【2025年最新】RPAツール16選を厳選比較
企業がデジタルの情報を管理するなかで、必ず発生するデータ入力などの手入力による作業。これらを自動化できるソフトウェアがRPAツールです。これまで単純な作業しか処理できなかったRPAツールも、今ではデータ収集から統合・分析などを行えるまでに進化を遂げ、柔軟にタスクの処理を任せられるようになりました。
この記事では、数あるRPAツールの中からおすすめできるサービスを紹介。RPAツールの選び方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
- RPAツールとは
- RPA導入上の注意点
- RPAツールとExcelマクロの違い
- RPAの種類・提供形態による違い
- RPAツールの比較表
- シェア率が高いRPAツール4選
- リーズナブルなRPAツール4選
- 操作が比較的容易なRPAツール4選
- 特定の業務に向いているRPAツール3選
- RPAツールの選び方のポイント
- まとめ:RPAツールを導入して業務を大幅に効率化!
RPAツールとは
RPAツールとは、シナリオやフローと呼ばれる運用ルールを設定することで、人力だったPC作業を自動化できるツールです。製品によって自動化できる業務範囲や分析機能などに違いはありますが、基本的には次のようなメリットを受けることができます。
- 手順が決められたPC業務を自動化できる
- データの収集を自動化できる
- 人為的ミスが起きがちな作業も確実に遂行する
- 必要な人力リソースが減るためコスト削減につながる
- 余った人手をを他の業務へ回せるため生産性が向上する
- 他の業務効率化ツールと比べて導入しやすい
- RPAツールによっては、業務で利用しているシステムを変える事なく業務改善を実現
PRAツールにおいては、無料のヘルプデスクや研修などの充実したサポート、豊富な外部システムとの連携など、付加価値となるさまざまなサービスをベンダーが提供しています。
RPA導入上の注意点
RPAツールは事務作業の多くを自動化でき、業務効率化に非常に役立ちます。とはいえ、すべての事務作業を自動化できるわけではありません。不得意分野も存在します。具体的には、人の判断が必要な作業の自動化には不向きです。
まずは、RPAツールで実行できる作業なのかを検証してください。実行が難しいようであればツールをカスタマイズし、実行可能なプログラムに変更する必要があるでしょう。とはいえ、RPAツールによっては自由にカスタマイズできないものもあります。そのため、どの業務を自動化して、どのような目的を達成するのかを明確にしましょう。そのうえで、その目的を達成するための最適なツールはどれかといった視点で導入するツールを選定してください。
RPAツールとExcelマクロの違い
RPAツールとExcelマクロは同じような機能を持っています。そのため、どちらを導入したらいいかわからない方もいるのではないでしょうか。ここでは、両者の違いについて解説します。
対応できるアプリケーションが限定されるExcelマクロ
Excelマクロは、Microsoft OfficeのExcelを自動化できるシステムのことを指します。
事務作業を自動処理できるという点では、ExcelマクロとRPAツールは共通していますが、Excelマクロで自動化できる作業は、WordやPowerPoint、OutlookといったMicrosoft Officeのアプリケーションに限定されます。
また、Excelマクロは人の判断が介入するような否定形業務の自動化には対応していません。さらに、Excelマクロは大量データの処理に弱いという側面もあります。大量データを処理する際に動作が遅くなってしまう点には注意が必要です。
複数のアプリケーションを自動化できるRPAツール
Excelマクロが自動化できるのは、基本的にはMicrosoft Officeのアプリケーションに限定される一方、より幅広いアプリケーションに対応可能なのがRPAツールのメリットです。
RPAツールを使って業務自動化ができる範囲は、パソコンで行うすべての業務に及びます。
たとえば、発注システムにログインしリストに従って商品を発注、さらに発注台帳を作成するといった複数のアプリケーションをまたいでの自動化もRPAツールであれば可能です。
Microsoft Officeの自動化だけで完結する場合はExcelマクロで十分でしょう。しかし、より広範囲なアプリケーションでの作業を同時に自動化したい場合は、RPAツールを導入する必要があります。
RPAの種類・提供形態による違い
RPAツールと一口に言っても、さまざまな種類のツールがリリースされています。そこで、ここではツールの種類や提供形態による違いを解説します。
RPAの2つの種類
デスクトップ型の自動化システムは、個人のパソコン内に限定して働きます。サーバー型と比較すると、導入費用が安価というメリットもあるため、自動化作業が個人や小規模に限定される場合はデスクトップ型が合っているでしょう。
一方、サーバー型は自動化システムが自社サーバー内で働くため、部門や業務を横断的に自動化できます。パソコンではなくサーバーで動いているため、大量データの一括自動化といった作業にも向いています。ただ、デスクトップ型と比較すると導入コストが高いため、導入する際にはコストに見合った効果が期待できるかどうかを精査する必要があるでしょう。
RPAの提供形態
RPAツールの提供形態は、「オンプレミス型」と「クラウド型(SaaS型)」の2種類に分かれます。自社のサーバーやコンピューターにインストールする提供形態のRPAツールが、オンプレミス型です。オンプレス型のメリットには、特有の作業に合わせたカスタマイズが可能な点や自社のセキュリティポリシーに合わせたシステム構築が可能な点があります。
クラウド型のRPAツールは、インターネット上のサーバーを利用するツールで、パソコンやサーバーにインストールする必要がありません。インターネット環境があれば、どこからでもどの端末からでも利用できる点が最大のメリットです。初期費用、ランニングコストともにオンプレミス型よりも安価な点もメリットとして挙げられます。
RPAツールの比較表
ここからは実際に、RPAツールを比較します。料金や導入実績数を比較した表をご覧ください。
料金
年900,000円/1台
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
|
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
月750$
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
月30,000円
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
年400,000円
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
月100,000円
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
|
料金
月120,000円/1ID
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
1,000,000円
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
月120,000円/ライセンス
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
年900,000円/ライセンス
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
|
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
導入実績社数 2,200社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 280万ユーザー |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 600社 |
導入実績社数 70社 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |

そのほか、特化型のRPAツールとして、書類のスキャニングによる文字情報を仕分け・チェックできる「BizRobo! Document」や、ある程度のシナリオ外業務にも対応できるAIを搭載した「Roboforce」も用意。研修やサポートも充実しているので、企業は業務内容に合わせてぴったりの製品を導入できます。

これにより単純作業の処理だけでなく、「自動化に最適な業務をAIで特定」「テキストや音声などさまざまなドキュメントを処理」「管理やROI測定」といった業務の自動化も実現。
製品は、デスクトップ型・サーバー型のどちらにも対応しており、セキュリティも万全。オンライントレーニングや日本語によるサポート体制も充実しています。

そのほか、サーバー型とクラウド型があること、直感的なUIでユーザビリティに優れていることなど、導入がしやすい点も強みといえるでしょう。運用しながらパフォーマンス分析も行えるので、コストパフォーマンスを徐々に上げていくことも可能です。
また、膨大なデータ処理を行う上で心配されるセキュリティ面の対策も万全。管理者は各部署ごとにアクセス権限・作業範囲を決められるほか、ログイン履歴やセッション、開発者の操作ログの監査まで行えます。2019年には大規模データベース「Oracle」と統合を果たしており、ビジネスに特化したエンタープライズ向けのRPAツールとなりました。

クラウド版・オンプレミス版を用意しており、料金体系も初期費用0円、月額3万円からとリーズナブル。Excelの処理やメールの送受信、データ抽出などの基本的な機能のほか、連携処理のテンプレートもサンプルとして準備されています。これまでにRPAツールの利用経験がない企業でも、導入しやすいツールと言えるでしょう。

また、自動化対象業務のスケジュール実行や、設定した条件がエラーを起こした際の対応などもシナリオへ設定できるのは嬉しいポイント。料金体系は税別で、開発と実行が行える「開発版」のライセンス料が年額16万円、保守は月額1万円。指示を受けて実行のみ行える「実行版」は、ライセンス料年額3万9,000円、保守料月額4,000円です。

導入コストが安いことも魅力の1つ。ロボットに記憶できる数に合わせて料金が変わるシンプルな料金体系で、月額で10万・20万・30万円と3つのプランを用意しています。導入から最短即日で利用開始できるので、自動化したい作業がまだ少ない中小企業にもうってつけのRPAツールと言えるでしょう。

料金は、作業の登録や実行が行えるフル機能版が月額12万円、実行専用版は月額4万円。1ヵ月単位で契約できるため、繁忙期のみ実行版ロボットを追加することも可能です。フレキシブルな活用もできる点が、中小企業向けの最大のポイントと言えるでしょう。サポート体制も手厚く、無料のヘルプデスクや導入コンサルサービスをクライアントに提供。導入した企業の継続率はなんと96%で、多くの企業がサービスに満足していることがわかります。

登録する作業も、画像認識・マウス自動入力・キーボード自動入力などを簡単に登録することが可能。プログラム上の強みを活かして、会社で導入している既存のシステムや、独自のアプリケーションはそのままに、作業を登録することも可能です。実際に多くの企業で作業の無人化を実現しており、ある製造業の企業では作業工数の削減率88%という高い実績を残しています。

デスクトップ型も提供しているので、1台のPCのみで運用したい企業でも導入できる点は魅力です。フル機能版と実行版、そして複数の端末を一元管理できる「ipaSロボマネージャー」などオプションも提供しているため、複数の端末で運用したい企業のニーズにも対応できます。

マネージャー機能という、複数の端末でロボットを運用するための一元管理機能も搭載。ロボットの作業を時間帯などで限定して運用する実行予約も設定でき便利です。実行状況の確認や運用履歴もチェックできるため、効率的で安全な無人運用を実現できます。技術サポートやRPA教育サービスも提供しているので、自社のRPAにおけるノウハウを蓄積したい、といった企業の要望にも対応可能です。

機能面では、使いやすいインターフェースを重視しており、レイアウト変更も簡単に行えるなどユーザーに優しい点が特徴。サポートも充実しており、トレーニングサービスも提供しています。実際に導入した行政のケースでは、ノウハウを持つベンダーが人工知能による文字認識システムAI-OCRソフトウェアとの連携を支援。年間1,400時間もの作業時間を削減することに成功しました。

また、顧客との会話やチャットの内容を分析し、スタッフが必要とする情報を引き出すことも可能。業務負担が減るため、顧客対応へ集中することができ、カスタマーサービスのクオリティ向上も期待できる点は見逃せません。RPAによって顧客への対応や顧客情報を分析し、業務に活かすことも可能です。事務作業に追われる企業が導入することで、ミスの減少、コストの削減と生産性の向上、顧客満足度の向上を実現できます。

人材採用や維持・人事プロセスの効率化・福利厚生の管理などに関わる定型されたタスク業務を、ILiasが代行することで大幅な人件費の削減を実現。実際に、給与計算などをはじめとする人事業務の約70%以上が、ILiasによって自動化できるようです。導入コンサルティングや運用支援などサポート体制も整えているので、自社における最適な運用方法がわからない、といった企業でも安心できるのではないでしょうか。

特にBPMS(業務過程をIT化して自動化すること)機能との連携はシームレスに行うことができ、業務の自動化とプロセスの管理が同時にできる点は大きなメリット。顧客情報の管理業務が多い企業や、同時に複数のアプリケーションを立ち上げる業務の改善を行いたい企業におすすめのRPAツールと言えます。
シェア率が高いRPAツール4選
まずは、国内・国外でシェア率の高いRPAツールを紹介します。どれも機能は充実しているので、相性を考えることが大切です。

BizRobo!
「BizRobo!」は、国内1,560社以上の企業が導入しているRPAテクノロジーズが提供するRPAツールです。これまでに10万以上のロボット開発実績を持ち、そのノウハウを活かして複数のRPAツールを製品として提供。サーバー不要で初期コストを抑えられる「BizRobo! mini」や、サーバー型で人気が高い「BizRobo! Basic」、クラウド型で複数拠点でも利用できる「BizRobo! DX Cloud」など多くのシリーズがあります。
そのほか、特化型のRPAツールとして、書類のスキャニングによる文字情報を仕分け・チェックできる「BizRobo! Document」や、ある程度のシナリオ外業務にも対応できるAIを搭載した「Roboforce」も用意。研修やサポートも充実しているので、企業は業務内容に合わせてぴったりの製品を導入できます。
主な機能

UiPath Platform
国内外問わず多くの企業へRPAサービスを提供している「UiPath」。代表的な製品の1つ「UiPath Platform」で基軸となっているのは3つの機能です。1つ目は対応業務に合わせてロボットのシナリオを構築する「UiPath Studio」。2つ目は外部システムとの連携や、監視・測定機能で大規模な運用をコントロールする「UiPath Orchestrator」。3つ目はAIも駆使して指示を柔軟に実行する「UiPath Robot」です。
これにより単純作業の処理だけでなく、「自動化に最適な業務をAIで特定」「テキストや音声などさまざまなドキュメントを処理」「管理やROI測定」といった業務の自動化も実現。
製品は、デスクトップ型・サーバー型のどちらにも対応しており、セキュリティも万全。オンライントレーニングや日本語によるサポート体制も充実しています。
主な機能

Automation Anywhere
「Automation Anywhere」は、日本ではオートメーション・エニウェア・ジャパンが提供しています。90ヵ国以上で16年以上も事業展開してきた実績豊富な会社で、多くのビジネス向け分析アナリストからも受賞を受けるなど、専門家からも評価が高いツールです。特に際立っている機能は、AIを活用して、文書などのドキュメントを分類、抽出、検証できる「IQ Bot」。人間が使う自然言語を理解できるので、これまで担当者が必要だったような膨大なデータ処理も自動化することが可能です。
そのほか、サーバー型とクラウド型があること、直感的なUIでユーザビリティに優れていることなど、導入がしやすい点も強みといえるでしょう。運用しながらパフォーマンス分析も行えるので、コストパフォーマンスを徐々に上げていくことも可能です。
主な機能
SS&C Blue Prism
「Blue Prism」は、Blue Prism株式会社が提供している製品です。統合型RPAツールとして、大規模な運用管理に長けていることが特徴。部署ごとに特化したフロー開発を行い、それぞれに割り当てられたプロセスも柔軟に連携できるため、各部署が連携する業務でも滞ることなく自動化できます。ドラッグアンドドロップでフローの設定ができるシンプルさも魅力です。
また、膨大なデータ処理を行う上で心配されるセキュリティ面の対策も万全。管理者は各部署ごとにアクセス権限・作業範囲を決められるほか、ログイン履歴やセッション、開発者の操作ログの監査まで行えます。2019年には大規模データベース「Oracle」と統合を果たしており、ビジネスに特化したエンタープライズ向けのRPAツールとなりました。
主な機能
リーズナブルなRPAツール4選
それでは次に、リーズナブルな価格設定が魅力のRPAツールを紹介します。コストパフォーマンスの高さと、導入の手軽さが最大の魅力です。

ASTERIA Warp Core
アステリア株式会社が提供する「Asteria Warp Core」は、8,000社以上が導入するなど国内でもシェア率の高いRPAツールです。最大の特徴は、ノン・コーディング環境で開発が行える点。搭載している「フロー機能」によって、RPAの導入で必要となる業務設計・システム設計・開発までをRPAツール上で行うことができます。これらの操作は、ドラッグアンドドロップで行えるので、開発などに携わっていないスタッフも操作できる点も魅力と言えるでしょう。
クラウド版・オンプレミス版を用意しており、料金体系も初期費用0円、月額3万円からとリーズナブル。Excelの処理やメールの送受信、データ抽出などの基本的な機能のほか、連携処理のテンプレートもサンプルとして準備されています。これまでにRPAツールの利用経験がない企業でも、導入しやすいツールと言えるでしょう。
主な機能

Autoブラウザ名人
ユーザックシステム株式会社は、RPAツールによる業務改善ソリューション名人シリーズを提供しています。その中の1つ「Autoブラウザ名人」は、販売開始以来16年以上もの実績を持っており、ブラウザのRPAツールとしてはシェアNo1.のツールです。機能としては、主にブラウザ上でHTMLタグを認識し、マウスクリックやキーボード入力作業などを記憶・自動化します。タグを認識できない時は、座標を記憶して対応することも可能です。
また、自動化対象業務のスケジュール実行や、設定した条件がエラーを起こした際の対応などもシナリオへ設定できるのは嬉しいポイント。料金体系は税別で、開発と実行が行える「開発版」のライセンス料が年額16万円、保守は月額1万円。指示を受けて実行のみ行える「実行版」は、ライセンス料年額3万9,000円、保守料月額4,000円です。
主な機能

BizteX cobit
BizteXが提供する「BizteX cobit」は、リーズナブルな料金体系が魅力のクラウド型RPAツールです。特徴は、任意の人的作業を数回行うだけで作業を記憶・自動化できる手軽さ。従来のフロー組み立て・シナリオ設計も不要で簡単に扱えるので、複雑なアプリケーション操作が苦手な現場のスタッフでも扱うことができるでしょう。その直感的なUI/UXを重視してデザインされたユーザビリティの高さから、2018年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。
導入コストが安いことも魅力の1つ。ロボットに記憶できる数に合わせて料金が変わるシンプルな料金体系で、月額で10万・20万・30万円と3つのプランを用意しています。導入から最短即日で利用開始できるので、自動化したい作業がまだ少ない中小企業にもうってつけのRPAツールと言えるでしょう。
主な機能

Robo-Pat DX
FCEプロセス&テクノロジーが提供する「Robo-Pat DX」は、中小企業向けに開発されたRPAツールです。自動化する作業の指示は、画像認識の方法を採用。そのため、ソフトウェアやアプリケーションを選ぶことなく作業を自動化できる点が特徴です。わかりやすい画面設計を重視しているため、初心者でも使いやすい点は大きな魅力でしょう。
料金は、作業の登録や実行が行えるフル機能版が月額12万円、実行専用版は月額4万円。1ヵ月単位で契約できるため、繁忙期のみ実行版ロボットを追加することも可能です。フレキシブルな活用もできる点が、中小企業向けの最大のポイントと言えるでしょう。サポート体制も手厚く、無料のヘルプデスクや導入コンサルサービスをクライアントに提供。導入した企業の継続率はなんと96%で、多くの企業がサービスに満足していることがわかります。
主な機能
操作が比較的容易なRPAツール4選
ここから、比較的操作性が簡単なRPAツールを紹介します。現場担当者が使いやすいようなツールを見つけてみてはいかがでしょうか。

パトロールロボコン
コムスクエアが提供するRPAツール「パトロールロボコン」。独自のプログラムによって開発するRPAツールなので、大規模なデータ運用や複雑な処理も自動化できる強みを持っています。プログラムが複雑といっても、ユーザーの操作性は簡易的。シナリオ開発を支援するツール(Analyzer他)が用意されているため、専門知識を持って0からシナリオを構築する必要もありません。
登録する作業も、画像認識・マウス自動入力・キーボード自動入力などを簡単に登録することが可能。プログラム上の強みを活かして、会社で導入している既存のシステムや、独自のアプリケーションはそのままに、作業を登録することも可能です。実際に多くの企業で作業の無人化を実現しており、ある製造業の企業では作業工数の削減率88%という高い実績を残しています。
主な機能

ipaSロボ
ITテクノロジーによって企業の生産性向上を図る事業を展開しているデリバリーコンサルティングは、サーバー型・デスクトップ型のRPAツール「ipaS」を開発。強みとしているのは、簡単な操作性と導入のしやすさです。キーボードやマウス操作といった基本操作の記録と、画像認識を駆使したシナリオ作成が可能なので、プログラミングのスキルを持たない現場担当者でも扱えます。
デスクトップ型も提供しているので、1台のPCのみで運用したい企業でも導入できる点は魅力です。フル機能版と実行版、そして複数の端末を一元管理できる「ipaSロボマネージャー」などオプションも提供しているため、複数の端末で運用したい企業のニーズにも対応できます。
主な機能

NEC Software Robot Solution
「NEC Software Robot Solution」は、日本電気が提供しているRPAツールです。画像認識による操作の記憶で作業を自動化できるので、プログラミングのノウハウを持たない初心者でも扱うことができます。また、純国産のRPAツールなので、マニュアルやインターフェイスも日本語。海外製のシステムツールにあるような活用する際の不安がありません。
マネージャー機能という、複数の端末でロボットを運用するための一元管理機能も搭載。ロボットの作業を時間帯などで限定して運用する実行予約も設定でき便利です。実行状況の確認や運用履歴もチェックできるため、効率的で安全な無人運用を実現できます。技術サポートやRPA教育サービスも提供しているので、自社のRPAにおけるノウハウを蓄積したい、といった企業の要望にも対応可能です。
主な機能

SynchRoid
簡易導入向けRPAとしてソフトバンクが提供するRPAツール「SynchRoid」。プログラミングが不要で導入しやすいことが大きな強みです。導入の際は、ベンダーと自社の担当者が協同で開発を実施。RPA導入から自動化する作業の選定・管理・運用まで、支援を受けながら進められます。導入と同時に、自社にノウハウを溜められるメリットは大きいでしょう。
機能面では、使いやすいインターフェースを重視しており、レイアウト変更も簡単に行えるなどユーザーに優しい点が特徴。サポートも充実しており、トレーニングサービスも提供しています。実際に導入した行政のケースでは、ノウハウを持つベンダーが人工知能による文字認識システムAI-OCRソフトウェアとの連携を支援。年間1,400時間もの作業時間を削減することに成功しました。
主な機能
特定の業務に向いているRPAツール3選
ここからは、特定の業界における作業を自動化することに特化したRPAツールを紹介します。業界特化型のPRAツールを探している方は、要チェックです。

NICE
「NICE」は、ナイス・ジャパンが提供するコールセンター業務に特化したRPAツールです。コールセンターの基本業務である電話対応と並行して行われる、書類・帳票への記入や請求・発注といった入力・処理業務。これらのバックオフィス業務をRPAツールを活用することで全て自動化することで、人的処理によるミスをなくします。
また、顧客との会話やチャットの内容を分析し、スタッフが必要とする情報を引き出すことも可能。業務負担が減るため、顧客対応へ集中することができ、カスタマーサービスのクオリティ向上も期待できる点は見逃せません。RPAによって顧客への対応や顧客情報を分析し、業務に活かすことも可能です。事務作業に追われる企業が導入することで、ミスの減少、コストの削減と生産性の向上、顧客満足度の向上を実現できます。
主な機能

HRRobo For SAP HCM
人事部門に特化したRPAソリューションとして、人材コンサルティング会社のオデッセイが提供している「HRRobo For SAP HCM」。導入することで、人事管理などに伴う作業を代行するRPAツール「ILias」の利用が可能。そもそもSAP HCMとは、社内の人事に関わる管理業務のことを指します。
人材採用や維持・人事プロセスの効率化・福利厚生の管理などに関わる定型されたタスク業務を、ILiasが代行することで大幅な人件費の削減を実現。実際に、給与計算などをはじめとする人事業務の約70%以上が、ILiasによって自動化できるようです。導入コンサルティングや運用支援などサポート体制も整えているので、自社における最適な運用方法がわからない、といった企業でも安心できるのではないでしょうか。
主な機能

Pega Robotic Process Automation
BPM業界ではアメリカでのトップベンダーに位置付けられているペガジャパンは、そのノウハウを活かしたRPAツール「Pega Robotics Automation」を提供。このRPAツールは、ペガが提供しているマーケティングや顧客管理、営業支援の機能を備えた統合プラットフォーム「Pega Infinity」の一部として統合されています。そのため、単なるタスク処理を超えたあらゆる業務の自動化ができることが最大の特徴です。
特にBPMS(業務過程をIT化して自動化すること)機能との連携はシームレスに行うことができ、業務の自動化とプロセスの管理が同時にできる点は大きなメリット。顧客情報の管理業務が多い企業や、同時に複数のアプリケーションを立ち上げる業務の改善を行いたい企業におすすめのRPAツールと言えます。
主な機能
RPAツールの選び方のポイント
ここまで、特徴別に分けRPAツールを紹介してきました。より自社に合うPRAツールを選択するために、選び方のポイントをお伝えします。
デスクトップ型・サーバー型・クラウド型
RPAツールは、主に3つのタイプに分けられます。限られた端末で行っている単純作業を自動化したい場合に適している「デスクトップ型」。大量のデータを扱う業務や、複数のロボットを連携して稼働する際に最適な「サーバー型」。比較的コストが安いことやベンダーによるアップデートの恩恵をすぐに受けられるなど、独自のメリットも多い「クラウド型」です。それぞれにメリット・デメリットがありますので、各タイプのPRAツールの見積もりして、詳細を確認してみるのも良いでしょう。
社内システムとの適合性を確認する
企業のシステム環境や自動化する領域によって、RPAツールとの相性の良し悪しは変わります。また、高度な機能を持つRPAツールを使いこなしたい時ほど、社内システムとの連携は必須といえるでしょう。導入を検討する段階で、RPAツールを使ってどのような問題を解決したいのか、自動化したい作業は何か、導入の目的を明確にすることが重要です。あわせて、導入後もベンダーによる継続的なサポート受けられるか確認しておくと安心して導入できるでしょう。
セキュリティの堅牢さを確認する
RPAツールの導入の際には、セキュリティ対策の機能が備わっているかを必ず確認するようにしましょう。特に、インターネットに晒されてしまうクラウド型のRPAツールは注意が必要です。もし堅牢なセキュリティを構築したい企業や、部署ごとにしっかりと管理したい企業はサーバー型をおすすめします。運用の際に複数の担当者が扱う場合は、業務ごとの権限を適切に付与することが大切です。担当者はセキュリティ面の管理も怠らないようにしましょう。
サポート・研修が充実しているかを確認する
RPAツールを導入・運用する際にサポートを必要とする場合は、ベンダーの稼働時間・曜日・コンサルティングサービスの有無などを確認しておきましょう。ベンダーによっては、トラブルシューティングだけでなく、RPAツールの活用に適した作業の洗い出しまで依頼することもできます。充実したサポート体制を揃えているRPAツールは、それだけ導入までの準備期間が短縮されるだけでなく、業務効率を高める継続的な支援も期待できるのです。
まとめ:RPAツールを導入して業務を大幅に効率化!
RPAツールの導入によってルーティンワークの効率化を行い、コスト削減と生産性の向上を実現したい企業は多いのではないでしょうか。今回紹介したRPAツールは特徴、対応領域、コスト、サポート体制などが多岐に渡っています。そのため、自社が解決したい問題をしっかりと洗い出して、規模・環境・業務内容にマッチするRPAツールを選択することが大切です。
しかし、数あるRPAツールを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったRPAツールが分かる診断(無料)ができます。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!