価格が安い施工管理システムおすすめ6選!費用相場も解説
施工管理システムの月額料金の相場は、4,000円~20,000円。初期費用は無料のシステムも多く、手軽に施工管理のDX化を進めることができます。
一方、施工管理システムの導入には労力がかかるため、導入・運用サポートに力を入れている提供会社も多く、初期費用がかかる施工管理システムもあります。そのため施工管理システム導入時には、料金と機能に加えてサポート内容も比較した上で、十分な費用対効果が得られるか検討したいところです。
そこで本記事では、価格が安い施工管理システムおすすめ6選を徹底比較。施工管理システムの費用相場、各システムの料金と機能、サポート内容を解説します。費用対効果の高い施工管理システムを導入したい方はぜひご覧ください。
- 施工管理システムの費用相場
- 施工管理システムの料金比較表【無料あり】
- 【2024年最新】価格が安い施工管理システムおすすめ6選
- 施工管理システムの選定ポイント
- まとめ:コストを抑えて施工管理ツールを導入しよう
施工管理システムの費用相場
2024年4月1日から、建設業における時間外労働の上限規制が適用され、月間の時間外労働は最大で45時間まで、年間では360時間までに規制されました。今までよりも労働できる時間が短くなったことで、現場では新たな課題が生じています。jinjer株式会社が2024年5月に実施した調査によると、法改正への対応を進めている企業は35.3%。対応を進める上での課題は「勤務時間は減少したものの、人手不足が解消されていないので、一人あたりの負担が増えている」とのこと。
出典:jinjer株式会社「時間外労働の上限規制開始から1か月、建設業界の実態調査」
一人あたりの業務負担を軽減するためには、従来の業務プロセスを改善するための「DX化」は喫緊の課題と言えるでしょう。そこで注目を集めているのが施工管理システムです。
施工管理システム(工事管理システム)とは、現場管理や情報共有、経営レポート作成など、建設業の業務全般を効率化するITツールです。施工現場の写真や各種図面、現地調査の報告書など、業務に関わる情報をシステム上で一元管理可能。パソコンやスマホで常に「現場を持ち運ぶ」ことで、迅速な意思決定や作業精度の向上が期待できます。
実際に複数のシステムを比較選定する際には、利用料金が気になる方も多いです。そこでまずは施工管理システムの費用相場を解説します。
施工管理システム利用に必要な費用
施工管理システム導入にあたり、まず気になるのは費用でしょう。施工管理システムの利用に必要な費用は、初期費用と月額料金があります。初期費用は無料のシステムも多く、気軽に導入することが可能です。月額料金は基本は月払い契約ですが、年払い契約にすることで月当たりの料金が割安になることもあります。
費用項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | システム導入時にかかる費用。導入サポート料金が含まれることが多い。 |
月額料金 | システムの運用に必要な月ごとの料金。年払い契約にすることで、割安になるサービスも多い。 |
初期費用・月額料金の相場
施工管理システムの初期費用・月額料金の相場は以下の通りです。
費用項目 | 相場 |
---|---|
初期費用 | 無料~20万円 |
月額料金 | 4,000円~20,000円 |
初期費用がかかる施工管理システムは、とくにサポート体制が充実しています。現場経験者がシステム開発に携わっていることも多く、システム導入説明会の実施・運用サポートなどスムーズなシステム運用のためのサポートが受けられます。
また、月額料金は、利用ユーザー数や現場数に応じて料金プランを選択できるシステムもあります。自社の規模に応じた料金プランを選択することで、無駄なコストを省いてシステム運用ができます。そのために、自社の要件を事前に整理しておくことが大切です。
施工管理システムの料金比較表【無料あり】
ここでは、おすすめの施工管理システムを比較します。初期費用、月額料金、無料トライアル期間を比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル期間 |
---|---|---|---|
ダンドリワーク | 20万円~ | 19,800円~ | 要問合せ |
現場一番 | 無料 | 9,800円~ | 14日間 |
サクミル | 無料 | 4,000円~ | 2ヶ月間 |
建て役者 | 30,000円~ | 4,000円~ | 無料デモあり |
Kizuku | 10万円 | 20,000円~ | 無料相談あり |
現場ポケット | 無料 | 10,800円~ | 2ヶ月間 |
(価格は税抜き)
「現場一番」「サクミル」「現場ポケット」は初期費用無料のため、コストをかけずに施工管理のDX化を始めたい方におすすめ。クラウドサービス特有の初期投資が少ないメリットを十分に享受できる施工管理システムです。
「ダンドリワーク」「建て役者」「Kizuku」は初期費用がかかるものの、多くの導入実績で培った導入サポートに強みがあります。システム運用のルール作りや導入時説明会の開催など、現場を知るスタッフによる徹底伴走で施工管理システムの導入・運用をサポート。システム導入が初めてで不安な方にもおすすめの施工管理システムと言えるでしょう。
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツ(当サイト)を活用ください。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合った施工管理システムが分かる診断(無料)ができます。ぜひ一度お試しください。
【2024年最新】価格が安い施工管理システムおすすめ6選
ここでは、価格が安い施工管理システムおすすめ6選を紹介します。各サービスの特徴をまとめていますので、システム選びの参考にしてください。
- ダンドリワーク
- 現場一番
- サクミル
- 建て役者
- Kizuku
- 現場ポケット
ダンドリワークは、株式会社ダンドリワークが提供する施工管理システムです。現場経験のあるスタッフが開発した現場のリアルな課題を解決する機能が好評で、導入実績は80,000社以上、14万人以上のユーザー数を誇ります。
他社と比較したおすすめポイントは、充実したサポート体制。現場に精通したスタッフによる徹底した導入サポートが初期費用に含まれており、システム導入が初めての企業にもおすすめです。職人がシステムを使うためのルール作りや利用者全員が参加できる説明会の実施で、導入から現場への浸透を徹底サポートします。
また、年間1,700以上の説明会・アフターフォローを行っており、継続的なサポートもあります。たとえば、専任のサクセスチームが元請け会社・協力会社のシステム利用状況の分析や課題改善のために徹底伴走。全体のプロジェクトマネジメントが円滑に進むようサポートします。導入後の運用に不安がある方にもおすすめの施工管理システムです。
現場一番
現場一番は、株式会社IWAKI STYLEが提供する施工管理システムです。元大工の経歴を持つ代表が開発・提供しており、職人満足度No.1の実績を誇ります。
他社と比較したおすすめポイントは、現場数に応じて選べる料金プランがある点。現場一番の料金プランは、ライト・スタンダード・ハイクラスに分かれており、それぞれ管理する現場数に応じて料金プランを選択できます。管理できる現場数が一番多いハイクラスプランでは、1現場当たり月2,980円とライトプランよりも約2,000円割安で利用できる点もおすすめです。
導入に迷う場合は、14日間の無料トライアルの利用がおすすめ。期間中はすべての機能が無料で利用可能で、担当者によるサポートも受けられます。本格導入前に操作性や画面の見やすさを確認することで、スムーズなシステム導入が実現するでしょう。
サクミル
サクミルは、株式会社プレックスが提供する施工管理システムです。短期工事・多現場を管理する事業者を中心に多くの導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、シンプルな料金プランを提供している点です。サクミルの初期費用は無料。月額料金だけですべての機能が利用できます。システム導入初心者にも検討しやすいシンプルな料金プランです。
また、導入時の設定サポートや、システム運用中も無料でサポートが受けられます。法改正対応による機能アップデート時も、追加料金を支払う必要がありません。充実したサポートも一律料金で利用できるおすすめの施工管理システムです。
建て役者は、株式会社システムサポートが提供する施工管理システムです。1社1社の課題に寄り添う実用性の高いシステム提供が好評で、今までに720社以上の導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、機能によって選べる料金プラン。顧客管理を効率化する「ライト」、顧客管理に加えて原価管理など数字管理もできる「スタンダード」、すべての機能に顧客情報のマッピングシステムを追加した「プレミアム」。それぞれのニーズに合わせて料金プランが選択できます。
とくに、一番安いライトプランは月額4,000円からと、業界最安レベルの月額料金で利用できるのもおすすめポイントです。コストを抑えてDX化を進めたい建築業におすすめの施工管理システムです。
Kizuku(キズク)は、コムテックス株式会社が提供する施工管理システムです。12万社以上の導入実績で培った導入時のカスタマーサクセス支援、ヘルプデスクによる運用支援が充実しています。
他社と比較したおすすめポイントは、アカウント登録数に応じて選べる柔軟な料金プラン。アカウント数は30・50・100から選択可能で、100アカウント以上の登録も別途見積り可能。事業規模に合わせて最適化されたプランを選ぶことで、無駄なコストを抑え経済的に運用できます。
また、すべてのプランで「入退場管理」を行えるのもおすすめポイント。現在誰が現場にいるのか、入場者と退場者がリアルタイムで把握可能。集計した入退場記録はシステム上で一覧表示できるため、打刻ミスなど登録に不備がある場合にはすぐに対応できます。労働基準法に準拠した適正な勤怠管理が実現するでしょう。
現場ポケットは、株式会社アステックペイントが提供する施工管理システムです。登録ユーザー数は35,000名以上、導入後の満足度も高く契約更新率95.5%の実績を誇ります。
他社と比較したおすすめポイントは、アカウント登録無制限で利用できる点です。アカウント登録・データ容量・現場登録数が無制限で利用可能。発注者や協力会社用にアカウント発行したい場合や、管理する現場数が多い企業でも、料金は変わらず利用できます。利用するユーザーや現場数が多ければ多いほど割安で利用できる施工管理システムです。
導入に迷う場合は、無料トライアルの利用がおすすめ。無料トライアル期間中は現場ポケットの機能を無料で体験可能で、不明点はサポートセンターに質問できます。無料トライアル期間は2ヶ月間と、他社と比較しても長いのもおすすめポイントです。
以上、機能比較や料金比較でおすすめの施工管理システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、施工管理システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのシステムがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
施工管理システムの選定ポイント
- 自社の課題を解決ができる機能があるか
- クラウド型を提供しているか
- 無料トライアルで事前に試せるか
- IT導入補助金が使えるか
自社の課題を解決ができる機能があるか
施工管理システムの選定する際は、各システムの機能を確認し、自社の課題を解決できる機能があるか確認しましょう。
施工管理システムの主な機能 | 内容 |
---|---|
案件管理 | 工程表、写真、施工図面、仕様書など案件ごとに一元管理できる |
受発注管理 | 元請、協力業者間の状況をダッシュボードで一覧表示できる |
クレーム管理 | 対応期限を設定し、クレーム対応から完了までのフローを管理できる |
チャット | スマホからチャットができる。図面や報告書を共有することも可能 |
現場カレンダー (スケジュール管理) |
依頼した職人のカレンダーにリアルタイムで反映。複数現場の予定も一元管理できる |
駐車場の地図表示 | Googleマップ上に現場近くの駐車場の位置を表示可能。不本意な駐車料金の請求を防ぐ |
入退室管理 | 現場作業員の出退勤を管理できる。GPS打刻で不正打刻を防止できる |
施工管理システムには、それぞれ異なる機能が搭載されています。導入前には、まず導入の目的を明確にし、現場のニーズに合った機能が搭載されているかを確認することが重要です。
クラウド型を提供しているか
クラウド型かオンプレミス型か、施工管理システムの導入形態も重要な選定ポイントです。
導入形態 | 支払い方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
クラウド型 | サブスク | ・初期費用無料のものが多く導入しやすい ・システムメンテナンスを提供会社に一任できる |
月額料金がかかる |
オンプレミス型 | 買い切り | ・長期的な運用コストが安い ・自社サーバーの安定した環境で利用可能 |
初期費用が高額 |
クラウド型はインターネット経由で利用可能で、初期費用が無料のものも多く、メンテナンスを提供会社に一任できる点がメリットです。一方、オンプレミス型は自社サーバーに設置するため、セキュリティ面での安心感がありますが、初期投資が大きくなるデメリットがあります。自社のニーズを整理した上でクラウド型かオンプレミス型を選択しましょう。
無料トライアルで事前に試せるか
施工管理システムには、無料で試せるトライアルや、ずっと無料で利用できるフリープランが提供されているものがあります。無料トライアルは2週間から2ヶ月ほどのお試し期間があり、画面の見やすさや操作性を実際に確かめることができます。
一方、フリープランは登録後ずっと無料で利用できる点が魅力です。初期費用や月額料金をかけずに、効率的な施工管理が可能です。ただし、フリープランの中にはシステム内の広告表示により無料で提供されているものもあります。このため、広告が表示されることでストレスを感じる可能性があります。施工管理システムのフリープランを利用する際には、この点に注意が必要です。
IT導入補助金が使えるか
施工管理システムには、IT導入補助金が利用できるシステムもあります。IT導入補助金は、小規模事業者や中小企業のDX化を支援するための補助金であり、これを活用することでシステム導入費用を抑えることが可能です。補助金の対象となる事業者の条件や、対象となるシステムについては事前にしっかりと調査しておくことが重要です。
以上、施工管理システムの選定ポイントを解説しました。「2024年最新の施工管理システムを徹底比較」では、施工管理システムの選び方をより詳しく解説しています。施工管理システム導入のメリット・デメリットも解説しているので、興味のある方はこちらもぜひご覧ください。
まとめ:コストを抑えて施工管理ツールを導入しよう
施工現場の写真や各種図面、現地調査の報告書など、建設業務に関わる情報を一元管理できる施工管理ツール。パソコンやスマホで常に「現場を持ち運ぶ」ことで、迅速な意思決定や作業精度の向上が期待できます。一方で、 工事管理システム導入・運用には手間がかかります。スムーズなシステム移行を実現するため、導入経験豊富で充実したサポート体制のある施工管理ツールを比較選定しましょう。
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