【2024年最新】RPAツール10選の費用と料金相場
近年、業務の大幅な効率化を叶えるために、RPAツールを導入する企業が増えています。RPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)」のこと。RPAツールを導入すれば、これまで人の手で行ってきたオフィスワークを「シナリオ」としてロボットソフトウェアに記憶させ、自動化させることができます。つまりは、単純作業の省力化、人件費削減、ヒューマンエラーの防止などに役立つのです。
もともとは専門的な知識も必要とされていましたが、シナリオを簡単に作成できるものも増えつつあることから、より一層多くの企業で活用されているRPAツール。しかし、ソフトウェアを導入するとなると、どうしても費用面が気になってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、営業・バックオフィス・情報システムなど、様々な分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できるPRONIアイミツが、おすすめのRPAツール10選の料金や特徴をまとめてご紹介。コストパフォーマンスに優れているものはどれなのかお伝えするので、RPAツールの導入を検討しているという方はぜひ参考になさってください。
RPAツールの導入で失敗しないためのポイント
おすすめのRPAツール10選をご紹介する前に、RPAツールの導入で失敗しないためのポイントをご紹介します。
どんなRPAツールが欲しいのか整理しておく
RPAツールは種類が豊富なので、ツールを探す前にどういったツールを導入したいかきちんと整理しておかなければなりません。たとえば、クラウド型にするのか、それともオンプレミス型にするのかも大きな違いといえるでしょう。
さらには、自分たちにとって欲しい機能が備わっているのか、使い勝手はいいのかなどもきちんと確認しておく必要があります。RPAツールのなかには無料トライアルを設けているものも多いので、本格的に導入する前に、使いやすさを把握しておくといいでしょう。
導入後の管理体制について整理しておく
RPAツールは、導入したらそれで終わりではありません。定期的なモニタリング、メンテナンスを行わなければならず、これを怠ると業務効率化は進まないといっていいでしょう。そのため、RPAツールを導入した後の管理体制についてきちんと整理しておく必要があります。
RPAツールを導入する部署のみならず、社内のシステム部とも連携し、相互に把握・管理できる体制を整えておきましょう。
既存システムと連携できるか確認しておく
RPAツールは、それぞれによって得意分野やカスタマイズ性などがバラバラです。ExcelやWordなどといったOffice製品と連携できるものもあれば、業務システムと連携できるものもあるため、自社でどのようにRPAツールを活用するのか整理し、どのシステムとの連携が必要なのか洗い出したうえで、その条件に当てはまるRPAツールを導入しましょう。
セキュリティ対策を万全にしておく
操作ログの管理やアクセス権限の設定などといったRPAツール自体のセキュリティ面はもちろんのこと、社内のセキュリティ管理体制も万全にしておきましょう。とくにクラウド型のRPAツールを使う場合には注意が必要です。不正アクセスや通信データの漏えい・盗聴などが起こらぬように、あらためてセキュリティ管理を徹底しておくことをおすすめします。
おすすめのRPAツール10選
ここからは、おすすめのRPAツールの料金や特徴などをご紹介していきます。
ASTERIA Warp Core
プラン名 | 料金 |
ASTERIA Warp Core | 3万円~/月額 |
ASTERIA Warp Core + | 6万円~/月額 |
アステリアが提供している「ASTERIA Warp Core」は、初期費用は無料、月額3万円から気軽に始めることのできるRPAツールです。そのリーズナブルさだけでなく、誰でも簡単に導入することができる簡単さも魅力の1つ。これまでに数多く導入されてきたデータ連動システム「ASTERIA Warp」の機能をひとまとめとし、ドラッグ&ドロップの操作のみでサクサクデータ連動が可能。ファイル処理やレポート作成、受発注、売上や在庫のデータ抽出などを自動化することができます。
【こんな企業におすすめ】
・気軽に導入できるリーズナブルなRPAツールをお探しの企業
・簡単に操作できるRPAツールをお探しの企業
Autoジョブ名人
品目 | 1年ライセンス(税抜) | 備考 |
Autoジョブ名人開発版 | 60万円 | スクリプト開発用ソフトウェア(実行機能含む)、保守料含む |
Autoジョブ名人実行版 | 18万円 | スクリプト実行用ソフトウェア、保守料含む |
実行指示クライアント | 2万4,000円 | 即時に実行指示するためのソフトウェア、保守料含む |
Autoジョブ名人は、ユーザックシステムが提供しているRPAツール。ゼネラルリサーチによる調査によると、「中小企業に勧めたいRPA」、「アフターサポートの手厚さ」、「コストパフォーマンス」の3つで1位を獲得している人気のサービスです。基幹システムや名刺管理システム、経理システム、営業報告システムなどさまざまな外部システムと連携できるほか、受注業務や出荷管理、勤怠管理などさまざまな業務の自動化を叶えます。
【こんな企業におすすめ】
・コストパフォーマンスに優れたRPAツールをお探しの企業
・中小企業におすすめなRPAツールをお探しの企業
Autoブラウザ名人
品目 | 1年ライセンス(税抜) | 備考 |
Autoブラウザ名人 開発版 | 40万円 | スクリプト開発機能、実行機能含む |
Autoブラウザ名人 実行版 | 12万円 | スクリプト実行機能 |
実行指示クライアント | 2万4,000円 | 即時に実行指示するためのソフトウェア、保守料含む |
Autoブラウザ名人は、Autoジョブ名人と同じくユーザックシステムが提供しているRPAツールです。これまでに400社以上に導入されており、シェアナンバー1にも輝いた経験があります。その人気の理由は使いやすさ。クローリングやマウス、キーボードの操作、画面の印刷などといった各種ブラウザ操作を自動化でき、今使っている自分のPCから実行指示が可能。専用サーバーを導入するコストを抑えられるのがうれしいポイントでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・専用サーバーにかかる費用をカットしたい企業
・ブラウザ上の操作を自動化したい企業
BizteX cobit
プラン名 | 月額料金 |
トライアルプラン | 無料 |
エントリープラン | 2万円~/月 |
※詳細はお問い合わせ
BizteXが提供している「BizteX cobit」は、日本国内初のクラウド型RPAツールです。申し込みののち最短翌日から利用できるというスピーディさに加え、プログラミングなどの専門的な知識がなくとも直感的に操作することのできる気軽さが魅力。画面上で自動化したい操作を組み合わせていくだけで、営業、マーケティング、財務管理、人事総務など幅広い分野の業務を自動化可能です。利用料金が他社よりもリーズナブルに抑えられているのもポイントでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・運用までのスピーディさを重視したい企業
・簡単に操作できるRPAツールをお探しの企業
CELF RPA
品目 | 月額利用料金(税抜) | 年額利用料金(税抜) |
クラウド版 | 1,500円/1ユーザー | 1万7,500円/1ユーザー |
オンプレミス版 | ー | 1万3,800円/1ユーザー |
トライアル30日間 | 無料 | ー |
SCSKが提供している「CELF RPA」は、国内トップクラスのリーズナブルさを誇るRPAツールです。面倒かつ単純な個別業務の自動化に長けていながら、年額3万5,000円で導入できるのが大きな魅力。RPA導入前の業務のシステム化を気軽に行えるだけでなく、ひとつひとつのアクションはドラッグ&ドロップで簡単に設計可能です。誰でも簡単に作れる操作性の高さも強みといえるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・コストパフォーマンスに優れているRPAツールをお探しの企業
・一人ひとりの単純な個別作業を自動化したい企業
HeartCore Robo
品目 | 年間費用 |
HeartCore Robo | 50万円/1ライセンス |
ハートコアが提供している「HeartCore Robo」は、何台に導入してもライセンス費用が変わらないデスクトップ型RPAツールです。1ライセンスで5台に導入しても支払いは1ライセンス代のみなので、非常にコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。ドラッグ&ドロップで作成することのできるフローチャート型、よりプロフェッショナルな業務にも対応できるスクリプト型のどちらにも対応しているのも魅力です。
【こんな企業におすすめ】
・複数台にRPAツールを導入したい企業
・単純業務から複雑な業務まで幅広く自動化したい企業
JobAuto
品目 | 月額費用(税抜) |
JobAuto | 8万円 |
トライアル30日間 | 無料 |
シジャム・ビーティービーが提供している「JobAuto」は、ソース管理機能やスケジュール管理機能、実行ログ管理機能などがオプションでなく標準搭載されているお得なRPAツールです。必要な操作は簡単なマウス操作とキーボード操作のみで、コードを書く必要はありません。ブラウザやアプリケーションを問わず、幅広い業務に対応できる点も心強いでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・サーバ機能が標準搭載のRPAツールをお探しの企業
・操作がなるべく簡単なRPAツールをお探しの企業
パトロールロボコン
利用料金 | 要問い合わせ |
コムスクエアが提供している「パトロールロボコン」は、IT運用やシステム運用に長けているRPAツールです。システムの自動化のみならず、キーボード操作やマウス操作などといった作業にも対応しているため、まるで人が操作しているかのような形で自動化できます。「システム部分はRPAに任せることができたが、その他のキーボード操作などは人が補っている」という場合にはうってつけといえるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・キーボード入力やマウス操作などもRPAに任せたい企業
・IT運用やシステム運用を総合的に自動化したい企業
WinActor
利用料金 | 要問い合わせ |
NTTグループのNTTアドバンステクノロジが提供している「WinActor」は、2020年9月時点で5,300社以上の企業に導入されてきた実績を誇り、業界や企業の規模を問わず幅広く利用されているRPAツールです。実際にNTTグループ内で活用されてきたRPAで、現場の声を反映させながら改修を重ねているのが人気の理由。NTTの特許技術もさまざまに盛り込み、より簡単に分かりやすく操作できる工夫が凝らされています。
【こんな企業におすすめ】
・導入実績の豊富なRPAツールをお探しの企業
・分かりやすく簡単なRPAツールをお探しの企業
Robo-Pat DX
品目 | 月額料金 |
Robo-Pat | 要問い合わせ |
トライアル1ヶ月感 | 無料 |
FCEプロセス&テクノロジーが提供している「Robo-Pat(ロボパット) DX」は、ソフトやブラウザを問わず幅広い業務の効率化を叶えるRPAツールです。コードを書く必要はないため、誰でも簡単に操作可能。継続率は96%と優れた数字を叩きだしていますが、「繁忙期だけ業務を自動化したい……」という場合にもぴったりで、1ヶ月のみの導入も問題ありません。これまでの導入企業数は600社以上、導入ライセンスは1100を突破したというデータからも、多くの信頼を集めていることがうかがえるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・多くの企業に導入されており、継続率も高いRPAツールをお探しの企業
・1ヶ月間単位で契約したい、繁忙期のみRPAツールを活用したい企業
まとめ:RPAツールをコスパで選ぶならこれ!
ここまで、おすすめのRPAツール10選とそれぞれの料金や特徴をご紹介してきました。
業務内容や稼働時間などを考慮した上で見積もりが必要なツールを少なくないですが、コストパフォーマンスに優れたツールも多いことがお分かりいただけたでしょう。
なかでも「CELF RPA」は非常にリーズナブルで、年額たったの3万5,000円。なるべく費用を抑えたい場合には「CELF RPA」がおすすめといえるでしょう。その他のサービスは月額で数万円~十数万円かかるのがRPAの料金相場です。
それぞれのRPAツールによって得意分野も対応業務も異なるため、実際に導入する前にはより詳しく機能面を知る必要があります。また、ユーザー数や用途によって最適なRPAツールは変わってきます。まずは無料トライアルで試して、自社にあったRPAツールを見つけましょう。
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