プロセス管理によって自動復旧できるのもポイント。定型業務を含む調査・復旧・報告など、さまざまなオペレーションを並列実行できます。
総合監視ソフトウェア「パトロールクラリス」をはじめ、さまざまな監視運用ソリューションと連携できるのも強みでしょう。人の介在をなくしながらも、強固なシステム運用体制を構築できます。
パトロールロボコンの料金プラン
本文内でも触れたように、パトロールロボコンには
・基本ライセンス
・ブースターパック
・ブースターパック+クイックロボコン
の3つが用意されています。
それぞれのプランは、マネージャ1台・ロボ2台という構成です。クイックロボコンの単体購入は不可で、マネージャとロボは1台ずつ追加できます。パトロールロボコンをフルに活用するのであれば「ブースターパック+クイックロボコン」を選定することになるでしょう。
気になる料金ですが、クライアントによって構成が大きく異なるため、それぞれの価格はオープンプライスとされています。デモ依頼の受付やセミナー・イベントなども開催されていますが、まずは見積もりを取寄せてみるのがおすすめです。
パトロールロボコンの導入実績・効果
ここからは実際に「パトロールロボコン」を導入した企業の例を取り上げ、システム導入後にどんな効果があったのかをお伝えします。
CTCシステムマネジメント株式会社
パトロールロボコンの導入事例ページ(コムスクエアhttps://patrolclarice.jp/case/ctcs 参照)によると、CTCシステムマネジメントは、顧客先に常駐するITサポートなどのリモート運用事業をメインとする会社です。当時の課題は、リモート運用サービスが専任制ではなく、シェアード体制で行われていたため、顧客が増えるにつれてスタッフへの負担が増大するという点でした。
約70社からのアラートメールを13名のスタッフで仕分け、その数は月7〜10万件と膨大。そのうえ、クライアントごとにルールや対応時間が異なるため、統一的に管理できる環境構築に苦慮していたのです。業務改善に向けてRPAツールの導入を検討し、最終的にパトロールロボコンに決定しました。
既存システムに手を加える必要がなかったことに加え、リモートログイン、リモートデスクトップ操作に優れていたのも選定の決め手だったそうです。導入後、夜間作業が必須だったクライアントの業務に効果を発揮し、月に50時間の削減効果が得られるとともに、品質面でも満足のいく結果が得られました。
現在では、パトロールロボコンを中核に、さまざまなソフトウェアをコントロールしながら効率化を実現するコンセプトに取り組んでいます。年間約3,600時間の削減効果を実現し、社外へのビジネス展開も進めているそうです。
まずはパトロールロボコンの見積もりを
ここまでで、パトロールロボコンの導入メリットや有効な活用方法、具体的な導入事例などを紹介してきました。しかし、自由度・汎用性の高さゆえに持て余してしまうケースもあるかもしれません。
パトロールロボコンを含むRPAツールの導入を検討している方は、まず資料を入手し、詳細を確認したうえで判断する必要があるでしょう。PRONIアイミツでは、複数のサービスから見積もりを一括で取り寄せることが可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
パトロールロボコンは、システム制御をはじめとしたさまざまな機能を搭載し、IT・システム運用を効率的に自動化できる開発型RPAツールです。仮想空間、クラウド、リモートデスクトップなど、環境を選ばない点にもアドバンテージがあります。
また、自由自在な条件分岐や、24時間365日の運用対応など、エンタープライズにもぴったりです。デジタルトランスフォーメーションに向けてICT環境の合理化を図りたいと考える企業にとって、パトロールロボコンは有力な候補だと言えるでしょう。