ネットde記帳の評判と実態【2025年最新】
会計システム「ネットde記帳」の評判と口コミを徹底調査しました。他サービスと比較したメリットや料金プラン、「ネットde記帳」の導入実績や効果も網羅。会計システムをお探しの方はぜひ参考になさってください。
- <総評>ネットde記帳は会計業務を改善できるサービス
- ネットde記帳の8つのメリット
- 徹底調査で分かったネットde記帳を使うべき人・会社
- ネットde記帳の料金プラン
- ネットde記帳の導入実績・効果
- ネットde記帳を利用するなら、まず商工会にお問い合わせを
- まとめ
クラウド型が主流になってきている会計システム・会計ソフト。地域の事業者が会員となり、お互いの事業・地域の発展のために活動を行っている商工会(全国商工会連合会)も、クラウド型会計システムのネットde記帳というサービスを提供しています。
この記事では、ネットde記帳の評判と実態を詳しく解説。ネットde記帳はどのような会計システムなのか詳しくお伝えしていきますので、ネットde記帳の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
<総評>ネットde記帳は会計業務を改善できるサービス
出典:ネットde記帳 https://www.shokokai.or.jp/kicho/
ネットde記帳は、経理・会計業務をよりよくすることができるサービスだと言えるでしょう。定期的に使用する仕訳をあらかじめパターン登録できる・部門設定での利益管理が可能などといった使いやすい機能で、日々の記帳作業をスムーズに。申請書・申告書のほか、決算書・決算報告書の作成も可能です。
なにより、商工会が提供している手厚いサポートを受けることができるという点が大きな魅力。ネットde記帳の導入サポートはもちろん、導入後の操作方法指導や、決算指導・経営分析指導も行っています。
他の会計システムと比較しておすすめ?
ネットde記帳は他の会計システムと比較して、手厚いサポートが受けられるクラウド型会計システムです。身近な存在である地域の商工会から、ソフトの導入・操作説明や、決算・経営など事業の経理・会計にかかわる内容のサポートまで受けることができます。
また、さまざまな業種・業態の会社が加入している商工会の推奨会計システムだけあって、建設業などの一部特殊な作業が必要な分野にも対応。幅広い業界におすすめできる会計システムだと言えるでしょう。
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ネットde記帳の8つのメリット
紹介したような特徴がある「ネットde記帳」ですが、活用することで次のようなメリットがあります。
商工会推奨の経理ソフト
ネットde記帳は、商工会(全国商工会連合会)が提供する会計・経理システムです。商工会は、業種に関わらず地域の事業者が会員となっている団体で、お互いの事業・地域の発展のために活動を行っています。
ネットde記帳はそんな商工会が推奨する会計システムであることから、全国43県以上・6万5,000以上という数多くの事業所で利用されています。商工会で操作方法のサポートを行っているほか、記帳・経理などの指導を受けることが可能な点は、メリットの1つだと言えるでしょう。
電子申告までワンストップで作業できる
経理業務は日々の帳簿付けや、売上・利益管理に加え、現金や預金などの管理、月次決算・年次決算など、非常に多くの業務が発生します。ひとつひとつが別々のシステムである場合や、紙上での作業の場合、違う業務を行うたびに場所や方法を変更することとなり、その分無駄な時間が生じてしまうでしょう。しかし、ネットde記帳を利用することにより、インターネットを利用して帳簿入力から電子申告までをワンストップで作業することが可能です。
毎日のデータ入力はもちろん、申告書や決算書の発行も可能。ネットde記帳1つで経理業務がほぼ完了することでしょう。
いつでもどこでも利用可能
ネットde記帳は、インターネット回線を通じてソフトウェアを利用することができるASP(アプリケーションサービスプロバイダー)システムです。そのため、インターネットを利用できる環境であれば、いつでもどこでも利用することができます。外出先でお金の動きがあった場合なども、忘れないようすぐに入力することが可能。記帳漏れの防止・ソフトインストールや起動などの作業の削減が期待できるという点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
複数拠点での利用が可能
ネットde記帳は、複数拠点・複数人の同時入力・参照が可能です。支店や営業所が多く存在する会社の場合、それぞれの拠点から会計データを直接入力することができます。また、本社または本部などでそれぞれの拠点のデータを一括に管理・確認することも可能。ネットde記帳を利用することで、会社すべての財政状況をリアルタイムに把握することができます。経営に関わる意思決定や、会社全体を俯瞰的に見た際の問題点把握などに役立つでしょう。
ソフトのインストール・バージョンアップが自動
ネットde記帳はクラウドサービスのため、ソフト導入の際インストール作業が必要ありません。法改正への対応や機能追加時のバージョンアップ作業も自動で行われます。従来のオンプレミス型(インストール型)では、バージョンアップなどの作業が必要でした。また、それらの作業はソフトをインストールしているPCすべてに行わなければなりません。クラウド型のネットde記帳を利用することで、必ず発生してしまう作業時間の削減につながることでしょう。
手厚い記帳サポートが受けられる
商工会提供・推奨の経理会計システムであるネットde記帳は、導入前・導入後の手厚いサポートが魅力の1つです。簿記・経理ソフト講習会を開催しているほか、経理や事業を始めたばかりで「帳簿の付け方がわからない」という方や、「仕訳に自信がない」「勘定科目がわからない」といった方のために、記帳・簿記に関する指導を行っています。
そのほか、有料ですが記帳代行指導や、自計指導(ソフトの導入・操作方法・決算や税務関係の支援)も実施。業務でも使用しており、ネットde記帳に精通している商工会のメンバーが支援します。
日々の入力に便利な機能が満載
ネットde記帳は、日々の帳簿付けに便利な利用しやすい機能が多く揃っています。勘定科目は50音順に探すことができるほか、記帳になれている方向けにコード順で探すことも可能。また、よく使う勘定科目のリストや、入力候補リストの表示も利用できます。財務報告書や振替伝票も作成可能です。
また、仕訳にはふせんを貼ることができる機能も。商工会からの操作指導や内容確認、財務分析の際に不安な点や特筆すべき点を簡単に共有することができるといったメリットがあります。
建設業・工事関連の管理にも対応
ネットde記帳は、建設業や工事関連の事業で利用する配賦の機能も実装されており、工事関連の管理にも向いています。事前に配賦の内容を設定しておくことで、共通工事の金額などを自動的に振り分け。実際に売上が入金されるよりも前に、より正確な財務状況を把握することが可能です。素早い経営判断を下すことも可能になるため、事業改善・売上向上に貢献する機能だと言えるでしょう。建設業・工事関連の事業を営む方にはうれしいメリットです。
徹底調査で分かったネットde記帳を使うべき人・会社
紹介したメリットを踏まえ、「ネットde記帳」は一体どんな人・会社が使うべきなのか、具体的にお伝えします。
初めて会計業務を行う人
ネットde記帳は、初めて会計業務を行う方におすすめの会計システムであると言えるでしょう。全国商工会連合会が提供する会計・経理システムであることから、全国43県以上・6万5,000以上の事業所で利用されており、言うなれば「事業・会計の先輩」が多数利用しているソフトです。サポートも充実しており、商工会の方から実際に記帳指導やネットde記帳の導入支援・決算や税務関係の支援を受けることもできます。
「事業を起こし、今年初めて会計業務を行う」という方はネットde記帳を使うべきではないでしょうか。
会計業務をさらに改善していきたい会社・人
ネットde記帳は、使いやすい画面と機能が多く備えられており、利用することで会計業務の効率化を図ることができます。定期的に使用する仕訳をあらかじめ登録しておけるほか、部門設定を行うことで詳細な利益管理を行うことも可能。部門ごとの売上状況・会社全体の状況をわかりやすく把握することができます。
売上状況をより正確に把握したいという方や、会計業務を通じて事業全体を改善していきたいと考える会社は、ネットde記帳を利用するべきだと言えるでしょう。
支店・営業所を多く持つ会社
複数の拠点かつ複数人での同時入力・参照が可能という点もネットde記帳の特徴です。全国に支店や営業所が存在している会社、またはこれから支店・営業所を増やしていこうと考えている会社はネットde記帳を利用するべきだと言えるでしょう。
それぞれの支店や営業所が入力した会計・経理データを、本社または本部などでリアルタイムに確認することができるため、支店・事業所ごとの改善点が見つかりやすくなる・経営判断を下す局面での判断材料にすることができるなど、メリットは多く存在します。
ネットde記帳の料金プラン
ネットde記帳の料金は、自身の地域の商工会に問い合わせる必要があります。たとえば、鳥取県商工会連合会の場合は1年で3万1,500円。また、鳥取県商工会連合会の場合、電話・メールでの操作方法サポートサービス(ヘルプデスク)を追加料金なしで利用することが可能です。
ネットde記帳の導入実績・効果
ネットde記帳の導入件数や、導入によってもたらされた効果などをご紹介します。
全国43県・6万5,000事業所以上で導入
ネットde記帳は、商工会が行う記帳機会化事業の標準システムとして導入されています。全国43県・6万5,000事業所以上で利用されており、多くの事業所の経理データが商工会において代行処理されているのです。
代行処理とは、商工会のネットde記帳を利用したサポートサービスの1つ。「経理担当が辞めてしまい、業務がはかどらない」「事業が忙しく経理業務に手が回っていない」といった事情を抱えた事業所に代わって、それぞれの事業所の記帳を商工会が行います。
代行処理は原則有料のため、事業者自身での記帳やネットde記帳の導入サポート、決算・税務関係をサポートする自計指導も利用可能。ネットde記帳の提供元であり会計・経理業務に精通している商工会のメンバーが指導を行うため、ネットde記帳を最大限活用できるようになるでしょう。
ネットde記帳を利用するなら、まず商工会にお問い合わせを
ネットde記帳を利用する場合には、パソコンやインターネット環境などはもちろんのこと、直近の決算期に関する会計資料などが必要となる場合があります。各商工会等の定めによって必要となるものが異なるので、利用を検討されている方は商工会にお問い合わせしましょう。
まとめ
システム導入のサポートを超えた、非常に手厚い経理・会計への支援を受けられることが魅力的なネットde記帳。初めて会計業務を行う方にも、会計業務のスキルをさらに上げていきたい方・会社にもおすすめのソフトであると言えるでしょう。
「PRONIアイミツ」では、ネットde記帳をほかの会計システムとあわせて比較した記事も作成しております。会計システムをお探しの方は、ぜひご覧ください。