IP電話にはIPアドレスが必要?IPアドレスの確認方法と通話の仕組み

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IP電話とIPアドレス、どちらも言葉としては知っていても、その関係性や仕組みを理解している人は少ないかもしれません。実は、IP電話を使う上で、IPアドレスは欠かせない情報となっています。

本記事では、IP電話とIPアドレスの関係性を解説します。そのほか、IPアドレスの基礎知識や確認方法、IP電話を導入するメリットも紹介。IP電話についてもっと知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

IP電話で通話が行える仕組み

はじめに、IP電話ではどのように通話が行えるのか、仕組みを確認していきましょう。

IP電話とは、インターネット回線を通じてやりとりできる通話サービスのこと。インターネット上の主要な通信プロトコルであるインターネットプロトコルを拡張した、VoIP(Voice over Internet Protocol:音声伝送技術)を使用する通話方式です。

一般的な固定電話(加入電話)ではアナログ回線を用いていますが、IP電話では音声データをインターネット回線を通じてやりとりします。音声データをパケット化して送り、いくつもの拠点を経由する必要もないため、アナログ回線よりも電装効率が高いのが特徴でしょう。

IP電話による通話方法は、基本的に以下の流れで成り立っています。

1.音声信号をデジタル化する
2.パケットの使用帯域を小さくするためにデータを圧縮
3.通話相手のIPアドレスやポート番号を割り出す(シグナリング)
4.音声データのパケット化
5.通話相手のアドレスなどといったデータの転送に必要な情報を音声データに付与
6.通話相手に音声パケットが届く

つまり、IP電話を利用するには、通話相手のIPアドレスが分からなければなりません。

そもそもIPアドレスとは?

「IP電話を利用するためには、通話相手のIPアドレスが分からなければならない」と先に述べましたが、そもそもIPアドレスとは一体何なのでしょうか?

IPアドレスとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどといったネットワーク上の機器1つひとつに割り当てられた番号です。インターネットを使用する上で、通信先を識別するために必要となるものであり、インターネット上の住所のようなものと言えるでしょう。

例えば、スマートフォンを用いてメールを送受信するという場合、送信元・送信先双方をきちんと識別しなければなりません。その時、識別するための情報として役立つのがIPアドレスです。IPアドレスによって送信先が識別できなければ、メールを送信することはできません。

また、IPアドレスと一口に言っても種類はさまざま。グローバルIPアドレスをはじめ、会社や自宅などといったローカルネットワークで使われるプライベートIPアドレスに分けられるほか、割り振られ方としてはインターネットに接続するたびに番号が変わる動的(可変)IPアドレス、常に一定の固定(不変)IPアドレスなどがあげられます。

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IP電話を使用するにはIPアドレスが必要

繰り返しになりますが、IP電話を使用するにはIPアドレスが必要です。IP電話におけるIPアドレスに必要性を理解するために、IP電話の仕組みをより詳しく確認していきましょう。

今回は、一般的なIP電話である050型のIP電話の場合で説明していきます。

050型のIP電話で発信する場合、まずはじめにIP電話番号(050-XXXX-XXXX)と、その端末に割り振られているIPアドレスが1セットとしてサーバーに登録されます。その後、その端末から発信があった際、音声データをパケット化。それとともに、ダイヤルされた番号をもとにして、サーバに通話相手先の情報を問い合わせます。問い合わせを受けたサーバーは、ダイヤルされた番号から通話相手のIPアドレスを識別し、通話相手側のモデムへと接続。パケット化された音声データがIPネットワーク上で送信され、相手側のモデムに到達した際に元の音声データへと復元されることで、通話することが可能です。

このように、IP電話で通話を行うためには、発着信側ともにIPアドレスが必要となります。

そもそもIPアドレスとは?

IPアドレスの割り振られ方

IPアドレスとはインターネット上の住所のようなものであると先に述べましたが、IPアドレスはどのように割り振られるのでしょうか。

「そもそもIPアドレスとは?」で説明した通り、IPアドレスにはインターネットに接続するたびに番号が変わる動的(可変)IPアドレスと、何度接続しても常に変わらない固定(不変)IPアドレスとに分けられます。

動的IPアドレスの場合、ネットに接続するたびにISP(インターネット・サービス・プロバイダ)からIPアドレスが割り振られます。家庭用WiFiや公衆Wi-Fiなどで採用されているIPアドレスで、普段スマートフォンやパソコンからwebサイトにアクセスする際には、基本的に動的IPアドレスが割り振られていると言っていいでしょう。

一定時間が経過する、あるいは接続し直すことでIPアドレスが変わるため、IPアドレスの持ち主=ユーザーが特定されづらいという特徴があります。

一方固定IPアドレスの場合は、何度接続し直しても、時間が経過しようとも、IPアドレスが変わりません。例えば、社内で導入しているクラウドサービスにアクセスできるIPアドレスを制限している場合、動的IPアドレスであればアクセスできなくなってしまいます。しかし固定IPアドレスであれば、問題なくアクセス制限が可能です。

固定IPアドレスの場合は主導による設定が必要となるほか、多くのISPでオプション対応となっているため費用がかかってしまいますが、セキュリティ面に配慮する場合などには必要となるでしょう。

IP電話のIPアドレスは固定IPアドレス

IP電話を利用する際にはIPアドレスが必要であると先に説明しましたが、IP電話において必要とされるIPアドレスは動的IPアドレス・固定IPアドレスのどちらなのでしょうか。

先ほど、「IP電話を使用するにはIPアドレスが必要」で述べた通り、IP電話を発信する際には、電話番号とその端末に割り振られているIPアドレスが1セットとしてサーバーに登録されます。つまり、サーバーに登録された電話番号とIPアドレスと異なるIPアドレスとなってしまった場合、発信することができません。

そのため、IP電話で利用されるIPアドレスは固定IPアドレスです。

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IPアドレスの確認方法(PC)

自分が使用している端末のIPアドレスは、どのように確かめるのでしょうか。はじめにローカルIPアドレスの調べ方を紹介します。

・Windowsの場合

Windowsメニューのアクセサリ、あるいはシステムツールから「コマンドプロンプト」を選択。コマンドプロンプト画面で“ipconfig”と入力し、エンターキーを押すと、IPv4アドレスの欄にローカルIPアドレスが表示されます。

・Macの場合

アップルメニューからシステム環境設定を選び、ネットワークを開く。IPv4アドレスの欄にローカルIPアドレスが表示されます。

一方グローバルIPアドレスの場合、webブラウザで利用できるサービスで簡単にチェックすることが可能です。例えば「確認くん」であれば、  

IP電話のメリット

ここからは、IP電話を利用するメリットを紹介していきます。

基本料金・通話料が安い

IP電話を利用するメリットとしてはじめにあげられるのが、基本料金や通話料金がリーズナブルということです。

従来のアナログ回線の場合、基本料金は1,000円以上かかることが一般的。さらに、仮に県外へと3分間電話をかけた場合には、通話料金が21円ほどかかってしまいます。日頃電話をよく使うという場合には、馬鹿にできない数字でしょう。

しかしIP電話であれば、基本料金の相場は500円ほどであるだけでなく、県外へと3分間かけた場合の通話料金はたったの8円ほど。毎月の電話料金を大幅に抑えたいならうってつけです。

加えて、アナログ回線の場合は電話加入権を購入しなければ電話番号が手に入りませんが、契約の際に電話加入権を購入せずとも電話番号を割り振ってもらえるのもうれしいポイントと言えます。

相手によっては無料で利用できる

IP電話を利用するメリットとして2つ目にあげられるのが、相手によっては無料で利用できるということです。

IP電話は基本料金・通話料金ともにリーズナブルですが、場合によっては通話料金が完全無料になることも。IP電話であれば、同じプロバイダの場合通話料金がかかりません。

プロバイダ1社につき何百の事業者と提携してIP電話サービスを提供していることもあるため、無料で通話できる機会は予想以上に多いことでしょう。

その他への通話料金もアナログ回線の3分の1近くに抑えられることから、費用面を気にするという場合にはIP電話が非常におすすめです。

固定電話を解約する必要はない

IP電話を利用するメリットとして3つ目にあげられるのが、固定電話を解約する必要はないということです。

IP電話を契約するからと言って、今現在使用している電話番号を使えなくなってしまうわけではありません。例えば0AB-J型のIP電話を利用する場合には、050型の番号を使う必要がなく、市外局番から始まる10桁の電話番号をそのまま使うことができます。仮に会社にIP電話を導入するという場合には、会社の電話番号をそのまま変えずにいられるということです。

また、固定電話機でなくスマートフォンで050番号を使うという場合でも、もともと使用していた携帯電話番号が使用できなるわけではありません。スマートフォン1つでプライベート用とビジネス用の電話番号を使い分けられることから、別途デバイスを用意する必要もないのがうれしいポイントでしょう。

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IP電話のデメリット

IP電話を導入することには数多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。ここからは、IP電話を導入するデメリットについても確認していきましょう。

電話番号が変わる可能性がある

IP電話を利用するデメリットとしてはじめにあげられるのが、電話番号が変わってしまう可能性もゼロではないということです。

先ほど説明したように、スマートフォンでIP電話を利用するという場合には、これまで使用していた携帯電話番号と、050から始まるIP電話番号を使い分けることができます。

しかし、これまでにアナログ回線を使用していた会社の電話を、IP電話に切り替えたいという場合、ひかり電話などの0AB-J型のIP電話サービス出ない限りは、電話番号を変更しなければなりません。

どうしても電話番号を変えたくないという場合には、これまで通り市外局番つきの電話番号を使用できる0AB-J型のIP電話を導入するべきでしょう。

発信できない電話番号がある

IP電話を利用するデメリットとして2つ目にあげられるのが、発信できない電話番号があるということです。

IP電話を利用する場合は、110・119のような緊急通報用の電話番号や、0120から始まるフリーダイヤルに発信することはできません。ビジネスで利用する上でこれらの番号にかける機会は少ないかもしれませんが、万が一の場合に発信できないということはあらかじめ踏まえておきましょう。

050型や電話番号不要型の場合には上記の番号に発信することができませんが、0AB-J型であれば発信することが可能なので、どこにも問題なく発信できるIP電話を導入したいなら、ひかり電話などのサービスを候補とするべきです。

停電時に利用できない

IP電話を利用するデメリットとして3つ目にあげられるのが、停電時に使用することができないということです。

従来のアナログ回線を用いた電話の場合、停電などの理由で電気を使用できない状況であっても、電話をかけることができます。しかしIP電話の場合、アナログ回線ではなくインターネット回線を利用した電話方式であるため、停電時に使用することはできません。

IP電話の導入に不安がある場合に選びたいIP電話サービス

最後に、IP電話の導入に不安があるという場合に、どのようなIP電話サービスを選ぶべきなのかを紹介していきます。

▼法人向けでおすすめのIP電話サービスはこちらの記事でもご紹介しています。
法人におすすめのIP電話9選!比較・メリデメも

サポートが充実しているIP電話サービス

IP電話サービスの導入に不安があるという場合には、サポートが充実しているIP電話サービスを導入してみましょう。

IP電話を導入する際にコンサルティングを依頼したい、導入を支援してほしい、あるいは導入後にも不明点を気軽に相談したいという人は少なくないのではないでしょうか。仮に全社的にIP電話サービスに切り替えるという場合にはトラブルが発生することもあるかもしれないため、いざという時に頼れる存在がいると安心です。

サポート体制が万全に用意されているIP電話サービスであれば、安心して導入することができるでしょう。

トライアル期間が用意されているIP電話サービス

IP電話サービスの導入に不安があるという場合には、トライアル期間が用意されているIP電話サービスを導入してみましょう。

IP電話サービスを利用する場合、通話品質に対する不安が大きいという人も少なくありません。音の遅延がある、音質があまりクリアではないという点に導入してから気づいてしまうと、すでに契約を進めてしまっているため厄介です。

そのような失敗を防ぐためにも、まずは無料トライアルを利用できるIP電話サービスを選んでみると安心。通話品質をきちんと確かめてから導入できるため、導入してから後悔するといったことがありません。

操作画面が使いやすいIP電話サービス

IP電話サービスの導入に不安があるという場合には、操作画面が使いやすいIP電話サービスを導入してみましょう。

例えばスマートフォンアプリで利用できるIP電話サービスを導入してみた場合、スマホで気軽に利用できると思って導入したにもかかわらず、操作画面が分かりづらいことからなかなか使いこなせないということもあるかもしれません。

そのような事態を未然に防ぐためにも、直感的に操作できるような分かりやすIP電話サービスを導入しておきましょう。

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まとめ:IP電話の仕組みを理解して便利に活用しよう

今回は、IP電話の仕組みやIPアドレスについて、IP電話を導入するメリット・デメリットを紹介してきました。

IP電話の仕組みは少し複雑にも見えますが、簡単にまとめてしまえばインターネット回線を利用する電話方式という非常にシンプルなもの。導入することで大幅なコストダウンを叶えられるため、電話料金に悩まされているという場合には導入を検討してみましょう。

また、どのIP電話サービスを導入するべきか迷っているという方は、ぜひ「IP電話サービス11選を厳選比較」もあわせてご覧ください。

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