おすすめのファイル共有ソフトとは?オンラインストレージとの違いや問題点を解説
ファイル共有ソフトとは、インターネット上で不特定多数の人とファイルを共有できるソフトウェアサービスです。代表的なファイル共有ソフトとしてはwinny、Share、Gnutella、BitTorrent、WinMXといったソフトがあります。
ファイル共有ソフトは便利な一方で、不特定多数がアクセスが可能な点や、ファイルのウイルス感染・違法アップロードによる著作権侵害が問題となっており、おすすめできない場合も。
本記事ではファイル共有ソフトの仕組みや問題点を解説した上で、安全にファイル保存・共有できるおすすめの代替方法としてオンラインストレージ(クラウドストレージ)を紹介します。
- ファイル共有ソフトとは
- P2P型ファイル共有ソフトの問題点
- ファイル共有ソフトはビジネス利用におすすめできない!
- ファイル共有におすすめの法人向けオンラインストレージを比較
- 【2024年最新】セキュリティが強いおすすめオンラインストレージ
- まとめ~ファイル共有するならオンラインストレージの検討を
ファイル共有ソフトとは
ファイル共有ソフトとは、インターネット上でファイルを共有するためのソフトウェアサービスです。ファイル共有ソフトを一度インストールすると、同一ソフト内の不特定多数うのユーザーとファイル送受信が可能となります。
P2P型のファイル共有ソフトの仕組み
多くのファイル共有ソフトでは、P2Pという仕組みが使われています。P2Pとは、不特定多数の端末(PCやスマホ)がサーバーを介さず、端末同士でファイルをやりとりする仕組みのこと。オンラインストレージのようにファイルを保存する住所(サーバー)が固定されていないことが特徴です。
P2P型のファイル共有ソフトでは、ユーザーがファイルをアップロードすると不特定多数に情報が公開されます。その後、別のユーザーが検索によってファイルを見つけ、直接コピーする仕組みとなっています。
P2P型ファイル共有ソフトの先駆けは、アメリカで作られた音楽専用ファイル共有ソフトNapsterです。その後、Winny、Gnutella、BitTorrent、WinMX、PerfectDarkといったファイル共有ソフトが登場し、ファイル共有ソフトが普及していきました。
オンラインストレージとファイル共有ソフトの違い
オンラインストレージとはインターネット上でファイルを共有できるツールで、その点ではファイル共有ソフトと同じです。一方で両者の違いについては、オンラインストレージがアカウント登録するだけで利用開始できるのに対し、ファイル共有ソフトはPCにソフトのインストールが必要です。
また、オンラインストレージとファイル共有ソフトは利用目的も違います。オンラインストレージは限られたメンバー間でのファイル共有を目的としているのに対し、ファイル共有ソフトは不特定多数の人とファイル共有が目的です。
社内や取引先などの関係者だけでファイルを共有したい場合は、セキュリティ対策が万全なオンラインストレージがおすすめです。
関連記事:オンラインストレージ(クラウドストレージ)を徹底比較
P2P型ファイル共有ソフトの問題点
P2P型ファイル共有ソフトには不特定多数にデータ共有できるというメリットがある一方で、下記のような問題点があります。
ファイルからウイルスに感染する恐れがある
P2P型ファイル共有ソフトでの問題点として最も多く報告されているのが、ウイルス感染です。悪意のあるユーザーによってウイルスが混入したファイルが公開されてしまうと、それをファイル共有ソフトを介して受け取ったユーザーがウイルスに感染する恐れがあります。
パソコンがウイルスに感染してしまうと、データ漏えいや消失といったさまざまなトラブルに見舞われてしまうため注意が必要。セキュリティ水準が低いファイル共有ソフトの利用はおすすめできません。
不特定多数にデータが公開される
ファイル共有ソフトでは不特定多数にデータが公開されます。また、パソコンがウイルスに感染した場合、勝手にフォルダを公開する設定に変更され、パソコン内の保存データがすべて公開されてしまうリスクもあります。
アップロードしたファイルの削除は難しい
一度アップロードして公開したファイルを削除するのは難しく、P2P形式で他のユーザーに複製されるケースもあるため注意が必要です。インターネット上に公開されたコピーコンテンツの削除はほぼ不可能なため、情報漏えいの被害が拡大するリスクもあります。
著作権を侵害する危険性がある
P2P型ファイル共有ソフトは著作権侵害の観点でも問題視されています。著作権者に許可なくアニメや音楽などのデータファイルをアップロードしてしまうと、著作権侵害にあたります。また、アップロードされた映像等のコンテンツをダウンロードする行為も著作権侵害にあたる可能性があるため注意が必要です。
ユーザーにその気がなくても、知らないうちに著作権を侵害してしまうリスクがあるファイル共有ソフトの利用を禁する企業や学校は多く、基本的には利用をおすすめできません。
ファイル共有ソフトはビジネス利用におすすめできない!
ファイル共有ソフトはユーザー間でファイルのやりとりを行う仕組みで、オンラインストレージのようにユーザー・アップロードされたファイル・フォルダを管理する担当者は不在です。ファイル共有ソフトには、オンラインストレージに装備されている高度なセキュリティ機能もありません。そのため現在は、ビジネスシーンでのファイル共有ソフトの利用はおすすめできません。
2018年の市場動向調査で、オンラインストレージ導入における最も重要な項目とされたのが「セキュリティ対策」です。企業が機密文書や顧客データを共有する場合は、強固なセキュリティでハッキングやウイルス攻撃に耐えられるオンラインストレージがおすすめです。
ファイル共有におすすめの法人向けオンラインストレージを比較
法人向けのオンラインストレージを比較し、導入におすすめのサービスを紹介します。おすすめオンラインストレージの詳しいは下記の料金・機能・連携サービスの比較表をご覧ください。
下記ボタンから、オンラインストレージを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2024年最新】セキュリティが強いおすすめオンラインストレージ
セキュリティ面に懸念があるファイル共有ソフトと比較し、万全なセキュリティ対応で安全にファイルを管理できるオンラインストレージ(クラウドストレージ)は、ビジネス利用におすすめです。以降では、機能や連携サービスを比較した結果、おすすめのオンラインサービスを詳しく解説します。
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料金
月550円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
3人
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最低利用人数
1ヵ月
アプリをダウンロードするだけで利用できるBoxは、法人向けに特化して開発されたオンラインストレージです。
セキュリティの高さ、無制限に使用できるストレージ、直感的に操作できるUIが特徴です。ドキュメント、画像、動画など、すべてのファイルに簡単にアクセスでき、共有、編集といった作業は世界中どこにいてもあらゆる端末から対応できます。万全なセキュリティ対策が多くの企業から支持されています。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
OneDrive for Business
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料金
月540円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
12ヵ月
Microsoft社が提供するOffice365と連携しているOneDriveは、Microsoftアカウントがあれば、誰もで利用できるオンラインストレージサービスです。
Windowsユーザであれば、誰もが簡単に設定できる上、タブレットやスマートフォンからも利用できます。データセンターを国内2カ所に設置しており、Microsoft社独自のセキュリティ管理を構築し、最新の世界標準を満たしたセキュリティ対策を講じています。操作画面はシンプルで、Microsoftアカウントでログインすれば、エクスプローラーの中にあるOneDriveのフォルダにアクセスできます。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
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料金
月250円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
1ヵ月
Goolge DriveはGoogleのアカウントを持つ人なら容量15GBまで無料で使えるポピュラーなオンラインストレージで、ファイル転送・共有の用途で使う人も多いサービスです。
Google DriveはGoolge社の提供するツール(Googleスプレッドシート・Googleドキュメント・Googleスライド)と連携し、オンラインストレージ上で新規作成や編集が可能な点がおすすめ。また、特定のGoogleアカウントのみ閲覧を許可するアクセス権限設定もできるため、安全にファイル転送・共有できる点でもおすすめです。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
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料金
月600円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
10人
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最低利用人数
なし
Fleekdriveは、金融システムの構築と運用を長年手がけてきた株式会社Fleekdriveが開発した、日本生まれのオンラインストレージです。
規模の大きな企業ほど、効率よく管理できるオンラインストレージであり、高度なIPアドレス制限、サブドメインでの運用、自動監視体制などセキュリティ面や社内サーバと同期ができる拡張性にも優れていることから、多くの企業が導入しています。また「クラウド型ファイル共有サービス」として、単純なファイル管理や共有だけではなく、リアルタイムにチャットでコミュニケーションをとりながら、共同でファイルを編集できるファイルコラボレーション機能も充実しています。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
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料金
月15,000円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
セキュアSAMBAは、社内サーバと同様にドラッグ&ドロップでファイル共有が簡単にでき、操作性の高さと高いセキュリティ体制に定評があるビジネス向けのオンラインストレージです。
リーズナブルな料金で、中小企業から大企業までさまざまな業種の企業に支持されています。すべてのプランで、無料のウイルスチェック機能を搭載、必要最小限のアクセスにとどめられるよう、IPアドレス認証、パスワード認証の他に、3段階のアクセス制限を設定することが可能です。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
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料金
月10ユーロ/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
3人
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最低利用人数
なし
MEGAは、世界中で約1億3,000万人が利用しているニュージーランド発のオンラインストレージです。無料で利用できるストレージ容量が20GBと他社と比較して大きい点がおすすめで、無料で安全にファイル転送したい人におすすめです。
MEGAは、データ通信暗号化など、オンラインストレージに必要なセキュリティ水準は満たしています。ファイル転送相手のアクセス権限を「読み取り専用・読み取りと書き込み・ファイルアクセス」から設定して、共有URLを発行するだけで簡単にファイルを転送できる点もおすすめです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- ログ管理
- バージョン管理
- リンクの有効期限設定
まとめ~ファイル共有するならオンラインストレージの検討を
ファイル共有ソフトは大多数のユーザーとファイル共有できる手軽さがメリットの一方、情報漏えいやウイルス感染のリスクが問題となっており、基本的に利用はおすすめできません。
個人・法人に限らず、限られたメンバー間でファイルの共有をしたい場合は、セキュリティの高さに定評のあるオンラインストレージがおすすめ。顧客の個人情報や会社の機密情報をオンラインストレージ上で取り扱いたい場合は、セキュリティ対策・導入実績も比較して安全なサービスを導入しましょう。
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