学校向けeラーニングおすすめ6選!大学への導入事例も紹介
コロナ禍で急速に拡大したeラーニング。当時はその学習成果は未知の領域と言われていましたが、現在ではeラーニングシステムを導入して学習効果を得ている大学もあり、効率的で効果的な学習方法として再注目されています。
本記事では、学校向けeラーニングシステムおすすめ6選を徹底比較。eラーニングの導入でTOEICテストでスコアアップした大学の事例や、不正受講を防ぐためのおすすめ機能も紹介しています。大学向けeラーニングの導入を検討している方はぜひご覧ください。
- eラーニングでTOEICスコアが上がった大学の導入事例
- eラーニングを導入しても意味ないケース
- 学校向けeラーニングシステムのおすすめ機能
- 学校向けeラーニングシステムの選定ポイント
- 学校向けeラーニングシステムの比較表【大学導入実績あり】
- 学校向けeラーニングシステムおすすめ6選【2024年最新】
- eラーニングシステムの選び方のポイント
- まとめ:eラーニングシステム選びで迷ったらPRONIアイミツへ
eラーニングでTOEICスコアが上がった大学の導入事例
eラーニングシステム(LMS)とは、オンライン上で講義を配信し、その学習進捗を管理できるシステムです。従来は来校して受ける講義が主流で、講義室と講師を確保する必要がありました。しかし、eラーニングはPCやスマホで受講できるため、時間や場所の制約なく学習できます。
ここでは、eラーニングを導入した大学でTOEICスコアが上がった事例を紹介します。ノートルダム清心女子大学 英語教育センターの高橋昌子氏の研究によると、学生78人を対象とした2021年度〜2022年度前期までのeラーニングでの英語学習調査で、TOEICの総合スコアが55.1点、リスニングスコアが48.5点、リーディングスコアは14.2点伸びていることがわかりました。
項目 | 事前スコア平均 | 事後スコア平均 | 伸び平均 |
---|---|---|---|
総合 | 385.3 | 439.7 | 55.1 |
リスニング | 221.1 | 269.1 | 48.5 |
リーディング | 164.4 | 170.9 | 14.2 |
※参照:ノートルダム清心女子大学紀要外国語・ 外国文学編 47(1),24-42頁 (単著)『e-learning を用いた TOEIC 指導の効果と課題― 記述式アンケートとインタビューからの示唆― 』 )
同調査の中で、eラーニングを順調に進められる要因は「学習範囲内の小テストがあるから」という回答が最多でした。この調査から、eラーニングによる英語力の向上にはインプットだけでなく、小テスト作成などのアウトプットを促進させる機能があるeラーニングシステムの活用が効果的であることがわかります。
eラーニングを導入しても意味ないケース
一方でeラーニングを導入しても意味ない、効果が見込めない以下のようなケースがあります。
- モチベーションの維持管理ができていない
- eラーニングの飛ばし見や不正受講をしてもバレない
モチベーションの維持管理ができていない
eラーニングは個人で自由に学習できる反面、講義室に集まって一斉に受講するといった強制力がないため学習に対するモチベーションの維持管理が難しいデメリットがあります。そこでポイントになるのは、eラーニングの学習管理システム(LMS)。学習管理システムが充実したeラーニングでは、アンケート機能やフィードバック機能で受講者と円滑なコミュニケーションが取れます。受講者のモチベーションを維持管理するために、このような機能が搭載されているeラーニングシステムがおすすめです。
eラーニングの飛ばし見や不正受講をしてもバレない
eラーニングでどんなに有益な講義を配信しても、不正に受講されてしまえば学習効果は見込めません。飛ばし見や早送りによる学習内容の理解の浅さがバレない環境では、不正受講が横行してしまうでしょう。
不正受講を防ぎ、動画視聴を徹底したいなら「学習時間の記録・視聴記録」機能付きのeラーニングシステムがおすすめ。内容理解を徹底したいなら「テスト・レポート提出」機能が搭載されたeラーニングシステムがおすすめです。
学校向けeラーニングシステムのおすすめ機能
学校向けのeラーニングシステムのおすすめ機能は以下の通り。
おすすめ機能 | 特徴 | 関連記事 |
---|---|---|
学習管理システム(LMS) | 学生ごとに進捗を管理したり、実施したテストのフィードバックを行う機能。学生のモチベーションの維持管理に効果的 | 学習傾向の分析機能があるeラーニングシステム |
教材作成 | 内製した動画教材をアップロードしたり、テンプレートから教材を作成できる機能。パーソナライズされた教育が可能 | 動画教材を活用できるおすすめeラーニングシステム |
スマホ対応 | スマートフォンに最適化された画面表示が可能。いつでもどこでもスキマ時間を活用した学習が可能 | スマホ対応でおすすめのeラーニングシステム |
学校向けeラーニングシステムの選定ポイント
これらを踏まえて、学校向けのeラーニングシステムは以下の4点を基準に選定するのがおすすめです。
選定ポイント | よくある選定理由(例) | 関連記事 |
---|---|---|
目的に合った講座を受講できるか | ・講義内容に直結する学習内容か ・TOEIC対策が可能か |
おすすめの英語学習向けeラーニング |
学習管理機能(LMS)は充実しているか | ・学習時間の記録ができるか ・教材作成、テスト作成、レポート管理機能はあるか |
おすすめのeラーニングコンテンツ作成ツール |
初期費用・月額料金の比較 | ・初期費用は無料か ・月額料金は1ユーザーごとの課金形式か |
価格が安いeラーニングシステム!費用相場も解説 |
操作性・使いやすさの比較 | ・受講、管理画面は直感的に操作できるか ・スマホ、タブレット画面でも受講しやすいか |
タブレット対応でおすすめのeラーニング |
学校向けのeラーニングシステムの選定に悩んでいる場合は、PRONIアイミツの無料診断をお試しください。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったeラーニングシステムが分かります。
学校向けeラーニングシステムの比較表【大学導入実績あり】
ここでは、おすすめの学校向けeラーニングシステムを比較します。初期費用、月額料金、大学への導入実績を比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入実績 |
---|---|---|---|
Learning Ware | 要問合せ | 20,000円~ | 北海道教育大学 関西学院大学 立教大学 日本大学通信教育部 |
Cloud Campus | 10万円~ | 70,000円~ | 成蹊大学 千葉工業大学 帝京平成大学 茨城県立医療大学 |
ALC NetAcademy NEXT | 20万円 | 8,000円~ | 東洋学園大学 九州産業大学 関東学院大学 広島大学 |
KnowledgeDeliver | 無料 | 1,000円~/1ユーザー | 大阪大学 慶應義塾大学 広島大学 東北大学 |
moca | 要問合せ | 要問合せ | 立教大学 国士舘大学 山形大学 |
ネットラーニング プラザ | 無料 | 7,000円~ | 近畿大学 東京学芸大学 日本女子大学 北海道大学 |
(価格は税抜き)
おすすめのeラーニングシステムは大学への導入実績が豊富にあり、多くの大学への導入実績を重ねる中で機能が洗練されています。また大学への導入支援サポートも充実している傾向があるため、導入後の運用もスムーズに進めることができるでしょう。
数あるeラーニングシステムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったeラーニングシステムが分かる診断(無料)ができます。
学校向けeラーニングシステムおすすめ6選【2024年最新】
ここでは、学校向けのeラーニングシステムを紹介します。どのeラーニングシステムも大学への導入実績が豊富にあり、大学のさまざまなニーズに対応できる柔軟性と信頼性があります。ぜひeラーニングシステム導入の参考にしてください。
- Learning Ware
- Cloud Campus
- ALC NetAcademy NEXT
- KnowledgeDeliver
- moca
- ネットラーニング プラザ
-
料金
月20,000円~ -
初期費用
200,000円~
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Learning Ware(ラーニングウェア)は、大阪府に本社を構えるプロシーズが提供しているeラーニングシステムです。学習管理や研修管理、ライブ配信などさまざまな機能が搭載されています。ファミリーマート、楽天といった有名企業をはじめ2,400社以上で導入されており、ユーザー数は100万人以上。大学や高等学校などの教育機関でも活用されています。
マルチデバイスに対応している点もポイント。大半の機能をスマートフォンやタブレットで利用できます。パソコン操作に慣れていない方も安心でき、電車やバスでの移動時間を有効活用することが可能です。
eラーニングの運用支援を行っているのも魅力。システムの利用方法をレクチャーする初期研修、学習管理システムのデータをもとにしたコンサルティングなどサポートが充実しています。
【大学導入実績】
北海道教育大学
関西学院大学
立教大学
日本大学(通信教育部) ほか
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
-
料金
月70,000円 -
初期費用
100,000円
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
Cloud Campus(クラウドキャンパス)は、株式会社サイバー大学が提供するeラーニングアプリです。導入実績は企業や大学を含め240以上。160万人以上のユーザーが利用しており、業種や規模を問わず豊富な導入実績があります。
他社と比較したおすすめ機能は、オフライン受講機能です。受講したいコンテンツを事前にダウンロードすることで、インターネット接続がない場所でも学習できます。オフライン状態で受講した学習内容は、オンライン状態になったタイミングで自動で同期。オフライン状態中の学習も蓄積されます。いつでもどこでも学習できるため、受講率の向上も期待できるでしょう。
料金プランはEntry、Standard、Proの3つがあり、それぞれ初期費用や月額料金が異なります。一番安いEntryプランの初期費用は10万円。月額料金は70,000円と手ごろな価格で主要機能をすべて利用できます。どのプランも受講者数無制限で利用できる点もおすすめポイントです。
【大学導入実績】
成蹊大学
千葉工業大学
帝京平成大学
茨城県立医療大学 ほか
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 英語
- 受講者の基本情報管理機能
-
料金
20,350円/コース -
初期費用
なし
-
最低利用期間
3ヵ月
-
最低利用人数
なし
ALC NetAcademy NEXT(アルクネットアカデミーネクスト)は、株式会社アルクが提供するeラーニングシステムです。シリーズ累計で1,100の教育機関や企業への導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、充実した英語講座を取り揃えている点。TOEIC®L&Rテストでは500点・600点・730点とレベル別のコースを用意。医学・医療に特化した英単語コースや英文法に特化したコースなど、大学生からの需要が高い豊富な英語コースを受講できます。学生の英語力向上に力を入れている大学におすすめのeラーニングシステムです。
導入の際は「ALC Study Unlimited」の利用がおすすめです。定額制でALC NetAcademy NEXTを含む6つのeラーニングサービスが無制限で使えます。オンライン英会話レッスンや英語学習のオンラインセミナーなど、さまざまな形態での学習が可能。大学の講義に導入したい方、移動時間中のスキマ時間で学習したい学生向けなど、多くのニーズを満たせるeラーニングシステムです。
【大学導入実績】
東洋学園大学
九州産業大学
関東学院大学
広島大学 ほか
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 受講者の基本情報管理機能
- 受講者のグループ管理機能
- 受講者とのメッセージ機能
- 受講者間のメッセージ機能
- 講義進捗の管理機能
KnowledgeDeliver
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
50人
KnowledgeDeliver(ナレッジ・デリバー)とは、東京都に本社を構えるデジタル・ナレッジが提供しているeラーニングシステムです。教材作成、アンケートや質問機能、分析機能など、学習環境の構築に必要な要素が揃っています。
最大の特徴は、なんといっても信頼できる実績です。有名企業の他に慶應義塾大学で活用されており、1500を超える導入実績を誇ります。官公庁や医療機関など、業界を問わず人気がある点も魅力です。
また、カスタマイズ性が高いという特徴があり、クライアントのニーズに応じたeラーニングシステムの構築ができます。年4回バージョンアップしてくれるので、トレンドに合わせたサービスを利用可能。「ASP・SaaS安全・信頼性情報開示認定」を受けており、個人情報の保護やセキュリティ対策もばっちりです。
【大学導入実績】
大阪大学
慶應義塾大学
広島大学
東北大学 ほか
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
moca(モカ)は、東京都にあるタイムインターメディアが運営するe-ラーニングシステムです。世界で最も利用されている学習管理システムをベースにしており、課題やテストの提出が可能で、自由な学習環境のサポートを期待できます。クラウド型とオンプレ型の2種類が存在し、幅広い教育機関にぴったりです。
また、掲示板やチャット機能などが搭載されているのもポイント。受講者のコミュニケーション力アップに効果的でしょう。
もちろん、教育機関の要望に応じたUI(ユーザーインターフェース)に設定できます。ライセンス費が不要なのでコスト軽減が期待でき、運用サポートなどのオプションもしっかりと用意。はじめての方も安心して活用できる、多機能かつ高品質なeラーニングシステムです。
【大学導入実績】
立教大学
国士舘大学
山形大学
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- Pマーク
- 受講者間のメッセージ機能
- テスト問題の登録機能
- アンケート実施
- 受講者のレポート提出機能
-
料金
月7,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ネットラーニング プラザは、株式会社ネットラーニングが提供するeラーニングシステムです。約6,000社を誇る豊富な導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、充実した動画制作のサポート体制です。専任の担当者がオンデマンド授業への移行を全面的にサポート。講義に使うスライドの内容や効果的な見せ方、動画収録時の話し方など、担当者が丁寧に支援します。
さらに、学生が自分のペースで学習できる環境づくりにも注力しています。学生の集中力を保つために、授業を十数分程度のセッションに区切ったり、セッションごとにテストを設置することも可能です。学生が集中して視聴できる講義動画を制作することで、学生の理解度の向上が期待できるでしょう。
【大学導入実績】
近畿大学
東京学芸大学
日本女子大学
北海道大学 ほか
- メールサポートあり
- 受講者の基本情報管理機能
- 受講者のグループ管理機能
- 受講者へのメール連絡機能
- 講義進捗の管理機能
- 単位数取得の確認機能
- テスト問題の登録機能
- アンケート実施
- 動画ファイル対応
- データのCSV出力機能
eラーニングシステムの選び方のポイント
それでは、eラーニングシステムの選び方のポイントをお伝えします。教育機関ならではの選び方を確認しておきましょう。
導入実績の豊富なサービスを選ぶ
人気の高いeラーニングシステムなら、学習環境の構築で失敗するリスクを削減できます。その理由は、経験豊富な可能性が高く、幅広い教育機関のニーズを満たしてくれるからです。具体的には、導入実績が豊富なサービスを選びましょう。
対応しているデバイスの種類をチェックする
対応しているデバイスの種類も、eラーニングシステム選びで重要なポイントです。スマートフォンやタブレットで利用できるサービスなら、パソコンを持っていない場合でも対処できます。
通学中やスキマ時間に課題を提出することもでき、生徒のさまざまなニーズを満たせるでしょう。初めてeラーニングシステムを導入する教育機関ほど、マルチデバイス対応のサービスをおすすめします。
より詳しい選び方は別記事「eラーニングシステムを徹底比較」で解説しています。2024年最新のおすすめeラーニングシステムも紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ:eラーニングシステム選びで迷ったらPRONIアイミツへ
eラーニングシステムは、今までの学習環境にはなかった体験・機能を提供してくれます。スマホやタブレットなど、屋外でのシステム活用にも対応しており、学習効率アップが期待できるでしょう。
とはいえ、いざeラーニングシステムを導入しようと思っても、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合ったeラーニングシステムの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
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