eラーニングシステムのシェア・市場規模は？おすすめツール8選も紹介

目次
• eラーニングシステムの市場規模
• シェアが高い人気のeラーニングシステムは？【アンケート調査結果】
• 【比較表】シェア率・導入実績が多いeラーニングシステム
• シェア率・導入実績が多いeラーニングシステムおすすめ8選
• eラーニングシステムの選び方
• まとめ：シェア率も参考にeラーニングシステムを選ぼう

eラーニングシステムの市場規模

eラーニングシステム（LMS：学習管理システム）とは、教材の配信や受講履歴の管理、テスト実施などをオンライン上で一元管理できるシステムです。時間や場所を選ばずに学習できる利便性から、社員研修や資格取得支援など幅広い用途で活用されています。

デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によると、eラーニングプラットフォームに「OVP（動画配信基盤）」や「ライブ配信」を加えた法人向け配信ソリューションの全体市場規模は、2024年度に599億円（前年度比113.0％）となりました。

特にシステムの中心となる「eラーニングシステム」市場は前年度比117.8％と高い伸びを示しており、OVP（動画配信基盤）市場の拡大とともに全体を牽引しています。成長傾向は今後も続くと見られ、2026年度には市場全体で737億円規模に達する予測です。

背景には、企業における人手不足解消を目的とした研修の効率化や、リスキリング（学び直し）需要の高まりがあります。加えて、生成AIなどの最新技術を習得するための「デジタル人材育成」においても、動画配信と学習管理を統合的に行えるプラットフォームのニーズが急増しているようです。

シェアが高い人気のeラーニングシステムは？【アンケート調査結果】

多くの企業が実際に導入しているeラーニングシステムはどれなのでしょうか。PRONIアイミツSaaS（当社）は、2025年11月14日にeラーニングシステムを利用している550名を対象に独自のアンケート調査を実施しました。調査の結果、利用率が最も高かったのは「manebi eラーニング」で、全体の22.2%（122名）を占める結果となりました。

【eラーニングシステムの利用シェア】

1位の「manebi eラーニング」は、充実した教材コンテンツと使いやすいプラットフォームが一体となっている点が評価され、2割を超える高いシェアを獲得しました。また、2位の「SmartBrain」や3位の「LearningBOX」も、コストパフォーマンスやカスタマイズ性の高さから根強い人気を誇ります。

アンケートでは、「回答したeラーニングシステムに対する満足度」も調査しました。本調査では、利用形態に合わせて以下の2視点で分析しました（重複回答あり）。

1.標準で用意されている教材に関する満足度

既存の教材利用を主目的としてeラーニングシステムを利用している企業では、「動画の見やすさ」や「教材の質」に対する満足度が高い（約64%）特徴があります。一方で、「教材の更新頻度」については満足度がやや下がる傾向（約53%）でした。法令改正や最新トレンドへの対応スピードは、導入前に確認すべき重要ポイントと言えるでしょう。

2. 学習管理（LMS）機能に関する満足度

利用しているeラーニングシステムの学習管理機能では、「受講状況の確認」などの基本機能の満足度がやや高めです（約64%）。ただ、「レポート・分析機能」や「催促メール」といった高度な管理機能の満足度は50%を下回っています。シェアが高いツールであっても、「分析レポートのカスタマイズ性」などに課題を感じているケースがあるようです。

【比較表】シェア率・導入実績が多いeラーニングシステム

シェア率が高い人気のeラーニングシステムには、それぞれ独自の特徴や強みがあります。ここでは、アンケートで上位に入ったシステムを中心に、導入実績が豊富な主要ツールを比較します。

各システムは「教材コンテンツの充実度」「オリジナル教材の作成しやすさ」「料金体系」などが異なります。自社が重視するポイントと照らし合わせながら、ツールを比較してみましょう。

「eラーニングシステム選びで迷っている…」「自社に必要な機能や予算感覚がピンとこない…」という方は、PRONIアイミツ（当サイト）をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったeラーニングシステム（最大6社）をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。

シェア率・導入実績が多いeラーニングシステムおすすめ8選

ここからは、シェア率や導入実績が豊富で、多くの企業から支持されているおすすめのeラーニングシステムを8つ厳選してご紹介します。

eラーニングシステムの選び方

自社に最適なeラーニングシステムを選ぶためには、どのような基準で比較すればよいのでしょうか。導入後に「使いにくい」「効果が出ない」といった事態を避けるために、確認すべき重要なポイントを5つ解説します。

自社が実現したい教育施策に必要な機能が揃っているかを確認しましょう。単に動画を配信するだけでなく、受講状況のトラッキング、テストやアンケートの実施、レポート出力など、管理機能の充実度はシステムによって異なります。

例えば、集合研修の出欠管理もあわせて行いたい場合は、研修管理機能が統合されたシステムが便利です。多機能であれば良いというわけではなく、自社の運用フローに必要な機能が過不足なく搭載されているかを見極めることが重要です。

システムに標準搭載されている教材コンテンツの質と量も、重要な選定基準です。ビジネスマナーやコンプライアンス、ITスキルなど、汎用的なスキルを学ばせたい場合は、教材があらかじめ用意されている「コンテンツ提供型」のプランが適しています。

一方、自社独自の業務マニュアルや商品知識を教えたい場合は、コンテンツの有無よりも、自社教材のアップロード機能の使いやすさを重視すべきでしょう。提供されている講座のラインナップが、自社の育成したい人材像とマッチしているか、事前にカタログやデモで確認してください。

自社独自のノウハウを形式知化したい場合、オリジナル教材の制作機能が使いやすいかがカギとなります。パワーポイントの資料をそのまま教材化できる機能や、スマホで撮影した動画を簡単にアップロード・編集できる機能があると、教材作成の工数を大幅に削減できます。

また、テストやクイズをノーコードで作成できるかどうかも、担当者の運用負荷に直結します。現場の担当者が直感的に操作できるUIであるかどうか、トライアルなどで実際に触って確かめることをおすすめします。

予算内で継続的に運用できるか、料金体系もしっかりとシミュレーションしましょう。eラーニングシステムの料金体系には、主に「ID課金型（ユーザー数に応じた従量課金）」と「定額制（ユーザー数無制限など）」があります。

利用人数が少ない場合はID課金型が割安ですが、全社員で利用する場合や、アルバイトの入れ替わりが激しい場合は、定額制の方がコストメリットが出ることもあります。初期費用やオプション料金も含めたトータルコストを算出し、費用対効果が見合うかを検討してください。

導入時の設定や運用中のトラブルに備え、ベンダーのサポート体制も確認しておきましょう。初めてeラーニングを導入する場合、初期設定や受講者への案内方法などで戸惑うことが少なくありません。

専任の担当者がつく「導入支援サービス」や、操作方法を問い合わせできる電話・チャット窓口が充実していると安心です。また、活用事例の共有会やユーザーコミュニティがあるベンダーであれば、他社の成功事例を自社の運用に取り入れることもできます。自社の担当者のスキルやリソースに合わせて、適切なサポートが受けられるサービスを選びましょう。

まとめ：シェア率も参考にeラーニングシステムを選ぼう

eラーニングシステム選びにおいて、市場シェアや導入実績は、そのシステムの信頼性や実用性を示す重要な指標です。多くの企業に選ばれているシステムは、機能のバランスが良く、教材の質やサポート体制が洗練されている傾向にあります。

今回ご紹介したシェアランキングや比較ポイントを参考に、自社の教育課題や運用体制にマッチしたシステムを選定してください。最適なシステムを導入し、効果的な人材育成環境を整えることで、組織全体のパフォーマンス向上につなげましょう。