オープンソース(OSS)型のeラーニングおすすめ4選!
オープンソース(OSS)型のeラーニングシステムは、初期費用をかけずにソフト開発ができることがメリット。自由度が高く、eラーニングシステム(LMS)を自社に最適化することが可能です。しかしeラーニングシステムの需要増に伴い製品数も増えているため、「数が多すぎて選びきれない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、オープンソース型のeラーニングシステムおすすめ4選を紹介します。オープンソース型eラーニングシステムを導入するメリットや選ぶ際のポイントなど、事前に知っておきたい知識・ポイントもまとめているので、ぜひご覧ください。
- オープンソース(OSS)型のeラーニングシステムがおすすめの理由
- オープンソース型のeラーニングシステム(LMS)おすすめ4選
- オープンソースのeラーニングシステム(LMS)を導入するメリット
- オープンソースのeラーニングシステム(LMS)を選ぶポイント
- eラーニングシステム(LMS)の比較選定ならPRONIアイミツへ
オープンソース(OSS)型のeラーニングシステムがおすすめの理由
eラーニングシステム(LMS)とは、オンライン上で教育や研修を受講し、その学習進捗を管理できるシステムです。従来は集合研修が主流で、研修を行う場所・講師を確保して社員のスケジュールを調整する必要がありました。しかし、eラーニングはPCやスマホで受講できるため、時間や場所の制約を受けずに企業研修を実施できます。
また、一度eラーニング用の教材を用意してしまえば何度でも配信できるため、企業研修コストを抑えることが可能です。最近ではリモートワークを導入している企業も多く、オンラインで完結するeラーニングシステムへ注目が集まっています。
オープンソース(OSS)とは
オープンソース(OSS:Open Source Software)とは、ソースコード(プログラミング言語による文字列)が無償で公開されており、その中身のカスタマイズや再配布が可能なソフトウェアを指します。現在、世界のオープンソース市場規模は急速に成長しており、市場調査およびコンサルティングを行うMordor Intelligence社の調査では、2024年時点でオープンソースの市場規模は349億9000万ドルと推定。2029年までには760億7000万ドルに達する見込みです。この成長は、オープンソースの柔軟性と効率性、初期費用をかけずにソフト開発ができることにメリットを感じる開発者によって促進されています。
※出典:Mordor Intelligence社『オープンソースサービスの市場規模と市場規模株式分析 - 成長傾向と成長傾向予測 (2024 ~ 2029 年)』
オープンソース型のeラーニングがおすすめの理由はその自由度の高さです。一般的なeラーニングシステムではライセンス料を支払ってサービスを利用しますが、ソースコードが公開されていないため、利用者側で独自のカスタマイズを行うことができません。一方で、オープンソース型のeラーニングシステムは学習システムの構築に必要なソースコードが揃っているため、テンプレートのカスタマイズによって手軽にオリジナルのeラーニングシステムを構築できます。
ゼロからeラーニングシステムを構築する必要がない上に、自由度が高く、さらにコストも抑えられるのは、オープンソース型eラーニングシステムのおすすめポイント。とはいえ、オープンソース型であっても、実装可能な機能やカスタマイズの自由度はサービスによって異なるので、ニーズに合わせて選ぶことが大切です。
しかし、オープンソース型のeラーニングシステムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、eラーニングシステム選びについての相談を受け付けています。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったeラーニングシステムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
オープンソース型のeラーニングシステム(LMS)おすすめ4選
ここからは、おすすめのオープンソース型eラーニングシステム(LMS)を順番にご紹介していきます。
- Moodle
- Canvas LMS
- iroha Board
- moca
-
料金
月88円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「Moodle(ムードル)」は、オーストラリア在住のマーチン・ドウギアマス氏らによって開発されたオープンソース(OSS)型のeラーニングシステムです。世界230ヵ国以上、7,000万人以上のユーザーに使用されており、日本ではパートナー企業のイーラーニングがシステムの導入・運用サービスを提供しています。
最大の魅力としてあげられるのは、豊富な機能と高いカスタマイズ性を兼ね備えていることです。さまざまな機能が備わっていることや多くのプラグインが公開されていることにくわえて、独自プラグインの開発も容易に行うことができます。また、世界各国のユーザーや開発者によるコミュニティが形成されており、活発な意見交換や共同開発が行われているため、有益な情報が入手しやすいのもうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
- 導入支援・運用支援あり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- シングルサインオン
- 講義進捗の管理機能
- テスト問題の登録機能
- アンケート実施
- 受講者のレポート提出機能
- HTMLファイル対応
- PDFファイル対応
Canvas LMS
「Canvas LMS」は、アメリカにあるInstructure社が開発したオープンソース(OSS)型eラーニングシステムです。日本では、愛知県名古屋市にあるボウ・ネットシステムズが導入・運用サービスを提供しています。
特徴は、画面がシンプルかつ使いやすいデザインに設計されていることです。誰でも簡単に操作ができるので利用者がスムーズに学習を開始できるほか、新規での導入だけでなく既存システムからの移行がスムーズに行えるのもメリットといえます。また、API機能も実装しているので、ほかのシステムとの連携による機能拡張や業務自動化が可能です。
通常のeラーニングにくわえて、オンライン会議に対応しているのも魅力的なポイント。学習コンテンツ内への動画の挿入やリアルタイムでの質疑応答など、効果的な学習を促す機能を実装しています。
設立年 | 2000年 |
会社所在地 | 愛知県名古屋市西区牛島町6番1号 名古屋ルーセントタワー40F |
電話番号 | 052-569-1756 |
-
料金
年220,000円 -
初期費用
55,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「iroha Board」は、東京都武蔵野市に本社を構えるいろはソフトが提供するオープンソース(OSS)型eラーニングシステムです。
特徴としてあげられるのは、シンプルかつフラットな設計と、操作性に優れたユーザーインターフェース。マニュアルがなくても簡単にeラーニングシステムが構築できるので、「急ぎでeラーニングを導入したい」という場合や「手間をかけずに導入できるeラーニングシステムを探している」という場合にもうってつけです。
そのほか、スマートフォンやタブレットからの利用に対応していることや、リッチテキストエディタの内臓によってWord感覚で教材やテスト問題が作成できるのも大きな魅力。学習コンテンツにが画像だけでなくYouTube動画も取り込めるので、幅広いジャンルの学習に活用できるでしょう。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
東京都新宿区に本社を構えるタイムインターメディアが提供する「moca」は、世界中で広く活用されているオープンソース(OSS)「LMS(Learning Management System)」をベースに開発されたeラーニングシステムです。
オンラインで試験が行える「テスト機能」をはじめ、複数ファイルも提出できる「課題・レポート」、教師・生徒間や生徒同士でのコミュニケーションが可能な「チャット」「フォーラム」など、効率的な学習をサポートする便利な機能を豊富に実装しているのが特徴。美しさと変更のしやすさを合わせもつテーマが用意されているので、イメージにそったデザインにしたいという場合にもおすすめです。
また、各種設定やシステム連携、運用レクチャー・保守などもオプションで提供しているため、eラーニングシステムの導入がはじめての方でも安心でしょう。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- Pマーク
- 受講者間のメッセージ機能
- テスト問題の登録機能
- アンケート実施
- 受講者のレポート提出機能
オープンソースのeラーニングシステム(LMS)を導入するメリット
ここからは、オープンソース型eラーニングシステム(LMS)の導入で得られる2つのメリットを解説していきます。
- 自由にカスタマイズができる
- 低コストでシステムの構築ができる
自由にカスタマイズができる
既存の教材では習得が難しい知識やノウハウを効率的に学んでもらいたいからこそ、eラーニングシステムの導入を検討している企業の方も多いはずです。その場合、業務形態などに適したシステムを構築することが大切なポイントとなりますが、システムをゼロから構築するのは困難というケースも少なくありません。
オープンソース型のeラーニングシステムを選べば、既存のテンプレートを活用して比較的手軽に独自のeラーニングシステムの構築が可能です。カスタマイズの自由度が高いだけでなく、なかには他システムとの連携に対応しているものもあるので細部にまでこだわりたい場合にもおすすめといえるでしょう。
低コストでシステムの構築ができる
オープンソース型eラーニングのメリットを語る上で、コスト面での魅力は欠かせない要素でしょう。オープンソース型eラーニングシステムは、基本的に無料で利用することができます。通常のeラーニングシステムを利用するためにはライセンス料の支払いが必要ですが、オープンソース型であればその費用が不要です。
したがって、オープンソース型のeラーニングシステムは、低コストでオンライン学習システムを構築・導入したいという方におすすめといえます。
オープンソースのeラーニングシステム(LMS)を選ぶポイント
ここからは、オープンソース型eラーニングシステム(LMS)を選ぶ際に気を付けたいポイントを解説していきます。
- 優れたテンプレートがあるものを選ぶ
- 必要な機能が搭載されているか確かめる
- サポート体制をチェックする
優れたテンプレートがあるものを選ぶ
オープンソース型のeラーニングシステムのメリットは、テンプレートをカスタマイズすることで簡単にオリジナルの学習システムが構築できることです。しかし、学習画面のデザインは効率的な学習を促すための大切な要素なので、そのクオリティが重要となります。利用者にとって使いやすいデザインが用意されているか、どこまで自由にカスタマイズができるのかなど、さまざまな面からテンプレートを比較した上で導入するシステムを選ぶようにしましょう。
必要な機能が搭載されているか確かめる
ひとくちにオープンソース型eラーニングシステムといっても、特徴や実装している機能はシステムによって異なります。さまざまな機能を備えたものもあれば、最低限の機能を実装しているものもあるでしょう。この場合、つい多機能はシステムを選びたくなりますが、重要なのは機能の数ではなく「必要な機能があるか・その機能が使いやすいか」という点です。必要な機能を事前に明確にした上で、それらの機能が優れているシステムを選ぶとよいでしょう。
サポート体制をチェックする
オープンソース型のeラーニングシステムは、無料で導入できることから「サポート面が不安」という方も多いのではないでしょうか。eラーニングシステムに不具合が生じた際は利用者の学習にも影響があるので、疑問点や不明点をすぐに解決できる体制を整えておきたいものです。サポート内容は、システムによって異なります。オープンソース型のeラーニングシステムを導入する場合は、導入時や運用中のサポート体制をしっかりと確認しておきましょう。
別記事「eラーニングシステムを徹底比較」では、より詳しい選び方や、2025年最新のおすすめeラーニングシステムを解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
eラーニングシステム(LMS)の比較選定ならPRONIアイミツへ
本記事では、おすすめのオープンソース型eラーニングシステム(LMS)を紹介するとともに、導入メリットや選定のポイントなどを解説してきました。低コストでシステムが構築でき、高いカスタマイズ性をもつオープンソース型のeラーニングシステムは、オンライン学習の推進を希望する企業にとって心強い存在だといえるでしょう。
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