弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)の評判と実態
近年、会計システムは「クラウド型」が人気で主流になりつつあります。会計ソフトの老舗サービス「弥生会計」を提供する弥生株式会社でも、クラウド型会計ソフト「弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)」をリリース。弥生会計 Nextのメリットは、経理初心者にも使いやすい設計がされていることです。
この記事では、弥生会計 Nextの評判と実態を詳しく解説。弥生会計 Nextの特徴、他の会計システムと比較した際のメリット、弥生会計 Nextを使うべき人・会社などを詳しく解説します。弥生会計 Nextの導入を検討している企業はぜひ参考にしてください。
- <総評>弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)はスモールビジネスにおすすめの会計ソフト
- 弥生会計 Nextの導入メリット
- 徹底調査で分かった弥生会計オンラインがおすすめの人・会社
- 弥生会計オンラインの料金プラン
- 弥生会計オンラインの導入実績・効果
- まずは無料トライアルがおすすめ
- まとめ
<総評>弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)はスモールビジネスにおすすめの会計ソフト
弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)とは、小規模法人やスモールビジネスを支援するクラウド型会計ソフトです。取引入力から会計帳簿作成・レポート作成・法人決算書作成まで、小規模法人に必要な会計業務を行うための機能が全て揃っています。
さらに、サポートサービスが充実しているほか、スモールビジネスを応援する税理士・会計事務所の紹介も行っており、起業・開業したばかりで経理の知識があまりない方や税理士・会計事務所と契約したことがない方も安心。弥生会計 Nextは小規模法人や、スモールビジネスを行う方にやさしいクラウド型会計システムです。
他の会計システムと比べるとどうなのか
弥生会計 Nextは、実績のある老舗の会社が提供しているクラウド型会計システムです。他社よりも会計業務を知り尽くしている会社だからこそ、会計や経理に詳しくなくても簡単に操作ができる作りになっています。
金額合算などのボタンがわかりやすい位置に配置されている・使用頻度が高い項目が一覧に掲載されているなど、操作画面から見てもその使いやすさがわかるでしょう。そのほか、中小企業を応援する税理士・会計事務所と提携している点も大きな強みと言えます。
弥生会計 Nextの導入メリット
弥生会計オンラインは、さまざまなサービスや機能を持っています。そのなかでも特に役立つ・ありがたいと感じる弥生会計オンラインのメリットをピックアップしました。
弥生会計 Nextの導入メリット7つ
- 入力作業を自動化できる
- 見やすいレポートで経営状況を把握できる
- サポートが充実している
- 仕訳・経理の相談を含むサポートが利用できる
- いつでもどこでも利用できる
- 提携の会計事務所と連携できる
- 万全のセキュリティ対策で万が一のときも安心
入力作業を自動化できる
弥生会計オンラインでは、仕訳入力の作業をほぼ自動化することができます。「スマート取引取込」機能を使うことで、銀行口座・クレジットカードなどの取引データに加え、レシートや領収書などのスキャンデータ(またはスマートフォンアプリで撮影したデータ)を自動で仕訳。入力・仕訳作業の時間が一気に短縮できます。自身での入力の際も勘定科目にわかりやすい説明が記載されているなど、会計業務に慣れていない初心者の方でも簡単に利用することが可能です。
見やすいレポートで経営状況を把握できる
日々入力した取引の集計結果は、見やすいグラフレポートでわかりやすく表示されます。レポートはいつでも確認することができ、気になったときに経営状況をひと目で把握することが可能です。レポートで俯瞰的に経営状況を確認することで、経営課題や改善点も見えてくるでしょう。
さらに、経営に必要な判断を下す際にも参考になります。このように、弥生会計オンラインのレポートを確認することで、経理データを今まで以上に事業運営に活かすことが可能です。
サポートが充実している
弥生会計オンラインには、業界最大規模である748席のカスタマーセンターが設置されています。そのため、製品導入後に「操作方法・設定方法がわからない」といった方でも気軽にサポートを受けることが可能です。問い合わせを行ったユーザーの満足度は92%(弥生会計調べ)。充実した対応が期待できるでしょう。
電話サポートはもちろん、メール・チャット・画面共有サポートにも対応。そのほか、製品や業務に関してユーザーから多く寄せられる問い合わせ内容とその回答をまとめた「WebFAQ」も用意されています。
仕訳・経理の相談を含むサポートが利用できる
製品・操作方法についての問い合わせのみならず、勘定科目や仕訳方法に関しての相談・伝票や帳簿の作成または管理方法など、一般的な経理業務に関する相談も受け付けています。
経理業務に不慣れな方や、会計について周囲に相談できる人がいない方でも安心して利用することが可能です。会計に関わる、消費税改正やマイナンバー制度などについても相談可能。弥生会計オンラインを通じたスキルアップも期待できるでしょう。
いつでもどこでも利用できる
弥生会計オンラインはクラウド型の会計システムです。クラウド型とは、インターネット上で会計業務を行うことができるシステムのことを指します。そのため、Windows・MacなどのOSや、PC・タブレット・スマートフォンなどのデバイスの種類を問わずに、インターネットに繋がっていればいつでもどこでも利用することが可能です。弥生会計と提携している会計事務所を利用していれば、データ連携もスムーズに行うことができます。
提携の会計事務所と連携できる
スモールビジネスを応援している全国の税理士・会計事務所とパートナーシップ(弥生PAP)を結んでいるのも心強いポイント。全国1万以上の会計事務所とパートナーシップを結んでおり、初めて税理士と契約する方や、これから決算・申告を迎える方に向けておすすめの会計事務所を紹介しています。
弥生PAPの会計事務所と契約を結ぶことで、弥生会計オンラインのデータを会計事務所とスムーズに連携することが可能です。日々の税務相談や、決算・申告の際の相談も滞りなく行うことができるでしょう。
万全のセキュリティ対策で万が一のときも安心
弥生会計オンラインでは、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure™」を採用しているため、日本マイクロソフトの優れたセキュリティセンターを活用可能。セキュリティ専門チームが24時間365日稼働し、システムへの脅威を常に排除します。
データセンターももちろん24時間体制で、日々のデータバックアップや、通信・データの暗号化、ウイルス対策やマルウェア対策などを行い、外部からのサイバー攻撃を予防して安全なデータ運用を行っています。
徹底調査で分かった弥生会計オンラインがおすすめの人・会社
ここまで、弥生会計オンラインの概要やメリット、他社の会計ソフトとの比較をお伝えしてきました。ここからは、実際に弥生会計オンラインを使うことをおすすめしたい人・会社を3つピックアップしてお伝えしていきます。
実績のあるメーカーのソフトを利用したい人
まず、弥生会計オンラインを使うべき人は、「実績のあるメーカーのシステムを利用したい人」です。弥生会計オンラインをリリースしている弥生は、20年以上ものあいだ高い売上実績を誇るデスクトップ型会計ソフト「弥生会計」を販売。BCNが調査を行う調査で業務ソフト部門21年連続年間最多販売を記録。最優秀賞を獲得しています。
クラウド型となった会計システム弥生会計オンラインも、使い勝手や信頼性は抜群です。このように実績のあるメーカーの会計システムを利用したいという方に、弥生会計オンラインはおすすめでしょう。
開業・起業したばかりの人
開業・起業したばかりの人にも、弥生会計オンラインはおすすめの会計システムです。簿記・会計などの知識がなくても利用しやすい機能・画面設計を備えているため、簡単に利用することができます。
また、サポートサービスでは製品の導入に関する疑問や操作方法の質問に加えて、仕訳方法や伝票・帳簿の作成などの経理業務に関する相談にも対応。インターネット上の情報だけでは解決できない疑問を解消することができます。
さらに、提携している全国1万以上の税理士・会計事務所から自身の事業に合った最適なパートナーを探すことも可能。会計事務所や税理士と契約したことがない・税務のプロをパートナーにしたいという方にはぴったりのサービスが用意されています。以上のことから、弥生会計オンラインは、開業・起業したばかりの人におすすめの会計システムだと言えるでしょう。
小規模法人の方
弥生会計オンラインは、小規模・スモールビジネスを主とした会社を経営している法人の方におすすめのクラウド型会計システムです。先ほどお伝えしたとおり、開業・起業したばかりの方におすすめという点や、会計業務に必要な機能をシンプルに搭載しているという点でも、支店や支社が数多くある会社よりも、小規模展開をしている法人の方におすすめのクラウド型会計システムだと言えるでしょう。
加えて、リリース会社である弥生の税理士・会計事務所ネットワークは、スモールビジネスを応援している全国の税理士・会計事務所で構成されています。節税や確定申告の相談などがしやすく、スモールビジネスを応援する1万以上の税理士・会計事務所から推奨されているという点で、弥生会計オンラインは小規模法人の方におすすめのクラウド型会計システムだと言えるでしょう。
弥生会計オンラインの料金プラン
弥生会計オンラインの料金プランは、エントリープラン・ベーシックプラン・ベーシックプラスプランの3つの料金体系があります。
| 料金プラン | 初期費用 | 月額料金(税抜) |
|---|---|---|
| エントリープラン | 無料 | 34,800円 |
| ベーシックプラン | 無料 | 50,400円 |
| ベーシックプラスプラン | 無料 | 84,000円 |
エントリープランでは基本機能の一部を利用でき、ベーシックプランとベーシックプラスプランでは基本機能をすべて利用できます。プランごとにサポート範囲やユーザー数の上限が異なるため、運用規模に合わせて選択できます。
また、ベーシックプラスプラン相当の全機能は、1事業者につき1回、最大2か月間の無料トライアルとして利用できます。チャットやメールでのサポートも受けられるため、実際の業務フローにどの程度なじむかを確認するには十分な内容です。
初めて導入を検討する場合は、この無料トライアルを利用して動作や操作感を試してみると判断しやすくなります。なお、有償プランへ切り替える際、トライアル中の利用状況によっては従量課金が発生する可能性があり、その場合は契約変更月から加算されます。
弥生会計オンラインの導入実績・効果
ここまで弥生会計オンラインのメリットや、弥生会計オンラインを使うべき人・会社などをお伝えしてきました。ここからは、実際に弥生会計オンラインを導入した方々のお話をご紹介します。弥生会計オンラインを導入したことでどのような効果やメリットを得ることができたのか、導入した際に「よかった」と感じた点はどのようなものなのかを詳しくお伝えしていきましょう。
事例①株式会社剛建社
長年勤めた会社から独立し剛建社を立ち上げたAさんは、経理初心者として、会社の数字をしっかり把握するべく、弥生会計オンラインの導入を決めました。初期投資を抑える・財務に関しての知識も蓄えていきたいという目的もあり、自身で日々の記帳業務を実践。決算業務を依頼している税理士事務所や、創業セミナーで知り合った経営者の評判を聞くうち、弥生会計オンラインの利用を決めたそうです。
日々の細かな科目処理や仕訳についての疑問点は、弥生会計オンラインのチャットサポートを利用。チャットであれば気軽に相談でき、文字として履歴が残るため聞き間違いなどのミスもありません。あとで見返すことも可能です。税理士に尋ねるまでもない疑問を、チャットサポートを利用することで効率的に解消していきました。
さらに、税理士とのデータ連携を利用することで、資金調達や助成金申請に関する書類などもスムーズに共有。今後の多角的な事業展開に向け、弥生会計オンラインを活用していくとのことです。
事例②株式会社アストライア
アストライアの代表を務めるBさんは、日本製のクラウド型会計ソフトを探していたとき、弥生会計オンラインに出会いました。弥生会計オンライの仕訳入力機能「かんたん取引入力」と「仕訳の入力」を使いこなし、経理業務を効率化。弥生PAP会員に所属している税理士・会計事務所と契約することで、共有設定を行い会計業務のデータをチェックしてもらっています。
今後は、弥生会計オンラインの機能である「スマート取引取込」を利用してさらなる会計業務効率化を図るとともに、事業の一番のメインであるクライアントとのコミュニケーションに時間を割くことによって、より良いサービスを提供したいとのことです。
まずは無料トライアルがおすすめ
製品購入やプランの相談に関しては、メールまたは電話で問い合わせを受け付けています。先ほどご紹介したセルフプラン・ベーシックプランのどちらがよいか、自身の事業規模や事業内容ではどちらのプランがおすすめなのかという相談を行いたい方は、カスタマーセンターに電話か問い合わせフォームで相談を行うとよいでしょう。
また、2ヵ月無料でソフトを試用できる「無料体験プラン」を利用することも可能です。無料体験プランは、セルフプランに含まれているすべてのサービスを2ヶ月間無料で試すことができるため、使い心地や自身の会社に合っているかどうかを見極めることをおすすめします。
まとめ
弥生会計オンラインは実績のある老舗が提供しているクラウド型会計システムで、経理や会計に不慣れな人でも簡単に会計業務をこなすことができます。また、スモールビジネスを応援する税理士・会計事務所と提携しているなど、小規模法人を応援する姿勢も魅力と言えます。
操作などの相談だけではなく、会計業務の相談にも対応しているため、今後経理の知識をつけたい・会計業務を通じて経営を効率化し、生産性を向上させたいという小規模法人にぴったりのクラウド型会計システムでしょう。
法人向け会計ソフトをお探しなら、別記事「法人向けにおすすめの会計ソフトを徹底比較」もご確認ください。