全銀フォーマットとは?対応会計ソフト・給与ソフトも解説
「全銀フォーマットって何?」「データを全銀フォーマットに変換できる会計ソフトや給与ソフトが知りたい」という方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、そうした方へ向けて「全銀フォーマット」の概要や出力方法とあわせて、全銀フォーマットへのデータ変換に対応している会計ソフトや給与ソフトを紹介していきます。全銀フォーマットについて理解を深めたい方や、対応会計ソフト・給与ソフトを知って導入を検討したい方は、ぜひ参考にしてください。
全銀フォーマットとは?
「全銀フォーマット」とは、「全銀協規定フォーマット」の略称で、「FB(ファームバンキング)フォーマット」とも呼ばれています。全国銀行協会連合会(全銀協)によって定められたフォーマットを指すもので、銀行へ送るデータはすべてこのフォーマットに統一する必要があります。
銀行へのデータ送付が必要な代表的な場面としては、口座振替サービスの利用時があげられます。口座振替サービスを利用する際には、「全銀フォーマット」にそって振替日や金額情報などが含まれたデータ作成が必要不可欠です。
全銀フォーマット形式で出力する方法
全銀フォーマット形式で出力する3つの方法を紹介します。
全銀フォーマット対応の会計ソフトなどを利用する
1つ目にあげられるのは、全銀フォーマットに対応した会計ソフトなどを利用するという方法です。請求情報のデータを銀行へ送付する作業は、法人の会計業務の中で発生することが多いことから、全銀フォーマットへの変換に対応している会計ソフト・会計システムが各社から提供されています。
請求情報を入力・管理する会計ソフト・会計システム経由で全銀フォーマットへの変換ができるため、数字の誤りの発生にもつながる便利な方法だといえるでしょう。
全銀フォーマット変換ツールを利用する
続いてあげられるのは、全銀フォーマット変換ツールを利用するという方法です。たとえば、中国労働金庫(中国ろうきん)では、Excel形式やCSV形式で作成された給与データや振り込みデータが手軽に全銀フォーマットへ変換できる「全銀フォーマットデータファイル作成ツール」を無料で提供しています。こうしたツールを活用するのも1つの手段です。
ほかにも各地の労働金庫などから請求情報データを全銀フォーマットへ変換するツールが提供されています。
振込データをExcelで全銀データに変換する
最後に紹介するのは、Excelを使用して請求情報などを全銀フォーマットへ変換する方法です。Excelのマクロ言語(VBA)を用いることで、請求データの全銀フォーマットへの変換が可能となります。全銀フォーマットの仕組みを理解しており、なおかつマクロ言語に関する知識があるという場合にはExcelでデータ変換を行うというのも1つの方法ではないでしょうか。
全銀フォーマットデータの出力が可能な会計ソフトや給与ソフト3選
ここからは、全銀フォーマットでのデータ出力が可能な会計ソフトや給与ソフトを3つご紹介します。
freee会計
-
料金
月2,980円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「freee会計」は、バックオフィスの効率化に役立つさまざまなサービスを手がけるfreeeが提供している会計ソフトです。「テキスト形式」と「テキスト形式・改行あり」「CSV形式」「PayPay銀行」の4種の全銀フォーマットへの変換・ダウンロードに対応しています。
利用しているインターネットバンキングによって使用する全銀フォーマットは異なりますが、上記の4フォーマットが用意されていれば大半のインターネットバンキングで利用できるでしょう。請求業務のほかにも、決算書や帳簿の作成などが可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
-
料金
月1,980円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「フリーウェイ給与計算」は、フリーウェイジャパンが提供している給与計算ソフトです。従業員5人までの場合は永年無料、6人以上の企業であっても月額1,980円とリーズナブルでありながらも、豊富な機能と万全のサポート体制を備えています。
全銀フォーマットによる出力にも対応しており、形式はテキストファイル(拡張子「.txt」)で、レコード長は120バイト、改行なし、区切り文字(カンマ等)なし。振り込み種別は「総合振込」と「給与振込」から選択が可能となっています。
クラウド型業務システムとして、顧客満足度No.1を獲得した実績も魅力的なポイントでしょう。
弥生会計オンライン
-
料金
年27,800円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「弥生給与」は、弥生が提供している給与システムです。給与計算や年末調整がスムーズに行えるのが特徴で、社会保険料の改定や法令改正にも対応。次期製品への無償バージョンアップにくわえて、システム操作だけでなく労務に関する質問・相談も可能な「あんしん保守サポート」も用意されています。
全銀フォーマットへの出力は「ファームバンキング(FB)用テキストファイルの出力」という名称で実装。レコード長やレコード区切り(0D・0A)、EOFの有無を指定することが可能でありながらも、簡単な操作で作業が進められます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
【まとめ】会計ソフト選びでお悩みならアイミツヘ
この記事では、全銀フォーマット(FBフォーマット)の概要や出力方法、おすすめの会計ソフト・給与ソフトを紹介してきました。全銀フォーマットへの変換や出力はExcelや無料のツールでも行うことができますが、より効率的に進めたいのなら会計ソフトの活用がおすすめといえるでしょう。
「PRONIアイミツ」では、法人向け会計ソフトの選び方や企業規模・業種別のおすすめ会計ソフトを紹介する記事も公開しています。会計ソフトの導入を検討中の方は、別記事「法人向け会計ソフトを比較・おすすめ解説」もあわせてご確認ください。
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