セミナーにおすすめのWeb会議システム6選【2024年最新】
IT製品の市場調査やコンサルティングを手がける株式会社アイ・ティ・アールの調査によると、Web会議システムの市場規模は前年比22.8%増の約111億円。リモートワークをはじめとする働き方の多様化を背景に、多くの企業がWeb会議システムを利用しています。
最近では会議や打ち合わせはもちろんのこと、採用面接や入社式に使われるケースも増えてきているようです。
今回はそんなWeb会議システムのなかからセミナーや研修に適した6つの製品をピックアップ。それぞれの機能や特徴について事例を交えながら詳しくご紹介していきます。オンラインでセミナーを開催したい企業、そのためのツールを探している担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
- Web会議システムとは
- 【比較表】セミナーにおすすめのWeb会議システム
- セミナーにおすすめのWeb会議システム6選
- セミナーにWeb会議システムを使うメリット
- Web会議システムを選ぶ際のポイント
- まとめ:自社にあったWeb会議システムを導入しよう
Web会議システムとは
Web会議システムとは、文字通りオンライン上で会議を行うための業務用システムです。
「コーデック」と呼ばれる技術によって映像と音声を圧縮・復元することで、参加者同士の双方向のコミュニケーションを可能にします。
声や映像はサーバーを介してネットワーク経由で届くので、会議室やイベントホールといった物理的なスペースは不要。モニターやマイク、スピーカーも必要ありません。会議に招集されたメンバーはノートPC、スマートフォン、タブレットといった手持ちの端末から参加できます。
また最近では映像・音声の通信に加えて、スプレッドシートなどのドキュメント共有、参加者へのアンケート、自動録画・自動録音といった機能が付いたweb会議システムも増えてきました。冒頭でも触れた通り、採用活動や社内イベント、研修・セミナーにも幅広く役立てられています。
導入による成功事例も多く、ある人材サービス会社ではWeb会議システムによって研修の運営コストを大きく削減。別の不動産会社ではオンライン商談にWeb会議システムを活用し、1億円の受注につなげています。
【比較表】セミナーにおすすめのWeb会議システム
ここからはセミナーにおすすめのWeb会議システムを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介するWeb会議システムでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、Web会議システム選びの参考にしてください。
セミナーにおすすめのWeb会議システム6選
ここからはセミナーに使える6種類のweb会議システムについて、それぞれの機能や特徴を詳しくご紹介していきます。
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料金
月3,000円/ライセンス -
初期費用
78,000円
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最低利用期間
1ヵ月
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最低利用人数
なし
「LiveOn」はジャパンメディアシステムズ株式会社(東京都千代田区)が提供しているweb会議システムです。三井生命保険、アイリスオーヤマといった一般企業から、商工会議所、自治体、金融機関まで幅広く利用されています。ASP・SaaSクラウドアワードのグランプリなど受賞歴も豊富です。
何より大きな強みは、業界トップクラスの高画質。ハイビジョンに対応しており、対面でのコミュニケーションと同じ感覚で会議やセミナーを進めることが可能です。
さらに音切れや音声の通信遅延を防ぐ独自の技術も採用されていて、CD並みの音質を実現しています。web会議システムの基本性能にこだわる方にはぴったりの製品ではないでしょうか。
ある地方銀行では「LiveOn」を導入したところ、社員の異動にともなう交通費や時間を大幅に削減。セミナーや朝礼を低コストかつスピーディーに実施できるようになりました。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 会議室パスワード設定
Zoho Meeting
出典:ゾーホージャパン株式会社 https://www.zoho.com/jp/meeting/
「Zoho Meeting」はアメリカ・カリフォルニア州に本社を置くZoho Corporationが提供しているweb会議システムです。世界中の企業で利用されており、Software AdviceなどのIT調査会社、比較サイトからも高評価を受けています。
特徴はwebセミナーでの利用を想定して実装された多彩な機能。ドキュメント、画面の共有はもちろんのこと投票機能も付いており、セミナーのなかにQ&Aコーナーを盛り込んだり、参加者に挙手させたりすることができます。研修や講習会の運営を目的にweb会議システムを導入したい企業にはぴったりの製品ではないでしょうか。
年間契約の場合、webセミナープランはホストアカウント1件あたり月額1,800円から、ミーティングは月額300円から利用可能。リーズナブルな料金も好評を得ているようです。
Zoom Meetings
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料金
年20,100円/ライセンス -
初期費用
なし
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最低利用期間
1ヵ月
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最低利用人数
1ライセンス
「Zoom」はアメリカ・カリフォルニア州のZoom Video Communicationsが開発・提供しているweb会議システムです。
SOHOから大企業まで世界中で幅広く使われており、2020年には1日あたり3億人の会議参加者数をマークしました。リモートワークを担うツールの1つとしてテレビ番組やwebメディアで取り上げられる機会も少なくありません。
人気の理由は抜群の使いやすさ&多彩な機能。ホスト(主催者)以外はアプリをインストールする必要なく、GmailやOutlookのカレンダーから直接通話に参加できます。
セミナー向けの機能も充実していて、音楽や動画ファイルをリアルタイムに共有したり、受講者に投票を促したり、セミナーの内容を自動でテキストに起こしたりすることが可能です。
クライアントからの評価も非常に高く、提供元によれば「Zoom」を利用している人の92%が業務上何らかのパフォーマンス向上を実感しているそうです。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
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料金
月1,490円/ホスト -
初期費用
なし
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最低利用期間
1ヵ月
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最低利用人数
1ホスト 最大ホスト人数9名
「Cisco Webex Meetings」はコンピュータネットワーク開発で世界最大規模のシェアを誇るシスコシステムズが提供しているweb会議システムです。
PCのほかスマートフォン、タブレットに対応し、ドキュメントや画面全体の共有、自動録画&録画データのメール送信、Facebookとの連携といった機能が搭載されています。
従業員向けの研修やセミナーはもちろんのこと、セミナーの内容をアーカイブとして蓄積していきたい場合や、社外に向けてより広く発信したい場合などにも向いているのではないでしょうか。ホスト1名につき月額1,490円からのリーズナブルな料金も好評を得ているようです。
ちなみに提供元のシスコシステムズでは、オンラインイベントに特化した「Cisco Webex Events」も用意しています。「Cisco Webex Meetings」と異なり、発言はホスト側からの1方向、参加者の顔やプロフィールは公開されないため、株主総会や大規模なカンファレンスではこちらの利用がおすすめです。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- エンドツーエンドの暗号化
- 二要素認証・二段階認証
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料金
月15,000円/同時利用台数 -
初期費用
100,000円
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最低利用期間
なし
-
最低利用人数
2
「FreshVoice」はエイネット株式会社(東京都千代田区)が開発・販売を手がけるweb会議システムです。野村総研、NEC、三菱電機といった有力企業をはじめ5,000社以上に導入されています。9年連続で売上シェアNo.1に輝いた実績もあり、名実ともに国産web会議システムの代名詞的存在です。
特徴はセキュリティが非常に充実していること。利用者のアクセス管理はもちろんのこと、外部からの攻撃についても万全の対策がとられており、2003年の販売開始以来、データの盗み見や改ざんといった事故は1件も発生していません。多くの参加者が集まるセミナーやイベントでも安心して利用できるのではないでしょうか。
スペック面では、全拠点から書き込みができるドキュメント機能や、音声・動画の録音・録画機能を完備。音切れやノイズがほとんどないweb会議システムとしての基本性能の高さにも定評があるようです。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- 通信の暗号化
- IP制限
- 英語
- 画面共有機能
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料金
年132,000円/ポート -
初期費用
5,500円
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最低利用期間
12ヵ月
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最低利用人数
10
「V-CUBE ミーティング」は株式会社ブイキューブ(東京都港区)が提供しているweb会議システムです。トータル5,000以上への導入実績を誇り、会議・打ち合わせからセミナー、採用時の会社説明会まで幅広く役立てられています。
何より大きな強みは、業界トップクラスの高画質&高音質。世界最高レベルの動画圧縮技術・通信技術が採用されており、ノイズや音切れをほぼ完璧に防ぎます。参加者が多いセミナーや研修でも滞りなく進行できるのではないでしょうか。
また、多言語に対応しているのも特徴の1つ。音声認識技術によって英語・中国語をはじめとする11ヵ国語をテキスト化し、リアルタイムに翻訳することが可能です。海外拠点にいるスタッフの研修や、国際的なカンファレンスにも役立つweb会議システムだと思います。
ワインや輸入食料品を取り扱うある商社では、「V-CUBE ミーティング」を導入したことで全国8ヵ所の拠点の同時接続が可能に。さらにイタリア在住の講師を招き、商品や語学に関するセミナーを継続的に行えるようになりました。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
セミナーにWeb会議システムを使うメリット
ここまで見てきた各製品の特徴をふまえつつ、セミナーや研修にWeb会議システムを使うメリットを整理していきましょう。
場所を問わず開催できる
まず何より大きいのは、主催者・参加者(受講者)がどこにいてもセミナーや研修を開催できること。Web会議システムがあれば手持ちの端末を介してオンライン上でやりとりできるので、物理的なスペースは必要ありません。
「V-CUBE ミーティング」の事例でもご紹介した通り、海外在住の講師をアテンドしたうえで全国の支社や店舗から参加者を募るといったことも可能になります。
会場設営の手間が省ける
セミナーや研修を行うにあたって、大きなネックとなるのが会場設営。参加者の数にあわせて椅子や机を用意したうえで、プロジェクター、スピーカーといった機材を手配する必要がありますし、相応の規模になれば受付や誘導を担当するスタッフも欠かせません。
その点でWeb会議システムを導入すれば、そうした設営・準備の手間は不要になります。端末と資料・スクリプトを用意するだけでセミナー・研修を実施できるようになるでしょう。
参加のハードルが下がる
あわせて参加のハードルを下げられるのもメリットの1つ。繰り返しご紹介してきた通り、オンラインのセミナーなら物理的なスペースは必要なく、移動にともなう交通費や宿泊費もかからないからです。
実際のところ、研修やセミナーの開催を請け負うアウトソーシング会社の多くも、この点にメリットを見出してWeb会議システムを導入しているようです。
参加者が集中できる
大会議室やイベントホールで行うセミナーの場合、座席の位置によっては講師の声が届きにくかったり、ホワイトボードの文字が見づらかったりすることで参加者が集中力を欠き、眠気を催してしまったりすることも珍しくありません。
一方、Web会議システムならディスプレイ越しとはいえ1人ひとりと1対1の形をとって進められるので、参会者側も適度な緊張感を保ったまま講義に集中できます。ひとりひとりにとって効率的かつ効果的なセミナーを開催することができるでしょう。
アーカイブとして残しやすい
今回取り上げた製品も含め、Web会議システムの多くには録音・録画機能が付いているものが多くあります。カメラマンを手配する必要はなく、その時々の参加者の反応も含めてセミナー・研修の内容をそのままアーカイブとして残すことが可能です。
上手く活用すれば、セミナーのテーマや構成を見直す際にも大いに役立つでしょう。過去のデータを残すという観点からも非常に便利なツールです。
Web会議システムを選ぶ際のポイント
最後は製品選びのポイントについて。セミナーや研修用のツールとしてWeb会議システムを導入するにあたって、どんな点に目を向けるべきなのでしょうか?
通信の安定性
まず何より目を向けるべきなのはWeb会議システムとしての基本性能、接続・通信自体の安定性です。各製品のwebサイトに記載された利用者の声や稼働実績を参考にしながら、接続の安定したシステムを選びましょう。
とりわけ社外から参加者を募って行うワークショップ型のセミナーなどの場合、音声や映像が途切れたり、ブラックアウトしてしまったりするようなことがあればやり直しはきかず、主催者としての信頼も失われてしまいます。安定したセミナーを開催できるよう、通信品質が高いシステムの導入を検討しましょう。
同時接続できるアカウント数や拠点数
Web会議システムの種類によって同時に接続できるユーザーや拠点の数はさまざま。SOHOや小規模オフィス向けに開発された製品のなかには接続数が10~15程度に絞られているものもあり、一定規模以上のセミナー・研修には向いていません。
定員の数などを念頭に置いたうえで適した製品を見極めましょう。新卒研修や社外向けセミナーなど複数の機会に使うのなら、あらかじめ接続数に余裕がある製品を選んでおくのも1つだと思います。
使いやすさ
Web会議システムを導入して会場設営や準備の手間を減らせても、参加者の入室に時間がかかったり、主催者側が操作に戸惑ったりしてセミナーの進行が滞ってしまうようでは意味がありません。
各製品のデモ版や無料トライアル期間などを上手く活用して、使い心地を確認しておきましょう。参加者側の操作性も確認しておくことをおすすめします。参加者・主催者ともに迷わず使えるものを選ぶことで、よりスムーズにセミナーを開催することができるでしょう。
セキュリティ
上記3点とあわせてセキュリティも大事なポイントの1つ。
Web会議システムは基本的に会議ごとにセキュリティコードを発行することで、コードを知っている人(通知された人)だけが参加できる仕組みになっていますが、より安全を期すならIPアドレス制限や端末認証まで付いた製品がおすすめです。
あわせて開発・提供会社のセキュリティ体制、プライバシーマークやISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証の有無にも必ず目を向けるようにしましょう。これらの認証は事業者として情報漏洩などのインシデントを起こしていない証です。
まとめ:自社にあったWeb会議システムを導入しよう
今回はセミナーの開催に適した6種類のWeb会議システムをピックアップし、それぞれの特徴や導入事例をご紹介しました。自社に合ったWeb会議システムの導入を検討している方の参考になれば幸いです。
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