介護・福祉職員向けの研修を受けられるeラーニングおすすめ8選
人手不足が課題の介護・福祉の現場で、「新たにスタッフを採用したいけれど、新人教育の手が回らない」と悩んでいる人事担当者も多いでしょう。介護・福祉の人材採用とセットで考えたいのが研修体制の整備です。
介護職員が必要なスキルを「効率的かつ簡単に」身につけられるような環境を整えたいなら、介護職員向けの研修教材が揃ったeラーニングシステムがおすすめです。eラーニングはオンライン上で学習を進められる新しい研修スタイルで、動画や音声を交えた分かりやすい研修内容が評判となっています。
本記事では、介護・福祉職員向けの研修を受けられるおすすめeラーニング8選を紹介します。新人スタッフからベテランスタッフまでの教育研修をラクに行いたいとお考えの人事担当者はぜひご覧ください。
- 介護・福祉職員向けeラーニングで受講できる研修内容
- 介護・福祉業界に強い格安なeラーニング3選
- 介護・福祉業界に対応した動画本数が多いeラーニング2選
- 介護・福祉業界に強く、独自の強みを持っているeラーニング3選
- eラーニングの選び方のポイント
- まとめ:eラーニング選びで迷ったらPRONIアイミツへ
介護・福祉職員向けeラーニングで受講できる研修内容
介護・福祉向けeラーニングでは具体的にどのようなことが学べるのでしょうか。ここでは、多くの介護福祉向けeラーニングで受講できる研修内容の一例を紹介します。
- 認知症介護基礎研修
- 移乗介助(トランスファー)についての研修
- 介護保険制度についての講座
- メンタルヘルスに関する研修
- 虐待・身体拘束についての研修
- 介護技能評価試験に合格するための講座
- 接遇マナー講座
- 感染症対策の講座
- クレーム対応の講座
最近ではテキストや画像だけでなく、動画・音声を用いたeラーニングも多く、介護士・福祉士が直感的に理解しやすい教材となっています。動画を見れば実際の介護現場でどのように行動すればよいかイメージが付きます。
また、eラーニングはオンラインで受講するスタイルの学習方法で、スマホ・PC・タブレットなどデバイス問わずにアクセスできる点が特徴です。いつでも、どこでも学習を進められるので学習効率が高く、従来の集合研修のように会場に全員が集合する手間もかかりません。介護スタッフは何回も繰り返し動画視聴して復習できるので、自分のペースで着実にスキル習得できる点もおすすめのポイントです。
「自社で研修を実施しているが、都度、研修を開催するのに手間がかかっている」「介護現場のスタッフが忙しくて新人教育に手が回らない」などのお悩みを抱える担当者は、ぜひeラーニングでの研修実施を検討してみてください。基礎的な学習をeラーニングで行ったうえで、さらに介護現場ごとにOJT(職場内訓練)を実施すれば、より効率的に人材教育を図ることができます。
介護・福祉業界に強い格安なeラーニング3選
学研介護サポート
出典:株式会社学研メディカルサポート https://gakken-meds.jp/kaigo/
「学研介護サポート」は、医療・看護分野の教育支援活動を行っている学研メディカルサポートが提供するeラーニングシステムです。医療・看護・介護業界で働く人々の教育をサポートする「学研メディカルサポート」が提供するサービスのひとつで、介護分野・老健施設向けの研修内容が揃っています。
料金は月額9,000円(税抜)で、1施設につき3IDの発行です。看護師向けのeラーニングシステム「学研ナーシングサポート」と併用の場合は、月額1万円(税抜)となります。
介護現場ではじめて働く方におすすめの「新人介護スタッフ研修コース」と、施設全体ですぐに使える知識や介護の実践的なテクニックを紹介する「介護スタッフ研修コース」の2種類が用意されており、配信コンテンツ・スケジュールは1年ごとに更新。常に時代に即した、最新の研修内容を閲覧することができます。
予算感 | 1施設(3ID):月額9,000円(税抜) |
設立年 | 2011年 |
会社所在地 | 東京都品川区西五反田2-11-8 |
電話番号 | 03-6431-1228 |
メディ蔵
出典:株式会社デジタル・ナレッジ https://www.digital-knowledge.co.jp/product/medical/
「メディ蔵」は、eラーニング関連事業を手がけるデジタル・ナレッジが提供する、医療業界特化型の研修管理システムです。基本的な看護スキルを学ぶことができる動画のほか、「高齢者のケアシリーズ」「実践・訪問看護DVDシリーズ」など、介護向けのコンテンツも取り扱っています。
料金は病床数によって変動するシステムです。50床までの病院では月額2万5,000円(税抜)、100床までの病院では月額4万円(税抜)となります。スタッフの数は影響しません。
また、1,500を超える施設・団体に導入されており、実績も十分。病院担当者がLMS(学習管理システム)の監修に関わっているため、実際に利用する方のことを考えたシステムになっています。研修履歴を一括管理できる機能や、集合研修機能・復習機能なども搭載。受講者・管理者どちらにも便利なeラーニングシステムです。
予算感 | 50床までの病院:月額2万5,000円(税抜) 100床までの病院:月額4万円(税抜) |
設立年 | 1995年 |
従業員数 | 100-499人 |
会社所在地 | 東京都台東区上野5-3-4 eラーニング・ラボ秋葉原 |
電話番号 | 03-5846-2131 |
しるべ倶楽部
出典:東邦ホールディングス株式会社 https://mirai-town.com/shirubeclub/
「しるべ倶楽部」は、医薬品卸売事業・調剤薬局事業などを手がける東邦ホールディングスが提供している介護職向けのeラーニングシステムです。
法人契約の場合は初期導入費8,000円、月額管理料1,000円、月額利用料金1,200円から利用可能。また、各スタッフの研修進捗状況の確認や、SNS機能、管理者側からのプッシュ通知発信機能なども搭載されてます。
コンテンツは「コース」「キャプチャー」「セクション」「カード」という4階層で構成されており、1カードあたりの標準学習時間は約3分。PC・スマートフォン・タブレットなど、さまざまなデバイスから手軽に学習できる点が魅力です。もちろん、介護に役立つ知識が幅広く網羅されており、体系化されているため、効率よく学習することができます。※料金はすべて税抜価格です
予算感 | 初期導入費:8,000円 月額管理料:1,000円 月額利用料金:1,200円~ |
設立年 | 1948年 |
会社所在地 | 東京都世田谷区代沢5-2-1 |
ここまで、介護・福祉業界に強い格安なeラーニングシステムを3つご紹介してきました。ほかの介護・医療業界向けeラーニングシステムと比較しても、利用しやすい低価格で提供されていますが、どのサービスも充実した内容です。「コストを抑えてeラーニングを導入したい」という方にはまさにぴったりでしょう。
介護・福祉業界に対応した動画本数が多いeラーニング2選
E care labo
出典:株式会社ツクイスタッフ https://corp.tsukui-staff.net/ecarelabo/
「E care labo」は、人材サービス・教育研修事業などを手がけるツクイスタッフが提供する、福祉の研修に特化したeラーニングサービスです。「虐待・身体拘束防止」「感染症の予防と対策」「認知症ケア基本・応用」などの研修動画が約480本用意されています。現場に活かせるテクニックをプロの講師が動画で紹介・実践しているため、スタッフの対応力を高めたいという福祉・介護現場の方にはとくにおすすめです。
料金プランは「eラーニング(標準)プラン」と「みるだけプラン」の2種類が用意されており、「eラーニング(標準)プラン」では、管理者ID1名分・職員ID50名分がセットになっています。受講指示・報告書管理などの機能を利用することが可能で、料金は1パックあたり年間18万円(税抜)。「みるだけプラン」は研修動画の視聴のみで、1アカウントあたり年間4万9,800円です。
予算感 | eラーニング(標準)プラン(管理者ID1名分・職員ID50名分):年間18万円(税抜) みるだけプラン:1アカウントあたり年間4万9,800円 |
設立年 | 2016年 |
従業員数 | 100-499人 |
会社所在地 | 神奈川県横浜市港南区上大岡西1丁目6番1号 |
電話番号 | 045-842-4198 |
けあすた
出典:株式会社ナッセ http://care-st.jp/
「けあすた」は、医療・介護・福祉施設開設支援などを主な事業としているナッセが提供しています。介護研修に特化したeラーニングサービスで、閲覧できる動画はなんと950本以上です。「認知症及び認知症ケアに関する研修」「プライバシーの保護の取り組みに関する研修」といった、介護事業所向けのさまざまな研修動画が用意されています。
介護職員のスキルアップにつながる動画に加え、介護福祉士・ケアマネージャーなどの資格取得応援講座も受けることが可能。新人研修のほか、現場スタッフのスキルを底上げしたいという方にもおすすめです。
また、個別カリキュラムの作成・研修の習熟状況のチェックといった機能も豊富。料金は、管理者年間ライセンスが1ライセンスあたり年額6万円(税抜)、受講者の月間ライセンスが1ライセンスあたり月額400円(税抜)です。
予算感 | 管理者年間ライセンス:1ライセンスあたり年額6万円(税抜) 受講者の月間ライセンス:1ライセンスあたり月額400円(税抜) |
会社所在地 | 大阪府大阪市西区阿波座2-1-1 大阪本町西第一ビル7F |
電話番号 | 06-6535-9258 |
ここまで、介護・福祉業界に対応した動画本数が多いeラーニングシステムを2つご紹介してきました。
動画の本数が多いということは、それだけ研修内容を充実させられるということです。介護・福祉業界に入りたての新人研修に利用できるのはもちろん、管理者側の学びも増えるでしょう。ベテランの方向けに介護・福祉業界の最新情報やテクニックを学習できるコンテンツが揃っているeラーニングシステムもあります。
「時間・人件費を割かずに充実した新人研修を行いたい」「現場のさらなるスキルアップを目指したい」と考えている方には、動画が充実したサービスがおすすめです。
介護・福祉業界に強く、独自の強みを持っているeラーニング3選
富士通ラーニングメディア
出典:株式会社富士通ラーニングメディア https://www.knowledgewing.com/kw/
「富士通ラーニングメディア」は、人材育成・研修サービスなどを提供している富士通ラーニングメディアが手がけるeラーニングシステムです。企業・会社の人材育成を支援するためのさまざまな研修サービスを提供しており、用意されているコースはすべて合わせると約1,500コースカリキュラムもあります。また、集合研修、サテライト講習会、eラーニングなど、学習形態が選べるのも嬉しいポイントでしょう。
介護・福祉向けのeラーニングに関しては、「介護・福祉基礎(eラーニング)」コースが用意されています。受講料は1万1,500円(税抜)です。医療業界従事者のほか、病院へのソリューション提案を行う営業担当者も受講対象として設定されており、介護保険制度のしくみや介護サービスの具体的な内容について学習できます。基本的な業種知識を得ることができるため、新人研修にもおすすめです。
予算感 | 介護・福祉基礎(eラーニング)コース:1万1,500円(税抜) |
設立年 | 1977年 |
会社所在地 | 東京都港区港南 2-13-34 NSS-Ⅱビル |
電話番号 | 03-6710-1500 |
医療機関・介護福祉施設の新入職員向け eラーニングサービス
出典:株式会社日本経営 https://nkgr.co.jp/useful/hospital-care-organization-20752/
「医療機関・介護福祉施設の新入職員向け eラーニングサービス」は、経営・組織人事戦略など、さまざまなコンサルティング業務を手がける日本経営グループが提供するeラーニングシステムです。
このサービスは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)対策の影響によって、新入職員への集合研修・OJTの時間が確保できなくなってしまった医療機関・介護福祉施設のために、期間限定でリリースされました。10万人以上の医療介護・福祉関係者への研修実績に基づいて作成されており、実績・信頼性は十分だと言えるでしょう。
「ベーシックパック」と「アドバンスパック」の2つが用意されており、「報告連絡相談」「整理・整頓・清掃・清潔」など、病院職員・医療従事者になった新社会人へ向けて作成されたコンテンツから、医療論理・病院経営の内容までカバーすることが可能です。
設立年 | 1967年 |
会社所在地 | 大阪府豊中市寺内2-13-3 日本経営ビル |
電話番号 | 06-6868-1158 |
株式会社プロシーズ
出典:株式会社プロシーズ https://www.pro-seeds.com/
「プロシーズ」は、eラーニング事業をはじめとしたシステムインテグレーション事業などを手がけている会社です。eラーニングシステム(LMS)やeラーニング講座などを提供しています。導入企業数は2,400社以上、受講者数は15万人以上と豊富な実績があり、その信頼性はお墨付きでしょう。
介護・福祉向けには、「これだけは知っておきたい!介護の基礎講座」が用意されており、現場教育・新人研修への活用や、経験不足な介護専門職の方のスキルアップにも利用できます。30分ごとの内容で、スマートフォンでも研修動画を閲覧することが可能。どこにいても隙間時間を活用して効率的に研修を進められるのは大きなメリットだと言えます。
標準学習時間は約315時間と充実した内容で、料金は3ヵ月契約が1万円、6ヵ月契約が2万円、12ヵ月契約が3万7,000円です。
※料金はすべて税抜価格です
予算感 | 3ヵ月契約:1万円(税抜) 6ヵ月契約:2万円(税抜) 12ヵ月契約:3万7,000円(税抜) |
設立年 | 2003年 |
従業員数 | 30-99人 |
会社所在地 | 大阪府吹田市広芝町10番25号 第2池上ビル1階 |
電話番号 | 06-6190-6276 |
eラーニングの選び方のポイント
自社が求めているコンテンツが含まれているか確認する
eラーニングシステムを利用する際に注意したいポイントは、コンテンツの提供内容です。自社が希望する内容が含まれているかどうかを、しっかりと事前に確認しておくことが重要だと言えます。「新人研修」「スキルアップ」など、eラーニングシステムを導入する目的はさまざま。そして、各社が提供する講座内容やコンテンツも、それぞれに異なります。目的に合ったコンテンツが用意されているeラーニングシステムを導入しなければ、効果を得ることは難しいでしょう。
料金体系を確認する
eラーニングシステムの契約を結ぶ前に、料金体系をしっかりと確認しておくことも重要です。eラーニングシステムは、多くの場合「管理者ID」と「動画視聴ID(スタッフID)」が用意されており、それぞれに価格が設定されています。また、「動画視聴ID」は利用者1人ごとに費用がかかるケースと、一定の従業員数にまでは同価格のケースがあり、どの料金体系がお得になるのかは利用団体によって異なるでしょう。講座内容と照らし合わせながら、コストパフォーマンスのよい選択となるよう、料金体系もしっかり確認しておくことをおすすめします。
より詳しい選び方や、2024年最新のおすすめeラーニングシステムについては別記事「おすすめeラーニングシステムを徹底比較」で解説していますので、ぜひご覧ください。
まとめ:eラーニング選びで迷ったらPRONIアイミツへ
今回は介護・福祉業界に対応しているeラーニングシステム8選と、選び方で失敗しないためのポイントを2つご紹介しました。「料金が安い」「講座内容が充実している」など、それぞれのeラーニングシステムに特徴・強みがあるため、どのサービスが最適なのか迷ってしまう方もいるかもしれません。
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったeラーニングシステムが分かる診断(無料)ができます。
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