インボイス制度に対応した請求代行サービスおすすめ10選
請求業務でよくある悩みと言えば、作業範囲が広く手間がかかること。「インボイス制度の開始により、請求業務の負担がさらに大きくなった」と感じる担当者も多いのではないでしょうか。
そのなかで、注目されているのが請求代行サービスです。請求代行サービスを導入すれば、インボイス制度への対応に加え、従来の煩雑な請求業務をまとめて請け負ってもらえます。
本記事では、インボイス制度に対応した請求代行サービスの利用を検討している企業に向け、インボイス制度での変更点やサービスの選定方法について詳しく解説します。インボイスに対応したおすすめ請求代行サービス10選も紹介しているので、請求業務の効率化を図りたい経理担当者の方はぜひ参考にしてください。
- インボイス制度で請求書発行はどう変わる?
- 適格請求書(インボイス)に必要な記載事項
- 【比較表】インボイス制度に対応した請求代行サービス
- 【2024年最新】インボイス対応の請求代行サービスおすすめ10選
- 請求代行サービスの選び方
- まとめ:請求代行サービスを導入して、業務効率化を実現しよう
インボイス制度で請求書発行はどう変わる?
2023年10月1日に施行されたインボイス制度は、売手が買手に対して正確な適用税率や消費税額等を伝えるために作られた法律です。登録事業者である売手は、買手からインボイスを求められた際に適格請求書の交付を行う義務があります。 ※参考:インボイス制度の概要|国税庁
適格請求書が求められる理由は、買手が「仕入税額控除」の適用を受けるため。仕入税額控除とは、売上で受け取った消費税額から仕入で支払った消費税を差し引きすることです。売手が要件を満たした適格請求書を発行すれば納付する消費税額を正しく計算できますが、要件を満たさなければ本来の納付額以上の消費税を納めることになります。
つまり、買手に不利益を与えないためにも、売手は適格請求書(インボイス)と認められる請求書を発行する必要があります。
適格請求書(インボイス)に必要な記載事項
適格請求書(インボイス)として扱うには、以下の記載事項が必要です。
- 適格請求書発行事業者の、氏名または名称および登録番号
- 取引年月日
- 取引内容(軽減税率の対象品目である旨)
- 税率ごとに合計した対価の額および適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
- 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
これらの要件を満たした適格請求書の発行に加え、修正した場合の再発行や値引き・返品時の適格返還請求書(返還インボイス)にも対応しなければいけません。いずれも消費税額の計算が複雑になるため、ミスなく進めるには多くの時間を要します。
なお、Sansan株式会社がインボイス制度開始直後の2023年11月に行った実態調査によると、適格請求書判定の対象となった請求書のうち約2割(19.9%)、5件に1件の請求書で不備があったとのこと(※調査対象:同社が提供する請求管理システムBill Oneに取り込まれたデータ)。また、不備が多かった項目は下記の通りです。
的確請求書で不備が多かった項目TOP5
1位:適用税率の記載がない(38.9%)
2位:税率ごとに区分した消費税額の記載がない(21.5%)
3位:税率ごとに区分して合計した対価の額の記載がない(11.3%)
4位:消費税額の計算に誤りがある(9.6%)
5位:取引年月日の記載がない(6.3%)
インボイス制度開始によって複雑化した請求業務に間違いなく対応するのは難しく、自社や取引先企業のミスが原因で業務がひっ迫しているケースもあるようです。その解決手段としておすすめなのが、インボイス制度に対応した請求代行サービスです。適格請求書の発行はもちろん、再発行や適格返還請求書(返還インボイス)もすべて代行してもらえます。手間のかかるインボイス発行がなくなり、経理担当者の負担を大幅に削減できます。
PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った請求代行サービス(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【比較表】インボイス制度に対応した請求代行サービス
ここからは実際に、インボイス制度に対応した請求代行サービスを比較します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめの請求代行サービスをご確認ください。
下記ボタンから、請求代行サービスを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2024年最新】インボイス対応の請求代行サービスおすすめ10選
2024年現在、インボイス制度に対応した請求代行サービスおすすめ10選を紹介します。各サービスの特徴やおすすめポイントもまとめているので、ぜひ選定時の参考にしてください。
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料金
月12,000円~ -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
NP掛け払いは、株式会社ネットプロテクションズホールディングスが提供する請求代行サービスです。独自の与信システムを持ち、個人事業主から中小企業まで幅広い取引先の与信審査に対応できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、オペレーションの柔軟性。自社のフォーマットに沿った請求書はもちろん、請求書の即時発行や修正・キャンセル時の再発行などにも対応できます。10年間蓄積されたノウハウを持つため、他社ではできないイレギュラーな運用が可能です。
また、インボイス制度への対応は管理画面からON・OFFの切り替えが可能。適格請求書の発行だけでなく、API連携や振込明細を含めてインボイス仕様で利用できます。
マネーフォワード ケッサイ
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料金
月0円~ -
初期費用
0円
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
マネーフォワードケッサイは、マネーフォワードケッサイ株式会社が提供する請求代行サービスです。さまざまなシステムとのAPI連携によって、請求から代金回収、会計処理までを自動化できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、最短数秒の与信審査。自動審査システムを用いることで、自社で実施するよりもはるかに早いスピード審査が可能です。審査通過率も99%と非常に高く、個人事業主や中小企業の与信審査にも活用できます。
また、適格請求書(インボイス)の発行では、請求書・納品書単位で消費税端数処理が可能。再発行や適格返還請求書(返還インボイス)にも柔軟に対応できます。
- 与信審査
- リアルタイム与信審査
- 手入力での請求依頼
- CSVでの請求依頼
- APIでの請求依頼
- 請求書発行
- 請求書送付
- 請求書再発行
- 個別請求書発行
- 代金回収
Paid
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料金
月0円~ -
初期費用
0円
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
Paid(ペイド)は、株式会社ラクーンフィナンシャルが提供する請求代行サービスです。請求代行と未回収時の保証がセットになっており、与信審査から請求書発行、集金業務、督促に至るまですべてに対応できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、取引与信ではなく企業与信を採用していること。取引ごとの与信審査では大きな金額が扱えませんが、Paidでは企業に対して審査を行い、いちど審査が通れば最大1,000万の取引が可能です。2回目以降の審査は不要なため、請求業務がスムーズになります。
また、取引先へのフォローができる専用窓口も完備。適格請求書(インボイス)や決済に関わるトラブルを未然に防げるため、経理担当者の負担削減に効果的です。
GMO掛け払い
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料金
月0円~/契約 -
初期費用
0円
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
GMO掛け払いは、GMOペイメントサービス株式会社が提供する請求代行サービスです。リアルタイム与信を採用しており、取引先を待たせることなく企業間決済を完了できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、充実したオプション機能。通常よりも早く回収金が受け取れる早期入金サービスが使えるほか、個別請求書発行や定期請求、与信が通らない取引の請求・集金代行にも対応できます。買い手の支払い期限を延長するサービスもあり、最大6か月後まで延長可能です。
また、適格請求書の発行では、1取引ごとに税計算を行う「複数発行方式 」と、ひと月に交わされた取引をまとめる「1枚方式」に対応。取引先ごとの件数に応じて使い分けが可能です。
リコーリース 集金代行サービス
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
リコーリース 集金代行サービスは、リコーリース株式会社が提供する請求代行サービスです。決済方法には口座振替・コンビニ決済の2種類があり、代金回収や入金消込の負担を大幅に削減できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、とにかく導入しやすいこと。初期費用・導入費用はいずれも無料で、請求が発生した月のみ料金を支払う仕組みです。請求は1件から対応しており、個人事業主でも契約できます。
さらに、サポートでは専用のフリーダイヤルや動画マニュアルも完備。はじめて請求代行サービスを利用する担当者や、インボイス制度の対応方法をサポートしてもらいたい担当者にとって使いやすいサービスです。
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料金
月0円~/契約 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
SEIKYU+は、株式会社Biz Forwardが提供する請求代行サービスです。与信審査は最短数秒かつ99%の通過率を誇り、自社では判断できない取引先の与信審査にも対応できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、充実した連携機能。請求・受発注システムと連携することで与信審査が自動化され、初回取引からすぐに掛売りが可能です。加えて、会計システム連携では仕訳を自動作成できるため、会計処理の負担も大幅に削減できます。
また、インボイスへの対応は「インボイス(適格請求書)モード」と「区分記載請求書モード」の切り替えが可能。必須項目6項目を満たしたインボイスと適格返還請求書の発行に対応できます。
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料金
ー -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
クロネコ掛け払いは、ヤマトクレジットファイナンス株式会社が提供する請求代行サービスです。初期費用無料、月間管理費用最大1万円という低価格でありながら、請求に関わるすべての業務を代行してくれます。
他社と比較したおすすめのポイントは、ヤマトグループに委託できるという安心感。関連会社であるヤマト運輸は知名度が高く、誰にとっても馴染みのある会社です。そのクロネコヤマトのロゴが付いた封筒で請求書が送付されるため、取引先との信頼関係構築に役立ちます。
また、インボイス制度では受注データの登録方式を複数用意。消費税の計算をヤマトに委託するか自社で行うかなどを自由に選択できます。
請求まるなげロボ
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
請求まるなげロボは、株式会社ROBOT PAYMENTが提供するインボイス制度に対応した請求代行サービスです。与信審査から請求書発行、回収、入金消込、催促まで対応しており、請求業務の効率化を実現できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、すべての決済を1つのプラットフォームで管理できること。与信通過した取引先だけでなく、対象外の取引先も請求書の送付・入金消込機能が利用できます。審査結果ごとにシステムに使い分ける必要がないため、効率的な請求業務が可能です。
また、インボイス対応では、適格請求書の発行に加え、各種エクスポート機能にも対応。CSVに税率ごとの消費税が出力され、会計データとして活用できます。
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料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
掛払い.comとは、株式会社キャッチボールが提供する請求代行サービスです。後払い決済トップクラスの実績とノウハウを生かし、請求業務のすべてを代行してくれます。インボイス制度にも対応済み。
他社と比較したおすすめのポイントは、新規開拓を劇的に加速させるスピード審査。新規取引先の枠審査は即日、取引後の注文毎与信審査の結果は最短数秒で結果が得られるため、取りこぼしのない営業展開が可能です。各調査機関のデータベースに登録されていない法人や個人事業主様でも与信審査に対応できます。
さらに、土日祝日対応可能なサポート窓口により、顧客を待たせることなく取引を開始できます。
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料金
月0円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
セゾンインボイスは、株式会社クレディセゾンが提供する請求代行サービスです。顧客登録と取引情報を入力するだけで請求業務が完結し、経理担当者の大幅な効率化を実現できます。インボイス制度にも対応済み。
他社と比較したおすすめのポイントは、最短翌日の振込に対応できること。通常、企業間取引では締め日や請求書発行日、支払い期限の関係で、すぐに回収・資金確保はできません。しかし、セゾンインボイスでは与信内なら最短翌日の振込が可能なため、資金繰りの安定化を図れます。
また、与信内であれば未回収リスクを100%保証。未払いが起きた場合でも全額振り込んでもらえるため、経営リスクの縮小に役立ちます。
以上、インボイス制度に対応したおすすめの請求代行サービスを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、請求代行サービス選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
請求代行サービスの選び方
インボイス制度に対応した請求代行サービスは種類が多く、代行できる範囲もさまざま。より最適なサービスを選ぶには、以下の内容を押さえることが重要です。
- 委託できる業務範囲を比較
- 支払い方法の種類を比較
- 自社システムとAPI連携機能があるか
委託できる業務範囲を比較
インボイス制度に対応した請求代行サービスの選定にあたり、必ず押さえておきたいのが委託できる業務範囲。適格請求書の発行だけでなく、入金確認や消込、売掛管理、督促、与信審査などがどこまで対応できるのか確認が必要です。委託したい業務をカバーできなければ、十分な導入効果が得られません。
まずは、現状の課題を洗い出し、委託したい範囲を明確にしましょう。請求代行サービスではBtoB(企業間)だけでなく、BtoC(一般消費者)の決済業務も含めて対応できるサービスがあります。さらに、未回収時のリスクを考慮するなら与信審査や入金保証も外せないポイントです。
支払い方法の種類を比較
インボイス制度に対応した請求代行サービスの選定では、支払い方法の種類も重要です。決済方法が限られる場合、商談先によっては契約に至らないケースもあります。ビジネスの間口を広げるためにも、あらゆる支払い方法に対応できるサービスがおすすめです。
また、支払い方法が充実すれば、取引先の囲い込みにも有利です。たとえば、これまで銀行振込のみとされていた決済が、じつは取引先には「手数料がかかる」「不便だ」と思われるものだったかもしれません。口座振替やクレジットカード決済など複数から選べることで、積極的に取引してもらえる可能性があります。
自社システムとAPI連携機能があるか
導入効果を高めるための重要な要素の1つが自社システムとの連携性。連携方法にはいくつかありますが、API連携なら入力・管理にかかる手間を大幅に削減できます。
たとえば、営業部門で使われるSFA(営業支援システム)やCRM(取引先管理システム)と連携できれば、商談情報をもとに、インボイスに対応した形式で請求データの登録が可能です。取引先名や請求金額が自動で反映されるため、経理担当者が作業することなく決済業務を委託できます。
また、会計システムとの連携では、仕訳の自動作成が可能です。売掛金の計上や入金消し込みが自動反映されるため、経理担当者の負担軽減につながります。
より詳しい選び方やおすすめサービスは、別記事「請求代行サービスを徹底比較」で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ:請求代行サービスを導入して、業務効率化を実現しよう
請求業務では、請求書の発行や送付、代金回収、入金消込、与信管理といった多くの作業が発生します。加えて、インボイス制度への対応もあり、経理担当者はこれまで以上の負担を感じていることでしょう。
請求代行サービスを導入すれば、適格請求書(インボイス)の発行、及び請求に関わるすべての代行依頼が可能です。与信管理や入金リスクへの保証もあるため、効率的な請求業務を実現できます。
とはいえ、数ある請求代行サービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った請求代行サービスが分かる診断(無料)ができます。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!