組織改革!中小企業向けモチベーション管理システムおすすめ10選
中小企業でよくある課題としてあげられるのが、人材の定着・生産性向上です。「離職率が高く、安定して事業を運営していけない」「社員のモチベーションが低くて生産性が上がらない」とお悩みの中小企業も多いでしょう。
このような課題の解決に役立つのがモチベーション管理システム。パルスサーベイや組織アンケートを定期実施することで、社員の生の声を収集し、組織課題の把握・組織変革につなげることができます。
本記事では、中小企業向けのモチベーション管理システムを比較し、2024年最新のおすすめツールを紹介します。人材管理にお悩みの中小企業の経営者や人事労務担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
- 中小企業におけるモチベーション管理の必要性
- 離職防止・生産性の改善にはモチベーション管理システムがおすすめ
- 【比較表】中小企業向けのモチベーション管理システム
- 中小企業におすすめのモチベーション管理ツール10選
- 中小企業でのモチベーション管理システム導入事例
- モチベーション管理システムの選び方
- まとめ:社員のモチベーションを可視化し、組織課題の改善に取り組もう
中小企業におけるモチベーション管理の必要性
社員の仕事に対するモチベーションは、生産性・売上につながります。とくに従業員数が比較的少ない中小企業にとって、1人1人の生産性を上げていくことは売上向上に直結するため重要です。
まずは、中小企業においてなぜモチベーション管理が必要なのか、を3つのポイントで解説します。
社員のモチベーション向上により生産性アップが見込める
モチベーション管理が必要な理由1つ目は、社員のモチベーション向上により生産性アップが見込めるからです。実際に、従業員満足度(ES)と業績(営業利益率、生産性)の相関を示したデータがあります。
上記は、株式会社リンクアンドモチベーションは2017年に実施した、従業員満足度(ES)と業績の関係についての統計調査です。この調査では、従業員のエンゲージメントスコアが高いほど売上・純利益の伸びが安定しやすいという結果が得られました。
「従業員エンゲージメント」の向上は”営業利益率や労働生産性”に、主観的な「キャリア充足度」の向上は”年収や役職”に、それぞれプラスの影響があることが明らかになった。
また「従業員エンゲージメント」と「キャリア充足度」の間には相関関係があることも示唆された。
企業には「従業員エンゲージメント」と「キャリア充足度」双方へのアプローチが求められる。
上記の結果から、企業業績を向上させるためには社員のモチベーション管理が必要であることが分かります。リモートワーク化などによって社員の心情が見えづらい今だからこそ、モチベーション管理の方法を見直し、適切な制度設計を行う必要があるでしょう。
離職の兆候や、従業員の異変に気付きやすくなる
モチベーション管理が必要な理由2つ目は、離職の兆候や、従業員の異変に気付きやすくなるから。定期的なサーベイ・アンケートを実施し、従業員の意欲や組織状態を定点観測することで、「組織全体の意欲が下がっている」などの異変に気づくことができます。また、定期的な1on1を実施することでも従業員のコンディションを確認できます。
早い段階で離職の兆候に気づくことができれば、具体的な対策を考えて適切なフォローアップを行えます。結果として離職防止・優秀な人材の流出防止につがなります。
社員満足度・エンゲージメントの向上により組織力を強化できる
モチベーション管理が必要な理由3つ目は、社員満足度・エンゲージメントの向上により組織力を強化できるから。現在、成長段階にあり新入社員を増やしている中小企業では、「組織文化が浸透していない」「社員間の信頼関係が深まらない」という課題を抱えているケースも多いでしょう。
社内のコミュニケーションを活性化によってモチベーション向上を図る施策を実施すれば、チームメンバーの信頼関係を強くできます。具体的な施策としては、お互いに感謝・称賛を伝えあう仕組みを作ったり、定期的な1on1で言いたいことを言える機会を作る施策があります。このような施策によって心理的安全性が高く働きやすい職場を実現できれば、長期的に安定感のある組織を構築できるでしょう。
離職防止・生産性の改善にはモチベーション管理システムがおすすめ
「なるべく手間をかけず、効率的に社員のモチベーションを管理したい」とお考えなら、モチベーション管理に特化したシステムの導入がおすすめです。
モチベーション管理システムとは、組織アンケートやパルスサーベイを通じて従業員のモチベーションを確認し、組織の課題を分析できるツールです。1on1やキャリア面談の記録を管理する機能を搭載したシステムもあり、上司と部下のコミュニケーションを促し、認識齟齬や勘違いによるモチベーション低下を防ぐことができます。結果として、離職防止・生産性の改善が実現します。
また、メンバー間で感謝・賞賛を伝えられるユニークな機能を搭載したシステムもあります。リモートワークが一般化し、社員間のコミュニケーションが希薄になっている今だからこそ、細かなフォローによって良好な職場環境を維持する取り組みが必要です。
モチベーション管理システムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツール(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【比較表】中小企業向けのモチベーション管理システム
ここからは実際に、モチベーション管理システムの初期費用や月額料金を比較し、中小企業におすすめのツールを紹介します。以下、2024年最新のモチベーション管理システムの料金比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
Wevox(ウィボックス) | 無料 | 1ユーザーあたり300円~ | 〇 |
パルスアイ | 無料 | 1ユーザーあたり300円~ | 〇 |
シナジーHRサンクスツール | 無料 | 1ユーザーあたり400円~ | 〇 |
ハタラクカルテ | 要問合せ | 1ユーザーあたり167円~ (年間最低料金は10万円) |
〇 |
ジンジャー人事労務(サーベイオプション) | 要問合せ | 1ユーザーあたり400円~ | 〇 |
SMILE SCORE | 要問合せ | ~10人:5,500円 ~50人:22,000円 ~100人:38,500円 |
〇 |
Geppo(ゲッポウ) | 要問合せ | サーベイ実施ごとに人数に応じた費用が発生。 ~25人:20,000円 ~50人:39,800円 ~100人:68,000円 |
〇 |
ラフールサーベイ | 要問合せ | 16,000円~ | 〇 |
モチベーションクラウド | 要問合せ | 要問合せ | × (デモ動画の視聴が可能) |
HRBrain | 要問合せ | 要問合せ | 〇 |
料金を比較すると、「Wevox」「パルスアイ」「シナジーHRサンクスツール」は初期費用無料で導入できるうえ、月額料金も他社と比較して安いサービス。コストパフォーマンスを重視する中小企業におすすめのモチベーション管理システムです。
なお、多くのモチベーション管理システムでは正式契約前に無料トライアルがあります。実際に操作性や使い勝手を試したり、機能・画面を確認しながら検討できる点は安心です。
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったモチベーション管理システムが分かる診断(無料)ができます。
中小企業におすすめのモチベーション管理ツール10選
2024年現在、中小企業向けにおすすめのモチベーション管理ツール10選を紹介します。
- Wevox(ウィボックス)
- シナジーHRサンクスツール
- ハタラクカルテ
- SMILE SCORE
- Geppo(ゲッポウ)
- ラフールサーベイ
- モチベーションクラウド
- HRBrain
- パルスアイ
- ジンジャー人事労務(サーベイオプション)
Wevox(ウィボックス)は、株式会社アトラエが提供するモチベーション管理システムです。他社と比較した特徴は、AIサポート機能です。サーベイの結果から、AIがチーム・個人の課題点を要約したり、最適な打ち手を提案したりすることが可能です。
日本サービス大賞第4回(2022年)に優秀賞、審査員特別賞を受賞。定期的なサーベイによって従業員や組織の意欲を定点観測できる点や、組織改善のサイクルを継続的に生み出す仕組みが評価されました。
また料金が安い点もWevoxのおすすめポイント。初期費用無料、月額料金は1人あたり300円となっており、あまりコストをかけずにモチベーション管理ツールを導入したい中小企業におすすめです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- 英語
- 中国語
- フランス語
- ドイツ語
- 韓国語
シナジーHRサンクスツールは、Sharin株式会社が提供するモチベーション管理システムです。感謝・賞賛を可視化できる「サンクスカード」機能が特徴で、社員同士のポジティブなコミュニケーションを可視化します。お互いに信頼関係を築き、心理的安全性が高い職場を実現したい企業、人材を定着させたい中小企業に、おすすめのツールと言えます。
料金体系は、初期費用無料・月額料金は1ユーザーあたり400円となっています。14日間の無料トライアルも提供しているため、興味のある中小企業の担当者はぜひ試してみてください。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 通信の暗号化
- 設問のテンプレート機能
- 調査(サーベイ)結果の自動集計機能
- 分析結果のCSVダウンロード機能
- チャット機能
ハタラクカルテは、株式会社OKANが提供するモチベーション管理システムです。日本大学経済学部 櫻井研司氏との共同調査をもとに、組織コミットメントと相関関係が強い項目をサーベイ設問として採用しています。これにより、人材定着や離職防止に効果のある情報を収集できる点がメリット。抜本的な組織変革に活用したい中小企業におすすめのツールと言えます。
他社と比較したおすすめポイントは、月額料金が安いこと。従業員1人あたりの月額料金は167円です(※年間最低料金は10万円です)。安い料金のプランでも機能は充実しており、アンケート収集、レポート分析、離職アラート、データダウンロードなどの機能を利用できます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- パルスサーベイ(従業員満足度調査)
- 調査(サーベイ)結果の自動集計機能
- 調査(サーベイ)結果の分析レポート機能
- 調査(サーベイ)結果のダッシュボード表示機能
- チャット機能
- チャットでのスタンプ機能
SMILE SCORE(スマイルスコア)は、特に中小企業や新卒若手社員がいるスモールチーム向けに提供されているモチベーション管理システムです。チームメンバーが今日の気持ちを「一行日記」の感覚でコメントし、気分に合うスマイルを選びます。
社員のコンディション情報を可視化することで、メンターはチームの状態を一覧で把握することが可能となります。「在宅ワークの導入によって社員の本音が分からない」「細かなフォローがしにくい」と感じている中小企業におすすめのツールです。
SMILE SCORE(スマイルスコア)の利用料金は人数によって変動します。たとえば、10人以内なら月額料金5,500円、50人以内なら月額料金22,000円、100人以内なら月額料金38,500円です。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 設問のテンプレート機能
- 調査(サーベイ)結果の分析レポート機能
- チャット機能
- リスク管理機能
- 従業員のマイページ表示機能
Geppo(ゲッポウ)は、サイバーエージェントとリクルートの人材事業ノウハウを活用したモチベーション管理システムです。日本の人事部「HRアワード」では、2017年に人事労務管理部門優秀賞を受賞しており、25人の小規模企業から数万人規模の大企業まで、幅広い導入実績があります。
Geppo(ゲッポウ)は、全国就業実態調査(JPSED)から退職・休職の要因を導き出し、これをもとにサーベイの設問を設計しています。そのため組織の根本的な課題を把握し、働き方改革やストレスマネジメントの対策を講じることができます。
テレワークの普及に伴って「従業員のマネジメントやメンタルケアが難しい」とお考えの中小企業にも、ストレスマネジメントができるGeppo(ゲッポウ)はおすすめです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- パルスサーベイ(従業員満足度調査)
- 独自の設問登録機能
- 自身の回答結果確認機能
- 調査(サーベイ)結果の自動集計機能
- アドバイスコメントの表示機能
- 調査(サーベイ)結果の分析レポート機能
- 調査(サーベイ)結果のダッシュボード表示機能
ラフールサーベイは、株式会社ラフールが提供するモチベーション管理システム。「個人が変われば、組織が変わる」をコンセプトに、さまざまな業種・規模の企業でウェルビーイング経営の取り組みをサポートします。
「ショートサーベイ」「ディープサーベイ」の2種類のサーベイがあり、「ショートサーベイ」では、メンタル・フィジカル・エンゲージメントを定点観測する簡易的なサーベイを実施できます。
一方で「ディープサーベイ」では、仕事内容・人間関係・組織との関係・組織の理解など計9項目のサーベイを実施可能。厚労省準拠のストレスチェックやESG施策チェック分析もでき、包括的に従業員のコンディションを把握できます。
月額料金は16,000円~と、他社と比較して安い価格帯のため、料金重視でツールをお探しの中小企業はぜひ検討してみてください。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- パルスサーベイ(従業員満足度調査)
- 設問のテンプレート機能
- 独自の設問登録機能
- 自身の回答結果確認機能
- 調査(サーベイ)結果の自動集計機能
モチベーションクラウドは、株式会社リンクアンドモチベーションが提供するモチベーション管理システムです。創業以来20年間にわたって企業向けコンサルティング事業を行ってきた同社が、そのノウハウをツール化しました。
他社と比較したおすすめポイントは、コンサルタントが組織変革まで並走してくれること。過去のサーベイと比較して自社の組織がどのように変化したか、また同業他社と自社のエンゲージメントスコアを比較しながら、コンサルタントが組織改善施策をアドバイスします。
日本の人事部「HRアワード2022」では「プロフェッショナル組織変革・開発部門」で最優秀賞を獲得。サポート体制を重視して選びたい中小企業はぜひ検討ください。
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- パルスサーベイ(従業員満足度調査)
- 調査(サーベイ)結果の自動集計機能
- 調査(サーベイ)結果の分析レポート機能
- 調査(サーベイ)結果のダッシュボード表示機能
- チャット機能
- ストレスチェック機能
- アカウントの権限設定
HRBrain
HRBrainは、株式会社HRBrainが提供するタレントマネジメントシステム。そのなかの1機能として「EX Intelligence(組織診断サーベイ)」を提供しており、組織改善に直結した設問項目によって、課題の把握が可能です。
具体的には、アンケートやフィードバック機能を通じて、従業員一人ひとりの声を収集し、それらのデータを基に分析を行うことができます。この分析結果を活用することで、従業員の満足度向上や、働きがいのある職場環境を実現可能です。
なお、HRBrainはサーベイツールだけでなく、人事評価やスキル管理ができる「タレントマネジメントシステム」、あらゆる手続きに対応した「労務管理システム」なども提供しています。人事労務部門の業務をまるっと効率化したい中小企業はぜひ検討ください。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
パルスアイ
パルスアイは、株式会社ジャンプスタートパートナーズが提供するモチベーション管理システム。離職率の改善と、マネージャー育成に特化しているツールです。
退職リスクのある社員の予兆を捉える機能を搭載しており、AIを活用して退職リスクを4段階で判定。退職予兆捕捉率が数値として分かりやすく表現されます。「退職リスクを把握して適切な対策を打ちたい」とお考えの中小企業は、離職防止ツールとしてぜひパルスアイを検討ください。
また、パルスアイはマネージャー育成に役立つツールとしてもおすすめ。データ分析により組織改善のアドバイスを受け取れるほか、AIメンターがマネージャーの相談相手になるユニークな機能もあります。
パルスサーベイは無料プランで試すことができるほか、初期費用無料、1人あたりの月額料金が300円と、手軽に導入できる点もおすすめ。気になる中小企業の人事担当者はぜひ無料プランをお試しください。
ジンジャー人事労務(サーベイオプション)
ジンジャー人事労務は、jinjer株式会社が提供する人事管理システムです。そのなかの1機能として「サーベイオプション」を提供しており、週に1回の簡単なアンケートを継続的に行うことで従業員のコンディション変化を定点観測します。
また、フリーコメントを記入することも可能で、従業員の生の声を直接聞くこともできます。「テレワークを導入して社員のコンディションを把握しづらくなった」と課題を抱える中小企業は、ぜひ検討してみてください。
なお、ジンジャー人事労務の初期費用については見積りが必要ですが、月額料金は1人あたり400円と、安い費用で利用できます。気になる方は無料トライアルでぜひ機能を確認ください。
以上、中小企業におすすめのモチベーション管理システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、ツール選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
中小企業でのモチベーション管理システム導入事例
では実際に、モチベーション管理システムを導入した中小企業ではどのような効果があったのでしょうか。導入事例を2つ紹介します。
サーベイを活用し客観的な視点で組織改善を行えた事例
訪問看護事業を展開するある中小企業(従業員数100名以下)で、モチベーション管理システム「Wevox」を導入した事例を紹介します。この企業では、時短制度や1時間単位での有給制度など、人事制度を充実させることで「働きやすい職場」をつくってきました。しかし、スタッフ数が増えるにつれて、人事制度だけでは「働きやすさ」は作れないと感じていました。
そこで、「理不尽さや不公平さがない組織」の実現を目指し、Wevoxを導入。1ヶ月のサイクルで、サーベイ実施・振り返り・アクションプランの実施に取り組み、この運用を定着させることができました。
途中でエンゲージメントスコアが下がる時期もありましたが、スコアが可視化されていることで、組織状態が良くない原因を追究しやすくなったとのこと。Wevox導入により、組織の課題を客観的に捉え、改善策を模索するプロセスが確立された点が大きな効果でした。
組織サーベイの活用で退職率を1%以下にできた事例
介護事業で地域づくりに貢献している企業(従業員数100名以下)に、モチベーション管理システム「ハタラクカルテ」を導入した事例です。この企業では退職が続いた時期があり、これをきっかけに組織の問題を考え、ハタラクカルテの導入を決めました。
さっそく組織サーベイを実施し、従業員の不満や組織の課題を可視化。この企業のサーベイ結果は、代表者が直感的に「思った通りだ」と感じたものであり、特に心理的安全性の欠如が明らかになりました。これを踏まえて、チーム作りの再構築やマネジメント教育研修の実施、意見共有の促進、研修制度の導入、人事面談の実施など、多角的な改善策を実行。
その結果、退職者が大幅に減少し、定着率が向上。年間退職率は1%程度にまで低下しました。この事例から、従業員の声に耳を傾け、ツールを活用しながら組織改善に積極的に取り組むことで、より良い職場環境を実現できることが分かります。
モチベーション管理システムの選び方
いざモチベーション管理システムを導入しようと思っても、製品数が多すぎてどのような基準で選ぶべきか迷う中小企業の担当者も多いでしょう。ここでは、導入システムの選び方を解説します。
- 自社の目的に合った機能があるか
- 初期費用・月額料金の比較
- エンゲージメント向上のためのサポートがあるか
- 無料トライアルで操作性を確認できるか
自社の目的に合った機能があるか
モチベーション管理システムを導入する目的は、企業によって異なるでしょう。たとえば「退職者が増えており離職率を改善したい」という中小企業なら、社員の本音をサーベイ・アンケート調査を通して把握することが最優先。離職防止につながるサーベイを実施できるモチベーション管理ツールを選ぶことがポイントです。
一方で、社員のモチベーション管理をしっかりと行いたいが「時間・人手が足りない」とお困りの中小企業もあるはず。この場合は、サーベイ実施だけでなくその周辺業務(ストレスチェック、健康管理、1on1機能)まで対応したツールを選ぶのがおすすめです。
初期費用・月額料金の比較
中小企業向けのモチベーション管理システムは、初期費用と月額料金がかかり、費用相場は下記の通りです。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 5万円~数十万円 |
月額料金 | 従業員1人あたり300円~1,000円 |
初期費用を無料としているサービスも多く、手軽にモチベーション管理システムを試したい企業におすすめです。サーベイ実施・データ収集機能など基本的な機能については、1人あたり月額料金300円程と、安い価格帯で利用できます。なお、各社の公式サイトを確認すると、初期費用や月額料金を一般公開していないサービスも多いため、相見積もりを取って料金比較するのがおすすめです。
エンゲージメント向上のためのサポートがあるか
従業員のモチベーション・エンゲージメントを向上させるには、組織アンケート・サーベイを実施しただけで終わらず、課題分析、施策の立案、実行までを行うことが重要です。とはいえ、「上手くデータ分析や施策立案ができるか不安」と感じる人事担当者も多いでしょう。そのような場合にはサポートが手厚いモチベーション管理システムを導入するのがおすすめです。
たとえば、「モチベーションクラウド」は20年以上の企業向けコンサルティング業の実績・ノウハウをもとに、担当コンサルタントが再現性と実効性のある組織変革をサポートします。また、「Wevox」はAIサポート機能を搭載しており、AIがチーム・個人のサーベイ結果を分析して状況に応じた最適な打ち手を提案します。
無料トライアルで操作性を確認できるか
モチベーション管理システムは、人事担当者だけでなく企業の全従業員が使うもの。導入後の社内運用をスムーズに行えるように、操作性・使い勝手を事前に確認するのがおすすめです。
無料トライアルで複数のツールを試すことで、「どのツールが操作しやすいか」「自社の従業員に合っているか」が分かります。事前に操作性も比較して、自社に最適なモチベーション管理システムを導入しましょう。
以上、モチベーション管理システムの選び方について解説しました。別記事「おすすめモチベーション管理システム比較」では、2024年最新のおすすめツールを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ:社員のモチベーションを可視化し、組織課題の改善に取り組もう
仕事に対するモチベーション・社員のエンゲージメントは、営業利益率、労働生産性と相関がある重要な観点です。社員の生産性を向上させたいとお考えなら、日頃の社員のモチベーションを可視化し、組織課題の改善にも役立つモチベーション管理ツールの導入をご検討ください。
とはいえ、数あるモチベーション管理システムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったモチベーション管理システムが分かる診断(無料)ができます。
プロが代わりに探して紹介します!